境港市環境審議会(平成19年2月7日開催)

日時

平成19年2月7日 14:00~15:45

場所

境港市役所 第1会議室

議題

(1)環境基本計画の中間見直し(案)について
(2)その他

会議の内容

(事務局)
 予定の時間となりましたので境港市環境審議会を始めます。
 始めに中村市長からご挨拶申し上げます。
(市長)
 皆様方におかれましては、本市の環境行政に多大なるご協力を賜り大変感謝しております。どうか引き続きご協力を賜りたいと思っています。
 この度は、「境港市環境基本計画」の見直しということで、皆様方に集まっていただきました。今年が、平成13年度に策定した環境基本計画の中間見直し年に当たるということで、「見直し(案)」を示させていただきました。この「見直し(案)」について皆様から忌憚のないご意見を賜りたいと考えております。
(事務局)
 欠席の委員のご紹介をさせていただきます。鳥取大学教授の岸本委員、米子高専の池田委員、鳥取西部農協の市川委員が所用のためご欠席されています。海上保安部からは、杉田委員の代理で藤谷専門官にご出席いただいております。委員の紹介は以上です。
(市長)
 境港市環境基本条例に基づいて会長、副会長の選任をしたいと思います。委員の皆様の意見はございませんか。
ないようですので事務局のほうから副案がありませんか。
(事務局)
 昨年11月までの任期では、勇退された村田委員が会長、池淵美津子委員に副会長を務めていただきました。事務局としては池淵委員に会長、足立委員に副会長をお願いしたいと考えています。
(市長)
 事務局のほうからこのような意見がでましたが、皆さん御異議ございませんでしょうか。
(委員)
 ありません。
(市長)
 それでは、会長を池淵委員、副会長を足立委員にお願いしたいと思います。大変申し訳ないのですが、私は次の公務がございますので、後の司会は会長、副会長にお任せして退席させていただきます。
~市長退席~
(事務局)
 それでは、会長、副会長の就任のあいさつをお願いします。
(会長)
 この審議会の委員として長らく関わらせていただいているということで、会長を引き受けさせていただきました池淵です。皆様にご協力いただきまして、有意義な審議会にしたいと考えています。よろしくお願いします。
(副会長)
 副会長に選ばれました足立です。不慣れではございますが、会長を補佐する立場として一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします。
(会長)
 それでは議事に入りたいと思います。次第の(1)の「境港市環境基本計画の見直し(案)」について、事務局のほうから説明をお願いします。
(事務局)
 それでは「見直し(案)」について説明させていただきます。
~事務局からの説明~
(会長)
 今の事務局の説明について、意見や質問のある方はいませんでしょうか。
(委員)
 2点お伺いしたいのですが、まず1つは元の計画について、現在とは状況や数字も変わっていると思うが、計画事態は変えないということですか。
(事務局)
 計画を作成する背景とかデータ的な数字については、中間見直しでもありますのであえて変更することは考えていません。基本的には10年間の計画で考えていて、実際に施策の展開をする部分について見直しをしたいと考えております。
(委員)
 6ページの枝木・草等との堆肥化利用を拡大というのは進んでいるのでしょうか。
(事務局)
 平成15年の春から中海干拓地に山陰エコシステムという堆肥化施設が操業しました。これによって生ゴミや枝木の堆肥化がかなり進んでいます。
 市に直接搬入された枝木や草は、できるだけエコシステムに搬入しています。市のごみ有料化も手伝って市内のスーパー、病院等の生ゴミもかなりエコシステムに入ってきています。それに併せて家庭の生ゴミを分別する市民グループも何グループかあり、拡大しつつあります。このように生ゴミの分別を推進、拡大することを意図しています。
(委員)
 堆肥化を推進しているとのことだが、堆肥化したものは有効に利用されているのか。
(事務局)
堆肥化施設は中海干拓地の中にあり、干拓地内の大規模な農家やその他の農家で肥料として有効に利用されています。反面、臭いの苦情があるので堆肥化ばかりを推進するのではなく、堆肥化施設への指導を強化して地域と共存できるような施設にしていかなければならないと考えています。
(委員)
 計画のほうで、平成11年までの中野承水路の水質測定結果があるが、この後は追跡調査をしているのか。
(事務局)
 調査は毎年しています。環境白書で公開しています。必要であれば、全地点の調査結果を後日送付させていただきます。
(委員)
 8ページの地球温暖化対策の温室効果ガスの数字は、具体的にどこを対象にしているのか。
(事務局)
 「環境にやさしい市役所率先実行計画」に基づいた数字です。市民や事業所の温室効果ガスについては、把握・集計が難しいので対象にしていません。
(委員)
 計画の41ページの地球温暖化の箇所に、二酸化炭素や、メタン、フロンなどとあるが、代替フロンも掲載するべきではないか。また、見直しの6ページについても代替フロンを掲載してほしい。
(事務局)
 当初の計画を策定した時点では、こちらの不勉強もあって代替フロンを掲載していなかったのかもしれません。しかしながら、今回は、中間見直しですので、当初計画の「現状と課題」までは修正する考えはありません。見直しのほうでは、リサイクルセンターにおけると表現していますので、リサイクルセンターに代替フロンを処理できる能力があるのかを聞いてみてお答えしたいと思います。
(委員)
 ISO14001を取得した場合は、ごみ焼却施設周辺の住民と公害防止協定を結ぶ必要があるのではないか。見直しも環境白書も悪臭測定結果では超過件数がないのはなぜか。
(事務局)
 当初はISOの取得も考えていたのですが、市の財政状況や選任の職員配置等、現状では難しい面もあり、昨年の3月に「環境にやさしい市役所率先実行計画」の見直しをして、これを着実に実行することでISOの取得に代えるという方針で進んでいます。清掃センターについては、市報や環境白書の中で排ガスやダイオキシン測定の厳しい排出基準の達成状況を公開しているので、新たに公害防止協定の締結ということまでは考えていません。環境白書の悪臭測定結果については、規制区域内と区域外がありまして、平成17年度の規制区域内の測定では、環境基準を超過した事業所はなかったということです。ただ、規制区域外では、超過している事業所もありました。
(副会長)
 見直しの5ページにある、中海の藻場、浅場の整備について、奥森委員と景山委員にお聞きしたいのと、6ページのマイバッグについて、市としてはどういう取り組みを具体的にしていくのかをお聞きしたい。
(委員)
 中海の浄化に何が有効なのかを、数年前から考えていまして、2年前から管理組合・漁協・市にも協力してもらって、アマモの生息環境を整備しています。今後は外江の貯木場跡地に浅場の整備をする計画があると聞いていますので、そこでもアマモの生息環境を作ることができればと考えています。また、アマモは、倉吉市の農家のご協力を得て、米の肥料としても実験的に活用しています。
(事務局)
 マイバッグについては、個々の自治体でレジ袋を有料化するというのは、難しいことなので、市としてはマイバッグ運動の推進・啓発をしていきたいと考えています。
(委員)
 見直しの7ページに荒廃地の管理と有効利用についての記載があるが、市内の荒廃地について市の見解はどうなのか。それと希少生物の生息域の確保ということで、「アカヒレタビラ」という魚が深田川、米川に生息しているのですが、県もこれを保護していこうということで動いております。市としてもこれの保護に力を入れていただきたい。
(事務局)
 荒廃地対策としては、土地所有者への啓発に力を入れるのと併せて、現在、産業中央線の東側で中海干拓地から砂を運んで荒廃水田を畑地に代えて、農地として活かしていく計画があり、現在進行中です。農家の高齢化や用水等の問題もあり貸し借りも進まない状況があります。公社を通した安全な貸し借り等の制度の啓発も考えていきたいと考えています。「アカヒレタビラ」についてですが、特定の「アカヒレタビラ」という生物だけを見直しに入れるということは難しいので、表現は少し考えさせてください。
(会長)
 「見直し(案)」では、あまり踏み込んだ具体的なことは表現されていないのが少し気になります。委員の皆様の中にはもっと具体的な表現にしてもらいと思っている方もおられると思います。
(委員)
 7ページに資源ごみの分別品目の拡大を検討するとあるが、具体的にどういう品目を検討しているのか。当初計画45・46ページの中で環境保全団体や婦人団体などが出てきますが、一般市民に対して関わりが弱いのではないか。一般市民に向けた環境教育は考えていないのか。
(事務局)
 分別品目については、抽象的な表現にしています。分別を拡大すれば焼却量や埋め立て量は減るのですが、その分収集コストやリサイクル費用が増加するので、一概に分別品目を増やすのが市民にとっていいのかは検討していかなければいけないと考えています。環境学習については、こどもエコクラブは市内で1校だけしかありません。地域の環境学習については、公民館講座の中で何件か協力はしています。
(会長)
 環境管理システムTEASについて調べてみたのですが、家庭では1件、後は事業所が何件かありました。せっかくの鳥取県の取り組みやすいシステムなので、もう少し積極的な啓発が必要なのではないか。
 まだ意見を述べていない方は、一言づつでも結構ですのでお願いします。
(委員)
 荒廃地について、行政としても取り組んでいただきたい。環境教育についても積極的に取り組んでいただきたい。
(委員)
 最近の海の環境について、大型クラゲやヒトデの大発生で漁業への被害が懸念されている。これらの問題について漁業者だけではなく、行政も一緒に考えて取り組んで欲しい。
(委員)
 海上保安部では、毎年小学生を対象に環境学習に取り組んでいる。パックテストや図画コンクールなど。
(委員)
 荒廃地の問題について、昔は、草刈りをしてその場で乾燥させてから、野焼きをしていた。現在では法律が変わり、野焼きができなくなったことも荒廃農地が増えている原因ではないか。
(委員)
 私は、当初計画の策定から関わってきたので、中間見直し時点で目標数値を7割方達成していたのには満足しています。その中で1つだけ気になったのは、市役所でのコピー用紙の購入枚数が増えているのは、原因はあるのでしょうか。
(事務局)
 特殊事情がありまして、市の行革の関係で予算も削られています。今まで業者に外注していた印刷物をすべて自前で印刷・製本するようになりました。その関係でコピー用紙の枚数が増えました。今後の5年間は減少すると考えています。
(委員)
 古紙回収等の資源ごみについて、市が収集する前に他の業者が盗みに来るという話を聞いたことがある。規制が必要ではないか。リサイクル品の活用をするということで、エコマーク等がついているものを購入することも大切ではないか。
(事務局)
 市内でも何件かそういった話を聞いております。市でも業者への指導で解決するのかもう少し勉強したいと考えています。リサイクル品の活用ということですが、市では「境港市グリーン購入調達方針」を定めており、これに基づいてリサイクル品等環境に配慮した物品を購入しています。
(委員)
 紙ごみについては病院でも個人情報等もあり苦慮している。荒廃地問題についても、荒れ地をなくすことが大事だと思う。
(会長)
 一通り委員の皆様の意見は伺いました。事務局のほうから他にありませんか。
(事務局)
 今日の審議会後にお気づきの点がございましたら、電話、FAX等で今週中にご意見をいただきたいと思います。今後は、委員の皆様の意見を反映させた「見直し(案)」をホームぺージ、市報で市民に公表して、1ヶ月間パブリックコメントの募集をします。その後、市民の皆様の意見を反映させた「見直し(案)」を、次回3月26日の環境審議会に提示して最終的な「見直し(案)」としたいと考えています。
(会長)
 事務局から提案のあったとおりの日程でよろしいでしょうか。
(委員)
 異議なし。
(会長)
 それではこの日程でいきたいと思います。本日は長い時間でしたが、有意義な会になりました。皆さんありがとうございました。

問合せ先

環境防災課環境対策係 0859-47-1060



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