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第3回下水道料金等審議会(平成24年10月12日会議録)

【日 時】
平成24年10月12日(金) 14:00~15:52

【場 所】
境港市役所 第1会議室

【出席者】
(委員)
熊谷昌彦委員(会長)、永井忠志委員(職務代理者)、渡邉武委員、足立利昭委員、
佐々木積弘委員、権田淳一委員、渡邉はるみ委員、足立一男委員、前田香代子委員
武良慈美委員、堀田真弓委員
以上11名(欠席:4名)
市)
寺澤建設部長、松本下水道課長、遠藤課長補佐、松本課長補佐、佐々木課長補佐、
小笠原主任

【日 程】
開 会
議 事
  公共下水道使用料の見直しについて
3.その他
4.閉 会

【会議内容】

汚水処理費と使用料の格差1[pdf:44KB]

汚水処理費と使用料の格差2[pdf:45KB]

◎質疑応答(前半)

(会長)
事務局からの説明について、ご質問があればお願いします。
(委員)
使用料収入が3億6千8百万円、格差が1億5百万円を合わせて、使用料でまかなうべき金額が4億7千3百万円となっていますが、これはどのようにして計算したのですか。未納額や、未接続がゼロとして計算したがそれでも足りないというものですか。
(事務局)
使用料収入は現在の状況がそのまま続いた場合の見込みです。
(委員)
平成25年度では、水洗化率や収納率が100%の場合に対して、もともと足りないのはいくらになりますか。
(事務局)
使用料の徴収率が98.5%ですので、残りの1.5%分は6百万円弱になります。水洗化率は約85%ですので、残りの15%分を単純に計算すると5千5百万円になりますが、これには事業所分が含まれますので、一般家庭だけで計算すれば3千万円程度になると思われます。
(会長)
他に質問がなければ、使用料の改定についてご審議をお願いします。
(委員)
いろいろな公共料金が上がっています。収入は減るが支出は増える。未収入が6百万円あるとのことですが、3.3%の改善額にこの6百万円を加えると改定案1程度の金額になるので、頑張って未収入を減らしてもらえるなら改定案2でいいと思います。
(委員)
これから消費税が上がります。経済状況が良くない中で公共料金が5%なり3%上がるというのは消費者の立場としてダブルパンチのようになります。3.3%という割合に固執するのではなく、もう少しゆるやかな割合にならないかと感じています。先日、地区の会長会で下水道の見直しの話になり、ほとんどの人は使用料が高すぎるとの意見でした。どうしても改定が必要であれば、もう少し穏やかな改定率にならないでしょうか。 
(会長)
割合をどうしようか、どのくらいが適当かということについて、審議会で検討することは難しいところだと思います。
せっかくですから、お一人ずつご意見をお願いしたいと思います。
(委員)
利用者としては安い方がいいのですが、これだけ使用料でまかなうべき経費と使用料の差があるので、少しでも増やした方がいいということと、消費税の引き上げがあるということを考えると、3.3%がいいと思います。
(委員)
使用料としてお金が入らなかったとしても、一般会計から繰入になるということは、どちらにしても最終的に私たち市民が払わなければならないということですよね。
(事務局)
市民が負担するというのは同じですが、使用料であれば利用者の方だけが負担しますし、一般会計からの繰入であれば未整備地区の市民の方も負担することになります。
(委員)
そういうことであれば、私も改定案2がいいと思います。
(委員)
前回、引き上げ0%という話もしました。今回、説明を聞いて5.8%でも足りないのなら、使用料を上げないとしかたがないという気になりかけましたが、マジックにかかってはいけないと思い直しましたので、少しでも引き上げが少ない方がいいと思います。
(委員)
先ほどの説明からすると、格差の1億5百万円から未納額の6千万円を除くと、使用料収入が4千4百万円程度足りないということになりますが、この分を今使用している人が負担するというのは何か不公平だと思います。また、市の会計が厳しいからということでは改定の理由が乏しいと思います。単身世帯が増えて使用料収入が減ったので基本料金を上げるという計算ですが、今回は改定を見送るべきだと感じました。
(委員)
使用料が足りない、使用料でまかなうべき経費と使用料の差あるということなら、使用している人がもう少し負担すればいいのではないかという気に常識的には思ってしまいます。払えないことはない世帯もたくさんあると思います。実際に水洗化するのに費用がかかるので、下水道が整備されても下水道につないでいない世帯もあるという話を聞くと、水洗化率を上げようといっても難しいと思います。
(委員)
使用料を上げる方向で話をすると、上げないといけない雰囲気になってきます。なぜそこまで上げないといけないのか、相対的にお金が足りないから、それをまかなうために上げると少し楽になるから、それだけなら、使用する方は、大変な方がここを全部引き受けないといけないという話になる。整備が半分しか終わっていないのだから、未整備地区の皆さんも税金を投入しているということも理解できない訳ではないですが、それは最初からわかっていたことではないかと思います。今できているものを使用料で全部まかなうということは、机上の話であって、現実はできていないというのが出ている訳です。どうしても上げないといけないというのであれば、少しでも少ない率で見直していただきたいと思います。
(委員)
皆さん、引き上げ幅とか、引き上げゼロとか言われているようですが、1%から5%という数字が出てもいいのではないでしょうか。案では5.8%と3.3%しか出ていないので、皆さん判断が難しいのではないかと思います。
(委員)
私はこういう状況を見ると、ゼロベースでなく少しは上げるべきだと思います。不足分を関係ない人から、一般会計からの繰入でまかなうというのは特別会計として問題があります。また、ゼロベースで行った場合、この先、使用料を引き上げないといけなくなった場合にその差が大きくなるのではないでしょうか。
(委員)
私は、改定案1、改定案2とも上げたとしても大勢に影響がある金額になっているとは思えませんので、今のままでいいと思います。
(委員)
改定案1が5.8%で前回並みということですが、前回は上げすぎたかなと思います。上げざるを得ないという説明がありましたが、公共料金が上がるのは目に見えていますし、消費税も上がります。今回、無理して引き上げゼロとするのであれば、次回に負担がかかってくると思いますので、若干でも上げざるを得ないと感じています。上げるとなれば、なるべく低い方がいいので3.3%の方になる訳ですが、隣の米子市と比較して、もう少し抑えられないかと思います。どうしてもということであれば3.3%で止むを得ないのではないかと思います。
(委員)
先程、もう少し緩やかにならないかという意見がありましたが、3%、2%になった場合に使用料がどれだけ増えるか、また収入がどれだけ増えるか計算をしてもらえないでしょうか。
(事務局)
詳細については計算しますが、参考までに、3.3%で基本使用料の改定額が316円ですので、1%で100円、2%で200円、3%で300円程度の改定額になります。実際の使用料収入としては1%で4百万円弱になると思います。先程は1千万円程度の改善しか見込めないなら必要ないのではないかという意見もありました。前回の見直しでは約2千万円、過去はもっと高い率で引き上げ、高い改善効果となっていました。前回からは負担というものも考え、皆さんの負担が抑えられるような形で2千万円の改善額とし、今回も案2の場合で1千万円という改善額としていますが、仮にもっと大きい改善効果を求めようとすると、改定率が高くなるため現実的ではないと考えています。
(委員)
どちらにしても、使用料、水洗化率の改善を図ることに関して、ただし書きが必要だと思います。
(事務局)
前回の審議会で水洗化率が他市と比較して低い数字ではないとお話ししましたが、市としては数字が低くないから良いということは考えていません。理想としては100%を目指しますが、整備してから接続までに時間がかかっているのが現状ですので、接続を地道にお願いしていきたいと考えています。徴収率は、以前、最高で99%まで達したことがありますが、現実問題としてはこれが限界であると思います。差押えも40件程度実施しましたが、事務量は相当な量になります。人員も必要ですが人員を増やしたからといってその分が回収できるとは限りません。ただし、財政の健全化というよりは、負担される方との公平性の観点から、払われない方には必要な措置を行っていきたいと考えています。
先程の改定率と使用料収入額ですが、3%の場合で単価が282円、収入額が1千万円、2%の場合で188円と7百万円、1%の場合で94円と3百万円になります。
(会長)
ちなみに、数年後に消費税が8%になった時には、使用料の消費税も8%になるのですか。
(事務局)
境港市の場合、消費税が内税になっていますので、消費税が引き上げになる場合、審議会を開催してご審議いただくことになりますが、消費税が引き上げになれば使用料もその分引き上げになるのが本来の形であると思います。
消費税の予定としては、平成26年4月から8%、平成27年10月から10%となっていますが、付帯条件があり、経済成長率が2%以上となるような施策を講じることとなっており、現在のような経済状況では難しいのではないかと思いますが、国のスケジュールとしてはこのようになっております。現在、下水道使用料は税込みになっていますが、消費税は預った税金ですので、後から国に納めることになります。境港市の使用料は条例上、税込み価格になっていますので、消費税分を上乗せする場合にも審議会に諮ることが手続き上、必要になります。
(委員)
国は公共料金などについて、上げないとか率を下げるとか、経済状況が良くならないと上げないと言っているようですが、8%の引き上げは確定ですか。
(事務局)
現時点では未確定ですが、平成26年4月から8%、平成27年10月から10%になるというのが国のスケジュールです。
(委員)
平成26年4月から8%になるのは決定したことですか。
(事務局)
法律は通っていますが、実際に執行するかどうかは、その時の政権が判断することになっています。
(委員)
一応、景気条項が入っていますが、だいたい引き上げの前年くらいには駆込み需要で景気が上ります。予測で、上がる、上がらないと言うわけではありませんが、上がると考えておいたほうがいいと思います。
消費税が上がるといっても、市は消費税を納めなければならないが、市に入ってくるので市にとっては懐が痛まないと思います。
(事務局)
消費税として預ったものは、消費税なり地方消費税として納めますが、それがどの程度、市に回ってくるかというと、それほど大きくないのではないかと思います。少なくとも消費税として上がった部分は消費税として、主に国に納めることになります。
(委員)
地方消費税の交付金は市に入ってくるんですよね。
(委員)
なかなか結論は出ないが、3.3%を3.0%になるように検討してもらって、もう一度話し合ってはどうでしょうか。今回、使用料を上げなかったから3年先に大きく上げるというのでは、消費税も上がるということも考えると大変です。
(事務局)
今回の改正案2の3.3%の場合、基本使用料は2,730円になっていますが、消費税分を除くと2,600円になります。特に決まりがあるわけではありませんが、これまで100円単位で税抜き金額を決めてから消費税を加算しています。きっちり3%になっていないのはこのためです。税抜き300円の引き上げ額をこれ以下にしたいということであれば、それも可能ですが、改善効果としてこれでいいのかということになります。

◎質疑応答(後半)

(委員)
事務局として3.3%はどうしても譲れないのですか、それとももう少し抑えてもいいと考えているのですか。
(事務局)
事務局としては3.3%より低い率は改定の効果がどうかということで3.3%を提案しました。3.3%でお願いできればということですので、皆さんから3.3%以下も考えてもらえないかということであれば検討させていただきたいと思います。
(委員)
今回結論を出して欲しいということですか。もう少し何とかするという考えがあるので しょうか。
(事務局)
委員の皆さんから要望があれば、そういう方向になるのも止むを得ないと思います。
(委員)
3.3%にこだわるのであれば、今回結論は出ないと思います。現に0%という人も何人かおられます。
(委員)
3.3%で1千百万円ですが、水洗化率が100%になれば5千5百万円ですので、1%で300万円、4%なら1千2百万円の影響があります。85%の水洗化率は他市と比べて高いとのことですが、私は高いと思っていません。
(会長)
今回結論を出すのかどうかということですが、理由が明確であればということです。
(委員)
3.3%、3%以下、0%で決を採ってはどうでしょうか。
(会長)
決を採るにしても理由が明確であればいいのですが。議会のときに必ず質問が出るでしょう。
(委員)
それは事務局にお任せすればいいと思います。
(事務局)
仮に引き上げとなった場合、12月議会に条例の改正案を提出し、議会で可決されれば来年から4月に引き上げになる予定です。
(会長)
それでは決を採りましょうか。それとも結論は次回にまわしましょうか。
(事務局)
今回で終わりということではなく、次回の日程も予定しています。
(委員)
何%にするにしてもその理由ですが、消費税が上がるのが心配だから上げたくないということや、3%なら止むを得ないという心情的なものであって、明確な理由がない。何年か前は、高い利息を払っているので、それを借り換えるために何%となっていて、それなら仕方ないと思います。今回は毎回上げているから今回もという感じがするので、それなら上げなくてもいいと思います。
(事務局)
参考までに、一般会計からの繰入の状況ですが、境港市の基準外の繰入が16%なのに対して、米子市は0%、倉吉市が8%、鳥取市が5%となっています。
境港市では一般会計からの繰入金が8~9億円ありますが、この内、使用料でまかなえなかった赤字補填部分が16%ということになります。他市が0%から8%という状況の中で高い割合の繰入れをしている状態です。これは市の財政状況のためではなく、下水道会計の健全な運営のための問題になります。境港市では1億円の赤字補填ですが、米子市は0円、倉吉市は7千5百万円、鳥取市でも1億1千万円と、他市は低くなっています。ただし、町村では、境港市よりも高いところもあります。収入の構造が鳥取市や米子市では事業所からの収入が多いため違いが出ていると思われます。
(会長)
使用料の見直しについては、次回ということで、製造業の減免制度についてもご意見をお願いします。
(委員)
減免制度については、いいのではないでしょうか。
(会長)
皆さんもよろしいでしょうか。(全員異議なし)
(会長)
時間にまだ余裕がありますので、もう一度、使用料の見直しについて検討を続けたいと思います。
(委員)
事務局から説明があったように、引き上げをするのなら、ある程度効果が出なければ意味がないと思いますので、3.3%が最低というのであれば、それでもいいと思います。
(会長)
どの程度であれば効果があると言えるのでしょうか。
(事務局)
低くても効果がないというわけではなく、3.3%なら1千百万円、2%なら7百万円、1%なら3百万円という効果があります。効果が大きいのか小さいのかということになりますが、事務局では1千万円としたところです。現在の使用料収入は約3億3千万円ですので、1千万円というのは貴重な財源であると思います。また、1千万円というのは1年間かかかって下水道を整備して接続していただいた時の使用料増加額と同程度ですので、下水道整備1年分相当の効果があるということになります。
(委員)
今年度末で工事の進捗はどのくらいになる見込みですか。
(事務局)
平成23年度末で普及率が52.3%ですので、今年度末では55%程度になると思われます。現在は境地区を整備しています。
(委員)
実際には整備された後で接続していくことになるので、接続するのは2年~3年先になるわけですね。
(事務局)
前回も説明しましたが、接続するためには排水設備の工事が必要になります。工事の費用は家屋の状態によって異なりますが、50万円前後かかります。また、金額だけでなく、既存の家を改築することになるので大変な労力を要します。
(委員)
境地区の状況を見ていると、家の中をハツらないと工事ができないというところがたくさんあって、なかなか工事ができない、あるいは時間がかかるという状況ですので、利用率が伸びません。逆に夕日ヶ丘のように最初から整備されていれば簡単に使用ができます。今後は渡や外江のような、さらに窮屈なところに入っていくことになるわけですよね。
(事務局)
境地区の整備が終わると、渡から外江に向かって行く予定です。
(委員)
やっと栄町を抜けるところですね。
(事務局)
大正川までが来年度に完了する予定です。ただし駅前までは整備しています。
(委員)
浄化槽を使用していて不便が無いし、お金が無いので下水道がまだ来ない方がいいという話をしています。
(事務局)
単独浄化槽は処理能力が低く環境に良くないので、是非、接続していただくよう皆さんにお願いしています。
(委員)
自分はすぐに接続しようと思っていますが、お金がなくて二の足を踏んでいる家庭も多いのではないでしょうか。
(事務局)
接続工事をするために改造資金の貸付制度があります。借りたものは返さないといけませんが、無利子で、最大5年間の返済期間になっていますので、制度を利用して接続していただきたいと思います。
(委員)
消費税が上がる前に接続されたほうがいいですね。
浄化槽は本当に環境に悪いです。管理がきちんとされないと意味がないのですが、実際には管理されていないところが多くあります。経費も下水道使用料より高いところは高くて、1回に何万もかかるところもあります。
(委員)
合併浄化槽で7万円程度とのことですが、単独浄化槽でも6万円くらいかかります。
(委員)
数カ月に1回点検がありますし、年に1回は検査もあります。これは法律で決まっているのでしょうか。
(事務局)
そうです。ちなみに今年の4月から浄化槽の事務の委譲を受けて、今後は浄化槽の管理についても市の下水道課でお願いすることになります。管理がきちんとできていないという実態がありますので、浄化槽の適正な管理をお願いするとともに、下水道であればほとんど管理の必要がありませんので、下水道に接続していただくようお願いしたいと思っています。
(委員)
3.3%の明確な理由をもう一度聞かせてください。
(事務局)
現在の基本料金は2,414円ですが、消費税を抜くと2,300円になります。これに300円と消費税分を加算したものが2,730円になります。最初から3.3%ありきではなく、ある程度の目安はつけるものの、前回の基本使用料部分並みということで改定率を計算したものが3.3%となりました。300円でどの程度の増収が見込めるかということで1千万、これは机上での話になります。
(会長)
決を採ります。まず0%の方(2名)、3.3%未満の方(3名)、3.3の方(6名)
それでは、改定率3.3%ということで了承いただけますでしょうか。ただし、水洗化率を上げることと、徴収率をあげることを付帯事項としたいと思いますがよろしいでしょうか(了承)
(事務局)
今回いただいた意見を基に、会長と相談しながら答申案を作成し、後日、正式に答申としたいと思います。その際には、皆さんにも答申書をお配りいたします。

境港市役所 下水道課

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