小学校でフッ化物洗口をはじめます

小学校でフッ化物洗口をはじめます

 むし歯の罹患率が、幼児期から年齢が上がるにつれ、上昇しています。
県平均のむし歯罹患率は、永久歯に生えかわる中学生から減少していますが、本市では、中学生の永久歯においても、むし歯罹患率が高い傾向にあります。
 子ども達へのむし歯予防の機会を平等に設けるため、市内小学校でフッ化物ナトリウム溶液を用いて、30秒間、ブクブクうがいを行うことで、永久歯のむし歯予防につなげます。
境港市「う歯罹患率」
境港市「う歯罹患率」

実施方法

 小学校の児童(希望者のみ)を対象に、オラブリス洗口液0.2%(ポーションタイプ)を週1回、口に含み、30秒間ぶくぶくうがいを行い、吐き出します。なお、令和7年9月以降、各学校で順次開始します。
 なお、オラブリス洗口液0.2%(ポーションタイプ)は、「むし歯予防フッ化物洗口剤」と呼ばれる「普通薬」です。

フッ化物の安全性について

 私たちが日常的に摂取している飲食物にも、必ずフッ化物は含まれています。
世界保健機関(WHO)や厚生労働省など世界の専門機関が一致して安全性や効果を認め、フッ化物を用いたむし歯予防を推奨しており、50年以上にわたってフッ化物洗口を継続している新潟県をはじめとして、各地で安全に実施されています。
 また、フッ化物洗口液はたとえ1回分を飲み込んでも問題ありません。体重30kgの小学生の場合、6~7人分の洗口液を一度に飲み込まない限り、急性中毒に達しません。


フッ化物の効果

〇生えたばかりの歯は、むし歯菌が作りだす「酸」に対して弱く、むし歯になりやすい性質ですが、フッ化物を頻回に実施すると、酸に溶けにくい丈夫な歯質にすることができます。
〇フッ化物洗口を実施すると、平均で30~80%のむし歯が減ることが報告されており、得られた効果は大人になってからも持続します。
〇洗口とフッ化物配合歯磨き剤による歯磨きを併用すると、より高いむし歯抑制効果が得られます。

むし歯の発生要因と予防法

 フッ化物洗口だけでむし歯を防げるわけではありません。むし歯の発生要因それぞれに対する予防法の実施と歯科医院における定期健診が大切です。

 〇食物(糖分) → 糖分の摂取回数を控えめにする

 〇細菌(むし歯菌) → 歯みがきを丁寧に行う(歯間部清掃補助道具の使用)

 〇歯の質 → 歯を強くする・・・フッ化物の利用

 参考 鳥取県ホームページ → 歯・口腔の健康/とりネット/鳥取県公式サイト

問合せ先

境港市健康づくり推進課
(TEL:0859-47-1042)



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