境港市土地開発公社の平成２０年度の事業概況をお知らせします。
　昨年度は、夕日ヶ丘地区における環境改善を図るため、境港市からの依頼により、隣接事業所用地26,214平方メートルを取得しました。今後は、夕日ヶ丘の魅力の一つとなるよう公園、墓地等として、市において整備していく方針となっています。
　土地の処分については、夕日ヶ丘地区において民有地が低価格で販売されていることに加え、急激な景気後退により、住宅用地の販売はありません。
　また、長期の販売に対応するため、土地開発公社は、これまで境港市から無利息で２７億円の事業運営資金を借り受けていましたが、平成２１年３月より３５億円に拡大していただき、金融機関からの借入金の支払利息をさらに減少できることになりました。借入金の借換えにおいても、低利の資金調達に努め、利子負担の軽減を図っています。
　なお、決算処理において、将来損失のための普通引当金の取り崩しを昨年度に引き続き今年度も行ったため純利益が生じましたが、普通引当金については、今後も計画的に取り崩していくこととしています。
　平成２０年度決算に関する財務諸表は添付ファイルのとおりです。
　貸借対照表により、土地開発公社は年度末で約５４億円（夕日ヶ丘分譲地は約４６億円、全体の８４％）の土地を保有していますが、境港市や金融機関からの借入金でまかなっていることがわかります。
　また、損益計算書では、保有地の貸付等により約948万円の事業利益があるものの、年間の支払利息が約3,366万円生ずるため、約2,490万円の経常損失が生じました。しかし、将来の損失に備えた普通引当金を１億円取り崩したため、約7,501万円の当期純利益となりました。

　＊貸借対照表（バランスシート）は、決算時点において保有する資産、負債等の財産状況を表しています。損益計算書は１年間の経営成績を表しています。