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平成18年度 第1回境港市行政改革推進委員会(平成18年4月24日開催)

日時

平成18年4月24日(月)

場所

境港市役所 第1会議室

参加委員など

熊谷昌彦、長栄善二郎、石水正奉、島谷憲司、柏木晴夫、佐古博、角さつき、拝藤みゆき、武良慈美、渡辺俊裕、井田容子、松本裕吉、持吉敏行 以上13名

(市側出席者)
安倍総務部長、宮辺行財政改革推進監、清水総務課長、荒井地域振興課長
松本総務課行政係長
二瀬市民課長(前下水道課長)


日程

1.境港市行政改革大綱実施計画の進捗状況報告
2.討議項目の選定について
3.討 議
4.その他
5.次回日程

内容

(会長)
今回で5回目。昨年度話をしていただき討議事項が5項目に絞られた。これについて討議を深め、行政と住民が参加できる事項を明解にしていきたいと考えている。

●議事
「境港市行政改革大綱実施計画の平成17年度における進捗状況」の報告
次の「行政改革実施計画(平成17~19年度)の平成17年度実施状況」により説明。
このうち、△:協議・検討・継続中  ×:未実施についてのみ状況を報告


行政改革実施計画(平成17~19年度)の平成17年度実施状況[xls:70KB]

●質疑応答
(委員)
最後の「業務改善の提案制度」について、何か良い提案はあったか。
(市)
清掃センター等の出先機関には、各種の資格保有者が多数いる。通常運転に関しては、職員が対応すべき程のものは少なく、公用車の定期点検、車検、小修理などを実施してはどうか。というものもありました。
(委員)
「独居老人への配食サービスの廃止」は、社会福祉協議会が実施しているものか。民生委員が配っているものは、200円いただいているが。
(市)
市の方からの助成は、食事を幸朋苑に注文し、そこから配送するものに対して配送費の助成をしておりますが、委員の言われるものは、地域によって自治会、地区社協の予算で独居老人に対して配食サービスが行われているものと思われます。
(委員)
「ごみ収集体制の見直し」について、平成17年度から試行中とあるが、現在すでに実施しているのか。
(市)
ハッピーマンデーのみ実施しており、平日は3人体制で実施しています。
(委員)
民間では、すでに2人体制となっている。市は安全を考えてということだろうが、これは簡単に出来ることと思う。職員の配置転換ということもあるが、結構削減できる。進めるべきだ。
(市)
試行はしていますが、法的に難しい問題があります。運転者が車から離れる場合は規制があり、ごみ収集体制については、国会でも論議されたところで、労使間協議以外にもクリアーしなければならない問題もありますので、もう少し時間が必要と考えます。
(委員)
ごみ収集車も台数があるので、かなりの削減効果があるのではないかと思う。鋭意検討するということで、理解する。
(委員)
下水道の水洗化率については、整備後3年以内に下水道に接続しなければならないこととなっているが、接続しない場合どう対応しているのか。
(委員)
法的に拘束するとか、ペナルティーはどうなっている。
(市)
合併処理浄化槽を設置している場合も、法的に下水道に繋がなければなりません。また、ペナルティー(30万円以下の罰金)もありますが、どうしても接続できない経済的理由、高齢者のみの世帯もありますので、罰則規定の適用は困難なところが多くございます。
(市)
既設の浄化槽から流れる水は、下水道法では生活廃水とされており、道路側溝へは流せません。合併浄化槽も下水道が利用出来るまでの補完設備ですので、下水道の整備後は、速やかに下水道へ接続していただくこととなります。
(委員)
方法は加入の説得しかない。なぜ下水道に接続しなければならないか明確な理由がぼけているようなところがある。説明書は直接手渡さないと見てもらえない。
(市)
工事を行う際は、工事説明会を開き、事前に工事区域の各家庭に工事説明を行うほか、浄化槽を設置されている家庭も工事後には、速やかに下水道へ繋いでいただくようお願いすると共に、受益者負担金についても説明しています。
(委員)
受益者負担金は、どのようになっているか。
(市)
境港市の場合第1~4負担区があります。中浜地区、竹内町は1平方メートル当たり380円。それ以外は1平方メートル当たり420円となっています。
(委員)
50坪に5人住んでいる場合と、200坪に2人住んでいる場合も同じか。
(市)
下水道が整備されると、将来の長期にわたって利用できます。現在2人でも将来は、2~3世代住宅または分割での利用等も可能であることから負担いただいております。
(委員)
地目に関係なく負担するのか。
(市)
道路、水路以外の土地には原則としてかかりますが、登記簿及び現況が畑となっている土地については徴収を猶予しています。
(委員)
下水道の未納額も多いですね。
(市)
下水道使用料の滞納は年々多くなっています。自己破産、引越しによるものとか色々ございます。
(委員)
滞納に対する強制執行は出来ないのか。
(市)
地方税法に準じて出来ますが、まだ実施はしていません。
(委員)
廃食用油で動く自動車はどうなっているか。
(市)
平成14年度に廃食用油の燃料精製装置を導入し、学校等給食や公民館で回収しました油を精製しています。現在、清掃センターの収集車3台分、リサイクルセンターの収集車1台をこの燃料で毎日動かしています。
(委員)
平成16年度と比べて平成17年度はどれくらい行革効果があったのか。そういった量的な資料を示し、平成17~19年度の間の行革により市予算の何パーセントが削減されているのか、というところを聞いてから実施状況を見たほうがいいのではないか。
(市)
「平成18年度予算における主な見直し内容」を配布しておりますが、これによりますと平成18年度の行革効果は、約2億4千万円となっています。

平成18年度予算における主な見直し内容[xls:34KB]

(委員)
行革効果で削減された予算で、どんなものが新たに実施されているのかが知りたい。私たちが討議して効果のあるところはどこか知りたい。
(市)
個々にお示しすることは不可能ですが、総トータルで話させていただきますと、毎年毎年が赤字です。今後のシミュレーションでも、今約30億円程の貯金がありますが、これでいつまで暮らせるかというところです。国、県からの歳入がどんと減っているから、歳出を減らすしかないのです。行革、節約をしますが、それでも足りないから、30億円の貯金を使わなければなりません。
昨年4~5月の「財政状況説明会」におきまして、平成23年度には30億円の貯金がなくなり、約6億円の赤字が出るという「財政見通し」を立て、ご説明に回ったところです。その約6億円の赤字を行革効果等により平成18年度には何処まで減らせたのか、現在「財政見通し」を作成しているところです。
(委員)
全部を同じ率で削減しているのか、メリハリを付けているのか。
(市)
メリハリを付けて財政運営しています。本格的な厳しい行革を実施する前の平成14年度と平成18年度予算との「予算比較」にて説明

予算比較[xls:58KB]

(委員)
市税の滞納は多くなっているのか。
(市)
悪質な滞納者には、差し押さえとかによって徴収に努めていることが浸透しつつあり、改善されてきています。
(委員)
新聞折込に、市はひどい徴収のし方をしているというのが載っていたが、本当か。
(市)
滞納者の中には、意図的に支払わない人、生活が苦しい人、非常に苦しい人もおられます。その程度は、人によって捉え方が異なりますし、新聞折込に書かれた人から見れば、苦しいといわれるが、幾度も接している市職員は、苦しくないと感じている。また、いきなり差し押さえるのではなく、督促もし、催告もし、何度も何度も徴収に伺いながら、悪質者には最後に差し押さえで対処しているところです。
(委員)
人によって厳しい取立てをするのではなく、一律に徴収して欲しい。
(委員)
誰にも公平に一律に徴収するには、取り立て専門員を置くしかない。
(委員)
払わない人は、金が有っても払わない。税金等を支払う優先順位が低い。
(会長)
「予算比較」によれば、行革を始めてから4年で約40億円が削減されている。かなりの削減率だ。今後これが更に下がっていく。こういう状況を委員の皆さんには知っておいていただき、その中に平成17年度の行革の実施状況があるというように見てほしい。
この実施状況の中にも、こんなに削減して大丈夫なのかというものもある。削減後にある部分が著しくサービス低下しているという状況は避けなければならないし、それについてのフォローも必要ではないかと思う。

●討議事項の選定
(会長)
事前に委員の皆さんにお願いした「まちづくりへの意見調査」、「達成度調査」の結果を基に検討します。着色部分が満足度の低い項目です。

まちづくりへの意見・達成度調査[doc:35KB]

(会長)
この結果からは、満足度の低い(1)(3)(5)については何らかの方針、方向性を示した方が良いのではないか。
進め方としては、次の会で(1)について話し合い、その次の会で(3)というように進めたい。

●討議

(委員)
財政的なものは、ぎりぎりまで削減が進んでいる。そういう経費削減に関するものより、意識改革について討議したほうが良いのではないか。
鳥取県庁とか、総合事務所とかの対応が良くなっている。行くと偉い人から席を立って出てくる。用件を聞き、案内し、丁寧に説明してくれる。仕事も速い。
その後で境港市役所に来たら、誰も出てこない。誰もが「お前行けやい」といったような態度をしている。
市民が来たら、さっと席を立ち、要件を伺うなどしてくれ。「すみません。」と何度も言わなければ出てこない。市民側からすれば、どういう教育がなされているのかと思いたくなる。
次に「受け手中心の情報発信」について、県のホームページで調べたいことがあり検索したところ、なかなか探している項目に行き当たらない。分かっている人にはわかるだろうけど、分からない人にはわからない。市役所でも何処へ行ったらよいか分からない人が来られたときに、案内してあげるのが市民の目線というものだ。
(委員)
上司が立てば、部下が立つ。上司が立って接客すれば、部下が立たざるを得なくなるだろう。玄関前でやることより、そういう上司の模範となる態度が大切ではないかと思う。
(委員)
市は、何をもって意識改革と思っているのか。玄関前に立っていることは良いことだと思うが、市役所はサービス業だという自覚が職員にどこまであるのか疑う。
意識改革というけど、職員は、自分たちの意識のどこに問題があるのか分からないのではないか。市民が思うほど内容が分かっていないのではないか。
大事なのは、何処に視点を置いて仕事をするか。ということをきちんと教えることではないか。
(委員)
職員にはプロ意識を持って自分の仕事、サービス対応をきちんとしていただきたい。そこのところが民間と比べるともっと欲しい。
昔と違って複雑な要求が多くなっている。人口が減少し、税金も減少する中で、従来とは全く違った計画を求められているので、行政ばかりでなく、こちらも戸惑っている。
(委員)
意識改革についての標語「市役所は市民の役に立つところ」、「五つ星の区役所を目指します」などを庁舎内にぶら下げると効果があると思う。
(委員)
行革を始めてから4年で約40億円の予算規模が縮小されている。そのように意識改革の指標となるものを創っても良いのではないか。
(委員)
民間ではコストをかけ、専門の会社に委託して人材を育成する。市役所もコストを掛けるものは掛けて、専門家のアドバイス、レクチャーを受けなければ、目標を設定しても民間レベルまでサービスの質を上げるのは無理だと思う。
(委員)
意識改革というけど、職員は、自分たちの意識のどこに問題があるのか分からないのではないか。市民が思うほど市民の不満の内容が理解できていないのではないか。
(委員)
担当する仕事のプロにならなければならない。2~3年で異動があるため知識が乏しい。民間では当たり前の事だか、お客様からものを聞かれて、その人に理解できるように噛み砕いて説明する。これが説明であり、プロである。自分で仕事をよく理解することがプロ意識である。
(委員)
獲得しなければ仕事が入らない民間と、毎日そこへ行けば仕事があるという境遇の違い。民間は、自分で工夫してより良質のサービスを提供することで客が集まり収入を得られる。という感覚の違いはある。市の職員もプロ意識を持って、市民に喜んでもらえる職員になるんだという気持ちで職務に当たって欲しい。
(委員)
昇任するためには、任命してもらえる人に能力を認めてもらわなければならない。悪口ではなく市民が評価すると変わると思いますよ。
(市)
市民の方からの評判で、このごろ良くなってきていると感じていましたが、今後、繰り返し繰り返し徹底して行きたいと思います。
(委員)
聞いた話だが、市民活動センターの利用について、温度設定で、何度にならないと暖房を入れてはいけませんよ。という市の維持管理マニュアルを押し付けるような話をされた職員がおられたようだが、市民も市が財政的に困っているのは分かっており、そんな無駄遣いをすることはない。全てをマニュアルでこうやってもらわなければダメだとという話をされるのは如何なものか。
(市)
役所の中は、昼休憩には市民が利用されない部分は、全て消灯します。冷暖房は、設定した温度以上、又は以下になった場合に○○度まで空調することに指導しています。市民会館も同様ですが、その説明のし方等について、実態を調べます。
(市)
温度設定につきましては、経費面もありますが、環境問題として、国を挙げて取組んでいるところであり、その辺をきちんと説明し、協力をお願いすれば良かったのではと思います。
(会長)
次回は、今の話の延長で、市役所の意識改革と協働のまちづくりとかについてお考えいただきたいと思うし、市役所の方で、職員が自分なりに意識改革しているという項目であるとか、出されたアイデアについての紹介があればお願いしたい。
これで終了します。

●次回日程
次回は、7月10日(月)午後2時から行います。

問合せ先

地域振興課(行財政改革推進室)0859-47-1122
chiikishinkou@city.sakaiminato.tottori.jp



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