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令和3年3月定例記者会見(3月25日開催)

市長会見要旨

 1項目目として、4月1日付けの人事異動について申し上げます。
 異動の規模は、例年とほぼ同じで84名です。
 主な点としては、行財政運営に関しては、私が市長選挙に出るときに訴えた、市民のための機構改革と戦略的な人員配置をという点と、ICTやAIなどの先端技術を使って業務の効率化を図って、市民に寄り添う時間を多く作りたいというところと、重点とする8項目の具体的な事業を進める上での機構改革としています。
まず、主要課題への取組を強化させるための組織体制として、空家関連施策の推進をするために「空家対策推進室」を設置します。建設部に専任の次長を配置すると共に、推進室長を置いて、事業の推進を図っていきます。また、総合的な市民の皆さんの相談窓口もこの室になります。
 2点目です。ゼロカーボンシティ宣言もしましたので、地球温暖化等の対策を進めるために、職員が少ないので課を作ることまではできませんが、環境衛生課の係を「脱炭素推進係」と改称し、人員も1名増員配置して、環境基本計画もしっかり作って、環境対策に取り組む体制にします。
 3点目に、行政デジタル化の推進ということで、令和3年度もAIチャットボット等のICT化による住民サービスの向上やコンビニでの証明書発行等を実施しますが、それらの専任職員を配置するということで、「デジタル行政推進監」として課長級を配置します。
 次に、経験豊かな人材の活用ということで、水木しげる記念館館長を新たに外部から採用することにしました。水木しげる記念館の再整備であったり、文化庁の補助事業を使った記念館の展示や情報発信などの充実を図っていきたいと考えています。また、民間から来て頂いていますので、そういうノウハウや人脈を使って、例えば着地型の観光体験メニューをつくったり、自然や海を生かした体験メニューを作って頂きながら、観光振興を図っていただきたいという思いで、採用しました。
 また、鳥取県教育委員会から職員に来て頂いて、今建設中の市民図書館をしっかりと市民の為の図書館にしたいということで、健康作りであったりビジネス支援であったり市民のサポーターなどボランティアの人が活躍できる市民図書館としていきたい、そして市民図書館がまちづくりに寄与していくようなことにしていきたいと思いまして、令和3年度、4年度の2年間の予定で職員の派遣を受けます。専門的な職員に来て頂いて、市民図書館の館長はじめ、司書のみなさんがしっかりとノウハウを取り入れて自主運営できる体制をとっていきたいと思います。ですので、当然司書の方も増員いたします。
 次に、女性職員登用ということで、男女協働参画社会の実現に向けてしっかりと取り組んでいるところであります。人事評価を元に、また適材適所という観点から女性職員の登用を図っていくものです。令和3年度は、次長級1名、課長級2名、課長補佐級4名、係長級3名の計10名の昇任をしています。また、管理職に占める女性の割合ですが、令和2年に比べて課長級以上で37名中3名の8.1%が女性となっています。課長補佐級は67名中13名で19.4%を占めています。係長以上は112名中29名で25.9%となっています。全体の女性職員は、令和3年度は35.3%で249人中88人です。
 続いて、高齢者への新型コロナウイルスワクチンの接種についてです。
 国からワクチンが境港市には、4月19日の週に1箱届くことになっております。ワクチン1箱で485人分、これは2回分の量ですが、これを使って、65歳以上になられる方、これは昭和32年4月1日以前に生まれた方、境港市は1万1308人おられますが、この人達を対象に、まずは1箱しか届きませんので、集団接種から行いたいと思います。
 集団接種の会場は、済生会境港総合病院です。
 接種の期間は、4月26日~29日の4日間です。月曜日~水曜日は、午後2時半~5時で140人程度、4月29日は祝日ですので、午前9時~正午の3時間で60人程度、接種する計画です。
 接種券発送は、4月中旬に発送します。これは1万1308人一斉に発送します。
 コールセンターについては、役割はワクチン接種の予約受付、一般的なワクチンの有効性や安全性・副反応などのことに答えられる範囲で答える体制です。開設は4月12日で、境港市保健相談センター2階に設置します。
 ワクチン接種の予約受付は、4月19日から、集団接種のみを受け付けます。これはまだ1箱分しか予約を受け付けられませんので、先着順になります。このことは、接種券を送る際に案内文の中に注意書きとして書いておきたいと思います。
 それと、ワクチン接種に伴って、65歳以上の方と障がい者福祉タクシー助成利用者の方については、はまるーぷバスの無料・タクシー料金1回500円助成共通チケットを、接種券を送る際に同封いたします。積極的にワクチンを接種して頂く移動手段として活用して頂くと思っております。
 また、個別接種については、現在、元町病院と17の開業医が接種をして頂くということになっております。これは、ワクチン接種については国の方から、ワクチンの供給が、例えば3箱以上来る、4箱以上来る、というような情報がきちんと入ってきてから決めていくということにしています。今現在、ワクチンの供給が、4月26日の週にもう1箱入ってくるというところまでしか、情報が入ってきていませんので、開業医の個別接種の方までワクチンを提供することができない状況です。

質疑応答

【記者】
 空家対策推進室を建設部内に設置するということですか。
【市長】
 従来から都市整備課が空家対策の担当ですが、都市整備課内に空家対策推進室を設置するということになります。また、建設部の次長が1人空家対策を専任で行うということになります。
【記者】
 この場合は、「空き家」の「き」は振らないのですね。
【市長】
 2通りありまして、国の法での「特定空家対策」は「き」が無いのです。その通りで「き」を付けていません。
【記者】
 記念館の館長が交代されるに伴っての、委嘱式のようなものはしますか。
【総務部長】
 調整します。
【記者】
 高齢者へのワクチン接種が始まりますが、市としての思いをお聞かせください。
【市長】
 ワクチン接種については、非常に市民の方も期待されている方もおられますし、不安をお持ちの方もおられます。きちんと、境港市はクラスターが年末発生しましたが、12月25日に陽性者が出て、1月5日には止まりましたので、それも市民の皆さんのご協力あってのことでした。そういう普段の感染防止は市民の方しっかり取り組んでおられますが、それにワクチンが加わるということで、ワクチン接種がどんどん進んでいけば、市民の方の不安もだんだん和らいでいくようになって、外に出る機会も高齢者の方も多くなっていくと思いますので、積極的に市民の皆さまにワクチンの接種をお願いしたいという思いがあります。
 また、済生会病院の優先接種が始まっていますが、かなり高い95%というような割合でワクチン接種を希望されているということもありまして、そういうところも市民の方も新聞等で読まれたりしておられますので、接種希望者が多くなれば良いなという思いもあります。
【記者】
 性的少数者のカップルを認証するなどするパートナーシップ制度の導入に向けて動いておられますが、こればどういう思いで導入していくのでしょうか。
【市長】
 共生社会の実現に向けてというところで、しっかりと取り組んでいく状況です。その中で、LGBTをはじめとする性的少数者の方達がお困りな点、例えば市営住宅に一緒には入れないとか、携帯電話の家族割が使えないとか、病院に入院したときに手術の同意ができないとか、家族として、パートナーとして認められないことでお困りな点があるので、そういう所を解消していきたいという思いです。これは、令和3年度中に制度設計を進めることとしていますので、もうしばらく検討中ということです。
【記者】
 こういう制度に向かっていくきっかけとなった事がありますか。
【市長】
 きっかけとなったことは、共生社会の実現を目指す上で、例えば、子どもから高齢者、障がいをお持ちの方、また境港市は技能実習生などで来られている外国人も多い状況です。そういった年齢などに関係なく、いろいろな境遇の方が支え合ってくらしていく境港市をつくっていくという点で、SDGsのように一人も取り残さないというような思いでやるものです。
【記者】
 人事について、女性の積極登用ということで、課長級だと昨年度と比べて今年度は8.1%になるということですが、去年よりは多くなるということですが、これは境港市で過去最高というようなことが言えるものですか。
 また、ワクチン接種について、見通しはかなり不透明だと思いますが、高齢者の接種がこのくらいの時期までに終わる、というようなことが言えれば教えてください。
【総務部長】
 女性の登用率については、調べて改めてお伝えします。部や課の数が減っているので、分母が小さくなった分、おそらく率が高まっていると思いますが、過去最高かどうかは調べてお答えします。
【副市長】
 課長補佐以上に関しては、以前は保育所や幼稚園の所長が課長補佐級以上でしたので、過去最高では無いと思います。
【市長】
 ワクチンについては、国の方は大臣の談によると6月中には3600万人の65歳以上の高齢者全員にワクチンが行き渡るようにするということですので、境港市にも当然、必要数が届く、という前提で進めていますが、そうなるかどうか分かりません。
 ですが、ワクチンが来れば速やかに接種が受けられるという体制を整えて、できるだけ高齢者の方を終わらせて、次の対象者に持って行きたいという思いで準備は進めています。
【記者】
 ワクチンのコールセンターについて、一般的な問い合わせに対応されるということですが、これは高齢者でない方の問い合わせにも対応されるのでしょうか。
【市長】
 はい。
【記者】
 例えば、米子市では4月1日からワクチン全般の相談受付や予約受付をする電話番号を開設しますが、これと同じものと考えて良いですか。
【市長】
 はい。
【記者】
 電話番号は、決まっていますか。また、いつ発表しますか。
【市長】
 番号は決まっています。コールセンター開設が近くなりましたらお知らせします。
【記者】
 部・局・課の数は変更ありませんか。
【市長】
 変わりません。
【記者】
 それぞれいくつですか。
【市長】
 5部と教育委員会、課は22課です。
【記者】
 今朝、北朝鮮が弾道ミサイルを発射しましたが、境港市としてどのようにとらえられたでしょうか。
【市長】
 境港市は過去、北朝鮮と友好都市を結んでいて、破棄したという経緯もありますが、北朝鮮の動きは国の方から連絡等が来てはいます。アメリカ、日本、韓国の3国と北朝鮮の関係、特に北朝鮮は対アメリカなのでしょうが、いつもの挑発というか、そういうことをしてアメリカの反応を伺っているのではないかな、というような程度にしか、私は見ていません、今回のことについては。
【記者】
 漁船への影響についてはいかがでしょう。
【市長】
 北朝鮮がミサイル等を発射した場合は、すぐ国の方から連絡が入って、当然日本海側で操業している漁船の皆さんにも注意喚起等がなされますので、従来の対応で良いと思います。今まで、事故もありませんでしたので。



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