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令和2年9月定例記者会見(9月2日開催)

市長会見要旨

 本日の定例記者会見の内容は2点、私の「就任後初議会に臨むにあたって」と、「特別定額給付金の実績について」です。
 まず、「就任後初議会に臨むにあたって」ですが、議案・所信表明を配布していますが、選挙期間中にずっと訴えてきたことが、所信表明に書いていることでもありますが、訴えてきた重点8項目を、スピード感を持って着実に行っていくということであります。
 「協働」と「共生」のまちづくり、子育て支援を含めた「人口減少対策」、「支え愛による超高齢社会対策」、「さかな・鬼太郎・港を生かした産業振興」、「自然環境・生活環境対策」、「中海・宍道湖・大山圏域の高規格幹線道路等の早期実現」、「未来につけを回さない行財政運営」、「新型コロナウイルス感染症対策」の8項目を重点的に取組み、市民とともに笑顔あふれるまちを目指して、「公正」と「利他の心」を持って、市政運営を行ってまいります。
 議案につきましては、補正予算が3件、人事案件が5件、条例関係が7件、合計15議案です。
 補正予算につきましては、一般会計補正予算が26事業、総額6億3908万円を増額して、補正後の予算額を232億5576万1千円とするものです。そのうち、新型コロナウイルス感染症関係は5億4649万1千円で、その他のものが9258万9千円です。
 主なものの内、新型コロナウイルス感染症対策の予算です。
 1件目が、新型コロナウイルス感染症対策指定避難所環境整備事業です。指定避難所において、密集・密接を避けるパーテーションなどの備品を整備するものです。この予算が150万3千円です。
 2件目が、日曜休日応急診療所管理事業です。これは、感染リスクを恐れて4月から非常に受診が控えられており、診療所の医業収入が年間見込み7割減となっています。これに伴い、指定管理料を増額するもので、200万円です。
 3件目が、企業自立支援事業です。これは融資制度の原資を一部預託するものです。これも4月から6月に補正予算を計上してきましたが、順調に融資実行が進んでいるなかで、申込みも増えていますので、この分預託を増やすものです。4億2536万8千円です。
 4件目が、新型コロナウイルス感染症対策資金利子補助金です。県と協調して実施するもので、これも、これまで5月・6月に補正予算を計上したところでありますが、更に不足が見込まれるということで、利子の補助金503万4千円を補正します。
 5件目が、新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金積立金です。4件目の利子補助金は、その助成期間が5年間続きますので、次年度以降に生じる利子補助金相当額の財源を、新たに基金を設け積み立てるもので、1億500万円です。
 次に、新型コロナウイルス感染症対策以外の予算につきまして、主なものをご説明いたします。
 1件目が、夕日ヶ丘分譲地定期借地用地取得事業です。これは、保留地の購入費として4653万9千円です。補正後の定期借地の分譲地は225区画となります。夕日ヶ丘全体の459区画あり、分譲と定期借地の合計で378区画ですので、残区画がもう少し残っていますが、選挙戦でも申し上げてきたように分譲促進・販売促進を図るうえでも、将来にわたって自分の家や土地を残したい人の為に、住宅地貸付制度を新たに導入していきますが、それについては予算等上程いたしますのでよろしくお願いいたします。
 次に、就農応援交付金です。これは、新規就農者が今年の6月1日から中海干拓地で1名白ネギの営農を始められたところですので、この方に対し、経営確立のための交付金を10万円、10ヶ月間支給するものです。
 このほかにも、国民健康保険費特別会計補正予算と介護保険費特別会計補正予算を上程しております。
 続いて、議案の人事案件についてです。教育委員会委員の任命など5議案あります。
 条例関係については、7議案ございますが、議案第62号「市長の退職手当の特例に関する条例(制定)」については、選挙戦で訴えてきた、未来にツケを回さない財政運営を行うという姿勢を示す上でも、私の任期中、令和6年7月24日までにおける、私の退職手当の不支給についての条例制定について、提案するものであります。
また、今後は本日のように、市議会定例会前1週間に、上程議案の説明という形で、記者会見を行わせて頂きたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 2点目の、特別定額給付金の実績についてです。
 報告となりますが、受付期間は令和2年5月18日~8月17日までの3ケ月間でした。
 対象世帯が1万5318世帯、対象人数は3万3811人、このうち給付した世帯は1万5262世帯で99.63%、給付した人数は3万3751人で99,82%、でした。支給金額は、33億7510万円です。

 報告は以上です。

質疑応答

【記者】
 退職金の不支給について、改めて思いを。
 また、前市長も退職金を受け取っていませんが、それとの兼ね合いは。
 それと、今回の条例は今任期中ですが、もし仮に次期以降も続けられたらずっとということでしょうか。
【市長】
 退職金の不支給については、将来につけを回さない財政運営を行うという姿勢を示すという意味もありますが、現在、新型コロナウイルス感染症対策の財政出動と感染症の影響による税収の減少が見込まれる中で、基金を取り崩して市独自の施策も行いますが、将来にわたって基金が目減りしていくことにならないよう、十分な額ではないですが基金を積んで、先に備えるということです。
 前市長の時は、米子市と合併せず単独市政でいくということになって、平成15年度から本格的な行財政改革をする上で、自立・持続可能な財政基盤を確立するという意味で退職金を不支給としたと、私は記憶しています。
 次期以降のことを仮にというお話はできませんが、今期の4年間はこの姿勢でやっていくということです。
【記者】
 関連してですが、退職金をもらわないということまでは、選挙期間中はおっしゃっていなかったと思いますが、気持ちの変化があったのでしょうか。
【市長】
 選挙戦では、他の項目については具体策も出して訴えてきましたが、未来につけを回さないということに対してあまり言及してきませんでした。このことに関する支援者からの意見に対しても、答えてきませんでした。
 このことについて言うのは、就任してからと決めていました。
【記者】
 選挙期間中におっしゃっていた方がよりアピールできたという気もしますが。
【市長】
 そうかもしれません。ほかの施策を訴える中で、ことさら言及してきませんでした。
【記者】
 重点8項目をスピード感を持っておこなうとおっしゃられましたが、今回の予算あるいは12月補正予算でこういうことをやっておきたいということはありますか。
【市長】
 新型コロナウイルス感染症対策に関しては、市議会から要望がありましたので、すぐ答えられるものは、今議会でも提案できるものがあれば対応したいと考えています。
 公約に上げた重点8項目については、できるものはとにかくスピード感をもってやっていくということで、各部長と打ち合わせが終わりましたので、やっていけるものはすぐかかる体制にしています。
【記者】
 今後は、月に1回定例記者会見をするということになりますか。
【市長】
 今までも月に1回予定はしていましたが、話題がなく飛ばしていたという事情があります。今後は、少なくとも議会定例会前の記者会見の分は増えますので、年4回は増えるということになります。
【記者】
 昨日、県知事と米子市長と、境港-米子の高規格道路の意見交換会がありましたが、改めて境港にとっての、高規格道路の持つ意味や期待を教えてください。
【市長】
 境港が持つ、重要港湾境港、特定第3種漁港の境漁港、国際空港である米子鬼太郎空港の機能整備が進展しています。港湾で言えば4月に貨客船ターミナルが竹内南にできました。漁港は高度衛生管理型市場の整備が進んでいます。米子鬼太郎空港においても、空港ビルの増改築ができボーディングブリッジが増設されました。そういった受け入れの体制が十分できてきました。こういった機能をしっかりと発揮する上で、例えば魚が定時制を持って都会地に届かないと困ります。生活交通とトラックのような通過交通がいっしょに国道431号線を通っているような状況では、スムーズな物流がままならないということになりますので、3つの港の機能を十分に発揮するために、高規格道路の早期実現が必要であり、実現に向けて私は邁進するということです。
 また、中海・宍道湖・大山圏域では、米子自動車道の4車線化も着々と進んでいます。境港-出雲道路の整備も松江のルートが決定して進んでいます。ですので、いわゆる中海・宍道湖の8の字ルートをきちんと整備していかないと、圏域の発展にブレーキが掛かるようなことになります。ただでさえ、この圏域は高規格道路や新幹線などの社会インフラが遅れている地域でありますので、他の地域と戦うという意味ではいろいろな整備が必要であると思っています。また、太平洋側が南海トラフの災害が起きる確率が高いと報道されていますが、それが起きたときには日本海側が代替機能を発揮する訳です。そういうときの為にも、高規格道路は整備しておきたいというように思います。
 さらには、万が一にも島根原発の災害があったときには避難路になりますし、地震で津波が来て国道431号線に被害があったときに安全に避難できる道路が1つ必要という思いもありますので、早期実現を目指すということです。
【記者】
 まだルートも決まっていないですが、例えば10年後にはといった目標のようなものはありますか。
【市長】
 米子インターチェンジ~米子北インターチェンジが凍結となっていますので、これをまず凍結解除してもらうことが大事です。その次に、境港までの段階に入るということになりますので、まずは凍結解除に向かってみんなで取り組むということを昨日意思確認したところです。
 ですので、国がルートを決めていくのはその後になると思います。
【記者】
 退職金の不支給についてですが、受け取らなかった分を新型コロナウイルス感染症対策の事に役立てたいという意味合いですか。
【市長】
 役立てたいというよりも、基本的に将来につけを回さない、今の若い人たちにつけを回さないという思いが強いので、そういう私の姿勢を示すという意味での不支給です。
【記者】
 一番はそういうことだと思いますが、今でいえば新型コロナウイルス感染症対策などにも役立てる為ということですよね。
【市長】
 今現在としては、そうなると思います。
【記者】
 選挙戦では、前市長からの流れということと、変えるべきはスピーディーに変えていくということと2点おっしゃっておられましたが、今回の退職金の不支給は、一つは前市長から参考になることは踏まえつつということですか。
【市長】
 状況は違いますが、基本的なものの考え方は一緒です。参考にしたというか、良いところを継続しているという捉えもあると思います。
【記者】
 盛んに市内を回られて、空き家が大変多いので空き家対策をとおっしゃっておられました。さっそく手を打たれたようなことはありますか。
【市長】
 空き家対策については、建設部・産業部と十分打ち合わせを行ないました。
 先月は、東京・名古屋・大阪の人と意見交換会をしました。その方達は、空き家対策をされている方達です。建設部には、スピード感を持って進めるよう指示していますし、私も率先してそのような会議に入って、十分にもんでいきたいと思っています。
 まずは、空き家の所有者の方に意向調査をきちんとしていかなければならないと思っています。売りたいのか、貸したいのか、解体したいのか、いろいろとあると思います。
 また、住宅の状況、規模について、例えば部屋数が多くて障がい者等のグループホームに向いている住宅もあれば、先日元地域おこし協力隊の仲里さんが一軒家を借りて住宅兼工房にするということもありましたが、そういった平屋の住宅もあると思います。いろいろな住宅があると思いますので、それぞれの住宅がどんな用途に向いているのかということの調査をする為の準備に建設部が手を付けています。
【記者】
 そうしますと、リノベーションしてもう一度カフェを開いたり、ワーケーションとして活用したりしていくという方向性でしょうか。
【市長】
 そうです。私も東京にいる友人などにそういったところを聞いてみたいと思っています。例えば、本社機能の一部を地方に移す動きもありますし、ワーケーションを進めている企業もありますので、そういった状況も私の人脈も使って聞いて見たいと思い、ウェブ会議も予定しています。どんどん進めていきます。
【記者】
 淡路島にという話が出ているパソナでしょうか。
【市長】
 パソナではないです。
【記者】
 市長が代わってから、まだ人事異動が無いようですが、予定がありますか。
【市長】
 予定はありません。



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