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令和3年2月定例記者会見(2月17日開催)

市長会見要旨

<令和3年3月議会 付議案件 等について>
 最初に、令和3年3月議会の付議議案についてです。
 提出議案は、専決処分による報告案件が1件、議案としては、人事、補正予算、当初予算、条例、その他で30件です。
 まず、人事案件ですが、人権擁護委員の候補者を推薦するものです。
 補正予算については、主なものとして、ワクチン接種体制の確保とワクチン接種の委託費を合わせて3億1196万円余を計上しています。
 条例関係は、境港市民交流センターの条例制定、夕日ヶ丘地区に新たに住宅地貸付制度を創設するために境港市都市貸し付け及び譲渡の特例に関する条例を制定するほか、法改正による条例の改正を行うものなど、13議案です。
 次に、令和3年度当初予算について説明します。
 令和元年度が過去最高の173億円でしたが、これを上回り過去最高の197億5000万円です。対前年度で+27億円、比率で+15.8%となっています。
 当初予算は、境港市民交流センターや新型コロナウイルス感染症対策の関連経費により、予算規模が大きく膨らんでいます。新型コロナウイルス感染症対策に目を配りながら、喫緊の課題である子育て支援などの人口減少対策、これまであまり光が当たっていなかった環境保全、空き家対策に予算を配分したところです。公約に基づく重点項目には最大限配慮した予算編成を行いました。
 また、市税収入は新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込みが激しいというところがありますが、将来世代に過度なつけを回さないように、歳出においては行政コストの削減、鳥取県西部広域行政管理組合で令和10年度から一般廃棄物の処理施設等を整備することになっていますので、これに必要な境港市の負担を令和3年度から9年度まで年次的に積み立てていくというように、将来の負担にも備えております。歳入においては、基金などを有効に活用して、市債の借入額を抑制しています。また、移住定住の定着を夕日ヶ丘メインですが、自主財源の確保を図るなど、未来につけを回さない財政運営に努めて参ります。
 対前年比での増減での主なものですが、企業自立支援事業、これは新型コロナウイルス感染症関係で借り入れを起こした事業者がありますので、これを見込んで18億5000万円増としています。境港市民交流センターの関連で、建設費が最終年度になります。これに図書館の備品整備等で、合計で15億8000万円増となっています。減少するところは、防災行政無線の更新事業、第3中学校大規模改修事業が終わりますので、主なものの計で10億3000万円減となります。
 予算のポイントとしては、これまで私がずっと申し上げておりました、良いものは継続発展させて、変えるべきものはスピード感を持って大胆に変える姿勢のもとで、できることから一つずつするための予算編成となっております。
 また、重点項目として5点あげています。
 最初に、新型コロナウイルス感染症対策です。
 2月の補正予算であげました全市民への商品券、子育て世代への食事券の配布、3月議会に上程しますワクチンの接種について、体制を整えて、16歳以上の対象者が2万9400名程度いますので、全員接種するように努めていきます。
 また、中小企業者等への利子補助を継続して行います。
 さらに、妊産婦へのタクシー助成、保育所等の新型コロナウイルス感染症対策などは継続していきます。
 次に、共生のまちづくりです。これはあらゆる世代、境遇の人たちがお互いに尊重し合って支えあい、心豊かに暮らしていける共生社会をめざします。また、中海・宍道湖・大山圏域と共に生きる。そして、自然と共に生きる。この3点を共生社会のまちづくりとして予算を編成しました。
 まず、障がい者施策の充実です。
 これは、障がい者の相談支援体制を拡充します。精神障害者の方の専門的な知識を有する事業所を米子市ですが、1箇所追加で相談窓口として開設します。
 また、地域生活拠点整備として、障がい者の方の緊急時の受け入れ対応をしっかりするという上で、短期入所の整備をするものです。
 さらに、障がい種別による格差解消ということで、今までも精神障害1級の方には特別医療費の助成をしていましたが、7月からは精神障害2・3級の方も助成対象とします。また、日常生活用具のうち紙おむつの支給対象者として新たに療育手帳Aの方を加えます。
 次に、多文化共生の取り組みです。今、境港市は技能実習生を中心に在住外国人の方がたくさんいらっしゃいますが、特にベトナムの方が一番多いです。昨年12月末現在で、ベトナムの方が255人いらっしゃいます。今までも、市民との交流事業等を行ってきましたが、もっと生活等の支援をしていくために、新たに国際交流員をベトナムから招致します。従来の友好都市中国フンチュン市からの交流員に加えて新たにというものです。
 次に、自然との共生の取り組みです。これは地球温暖化対策を市民一人一人自分事として取り組んで頂きたいということもあり、まず、小学校6年生を対象に再生可能エネルギーに関する環境学習を実施します。また、米子市と共同で、白砂青松の弓ヶ浜の保全を図るために、環境イベントを行います。これは、美保湾と弓ヶ浜の環境保全連携事業としていますが、弓ヶ浜の漂着ごみの清掃やマイクロプラスチックごみの調査を行ない、それに合わせて環境問題に対する講演会をしたり、境港らしいカニ汁の振る舞いをリユースの食器を用いてやったりというようなことをします。
 また、中海・宍道湖・大山圏域との共生として、中海・宍道湖・大山圏域市長会に負担金として払うものですが、会発足10周年を記念して全国街道交流会議を開催する新規事業があります。また、境港市・米子市を結ぶ高規格道路の早期実現に向けた道筋を付けていくという活動をこの圏域一体となって引き続きやっていきたいと思っています。
 今年度、3月に山陰いいものマルシェが境夢みなとターミナルで予定されていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期にしました。この担当者会議がまもなく開催されますが、来年度、境港で開催するという形にしたいと思っています。
 次に、人口減少対策です。
 市長公約でもすぐ取り組むとしていた空き家対策ですが、プロジェクトチームで6回会合を重ねて、新たな補助制度を作ったところです。空き家の利活用を促進するために改修費に対する助成制度を新設するとともに、この制度を利用した空き家に県外から移住される方への奨励金制度、簡単に言うと引っ越し代を補助するというような制度です。また、空き家のうち利活用が困難で特定空き家になりそうなものについては、解体の補助を5年間限定で行ない、解体を促進します。そして、この制度を利用した方には、住宅が建っている宅地に対してなされる固定資産税の減免措置を、解体後も引き続き3年間続けることもします。
 また、移住定住対策として、夕日ヶ丘団地において住宅地の貸付制度を新設します。今、夕日ヶ丘は640世帯程度、約2000人の方が住む新しいまちになってきていますが、あともう一押し定住促進を図りたいと思い、新たな制度を設けました。この制度は、35年間貸し付けの契約を結び、借地料を払ってもらったら、35年目には土地を無償で譲渡するというものです。今までの分譲、定期借地権に加えて、新たな選択肢を増やすというものです。
 次に、子育て支援の充実です。
 従来から訪問型の家庭に寄り添った支援を続けていますが、これを拡充します。生後概ね8ヶ月の親子と未就園児がいる家庭へ訪問して、それぞれ孤立したり、悩みを持ったりする家庭に直接訪問して支援を行っていくものです。
 また、保育の質の向上です。
 ICTを活用して、保育士の負担軽減を図っていきます。公立保育園については登園管理に加えて、給食管理や職員の勤務シフト管理の機能を導入します。私立保育園についても、ICTの活用促進のため助成を行っていきます。
 次に、境港市民交流センターの関連整備です。
 令和4年2月の完成予定ですので、それに向けて建設費を予算化していくとともに、その後のオープンに向けて、ホールの緞帳やピアノの整備や、机や椅子などの備品を整備していきます。また、図書館機能の方の図書や備品の整備を行うとともに、読書通帳なども導入して利用促進を図っていくこととしていますし、新しい図書館ですので、職員の増員による体制充実を行います。
 最後に、未来につけを回さない行財政運営についてです。
 将来の公債費の適正管理としていますが、市債の借り入れはつけを回さないように抑えていき、償還する方も抑えていくことで新しい事業をしていくというような運営をしていきます。
 また、市税等のコンビニ収納・スマホ決済の導入についてですが、自治体クラウドで米子市等と一緒になった関係で、このようなサービスを始めることができるようになりました。
 また、AI等のICT活用事業として、住民サービス向上にむけて、事務の効率化を進めるために、AIチャットボットやAI議事録作成システムを導入します。
 このほか特徴的なものとしては、水木しげる記念館の再整備事業を挙げています。基本構想、基本計画を作っていくものです。これはしっかり取り組んで、来年度は水木しげるさんの生誕100年ですので、これにあわせて計画を作っていきたいと思います。
 以上で、説明を終わります。

<新型コロナウイルスワクチンの接種体制等について>
 新型コロナウイルスワクチンの接種体制について、今現在の状況を報告します。
 ワクチンの接種対象者は、16歳以上で、境港市には2万9435人です。65歳以上の方は1万857人です。
 接種の計画としては、基本的に集団接種を済生会境港総合病院、個別接種を元町病院と市内開業医で予定しています。開業医については、意向確認中ですが、ほぼどこの開業医も協力する姿勢でいらっしゃいます。
 接種券は、3月中旬に発送するよう準備をしています。これは、4月1日の接種に向けてそういうスケジュールを組んでいるというところです。65歳以上の方の接種を3ヶ月で終える予定としていますので、随時接種券も送って次々、次の対象者に移っていくということにしています。
 予約関係は、コールセンターを設置し、ここで電話やネットで予約して頂きます。
 周知方法は、接種券に同封する案内チラシや市報、ホームページ等で行います。接種を希望する人が一人ももれなく接種できるよう、お年寄りの方が忘れていたわということも無いように、きちんと個人個人の接種勧奨も行っていきたいと思っています。接種率向上と、希望者を一人も取り残さない、という体制をとっていきます。
 市役所の中の推進体制ですが、全職員、全庁的にワクチン接種に取り組むという体制をとるために、副市長を本部長とする推進本部を設置します。事務局は、健康推進課です。
 また、今日は内閣府と米子市・境港市合同でウェブ会議をして、我々市町村の疑問点・要望事項を伝えたいと思っています。とにかく、国の方から何も情報が入ってこない状況で準備を進めている市町村は大変ですので、その辺りを訴えていきたいと思っています。
 また随時、状況が分かりましたら資料提供等していきますので、よろしくお願いします。市も、国からきちんとした情報を得て、ワクチンの有効性や副反応や接種の必要性などを伝えていきたいと思いますが、マスコミ関係者の方にもご協力をお願いしたいと思います。

<「水木しげるロード4000万人突破」及び「水木しげる生誕99年・水木しげる記念館開館18周年」記念品配布(プレゼント)について>
 昨年12月に、水木しげるロード累計入込客数が4000万人突破したところです。その際に、それを記念したマスクをプレゼントするという話をしておりました。
 この度、水木しげるロード4000万人突破記念として、水木しげるロードでスタンプラリーをして完走した人に配るマスクができあがりましたので、それをお披露目します。
 また、水木先生の生誕99年と記念館の18周年を記念して、記念館で入館者とスタンプラリーの台紙を持ってきた人に、オリジナルのマスクケースを2000名の方にプレゼントします。

質疑応答

<令和3年3月議会 付議案件 等について>
【記者】
 過去最大の予算規模となった一番の要因は何ですか。
【市長】
 一番大きいのは、新型コロナウイルス感染症関係での融資関係に18億5000万円計上しているものです。
【記者】
 新型コロナウイルス感染症関係が予算規模全体の何割を占めますか。
【財政課長】
 予算全体197億5000万円のうち、先ほど市長が申しました融資関係を含めて、新型コロナウイルス感染症関係予算は20億1800万円余ですので、全体に占める割合は10.2%です。
【記者】
 「境港市民交流センター」は、以前は仮称となっていましたが、もう仮称ではなくなったのですか。
【市長】
 現時点では、まだ仮称です。設置にかかる条例を提案しておりますので、その可決をもって正式名称となります
【記者】
 今回初めて、通年の予算を作成したことになりますが、一番頭を悩ませた、苦労した、自身の特徴を出した、という点は何ですか。
【市長】
 選挙戦でも言っていたように、将来につけを回さない行財政運営するのだということで、通常あまり前面に出すものではないですが、それに向けて一生懸命するという意思を込めて、あえて資料等にあげています。
 またその他、今までなかなか予算を付けて手を付けることができていなかった、空き家を代表するような環境対策にしっかりと制度設計をして予算を付けました。そして、境港は、地球温暖化や海洋プラスチックの問題で非常に影響を受ける水産のまちです。そういうところで、環境基本計画を令和3年度にしっかりつくって、地球温暖化対策等の環境問題にしっかり取り組んでいく事としています。
【記者】
 子育てですとか、空き家対策といったものは出ましたが、一方でこれまで水産や観光といった基幹産業について、来年度は新規としてのものが多くないように見えますが、その辺りはどうでしょうか。
【市長】
 従来からの鬼太郎を生かしたまちづくりは、当然継続してやっていきます。おろそかにしている訳ではありません。魚の関係では、魚食普及や子ども達の食育といったところにもう一歩拡充して、今食生活改善推進員さんに魚料理を伝承する人になってもらいたいというような事業もしっかり盛り込んでいますので、下げた訳ではなくむしろ拡充しているところです。ただ大きく取り上げていないだけですので、しっかりやっていきます。
 いいものは継続して発展させていくということで、今まで市民サービスとして取り組んできたものは継続していく、ということですし、例えば、子育てするなら境港ですから、保育園の質を向上するというところで、ICTも活用して、子ども達に向き合って十分保育をしていく、というような体制をとっていくところです。このように、継続して、拡充発展させていくための予算措置をしていきます。
 また、高齢者対策の方も、100歳体操を交えた新しいDVDの作成をするなど、ソフト事業を厚くしていきます。
【記者】
 予算を作るにあたり、新型コロナウイルス感染症の影響で市税がかなり落ち込む中、規模としては膨らんでいくということで、基金を取り崩せば良いというものではないと思いますし、原資の確保がかなり難しかったのではないか、と思いますがその辺りはどう工夫されましたか。
【市長】
 そういう状況の中ですが、ふるさと納税のふるさと基金を活用したり、市債も借り入れをしたりして、ということでなんとか財源を捻出したというところです。
 また、新型コロナウイルス感染症対応の地方創生交付金をしっかりと頭に入れながら予算編成をしました
【記者】
 市長は就任時から空き家対策ということをおっしゃってこられましたが、今回の予算を見ますと、3つ新たな制度を策定していますが、この先もまた新しいことをされる予定がありますか。
【市長】
 空き家対策については、3月議会で提案する新しい制度設計が、着実に進むように推進体制をプロジェクトチームでしっかりとし、市民の方、県外の方に助成制度を活用していただくようにしていきたいと思います。私の個人的な人脈でも、境港に帰ってくる人を2、3確保していますので、職員も一丸となって空き家の利活用を図っていきたいと思っています。
【記者】
 全体としては、空き家対策に総額2500万円ということですね。
【市長】
 はい。
【記者】
 水木しげる記念館の再整備事業は、令和3年度に基本構想と基本計画の策定をするということですが、今後、どのくらい時間を掛けて再整備する予定ですか。
【市長】
 新しい策定委員会を作ってやります。当然、行政だけで考えるわけではないので、水木しげる記念館のあり方検討会でも民間の方達で諮問頂いたところですが、そういう民間の方達の知恵をお借りして、いいものを、当然儲かる施設を、水木しげる記念館は平成15年3月8日オープン以来、利益が累計で6億円を超えるような稼ぎ頭でありましたので、令和2年度は赤字ですが、そういう非常に親しまれる水木しげるさんの人柄のように愛され、親しまれ、儲けさせて頂いたので、きちんとそういう施設としていきたいと思います。その為にしっかり考えていきます。
【記者】
 具体的に何年後に建つかは決まっていませんか。
【市長】
 基本構想、基本計画が令和3年度にできて、それ以降は予算の状況にもよりますので、またスケジュールは決めていきたいと思います。ただ、できるだけ早く整備をしていき、切れ間無く次々としていけるようにしたいと思います。

<新型コロナウイルスワクチンの接種体制等について>
【記者】
 接種会場について、病院以外は考えていませんか。
【市長】
 病院以外は考えていません。
【記者】
 今後、接種が多くなってきた場合は考えるということですか。
【市長】
 いえ、境港市はこの体制で全員接種できるスケジュールを組んで終えるということで準備を進めています。医療機関で無いところですることも考えましたが、副反応等でアナフィラキシーが起きたときに、そこが医療機関であればすぐ対処ができるということもあり、医療機関だけで対応することにしています。
 ただ、集団接種会場となる済生会境港総合病院では、その病院の医療関係者だけでなく、開業医も応援できるよう医師会と協議しているところです。とにかく、オール境港の医師でやるようなことを進めています。
【記者】
 看護師の不足や、注射器がないといった問題も出てくると思いますがいかがですか。
【市長】
 看護師はあまり心配していません。注射器とワクチンが本当に届くのか、ということが非常に不安なところで、いつそれらが市町村に届くのか、全くスケジュールが決まっていませんし、どこのメーカーのワクチンが届くのかも分からない状況ですので、それをしっかり国に情報提供していただきたいですし、ワクチンと針をきちんと供給頂きたいというように言っていきたいと思います。

<「水木しげるロード4000万人突破」及び「水木しげる生誕99年・水木しげる記念館開館18周年」記念品配布(プレゼント)について>
【記者】
 今年の生誕祭はどうなりますか。
【産業部次長】
 今年は、3月7日に鳥取県と境港市、調布市で行います。
 7日午後から調布からゲゲゲの鬼太郎第6期のアニメーションの声優のトークショーなどを中心に、基本的にはオンラインで開催することになっています。その際に、東映アニメーションから生誕100年に向けた重大発表があると伺っています。
【記者】
 境港会場はどうなりますか。
【産業部次長】
 境港会場は、基本的に毎年と同じく水木しげる記念館でイベント等ございますが、内容は県と調整中でまだ発表できません。
 また、地元の水木しげるロード振興会が毎年いろいろな事を考えていらっしゃいますが、今年も何かするということを近々お決めになると伺っています。