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令和4年12月定例記者会見(12月26日開催)

市長会見要旨

令和4年、境港市の10大ニュースについて申し上げます。10大ニュースについては、例年通り庁内で項目をまとめ、今年は23項目でアンケートを実施して、回答数は185件でした。このアンケートを参考に、順位をつけずに、10項目を選んだところであります。
 最初に、水木しげる先生の生誕100周年です。3月8日に生誕100年を迎えられて、境港では、3月5日と6日に生誕祭をやったところであります。あと、100周年には間に合いませんでしたけれど、かねてから計画していた水木しげる記念館の再整備については、5月に基本構想・基本計画を策定できたところであり、事業化に向けて11月にはDBO共同体、水木プロダクションと民間事業者7社による共同体と基本協定を締結できたところであります。生誕祭のときにもありましたけど民間の方でも制作発表のあった、来年の秋には映画、「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」という映画が放映される予定であります。同じく秋には、「悪魔くん」のアニメも新しく放映されるというような計画になっております。
 次に、脱炭素先行地域に選定ということでありますけれど、これは昨年2月にゼロカーボンシティの宣言をして、令和4年の3月には、10年ぶりとなる環境基本計画を策定したところであります。この基本計画に則って、環境政策を進めていく中で、米子市と民間企業と連携して申し込んだ脱炭素先行地域に、選定されたところであります。太陽光発電と蓄電池の設置事業によって、いろんなことを境と米子市の610の公共施設等の電力使用にかかるものについては、CO2を出さないという事業に本年度から取り組んでいるところであります。それと、重要港湾境港におきましても、今年度から、カーボンニュートラルポートの計画策定にも取り組んでおるところであり、水産のまち境港は地球温暖化の影響が非常に大きいものでありますから、しっかりと取り組んでいくということであります。
 それと、さかいポートサウナの閉館ですが、6月30日に25年間営業していたサウナを閉館しました。入館者数の減少と施設の老朽化等々で、閉館せざるをえないという状況になったところであります。跡地利用につきましては、サウンディング型の調査を終わったところでありまして、民間の提案も3者ほどございましたので、それも参考にして、さらに検討を進めているところであります。
 山陰初のパートナーシップ宣誓制度ですけれど、7月1日から山陰で初となるパートナーシップ宣誓制度を導入して開始をしたところであります。今現在の利用者はまだいないですけれど、それでも市内の中からは、本当に制度を作ってくれてありがたいっていうことで、我々はもっと境港市内で理解促進のために、啓発事業をしているところであります。7地区の公民館での巡回講座であったり、市職員の研修会であったり、医療介護等、商工会議所などの7団体の説明に伺ったりしているところであります。先般12月10日には、人権ふれあいフェスティバルで、ブルボンヌさんの講演会をしたところであり、パートナーシップの普及啓発に、しっかり今取り組んでいるところであります。また、来年の1月14日には文化ホールで、「演劇集団あり」の「パパがママになる日」という演劇も行う予定としております。これもLGBTをテーマとした演劇であります。
 次は、市民交流センター「みなとテラス」がオープン・市民図書館がリニューアルオープンということでありますけれど、7月10日にオープンしたところであり、利用状況は11月末ではありますけれど、ホールが48%、大会議室57%、中会議室が74%、小会議室88%という稼働率になっています。市民の皆様は本当に自分のみなとテラスということで、たくさん利用をされているところであります。ホールにつきましては、コンサートや演劇、講演会、フリーマーケットなどといろんな使い方をされています。また、オープン記念事業として、市民団体の方が主催で、こういう多彩な事業を展開していただいているところであります。それと図書館の方は、入館者が対前年で3.2倍ということでありますし、貸し出しの利用者も2.2倍という状況であり、好調な状況です。図書館の方もオープン事業は、市民の方が講師となって講座を行ったり、コンサートを行っております。また、図書館応援団の方が、バルーン教室をやったり工作教室をやったりと、本当に市民の方がテラスを盛り上げているという状況が今できていますので、しっかりとこれを、継続して定着させていくということを取り組んでいきたいというふうに思います。
 それと、3年ぶりにみなと祭開催ということであります。7月24日、コロナの関係で会場を移して、夢みなと公園の広いところで境港青年会議所が中心に、実行委員会の方で取り組んだところであり、花火も1万人集まってきたという状況で、3年ぶりの祭りを楽しまれたところです。残念ながら水産まつりとマグロ感謝祭は、中止になってしまいましたけれど、例えば10月には、おさかなロード大漁祭が3年ぶり開催されましたし、様々な小さなイベントでありますけど民間の方が、いろんなイベントをされるようになってきたという思いがあります。来年はしっかりみんなできたらいいなということであります。
 それと境水道大橋開通50周年ですが、7月22日に50周年を迎え、それを記念して、ウォーキングイベント、海とくらしの資料館で写真展をしました。関連として11月27日に美保関町のメテオプラザで、湊・交流50(ご縁)フェスティバルを行いました。これは境水道大橋と七類と隠岐航路の就航50周年を祝ってのイベントであります。
 次に、水産物地方卸売市場の2号上屋の完成であります。8月には2号上屋が完成して、すぐおさかなパークで一般開放して一般利活用できる施設でありますけどこれがオープンしたということであります。おさかなパークについては、小学校の社会科見学や、市で言えば、魚のさばき方教室も開催をしたところであります。施設は、朝からオープンしておりますので、自由に市民の方が二階の見学通路に行って競り場を見学できるということで使いやすい施設だと思っております。自分も松葉ガニの時は、朝行ってきましたけど、本当に綺麗な施設ができてよかったなというふうに思っております。あと、魚関係で言えば、水産物直売センターは4月にリニューアルオープンして、山陰まき網本部に聞いてみますと、数字はなかなか教えてもらえないのですけど、対前年比で非常に大きく上回っているという状況で、大いに賑わっているということであります。あと、もう来年の3月から、境夢みなとターミナルに国際クルーズ船も入るようになって、竹内団地の方の魚センターや中浦さんの方の直売施設も賑わってくるのかなというふうに思っておるところであります。
 境港総合技術高校の境港天然本マグロほーるもん煮込みについてですが、この缶詰ですけれど、「LOCAL FISH CANグランプリ2022」で見事最優秀賞を受賞したところであります。本当にSDGsの観点から、マグロの胃袋は普通、飼料や肥料になっているやつですけれどこれを何とかしてと食べられないかということで、高校生が考えたほーるもん、捨てるもののことですけど、それにかけて、ほーるもん煮込みを作って、見事東京でプレゼンをして、優勝してきたというものであります。この高校は、小さくて大きくならなかった境港サーモンも、もったいないということで学校給食の材料として、子供達の前でSDGsの話もしながら、学校給食の食育の場で高校生が活躍していただいているところであります。
 山陰鉄道開業120周年でありますけれど、1902年の11月1日に、境港から御来屋間の鉄道が開業したということで、120周年記念については、境港は、海とくらしの史料館で写真展等をやりましたけれど、米子の方でも、美術館で写真展示等やっておられました。JR境線もローカル路線の一つでありまして、コロナの影響で1日の乗車数は2000人を切ってないですけれど、それに近い状態になってきておりますので、しっかりと利用促進を普段からしないといけないということもあって、今回は11月19日に、乗り物・歴史探検ツアーっていうのをしました。美保基地さん、米子空港さんの協力を得て行いましたけど、普段からこういう視点で、美保基地の方も、申し込めば気軽に、見学できるわけですから、そういうことをどんどんPRしていって、境線に乗って空港や、基地に行ってもらうっていうようなこともどんどんしていかないといけないなというふうに思うところであります。


質疑応答

【記者】
 今年1年の総括をお願いします。
【市長】
 今年1年はコロナの行動制限もなくなって、徐々に港町のにぎわいが回復してきているかなというふうに思っております。しかしながら、まだまだ本格的ではなく、例えば水木しげるロードについても、2019年、300万人のお客さんが来て、今99万8000人っていうことで今年は100万人くらいだろうと思っております。魚の方も、4年ぶりに水揚げ量は10万トンこえたところで、こちらも回復の兆しが見えてきたかなというところであります。ですから、みなとテラスにしても、2号上屋にしても、直売センターにしても、そういう施設を市民に利活用してもらうということで、本当にこの港町らしい賑わいを徐々に取り戻してきたなという感じがしています。
【記者】
 みなとテラスのホールの稼働率が48%くらいという説明があったのですが、その数字はどのように評価されていますか。
【市長】
 全国的なホールの稼働率が大体年間5割ぐらいというふうに言われていますので、良い数字じゃないかなというふうに思っています。会議室等々は非常に稼働率が高いというところもありますし、フリースペースについても、図書館は160席あり、二階の席もあります。中高生などがしっかり勉強したり談笑したり、いろいろ活用されています。大学生が作ったみなと生徒会も順調に週2回テラスクールを開催されていますし、24日に行った時も、クリスマスイベントの準備も生徒会がされていました。しっかりとテラスを使って、中高生の人材育成を大学生が行うというような取り組みも新しくできたので、いろんな使い方を市民の方がして、賑わってきています。これが来年以降もずっと続いていくような取り組みをしないといけないと思います。
【記者】
 これは市民からの声なのですが、みなとテラスで展示をする時とかに、天井が高くて展示がしにくい。市民会館みたいに吊り下げたりできなくて、管理されている職員さんに手伝ってくれって言っても、なかなか手伝ってもらえない状況があるという苦情とかが複数入ったりしておりまして、その辺りの利便性の面で市の方にもそういった苦情とかは入ってこないのでしょうか。
【市長】
 そういうテラスについてのご意見は、指定管理者の方、それと教育委員会の方にも入ってきます。市民の声提案箱にも入ってきますし、直接言ってこられる人もおられます。いろんなご意見・苦情は、指定管理者、教育委員会、自治防災課等々、みなとテラスの中にいる人たちで情報共有はしておりますので、一つ一つ対応していっている状況であります。スタートしたばかりですので、まだまだ十分なことができてない点はあったと思います。しっかり利用しやすいようにしないといけませんので、それはどんどん改善していかないといけないと思います。
【記者】
 高齢者の方も多いので、手を差し伸べていってほしいと思います。
【市長】
 はい
【記者】
 さかいポートサウナの件で、先ほど利活用ということでおっしゃられたのですが、今までどういう議論があったのかよく把握してなくて、どういうふうな方針とかっていうのはあるのですか。
【市長】
 庁内でいろいろ検討する中で、やっぱり民間のご意見も聞こうということで、サウンディング型の調査をしたところであり、意見も3者からあったというところです。そういう意見を基に、今後も利活用の検討を深めていくという状況です。
【記者】
 どういう意見があったかっていうのは教えていただけますか。
【市長】
 例えば宿泊の施設だったり、事務所みたいな感じであったり、フィットネスジムみたいなのもありました。なかなか使い勝手が悪いですけれど、その辺も考慮しながら、活用できたらというふうに思います。
【記者】
 パートナーシップ宣誓制度について、先日はふれあい人権フェスティバルも拝見させていただきました。LGBTのパートナーシップ宣誓制度というものを浸透させていかないといけないとおもうのですが、学校現場でも、啓発・学習が必要じゃないかと個人的にも感じるのですが、今現在で市内の学校現場での状況を教えてほしいです。
【教育長】
 人権の教育については、非常に多様な状態で、LGBT+や或いはマイノリティーの立場の方々、或いはそういうものを、どういう構造を生み出すのかというようなことについては、各学年のレベルに応じて、人権教育という名のもとで、総合学習や様々なところで取り組んでおりますし、その時間だけでやるのではなく、全教科全領域で、取り組みを進めていこうということで、行っているところでございます。
【記者】
 教育委員会で作成した教材などがあるのでしょうか。
【教育長】
 特別に作ってはおりませんけど、先進的に作っていらっしゃるところから情報を受けまして、今後それらをホームページ上で、リンクしていただけるように、相手先と交渉しております。また、制服についても、自由にスカートを選んだり、パンツを選んだりできるようになるので、意識が高まってきている証拠だと思っております。
【記者】
 米子境港間の道路について、今現在の状況と見込みを教えてほしい。
【市長】
 なかなか国も事業化に向けたことは、はっきりは言われないわけですけれども、まず米子北インターまでの凍結解除と、そこから境港までの調査費の予算をということで我々が要望しているわけであります。今年も国土交通大臣に直接お願いしたら、国の方は米子境港間高速道路の必要性については十分理解をされていますし、担当している倉吉河川国道事務所も一生懸命前に向かって、いろんな調査し、国と本省で打ち合わせもし、向かって進んでいる状況であると思っております。ただ、この道路は非常に都会地並みの道路だというふうに本省の方も言われていますので、財源等々非常に課題は多いと言うようなことは、本省の方も言っている状況であります。ただ、前に向かって進んでいるという感じは受けていますので、今回の米子の市議会、境港市議会、日吉津の村議会の議連ができて、しっかり地元が盛り上がっていくということは、国の方も好印象ではないのかなというふうに思っています。




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