トップページ > 市長の部屋 > 記者会見録 > 令和2年9月~ 記者会見 > 令和4年度 > 令和5年2月定例記者会見(2月17日開催)

令和5年2月定例記者会見(2月17日開催)

市長会見要旨

本日は、3月定例市議会に提出する議案についてご説明をしたいと思います。
定例会には、議案が人事案件3件、補正予算5件、当初予算7件、条例9件であり、合計24件であります。
 人事案件はすべて人権擁護委員候補の推薦であります。
 補正予算5件については、一般会計のほか4つの特別会計であります。主なものは、歳出において、夕日ヶ丘の定期借地権契約成立で用地を4区画分購入するものと、1月24日から降った大雪、最大積雪36センチということで8日間、道路・歩道の除雪をした関係で、補正予算5000万円を用意するものであります。歳入については、それに見合う国県支出金などを計上して、一般会計補正予算は総額で3億6270万2000円を増額して、補正後、207億4231万2000円とするものであります。
 次に、条例議案9件ですが、主なものは、個人情報の保護に関する法律の改正に伴う条例制定であります。それともう1点、市税や使用料などをコンビニ等で支払う際の利便性の確保と、今まで督促手数料を取っておりましたが、徴収コストの削減を図るために、督促手数料を廃止するための条例制定であります。
 令和5年度当初予算について説明をしたいと思います。予算のポイントは、安心で安全な市民生活を守るための環境づくりと地域資源を活用した本格的なにぎわいの回復、それとデジタルトランスフォーメーション(DX)とグリーントランスフォーメーション(GX)二つの変革の推進であります。それと最後に、中海宍道湖大山圏域の一体的な発展と連携強化の4つに重点に置いて予算編成をしたところであります。
 一般会計の当初予算の規模は187億5000万円で、これは、当初予算で過去2番目の予算規模であります。対前年比10億3000万円のプラス。率にして5.8%の増であります。
 主な増減として、1番の目玉は水木しげる記念館の再整備事業であり、4月から既存の建物の解体に入って、令和6年春に、リニューアルオープンする予定としており、8億円であります。それと公立保育園リニューアル事業ですが、0歳から就学前までの一貫保育を公立保育園3園で行うわけですけれど、最初にあがりみち保育園で行う関係の、プラス2億であります。それと、鳥取県西部広域行政管理組合の負担金が清掃費のアップや、境港署に、配備されているはしご車の更新になりますので、その負担金が増えております。それと、DXの関係で市民の申請手続き、役所の手続き等をすべてオンラインにしていくような計画にしております。それの基盤整備として、庁内事務デジタル化事業プラス5000万円であります。それで減額の方は、昨年、渡町の市有地に太陽光発電所を設置してこの事業が完了したものであります。マイナスの1億8000万円であります。それと渡団地の市営住宅は、エコ改修が終わって、今年また外江のエコ改修やりますけれど、その差額、減った分が1億2000万円であります。
 予算の重点項目の最初に、安心安全な市民生活を守るための環境づくりであります。引き続きコロナの収束がなかなかみえない、物価高騰もなかなか収束が見えないということでありますので、引き続き市民生活と地域経済の下支えをして参ります。それと、一昨年、時間雨量80.5ミリの豪雨に見舞われた境港市です。それを元に、雨水管理総合計画を今年度から策定中であります。令和5年度は、浸水想定箇所の把握をしていく予定にしております。それと、一昨年1番被害の大きかった外江地区でありますけれど、今年度は外江中央雨水幹線の改修工事、実施工事に取りかかって参ります。あともう1ヶ所、矢尻川の方も一番最下流境水道側に設置するポンプ場などのボーリング調査もするようにしておりまして、雨水管理総合計画ができるまでに、早急に対応しないといけないものであります。外江地区については、着実に浸水対策を進めていっているところであります。それと防災関係ですが、初めて消防防災フェアというものを、行いたいと思います。昨年10月6日の西部地震の日を家族防災会議の日に制定して、家族で防災について話そうというふうに、防災意識の向上を図っているところでありますけれど、さらに楽しく学んで、自助、共助の大切さを学んでいただきたいという事業であります。それと、昨年の12月補正で行っていた、妊娠時と出産時の応援事業であります。5万円ずつ支給する事業でありますが、これを令和5年度も引き続きやっていくというものであります。それでこの経済的支援とあわせて、伴走型支援ということで、相談業務をきっちりやるわけであります。今まで境港市はすべてのお母さん子供たちの把握には、家庭訪問や電話やメールなどで相談業務をやっていましたけどもっと相談しやすい環境を作るために、オンラインでも相談できる体制に、できるよう令和5年度から行います。それと、新たに高齢者の保健事業と書いておりますけれど、これは生活習慣病の重症化予防と介護予防を一体的に実施する、フォローしていくということで、高齢者保健事業介護予防の一体的事業を行っていくことにしております。それとあわせて、高齢者の方にはフレイル予防を平成30年から境港市は取り組んでおりますけれど、それに加えて、加齢性難聴、耳が聞こえにくくなって、聴力の低下された高齢者に対して、補聴器の相談からアフターケアまでしっかり支援をするということであります。補聴器購入をお医者さんにした方がいいよと言われた方には、補聴器の補助をすることで、社会参加が減らないように、耳が遠くなったから外へ出ないとかじゃなく、補聴器をつけて出ていただく、社会参加が減らないように、それと補聴器をつけることによって、認知症の予防にも効果がありますので、そういう事業に新しく取り組むことにしております。
 次に、地域資源を活用した本格的なにぎわいの回復であります。これは、誕生してから30年となる水木しげるロードや、昨年オープンしたみなとテラスであったり、水産物直売センターであったり、境漁港の2号上屋であったりそういう水産施設もしっかりと利活用しながら、港町のにぎわいを本格的に取り戻していきたいなというふうに思っております。みなとテラスや水産物の施設は、にぎわいの継続、定着を図っていくように、関係者と一緒になって、頑張っていきたいなという予算にしております。それと、水木しげる記念館の再整備は、DBO共同事業体と連携しながら、きちんと来年の春にリニューアルオープンを目指していきたいというふうに思っておりますし、この水木しげる記念館が再整備されるにあたって、再整備の情報をどんどん発信していきますが、それに加えてオープンしてから、水木先生は戦争体験があるわけですから、しっかりとそういうことを踏まえて、教育旅行のための平和学習の動画、コンテンツを作りたいというふうに思っております。新しい記念館で子供たち、大人も含めて、しっかりと平和の学習もできるようにしていきたいというふうに思っております。それと、水木しげるロードの30周年であります。これはちょうど東映の方で、映画版ゲゲゲの鬼太郎が秋に公開される予定でありますし、悪魔くんもオンデマンド配信を行われる予定であります。こういうところもしっかりと追い風にして、情報発信をしていって、水木ロード30周年の記念イベントも行って、誘客に努めたいというふうに思っております。
 また、DXとGXの推進でありますけれど、先ほど申し上げましたように、行政手続きオンライン化、そして市民サービスの向上を進めるために文書管理電子決裁システムを導入するものであります。それと議会関係資料のペーパーレス化というところでありますけれど、市議会の方にタブレット端末とペーパーレス会議システムを導入して、議案等は紙じゃなくてタブレットを使って、ペーパーレス化を図るものであります。我々執行部の方も、あわせてそういう対応していくということにしております。それとグリーントランスフォーメーションの推進の方ですが、昨年6月に脱炭素先行地域に指定された境港市であります。脱炭素先行地域事業について今年度は、学校給食センターの屋根に太陽光発電設備を設置することにしております。2030年度までには、太陽光発電と、蓄電池も活用して、公共施設には米子と境港全部で600ちょっとありますけれど、全ての公共施設は再生可能エネルギーで賄うという計画でありますので、それに向かって、着実に事業を進めていきたいというふうに思います。それと、中海や美保湾に海草や海藻などの藻場の形成について、海草や海藻もCO2を吸収しますので、それを境港らしく、周りが中海、美保湾ということを利用して、しっかりとブルーカーボンの事業を導入するために、調査研究にかかりたいというものであります。これについては国交省の方とも連携しながらやっていくということにしております。次に、豊かな海を守るためというふうに書いておりますけれど、昨年鳥取県漁協の境港支所の沿岸漁師さんの方が、海底のごみの清掃をしましたけれど、それに加えてウニの方の駆除も支援していくということにしております。それと引き続き河川からのごみが海に流れることを防止するために、ネットフェンスを設置して、引き続き取り組んでいくというものであります。それと白砂青松の弓ヶ浜を守るために、今までは従来ビーチクリーナーで清掃しておりましたけど、細かいものまで取れないということで、手作業で清掃も加えていきたいというふうに思っております。清掃委託の方は、市内で障がい者の就業継続支援もしておられる事業所に委託しようかなというふうに今考えておるところであります。
 最後に中海宍道湖大山圏域の一体的な発展と連携強化であります。これは従来からやっている共同事業産業振興や観光振興、環境保全など引き続き取り組みますが、この中の環境保全の中で、境港市の方で提案して、水中ドローンをして、海の中の汚れている部分、綺麗な部分をしっかりと、子供たちに見てもらって、海を大事にする、ごみをポイ捨てしないとか、そういう基本的なところをしっかりと教育で学んでいただきたいなというふうな事業も取り組むこととしております。それと、圏域の一体的な発展に、資する大きな事業であります8の字の高規格道路ネットワークの構築については、圏域一丸となって、国の方に働きかけていきたいっていうふうに思っております。あと、うちはこの圏域のインバウンド玄関口であります。国際クルーズや国際航空便のお客さんのおもてなしも、しっかりと圏域で一丸となっていきたいと思っています。















質疑応答

【記者】
 まず就任3年目でありますけど、今回の当初予算について、どういう状況を鑑みて、何を重視した予算になっていますか。
【市長】
 まだコロナの終息が見えない、物価高騰も終息が見えない中で、市民生活、地域経済を支えるということを基本にしながらも、にぎわいの回復を重視しており、昨年度から徐々に明るい兆しも見えてきています。これは観光客についても、港の貨物についても、水産物、魚の水揚げについても明るい兆しが見えております。それをしっかりと本格的な港町のにぎわいを回復したいという想いでの予算編成であります。それとしっかり災害対策を引き続きやりたいということで、雨水関係の事業にも排水対策をきちんと引き続き取り組んでいくというものであります。あとは、環境問題であります。私は就任以来ずっとゼロカーボンシティの宣言もして、自然との共生も公約に掲げておりますので、この部分をしっかり継続してやっていくということであります。あとはこの圏域が一体的発展を遂げるということも公約に掲げているものですから、ここにも力を入れていくということであります。
【記者】
 市民の声を当初予算にどう反映させたということがあったらお願いします。
【市長】
 市民の声は、まちづくりの総合計画に入っております。これを作る際には、当然市民の声も反映しながら作ってきているわけでありますので、これに基づいて2年目のまちづくり総合計画に沿った予算編成をしたというものであります。
【記者】
 水木しげる記念館の建て替え計画が決まり、1年間休館して建て替えることになった後に、コロナが5類に移行するということが決まりました。にぎわいを取り戻す時に水を差すかっこうになってしまい、しかもライバルの観光地は、5類以降で活気づくとおもうのですが、その時に1年間休んでいるということは非常にマイナスだと思います。そういったことを鑑みて、何らかの代替措置とか、にぎわいづくりを補う措置とか何かお考えですか。
【市長】
 水木しげるロードと記念館の両輪で誘客を図ってきました。1年間休館するということになりますけれど、水木しげるロードは30周年を迎えて、しっかりとここで情報発信して、誘客をする。記念館は1年間休館ですが、休んでいる間も整備状況等を常に情報発信し、6年の春、リニューアルオープンを期待させるような情報発信をして、6年から本格的に両輪でまた誘客するという考えであります。
【記者】
 代替イベントや代替展示のスペースはありますか。
【市長】
 記念館の代替の施設は作りません。
【記者】
 過去2番目の規模になったということで、その最大の理由は水木しげる記念館ということでよろしいでしょうか。
【市長】
 水木しげる記念館が8億円プラス。費用で1番大きいです。
【記者】
 たくさんの事業がある中で、目玉事業を3つ挙げていただきたい。
【市長】
 水木しげる記念館再整備事業が1番ですけれど、私としてはDXの関係で、行政手続きのオンライン化の部分で5000万円ありますけれど、この部分が市民の利便性の向上を図るために、境港市DX計画も作ったところであります。初年度になりますので、計画に沿って、しっかりとデジタル化推進したいというふうな思いです。あと1つは、私は海が大好きなものですから、環境問題で、ブルーカーボンに取り組むっていうことであります。
【記者】
 DXの庁内事務デジタル化事業というのは、紙を使わずにデジタルで申請をできるようにするための庁内の基盤整備ということでよろしいでしょうか。
【市長】
 そのとおりです。
【記者】
 歳入のほうで特徴的な部分があれば教えてください。
【市長】
 歳入は自主財源の方で、市民税及び固定資産税、消費税共に増となり、コロナ禍に比べて、少し回復気味というふうに思います。それと、ふるさと納税を昨年より5000万円増にしております。あとは国有提供施設等所在市町村助成交付金いわゆる基地交付金ですけれど、これも増えております。うちは美保基地に空中給油機等配備の関係もあって若干プラスになっているところであります。あとは、水木しげる記念館が再整備の関係で、少し市債の借り入れが多くなっているところです。
【記者】
 就任して3年目の予算編成の特色やキーワードがあれば教えてください。
【市長】
 就任してからずっとコロナの毎年でしたので、今年こそは、コロナ関係なしに、思いっきり港町らしいにぎわいを取り戻したいという想いです。
【記者】
 今年度の事業数や新規、継続、見直しについて、それぞれの件数を教えてください。
【市長】
 総事業数は811件です。そのうち、見直した事業が33件で新規が51件、継続は727件であります。新規の予算規模が15億2000万ぐらいであります。昨年度と比べて総事業数が1件減、見直しが1件減、新規事業が11件減、継続は4件増であります。
【記者】。
 新規事業が51件あるわけですが、この中で、山陰で初めての事業があれば教えてください。
【市長】
 県内初で言えば、ブルーカーボンの事業に取り組むことです。これは県内初だと思います。それと高齢者の保健事業介護予防の一体化の部分で、管理栄養士さんを1人採用して、この事業に当たってもらいます。食育SATシステムっていう、レストランなどにある食品のサンプルがたくさんあって、例えば僕はこんなもんを朝食べます、昼はこれ食べますと言うと、カロリーがパッと一瞬で出ます。それをもとに保健指導をするわけです。そこで食べ過ぎですよ、油が多いですよっていうようなシステムを導入するのが県内で初になります。それと、ごみ集積所に不法投棄が多くて、自治会の方からは、監視カメラなどを設置したいという要望がありました。以前は貸し出していましたが、自治会できちんとやりたいということもあって、そのカメラの助成も県内初であります。それと、小学校のトイレを和式から洋式にしたり、みんなのトイレを設置したり、そういう基本計画を作っていくわけですけど、この中で、ジェンダーレスのみんなのトイレを設置しようというのは県内で初めてとなります。オールジェンダートイレというやつで、設置を考えているのは今のところ初めてです。
【記者】
 8億円の水木しげる記念館再生事業について、いずれは投資した経費が返ってくるとおもうのですが、返済のスケジュールなどを教えてください。
【市長】
 協定の中では、うちが設計、解体、建設費、展示工事、投資した部分を、全部20年間で割って返すというようなことが基本でありますので、投資した分は全部20年間で返ってくるという予定であります。
【記者】
 小学校にオールジェンダートイレの設置って今年度ですか。
【市長】
 今年度の設置ではないです。
【記者】
 ふるさと納税5000万円プラスは、何を根拠に5000万円増えると見ているのでしょうか。
【市長】
 令和4年度から楽天のサイトを1つ増やしていますけど、その楽天のサイトを次は民間に委託して運営してもらおうというふうに思っております。役所が直営でするよりも民間の人たちのノウハウでホームページの魅力をアップしたり、運営も任せて、検索エンジンで上位に来るような工夫もあります。ですから民間ノウハウを使ってサイト運営するのでその分、上がるという見込みをしているところです。また、楽天が入り、3月補正予算が1500万円アップになった関係で、伸びるという見込みであります。





質問はこちらから