令和7年2月定例記者会見(2月18日開催)
市長記者会見録
今回は、2件あります。
最初に、3月定例市議会の提出議案について説明をいたします。
提出議案は、人事案件が1件、補正予算6件、当初予算7件、条例15件の合計29件であります。人事案件1件は、人権擁護委員候補者の推薦についてです。
続いて、補正予算ですが、一般会計のほか国民健康保険費特別会計など、4特別会計と公共下水道の事業会計となっております。この中でも、一般会計の42事業のうち、主な内容を申し上げますが、「さかなと鬼太郎のまち境港ふるさと基金積立金」について、予算額4億6000万円を見込んでいましたが、年度末には5億4000万円余になるという見込みで、8200万円ほど増額をしているところであります。また、「高齢者の帯状疱疹予防接種事業」でありますが、今年の4月から定期接種となりますので、スムーズな接種ができるように準備を進めていくための予算としております。
歳入においては、これに伴う国・県支出金などを計上して、一般会計の補正予算12号が総額で9億1078万5000円を増額して、補正後の予算額を223億3830万9000円とするものであります。
次に、条例15件についてですが、主なものとしては、「境港市再生可能エネルギー導入活用事業」で渡地区に設置した太陽光発電設備がありますが、最終的に修繕や撤去などに対応するために、毎年、太陽光発電設備の売電収入を積み立てる基金を設置する条例を制定するものであります。また、学校給食費の単価改定に伴って、年間の徴収限度額を引き上げるための条例の一部改正であります。
次に、令和7年度の境港市の一般会計の当初予算額でありますが、214億7000万円で過去最大となります。対前年度比25億2000万円のプラスで13.3%の増であります。この増額の主なものとしては、まずは扶助費の中で、児童手当の支給と障害者自立支援給付費。また、私立の保育所運営費の増などで4億8000万円ほどであります。また、普通建設事業費の中で渡保育園のリニューアル事業、これが一番大きく対前年度比9億円となっておりますし、小学校のトイレ改修事業も対前年度比3億8000万円となっております。また、物件費については、基幹業務システム運営事業の増、また、新型コロナウイルスの予防接種については、国からの助成が無くなりましたので、その分単市が膨らんでいるということであります。また、帯状疱疹の予防接種事業で4億円ほど増えていますので、これが主な要因で25億円プラスということになっております。
今年の予算のポイント(重点項目)を6つ掲げていますけど、この総事業数が714事業であります。このうちの新規が55事業。額にすれば4億5000万円ほどであります。
それと見直しが52事業。継続が607事業となっております。また、県内市町村で初めてというものが3事業あります。脱炭素の関係でブルーカーボン事業、公立保育園の渡保育園がゼロエネルギービルディングいわゆるZEB化するという事業、子育て支援で保育コンシェルジュを配置する事業であります。
続いて、予算編成方針について、去年と同様に、「まちづくり総合プラン」を着実に進めるという予算にしておりますが、後半戦になってきておりますので、しっかりとプランの5つのまちづくりについて重点配分をしているということであります。そして、石破政権の「地方創生2.0」の動きを注視しながら、本市の特色に合わせた地方創生と人口減少対策にしっかりと取り組みたいと思っております。
また、令和7年度に、この地方創生と人口減少を考える上で事業の総点検をして、既存事業について変えるべきものはスピード感を持って変えるという姿勢のもと、令和8年度に向かっていきたいと思っているところであります。
続いて重点項目の主な事業ですが、1番目に、「本市の特色を生かした地方創生・人口減少への取り組み」であります。次期「まちづくり総合プラン」の準備をするためにアンケートなどの調査を実施することとしています。また、これまでの市の施策を総点検してスクラップアンドビルドをしていきたいと思っています。これは、若者や女性の視点も非常に大事でありますので、商工会議所等と連携したプロジェクトチームを作って取り組むこととしております。人口減少、移住定住対策には、雇用、所得、男女共同参画、女性活躍が非常に大事だと思っていますので、このプロジェクトチームで、若者の女性メンバーを入れてしっかりと来年に向けて取り組んでいきたいと思います。
2番目に、「快適で便利な生活環境づくり」でありますが、これは地域公共交通の再構築をするということで、今年度から、予約型乗合バスの実証運行をしていますけど、しっかりと4月から定着させるように取り組んでいくということです。はまるーぷバスを廃止して、予約型乗合バスを本格運行するというものであります。
また、これも県内初ですけれど、地球温暖化対策や海洋環境の保全を図る目的で、「境港ブルーカーボン事業」を行います。中浜港周辺において、藻場造成の実証実験に取り組み、藻場造成事業につなげていって、「ブルーカーボンJブルークレジット制度」を活用して藻場の再生事業をずっと取り組んでいくことを考えているところであります。
また、健康づくり事業として、「境港市健康づくり推進計画(第2期)」を今年度策定しますけれど、この中でも今までフレイル予防対策にしっかり力を入れて健康寿命の延伸もしていました。今度は、高血圧に係る病気で5分に1人亡くなっている状況も全国ではありますので、しっかりと境港市も高血圧ゼロのまちを目指して、新規事業に取り組むということであります。
3番目に、「子育て・教育環境の整備と支援の充実」でありますが、これは、地域の宝である子どもたちのために、何が一番いい教育環境なのかということで、小中学校の再編にしっかりと取り組むということであります。
まず、子育て家庭などからの保育サービスの利用や子育て全般に関する相談を受ける「保育コンシェルジュ」を県内初で取り組む事業となっています。また、令和2年度に策定した「境港市保育のあり方について」の方針に基づき実施する公立保育園の渡保育園のリニューアルで10億円の事業についてですが、ゼロエネルギービルディング化の事業であります。また、小中学校の再編について、令和6年度も市民の皆さんの意見を聞きながら素案づくりを進めていますけれど、来年度には視察等も含めてより多くの市民の皆さんと意見交換しながら、計画の素案づくりをしたいと考えております。その素案に基づいて次年度に市民の皆さんとキャッチボールしながら、成案を作っていくというスケジュールであります。また、「学校指導主事配置事業」も新規事業でありますが、個々の問題により迅速・丁寧に対応できる体制を構築するため、教育委員会に学校指導主事を新たに一人配置します。今、境港市も不登校児童がぐっと増えたような状況であります。昔は、境港市は不登校発生率が県内では一番少なかったのですが、コロナ禍からどんどん増えてきておりますので、学校指導主事を増員して、しっかりと対応していきたいと思います。それと、小中学校のトイレ改修でありますけれど、事業費としては非常に大きく6億円かけて市内の6校のトイレ改修に取り組んでいくというものであります。これは今年度から取り組んでいますので、令和8年度で終わるような3カ年の事業であります。
4番目に、「防災・防犯対策の強化」でありますが、これは石破政権の方も事前防災に非常に力を入れているところで、境港市も今までかなり力を入れていましたけど、新規事業も含めて取り組むということにしております。まず、渡漁港の埋め立て地に、避難所機能を有するコミュニティー供用施設、いわゆる集会所を新築することにしております。また、もしものときの避難所のTKB(トイレとキッチンとベッド)でありますが、この辺が弱いと言われていますので、これを補填するような簡易ベッド等を整備するものであります。また、令和3年7月の時間雨量80.5mmを記録したことで、「雨水管理総合計画」を今年度で策定することになります。来年度はそれに基づいて、「内水ハザードマップ」を作成しますが、これに合わせて従来の「津波・洪水ハザードマップ」も、一体に取りまとめてわかりやすいものにしたいと思っております。これは小学生であっても外国人であってもわかりやすいハザードマップにしていきたいと思っています。また、去年の1月に能登半島地震もありましたが、住宅の耐震化が非常に問題となりました。能登の方は半数以上が全半壊したという報道もありましたけれど、境港の方もまだ耐震化率が8割程度であります。空き家も住んでおられる家もしっかり耐震化を進めることにしておりますけれど、今年はさらに省エネ改修もあわせて一部補助をするという事業にしております。また、竜ケ山球場のところに、今年と来年の2カ年で整備しております屋根付き広場の整備事業についてですが、今年は屋根付きのバスケットスリーオンスリーのコートおよびスケートボード場を隣に整備する計画にしております。それと、令和3年7月の豪雨があって浸水がひどかった地区で着工している事業を進めていく事業で、事業費もかなり多く5億8000万円となっております。
5番目に、「『さかなと鬼太郎のまち』の賑わい創出」でありますが、高度衛生管理型漁港市場整備も、平成26年に着手してから令和7年度で完了する予定となっております。来年度は、8号上屋と共同利用の冷凍冷蔵庫の整備で完了する予定でありますが、この共同利用の冷凍冷蔵庫に、電動のフォークリフトなど備品整備がありますので、それを支援するものであります。次に、「国際観光推進事業」についてですが、インバウンドもコロナがあけてから、ソウル便であったり香港便であったり、来年度は台湾便であったり、また、日韓の国際フェリーも就航しました。クルーズ船も順調に寄港数が伸びてきております。令和7年度は43回予定がありますけれど、しっかりとインバウンド・アウトバウンドの受け入れ体制を強化するために、このプロモーションの活動事業を取り組むこととしております。
6番目に、「中海・宍道湖・大山圏域の一体的な発展と連携強化」でありますが、当然この圏域で一番力を入れているのは「8の字ルート」の道路ネットワークの構築でありますけれど、それに向けては、国に従来どおり働きかけていき、圏域の中で、産業振興観光振興、それと環境保全など、しっかりとレベルアップをして一体的な発展に向けていきたいというものであります。これは負担金であります。
次に、「未来につけを回さない行財政運営」というところで、基本的には、持続可能な財政運営を堅持していくという方針をずっと続けております。
まず、「行政コストの削減」についてですが、これはマイナスシーリング1%、5%の枠配分で予算を編成しているところであります。それと、公債費の適正管理でありますけれど、令和7年度は投資的経費が増えた関係で、借入額が多くなっております。令和7年度は対前年度比7億6000万円増えて16億7000万円借り入れするということになっております。市債残高のところでは、令和7年度末、ピークが平成14年度末でありましたので、これと比較すると、市債残高はマイナス34億円で約2割減って、臨財債は増えていますが、通常債だけで見ると、66億円減って、約4割減らしているところであります。
次に、公債費でありますが、大体12、3億円で来ていましたけど、ちょっと見通しが、公共施設の老朽化対策で取り組んできた関係で、市債借り入れも起こしています。その分、公債費が増えてきつつあります。また、金利の上昇もあります。ただ老朽化対策はほぼ終了に近づいておりますので、借入額はそうそう多くならないということを見込んでいます。この14億円程度でずっと返していければということであります。
次に、「基金の有効活用」についてですが、基金繰入の状況は、今年度は25億円プラスの中で財源確保の上で、取り崩しを14億としております。対前年度比、前年度より2億円ほど増えて取り崩しをしたところであります。その関係で、基金残高の状況も、令和7年度は基金残高が32億円を見込んでいるところであります。
また、「予算の規模」について、一般会計と特別会計と公共下水道事業会計でありますけど、公共下水道事業が24%、9億円伸びていますけれど、これは令和8年度に、市街地の下水道工事を完了する予定にしている関係で近年事業費が増えている状況であります。
続いて、一般会計予算の概要でありますけれど、この中で、歳入の関係は、市税の方は、令和6年度の定額減税の終了、それと賃金の上昇ということを見込んで、市税が増えております。対前年度に比べて2億7000万円ぐらいの増となっております。繰入金は先ほど基金の説明で触れたとおりです。
また、依存財源については、地方交付税の方は3.9%増加を見込んでおります。また、市債の方が増えています。また、歳入の構成比の中で自主財源が、42.9%ということであります。国庫支出金の方で、公立保育園リニューアル事業の国庫支出金の増となっていますが、これは防衛省の方が、以前までは定額の補助金であったものが、境港市が要望していたものが認められて定率になったので、ぐっと補助金が上がったということで、非常に助かったところでございます。以前より4億円見込みが増えたところです。令和7年度予算の説明は以上です。
続いて、ドラマやCMで活躍している永尾柚乃さん。小学校2年生の女の子でありますが、3月8、9日に、水木しげるさんの生誕祭を鳥取県とともに開催することにしており、その中で9日に妖怪パレードを行う予定しているのですが、その前に柚乃さんを「さかなと鬼太郎のまち1日推しごとナビゲーター」に任命して、境港、鳥取県のPRをしてもらおうというものであります。柚乃さんは、かなりの妖怪好きだということであります。境港にも2024年2月に水木しげるロードに来られたようですが、あいにくの雪でお店が閉まっていて、すごく残念がっておられたという話であります。また、去年の11月には調布市で「ゲゲゲ忌」というイベントがあり、境港市の職員もカニ汁の振る舞いで調布市に行っていたところ、柚乃さんがちょうど遊びに来られていて、境港市のカニ汁を食べていただいたという話もあります。このような縁もあり「さかなと鬼太郎のまち1日推しごとナビゲーター」に任命するものであります。
最初に、3月定例市議会の提出議案について説明をいたします。
提出議案は、人事案件が1件、補正予算6件、当初予算7件、条例15件の合計29件であります。人事案件1件は、人権擁護委員候補者の推薦についてです。
続いて、補正予算ですが、一般会計のほか国民健康保険費特別会計など、4特別会計と公共下水道の事業会計となっております。この中でも、一般会計の42事業のうち、主な内容を申し上げますが、「さかなと鬼太郎のまち境港ふるさと基金積立金」について、予算額4億6000万円を見込んでいましたが、年度末には5億4000万円余になるという見込みで、8200万円ほど増額をしているところであります。また、「高齢者の帯状疱疹予防接種事業」でありますが、今年の4月から定期接種となりますので、スムーズな接種ができるように準備を進めていくための予算としております。
歳入においては、これに伴う国・県支出金などを計上して、一般会計の補正予算12号が総額で9億1078万5000円を増額して、補正後の予算額を223億3830万9000円とするものであります。
次に、条例15件についてですが、主なものとしては、「境港市再生可能エネルギー導入活用事業」で渡地区に設置した太陽光発電設備がありますが、最終的に修繕や撤去などに対応するために、毎年、太陽光発電設備の売電収入を積み立てる基金を設置する条例を制定するものであります。また、学校給食費の単価改定に伴って、年間の徴収限度額を引き上げるための条例の一部改正であります。
次に、令和7年度の境港市の一般会計の当初予算額でありますが、214億7000万円で過去最大となります。対前年度比25億2000万円のプラスで13.3%の増であります。この増額の主なものとしては、まずは扶助費の中で、児童手当の支給と障害者自立支援給付費。また、私立の保育所運営費の増などで4億8000万円ほどであります。また、普通建設事業費の中で渡保育園のリニューアル事業、これが一番大きく対前年度比9億円となっておりますし、小学校のトイレ改修事業も対前年度比3億8000万円となっております。また、物件費については、基幹業務システム運営事業の増、また、新型コロナウイルスの予防接種については、国からの助成が無くなりましたので、その分単市が膨らんでいるということであります。また、帯状疱疹の予防接種事業で4億円ほど増えていますので、これが主な要因で25億円プラスということになっております。
今年の予算のポイント(重点項目)を6つ掲げていますけど、この総事業数が714事業であります。このうちの新規が55事業。額にすれば4億5000万円ほどであります。
それと見直しが52事業。継続が607事業となっております。また、県内市町村で初めてというものが3事業あります。脱炭素の関係でブルーカーボン事業、公立保育園の渡保育園がゼロエネルギービルディングいわゆるZEB化するという事業、子育て支援で保育コンシェルジュを配置する事業であります。
続いて、予算編成方針について、去年と同様に、「まちづくり総合プラン」を着実に進めるという予算にしておりますが、後半戦になってきておりますので、しっかりとプランの5つのまちづくりについて重点配分をしているということであります。そして、石破政権の「地方創生2.0」の動きを注視しながら、本市の特色に合わせた地方創生と人口減少対策にしっかりと取り組みたいと思っております。
また、令和7年度に、この地方創生と人口減少を考える上で事業の総点検をして、既存事業について変えるべきものはスピード感を持って変えるという姿勢のもと、令和8年度に向かっていきたいと思っているところであります。
続いて重点項目の主な事業ですが、1番目に、「本市の特色を生かした地方創生・人口減少への取り組み」であります。次期「まちづくり総合プラン」の準備をするためにアンケートなどの調査を実施することとしています。また、これまでの市の施策を総点検してスクラップアンドビルドをしていきたいと思っています。これは、若者や女性の視点も非常に大事でありますので、商工会議所等と連携したプロジェクトチームを作って取り組むこととしております。人口減少、移住定住対策には、雇用、所得、男女共同参画、女性活躍が非常に大事だと思っていますので、このプロジェクトチームで、若者の女性メンバーを入れてしっかりと来年に向けて取り組んでいきたいと思います。
2番目に、「快適で便利な生活環境づくり」でありますが、これは地域公共交通の再構築をするということで、今年度から、予約型乗合バスの実証運行をしていますけど、しっかりと4月から定着させるように取り組んでいくということです。はまるーぷバスを廃止して、予約型乗合バスを本格運行するというものであります。
また、これも県内初ですけれど、地球温暖化対策や海洋環境の保全を図る目的で、「境港ブルーカーボン事業」を行います。中浜港周辺において、藻場造成の実証実験に取り組み、藻場造成事業につなげていって、「ブルーカーボンJブルークレジット制度」を活用して藻場の再生事業をずっと取り組んでいくことを考えているところであります。
また、健康づくり事業として、「境港市健康づくり推進計画(第2期)」を今年度策定しますけれど、この中でも今までフレイル予防対策にしっかり力を入れて健康寿命の延伸もしていました。今度は、高血圧に係る病気で5分に1人亡くなっている状況も全国ではありますので、しっかりと境港市も高血圧ゼロのまちを目指して、新規事業に取り組むということであります。
3番目に、「子育て・教育環境の整備と支援の充実」でありますが、これは、地域の宝である子どもたちのために、何が一番いい教育環境なのかということで、小中学校の再編にしっかりと取り組むということであります。
まず、子育て家庭などからの保育サービスの利用や子育て全般に関する相談を受ける「保育コンシェルジュ」を県内初で取り組む事業となっています。また、令和2年度に策定した「境港市保育のあり方について」の方針に基づき実施する公立保育園の渡保育園のリニューアルで10億円の事業についてですが、ゼロエネルギービルディング化の事業であります。また、小中学校の再編について、令和6年度も市民の皆さんの意見を聞きながら素案づくりを進めていますけれど、来年度には視察等も含めてより多くの市民の皆さんと意見交換しながら、計画の素案づくりをしたいと考えております。その素案に基づいて次年度に市民の皆さんとキャッチボールしながら、成案を作っていくというスケジュールであります。また、「学校指導主事配置事業」も新規事業でありますが、個々の問題により迅速・丁寧に対応できる体制を構築するため、教育委員会に学校指導主事を新たに一人配置します。今、境港市も不登校児童がぐっと増えたような状況であります。昔は、境港市は不登校発生率が県内では一番少なかったのですが、コロナ禍からどんどん増えてきておりますので、学校指導主事を増員して、しっかりと対応していきたいと思います。それと、小中学校のトイレ改修でありますけれど、事業費としては非常に大きく6億円かけて市内の6校のトイレ改修に取り組んでいくというものであります。これは今年度から取り組んでいますので、令和8年度で終わるような3カ年の事業であります。
4番目に、「防災・防犯対策の強化」でありますが、これは石破政権の方も事前防災に非常に力を入れているところで、境港市も今までかなり力を入れていましたけど、新規事業も含めて取り組むということにしております。まず、渡漁港の埋め立て地に、避難所機能を有するコミュニティー供用施設、いわゆる集会所を新築することにしております。また、もしものときの避難所のTKB(トイレとキッチンとベッド)でありますが、この辺が弱いと言われていますので、これを補填するような簡易ベッド等を整備するものであります。また、令和3年7月の時間雨量80.5mmを記録したことで、「雨水管理総合計画」を今年度で策定することになります。来年度はそれに基づいて、「内水ハザードマップ」を作成しますが、これに合わせて従来の「津波・洪水ハザードマップ」も、一体に取りまとめてわかりやすいものにしたいと思っております。これは小学生であっても外国人であってもわかりやすいハザードマップにしていきたいと思っています。また、去年の1月に能登半島地震もありましたが、住宅の耐震化が非常に問題となりました。能登の方は半数以上が全半壊したという報道もありましたけれど、境港の方もまだ耐震化率が8割程度であります。空き家も住んでおられる家もしっかり耐震化を進めることにしておりますけれど、今年はさらに省エネ改修もあわせて一部補助をするという事業にしております。また、竜ケ山球場のところに、今年と来年の2カ年で整備しております屋根付き広場の整備事業についてですが、今年は屋根付きのバスケットスリーオンスリーのコートおよびスケートボード場を隣に整備する計画にしております。それと、令和3年7月の豪雨があって浸水がひどかった地区で着工している事業を進めていく事業で、事業費もかなり多く5億8000万円となっております。
5番目に、「『さかなと鬼太郎のまち』の賑わい創出」でありますが、高度衛生管理型漁港市場整備も、平成26年に着手してから令和7年度で完了する予定となっております。来年度は、8号上屋と共同利用の冷凍冷蔵庫の整備で完了する予定でありますが、この共同利用の冷凍冷蔵庫に、電動のフォークリフトなど備品整備がありますので、それを支援するものであります。次に、「国際観光推進事業」についてですが、インバウンドもコロナがあけてから、ソウル便であったり香港便であったり、来年度は台湾便であったり、また、日韓の国際フェリーも就航しました。クルーズ船も順調に寄港数が伸びてきております。令和7年度は43回予定がありますけれど、しっかりとインバウンド・アウトバウンドの受け入れ体制を強化するために、このプロモーションの活動事業を取り組むこととしております。
6番目に、「中海・宍道湖・大山圏域の一体的な発展と連携強化」でありますが、当然この圏域で一番力を入れているのは「8の字ルート」の道路ネットワークの構築でありますけれど、それに向けては、国に従来どおり働きかけていき、圏域の中で、産業振興観光振興、それと環境保全など、しっかりとレベルアップをして一体的な発展に向けていきたいというものであります。これは負担金であります。
次に、「未来につけを回さない行財政運営」というところで、基本的には、持続可能な財政運営を堅持していくという方針をずっと続けております。
まず、「行政コストの削減」についてですが、これはマイナスシーリング1%、5%の枠配分で予算を編成しているところであります。それと、公債費の適正管理でありますけれど、令和7年度は投資的経費が増えた関係で、借入額が多くなっております。令和7年度は対前年度比7億6000万円増えて16億7000万円借り入れするということになっております。市債残高のところでは、令和7年度末、ピークが平成14年度末でありましたので、これと比較すると、市債残高はマイナス34億円で約2割減って、臨財債は増えていますが、通常債だけで見ると、66億円減って、約4割減らしているところであります。
次に、公債費でありますが、大体12、3億円で来ていましたけど、ちょっと見通しが、公共施設の老朽化対策で取り組んできた関係で、市債借り入れも起こしています。その分、公債費が増えてきつつあります。また、金利の上昇もあります。ただ老朽化対策はほぼ終了に近づいておりますので、借入額はそうそう多くならないということを見込んでいます。この14億円程度でずっと返していければということであります。
次に、「基金の有効活用」についてですが、基金繰入の状況は、今年度は25億円プラスの中で財源確保の上で、取り崩しを14億としております。対前年度比、前年度より2億円ほど増えて取り崩しをしたところであります。その関係で、基金残高の状況も、令和7年度は基金残高が32億円を見込んでいるところであります。
また、「予算の規模」について、一般会計と特別会計と公共下水道事業会計でありますけど、公共下水道事業が24%、9億円伸びていますけれど、これは令和8年度に、市街地の下水道工事を完了する予定にしている関係で近年事業費が増えている状況であります。
続いて、一般会計予算の概要でありますけれど、この中で、歳入の関係は、市税の方は、令和6年度の定額減税の終了、それと賃金の上昇ということを見込んで、市税が増えております。対前年度に比べて2億7000万円ぐらいの増となっております。繰入金は先ほど基金の説明で触れたとおりです。
また、依存財源については、地方交付税の方は3.9%増加を見込んでおります。また、市債の方が増えています。また、歳入の構成比の中で自主財源が、42.9%ということであります。国庫支出金の方で、公立保育園リニューアル事業の国庫支出金の増となっていますが、これは防衛省の方が、以前までは定額の補助金であったものが、境港市が要望していたものが認められて定率になったので、ぐっと補助金が上がったということで、非常に助かったところでございます。以前より4億円見込みが増えたところです。令和7年度予算の説明は以上です。
続いて、ドラマやCMで活躍している永尾柚乃さん。小学校2年生の女の子でありますが、3月8、9日に、水木しげるさんの生誕祭を鳥取県とともに開催することにしており、その中で9日に妖怪パレードを行う予定しているのですが、その前に柚乃さんを「さかなと鬼太郎のまち1日推しごとナビゲーター」に任命して、境港、鳥取県のPRをしてもらおうというものであります。柚乃さんは、かなりの妖怪好きだということであります。境港にも2024年2月に水木しげるロードに来られたようですが、あいにくの雪でお店が閉まっていて、すごく残念がっておられたという話であります。また、去年の11月には調布市で「ゲゲゲ忌」というイベントがあり、境港市の職員もカニ汁の振る舞いで調布市に行っていたところ、柚乃さんがちょうど遊びに来られていて、境港市のカニ汁を食べていただいたという話もあります。このような縁もあり「さかなと鬼太郎のまち1日推しごとナビゲーター」に任命するものであります。

質疑応答
【記者】
当初予算の関係で、市政2期目に入っての意気込みについて聞かせてください。
【市長】
1期目はコロナと物価高騰対策でなかなか思うようにならないところもありましたけれど、コロナが落ち着いてきたので、じっくりと次期の総合プランを作るわけですけれど、今までの自分が1期目やっていた政策も含めて、これまでの事業をしっかり総点検して、いいものは継続発展させるのですが、やっぱり変えるべきものはしっかりと大胆に変えていかないといけないという思いが強いものですから、本年度はしっかりとそういう取り組みをしていきたいという思いであります。それと、当然、まちづくり総合プランは、令和8年度までの計画でありますので、その実現に向けて着々と進めていくということであります。
【記者】
総点検というのは、移住定住に限らずすべてということですか。
【市長】
すべての事業です。その中でも特に人口減少が一番の問題でありますから、その点についてはちょっとフォローしてプロジェクトチームでやっていって欲しいなというふうに思います。それと、移住定住対策については、財政規模が小さい境港市なので、金突っ込んでどんどん移住者のために経済的負担も軽減するというのは、大規模な都市じゃないので、ちょっとなかなか難しい。その辺でやっぱり工夫をして、境港の人やまちが好きになってもらうっていうのが一番いいわけです。そういう、試しにこっちに来るにしても、十分、まちの魅力、人の魅力をわかってもらえるような事業をしていかないといけません。我々小さいまちはなかなか予算では他市町村には勝てないので、やっぱりその辺しっかりやっていただきたいなという思いで総点検するということです。
【記者】
新年度予算一言で言うと、どういう予算でしょうか。
【市長】
一言で言うと、まちづくり総合プランを着実に進める予算。それにプラス、石破政権の「地方創生2.0」を見据えて、当然我々もしっかりと自分のまちは自分で考えて自分で創り上げるということが基本でありますから、国が地方創生、こんな事業をしなさいよっていうので10年来ていますけど、そういうことじゃなくて、それぞれの1741市区町村は優先順位があるわけですから、それを国がきちんと支援してもらうように、我々は国にものを言って、まちづくりを進めていきたいと思います。
【記者】
今回、過去最大になった理由を教えていただきたい。
【市長】
最大になった理由は、このプラス25億円の部分ちょっと説明させてもらいましたけど、一番は建設投資、この部分がぐんと伸びたと。12億円ほど伸びています。あと、義務的経費の扶助費がなかなか止まりませんので、この辺の伸びがあるということであります。そういう部分がちょっと建設では目立っている予算ですね。
【記者】
それに関しての受け止めというか、どうお感じになられたかっていうのを教えていただきたい。
【市長】
義務的経費がどんどん伸びていくのは致し方ない。今社会保障費などが伸びているので、これは致し方ないなというふうに思います。その分、我々は窮屈になってきますから、小さい財政規模のところは、どれだけ自主財源、特定財源を確保していくのか。特定財源で一番わかりやすいのはふるさと納税ですが、これをどんと増やしていけば自由なお金があります。それとあとは、新年度予算に、ここに出ていませんけれど、一応、市営住宅の解体した跡地などを、売却するような予算もつけています。そうやって自主財源を稼いでいくということが必要になってきています。ですから、そういう自由に使えるお金があれば、どんどんまちづくりは進んでいく。だから国も地方創生のお金は本当に自由度の高いものにしてもらいたいというふうに思っています。
【記者】
改めてどんな新年度にしていきたいか、先ほどと重複する部分あるかもしれませんが、この新年度予算案を、どんなまちづくりをしていきたいか、まとめていただけますか。
【市長】
まちづくり総合プランの中でも、特に自分が重視するのは環境対策。当然、脱炭素先行地域にももう今、令和4、5、6、7年と4年目の事業。5年計画の4年目になります。境港市は本当に昔から港と海とともに発展したまちであります。海の環境保護を中心に、環境事業にもしっかり取り組んでいくという「グリーントランスフォーメーション」が一番。また、生活環境の中では、空き家対策をずっと進めていますけれど、そういう自然環境や生活環境にはしっかりと取り組むこと。あと、災害が非常に多くなっていますので事前防災にも力を入れた予算だと思っております。
【記者】
AIを活用した予約型乗合バス、小中学校の再編について、今一度この2つの事業について現状と課題、そしてこの2つの事業にかける思いをもう一度お聞かせいただいてもよろしいでしょうか。
【市長】
2期目の公約の中で、地域公共交通の再構築ということを挙げています。
その第1段目が、はまるーぷバスを廃止して予約型乗合バスに変えるということであります。この背景は、境港市の高齢化率は、今34%ぐらいでありますけれど、その中でも、令和2年の国勢調査から、65歳以上75歳以上、ここの部分が、逆転して75歳以上の人が、半数を超えるようになってきました。令和2年で53%ぐらいでしたかね。それがどんどんどんどん75歳以上の人が多くなってくるということであります。そういう状況の中で、やっぱり免許返納をされる高齢者も多い。なかなか、高齢者が外に出にくいということになっていきますので、やはりはまるーぷバスは定時定路線なので、もっと便利なタクシーに近いような感じで、自由に外に出ていって、社会参加をしてもらうという目的でこのバスを走らせるものであります。しっかりとこの事業は、市民の皆さんに理解を深めてもらって、実際に使ってもらって、慣れてもらって、それでどんどん使ってもらうっていうのが一番であります。隣の松江市八束の「まつえのるーと」も、1年目より2年目の方がずっと利用者が増えたという状況もあります。同じような「みなとーる」もそういうふうになっていけばと思って、今一生懸命市民の皆さんに住民説明会や乗り方教室などを進めているところであります。それとこのバスについては、今まであまり使わなかった10代、20代、30代、ここも今実験運行中でも、利用者が同じように、増えてきているような感じでありますので幅広く、使っていただきたいなというふうに思っています。例えば、子どもが習い事をしに行くお母さんがたまたま、送り迎えができないときに利用してもらうとか、そういう使い方もできますので、しっかりと市民の皆さんには、周知をしていきたいというふうに思っております。
それと、小中学校の再編でありますけれども、教育長も令和9年度にはきちんとしたものを作って、あとはいつ、例えば統合で建て替えるということになったら、その建設のスケジュールも非常に大事になってきていますので、できるだけ早く再編の計画は取りまとめていきたいと思っています。今年度しっかり素案づくりをしますけれど、本当に市民の皆さんとキャッチボールをどんどん、もっともっと濃くしていかないといけないなというふうに思っております。地域のコミュニティーも大事ですし、ただ、私が思うのは、やっぱり子どもの教育環境、どんな学校が一番境港の子に良いのかっていうのを、そこを一番に考えて教育委員会には取り組んでもらえたらというふうに思います。
【記者】
現状の財政状況と今後の行財政運営の方針について。
【市長】
今の財政状況としては、老朽化対策とか建設投資も多くなっていますので、若干基金残高が減ってきていますし、市債の借り入れも、昔みたいにそんなに借りなくてっていうことじゃなくてちょっと増やしてきているような感じもあります。やっぱりその辺で、そういう財政状況を見ながら、行財政コストの削減もするのですが、自主財源の確保もしていかないといけないっていうところが、肝になっているというところであります。
ただ、土地開発公社の貸付を従来からずっとやっていますけれど、この土地開発公社の貸付額が令和6年は27億7000万円です。これを、基金残高が割らないようには、基金は残していこうと思っています。ですから来年度もその部分、基金はあります。ただ基金を増やすことをしないと、小中学校の再編もありますし、もう1つ公約で挙げています庁舎の建て替えの計画もきちんと、計画づくりを市民の皆さんと意見交換しながら作ってこれをいつ建てるかっていうのもあります。やはりそういう将来的に大型投資も控えていますので、財政は緩めることなく、持続可能な財政運営をずっと続けていきたいと思います。
【記者】
1日限り、ナビゲーターとして任命されるのですが、その後何か例えば市の広報に対してとか、そんな役目をちょっと目指すような今計画とかありますか。
【市長】
その計画はないですね。1日だけです。妖怪好きではありますので、いろいろな場面で境港のことを話して、PRしてくれたらいいなっていうふうに思っています。
【記者】
またイベントが近づいたら、何時からここでとかもうちょっと詳細が出ますよね。
【市長】
はい。また資料提供します。
当初予算の関係で、市政2期目に入っての意気込みについて聞かせてください。
【市長】
1期目はコロナと物価高騰対策でなかなか思うようにならないところもありましたけれど、コロナが落ち着いてきたので、じっくりと次期の総合プランを作るわけですけれど、今までの自分が1期目やっていた政策も含めて、これまでの事業をしっかり総点検して、いいものは継続発展させるのですが、やっぱり変えるべきものはしっかりと大胆に変えていかないといけないという思いが強いものですから、本年度はしっかりとそういう取り組みをしていきたいという思いであります。それと、当然、まちづくり総合プランは、令和8年度までの計画でありますので、その実現に向けて着々と進めていくということであります。
【記者】
総点検というのは、移住定住に限らずすべてということですか。
【市長】
すべての事業です。その中でも特に人口減少が一番の問題でありますから、その点についてはちょっとフォローしてプロジェクトチームでやっていって欲しいなというふうに思います。それと、移住定住対策については、財政規模が小さい境港市なので、金突っ込んでどんどん移住者のために経済的負担も軽減するというのは、大規模な都市じゃないので、ちょっとなかなか難しい。その辺でやっぱり工夫をして、境港の人やまちが好きになってもらうっていうのが一番いいわけです。そういう、試しにこっちに来るにしても、十分、まちの魅力、人の魅力をわかってもらえるような事業をしていかないといけません。我々小さいまちはなかなか予算では他市町村には勝てないので、やっぱりその辺しっかりやっていただきたいなという思いで総点検するということです。
【記者】
新年度予算一言で言うと、どういう予算でしょうか。
【市長】
一言で言うと、まちづくり総合プランを着実に進める予算。それにプラス、石破政権の「地方創生2.0」を見据えて、当然我々もしっかりと自分のまちは自分で考えて自分で創り上げるということが基本でありますから、国が地方創生、こんな事業をしなさいよっていうので10年来ていますけど、そういうことじゃなくて、それぞれの1741市区町村は優先順位があるわけですから、それを国がきちんと支援してもらうように、我々は国にものを言って、まちづくりを進めていきたいと思います。
【記者】
今回、過去最大になった理由を教えていただきたい。
【市長】
最大になった理由は、このプラス25億円の部分ちょっと説明させてもらいましたけど、一番は建設投資、この部分がぐんと伸びたと。12億円ほど伸びています。あと、義務的経費の扶助費がなかなか止まりませんので、この辺の伸びがあるということであります。そういう部分がちょっと建設では目立っている予算ですね。
【記者】
それに関しての受け止めというか、どうお感じになられたかっていうのを教えていただきたい。
【市長】
義務的経費がどんどん伸びていくのは致し方ない。今社会保障費などが伸びているので、これは致し方ないなというふうに思います。その分、我々は窮屈になってきますから、小さい財政規模のところは、どれだけ自主財源、特定財源を確保していくのか。特定財源で一番わかりやすいのはふるさと納税ですが、これをどんと増やしていけば自由なお金があります。それとあとは、新年度予算に、ここに出ていませんけれど、一応、市営住宅の解体した跡地などを、売却するような予算もつけています。そうやって自主財源を稼いでいくということが必要になってきています。ですから、そういう自由に使えるお金があれば、どんどんまちづくりは進んでいく。だから国も地方創生のお金は本当に自由度の高いものにしてもらいたいというふうに思っています。
【記者】
改めてどんな新年度にしていきたいか、先ほどと重複する部分あるかもしれませんが、この新年度予算案を、どんなまちづくりをしていきたいか、まとめていただけますか。
【市長】
まちづくり総合プランの中でも、特に自分が重視するのは環境対策。当然、脱炭素先行地域にももう今、令和4、5、6、7年と4年目の事業。5年計画の4年目になります。境港市は本当に昔から港と海とともに発展したまちであります。海の環境保護を中心に、環境事業にもしっかり取り組んでいくという「グリーントランスフォーメーション」が一番。また、生活環境の中では、空き家対策をずっと進めていますけれど、そういう自然環境や生活環境にはしっかりと取り組むこと。あと、災害が非常に多くなっていますので事前防災にも力を入れた予算だと思っております。
【記者】
AIを活用した予約型乗合バス、小中学校の再編について、今一度この2つの事業について現状と課題、そしてこの2つの事業にかける思いをもう一度お聞かせいただいてもよろしいでしょうか。
【市長】
2期目の公約の中で、地域公共交通の再構築ということを挙げています。
その第1段目が、はまるーぷバスを廃止して予約型乗合バスに変えるということであります。この背景は、境港市の高齢化率は、今34%ぐらいでありますけれど、その中でも、令和2年の国勢調査から、65歳以上75歳以上、ここの部分が、逆転して75歳以上の人が、半数を超えるようになってきました。令和2年で53%ぐらいでしたかね。それがどんどんどんどん75歳以上の人が多くなってくるということであります。そういう状況の中で、やっぱり免許返納をされる高齢者も多い。なかなか、高齢者が外に出にくいということになっていきますので、やはりはまるーぷバスは定時定路線なので、もっと便利なタクシーに近いような感じで、自由に外に出ていって、社会参加をしてもらうという目的でこのバスを走らせるものであります。しっかりとこの事業は、市民の皆さんに理解を深めてもらって、実際に使ってもらって、慣れてもらって、それでどんどん使ってもらうっていうのが一番であります。隣の松江市八束の「まつえのるーと」も、1年目より2年目の方がずっと利用者が増えたという状況もあります。同じような「みなとーる」もそういうふうになっていけばと思って、今一生懸命市民の皆さんに住民説明会や乗り方教室などを進めているところであります。それとこのバスについては、今まであまり使わなかった10代、20代、30代、ここも今実験運行中でも、利用者が同じように、増えてきているような感じでありますので幅広く、使っていただきたいなというふうに思っています。例えば、子どもが習い事をしに行くお母さんがたまたま、送り迎えができないときに利用してもらうとか、そういう使い方もできますので、しっかりと市民の皆さんには、周知をしていきたいというふうに思っております。
それと、小中学校の再編でありますけれども、教育長も令和9年度にはきちんとしたものを作って、あとはいつ、例えば統合で建て替えるということになったら、その建設のスケジュールも非常に大事になってきていますので、できるだけ早く再編の計画は取りまとめていきたいと思っています。今年度しっかり素案づくりをしますけれど、本当に市民の皆さんとキャッチボールをどんどん、もっともっと濃くしていかないといけないなというふうに思っております。地域のコミュニティーも大事ですし、ただ、私が思うのは、やっぱり子どもの教育環境、どんな学校が一番境港の子に良いのかっていうのを、そこを一番に考えて教育委員会には取り組んでもらえたらというふうに思います。
【記者】
現状の財政状況と今後の行財政運営の方針について。
【市長】
今の財政状況としては、老朽化対策とか建設投資も多くなっていますので、若干基金残高が減ってきていますし、市債の借り入れも、昔みたいにそんなに借りなくてっていうことじゃなくてちょっと増やしてきているような感じもあります。やっぱりその辺で、そういう財政状況を見ながら、行財政コストの削減もするのですが、自主財源の確保もしていかないといけないっていうところが、肝になっているというところであります。
ただ、土地開発公社の貸付を従来からずっとやっていますけれど、この土地開発公社の貸付額が令和6年は27億7000万円です。これを、基金残高が割らないようには、基金は残していこうと思っています。ですから来年度もその部分、基金はあります。ただ基金を増やすことをしないと、小中学校の再編もありますし、もう1つ公約で挙げています庁舎の建て替えの計画もきちんと、計画づくりを市民の皆さんと意見交換しながら作ってこれをいつ建てるかっていうのもあります。やはりそういう将来的に大型投資も控えていますので、財政は緩めることなく、持続可能な財政運営をずっと続けていきたいと思います。
【記者】
1日限り、ナビゲーターとして任命されるのですが、その後何か例えば市の広報に対してとか、そんな役目をちょっと目指すような今計画とかありますか。
【市長】
その計画はないですね。1日だけです。妖怪好きではありますので、いろいろな場面で境港のことを話して、PRしてくれたらいいなっていうふうに思っています。
【記者】
またイベントが近づいたら、何時からここでとかもうちょっと詳細が出ますよね。
【市長】
はい。また資料提供します。
