宅配便の再配達を減らしましょう!
近年、ライフスタイルの多様化とともに、電子商取引(EC:Eコマース)が急速に拡大し、宅配便の取扱数が増加している一方で、宅配便の再配達はCO2排出量の増加や、ドライバー不足を深刻化させるなど、重大な社会問題の一つとなっています。このような状況を改善するためにも、皆さんのご理解とご協力をお願いします。
再配達の現状と社会的な損失
近年の通信販売、特にインターネットを利用した通信販売(EC)の伸びとともに宅配便の取扱個数は急伸しており、国のまとめによると令和4年(2022年)度の取り扱いは約50億個にのぼっています。
一方で国が定期的に実施している再配達のサンプル調査において、令和6年4月調査結果では宅配便の個数のうち約10.4%が再配達となっています。
この宅配便の再配達は、トラックなどの自動車を使用されることがほとんどです。この約1割に上る再配達を労働力に換算すると、年間約6万人のドライバーの労働力に相当し、さらに再配達のトラックから排出されるCO2の量は、年間でおよそ25.4万トン(令和2年度国交省試算)と推計されており、地球環境にも再配達は大きな負荷を与えています。
再配達を減らしてCO2の削減! 私たちにできることは??
宅配便の再配達を減らすことは、地球温暖化の原因となるCO2の削減につながります。
このために、私たちができることはどんなことがあるでしょうか?
以下に、再配達を削減するために、私たちが日常的にできることをいくつかご紹介します。
このような行動を、一人ひとりができることからはじめ、再配達の現状を改善していきましょう。
◇配達日・時間帯指定の活用(ゆとりある日時を指定)
自分や家族などが在宅している日・時間を指定するようにし、確実に宅配便を受け取れるようにしましょう。
◇コンビニ受取や置き配などの多様な受取方法の活用
コンビニ受取や営業所受取などを活用し、自分の受け取りやすい方法を選択したり、不在の場合でも受け取りができる、置き配ボックスを設置・活用しましょう。
◇各宅配事業者が提供するメール・アプリ・サイト等の活用
各宅配事業者ではメールサービスやアプリ、WEBサイトを提供しています。
宅配便の配達状況や配達日、配達時間帯の確認のほか、配達日や配達時間帯の指定や変更ができたりします。
また、宅配便の「事前通知サービス」などで、配達日時を確認・把握することもできますので活用しましょう。
(参考・主な宅配事業者のホームページ)
・ヤマト運輸株式会社( https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/ )
・佐川急便株式会社( https://www.sagawa-exp.co.jp/ )
・日本郵便株式会社( https://www.post.japanpost.jp/index.html )
・福山通運株式会社( https://corp.fukutsu.co.jp/ )
・西濃運輸株式会社( https://www.seino.co.jp/seino/ )
◇まとめ買いを心掛け、配送回数を減らす
商品購入する際にはまとめ買いを心掛け、宅配便の配送回数を減らすようにしましょう。
◇発送時に送付先の在宅時間を確認する
荷物を発送する場合に、事前に相手先の受取可能日や在宅時間などを確認し、日時指定・時間帯指定で発送するようにしましょう。参考資料・リンクなど
◇国土交通省ホームページ
・宅配便の再配達率サンプル調査について
・再配達削減PR月間 特設ページ
・多様なライフスタイルをささえる持続可能な宅配の実現に向けた手引き[冊子PDF]
◇環境省ホームページ
・デコ活[できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン]
◇経済産業省ホームページ
・迫る物流の「2024年問題」、私たちができること(https://journal.meti.go.jp/p/26516/)
◇消費者庁ホームページ
・物流の「2024年問題」と「送料無料」表示について
◇政府広報オンライン
・物流革新「まるっと減らそう!再配達」篇 [動画]
問い合わせ先
環境・ごみ対策課脱炭素推進室
電話 0859-42-3803