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令和元年12月定例記者会見(12月25日開催)

市長会見要旨

 今回は、年末恒例の本市の10大ニュースを選定しましたので、発表します。
 今年の10大ニュースは、以下10項目です。

・「クイーン・エリザベス」寄港(クルーズ客船入港好調)
・2019 レーザー級世界選手権開催
・水木しげるロード大盛況
 (大型連休入込客数43 万人超え(過去最高)・リニューアル後1年で300 万人突破)
・水木しげるロード夜間照明演出が「2019 年照明デザイン賞」最優秀賞受賞
・中村勝治市長が今期限りでの退任を表明
・米子鬼太郎空港リニューアル
・弓ヶ浜サイクリングコース一部供用開始
・米子-ソウル便 運休
・水木しげる記念館 入館400 万人突破
・境漁港高度衛生管理型市場供用開始

 選考方法は、令和元年の主な出来事25項目の中から10項目を選定いただきました。募集期間は11月22日から12月2日までです。選んで頂いた方は、公民館や来庁者(市民課前)、市民活動センターでアンケートに回答頂いた市民の方116人、市公式ホームページでお答えただいた方42人、市職員35人、合わせて193人です。
 1項目ずつ補足します。
「クイーン・エリザベス号」が4月24日に境港に初寄港になりました。世界の港の中で、海の女王とも呼ばれる客船が寄港するということは、その港が世界でも認められたとも言われるものですので。大変大きな出来事であったと思っています。来春には、「境夢みなとターミナル」への寄港も予定されています。ちなみに、今年のクルーズ船の寄港は53回でした。
 2019レーザー級世界選手権大会が、公共マリーナと美保湾を会場に開催されました。6月26日から7月24日まで大方1ヶ月間熱戦が繰り広げられました。63カ国から選手と役員合わせて340人くらいの外国の方がいらっしゃいました。感想をお聞きしたところ、美保湾のレース会場は本当に素晴らしい所だと好評いただきました。今後、ヨットレースの世界的な会場と位置づけて、もっともっと整備していくことが必要であると思っています。
 水木しげるロードが大盛況でした。大型連休の入込客数が43万人超えとなり、過去最高で2倍近くとなりました。また、リニューアルから1年間で300万人を突破することとなり、大変好評です。暦年で見ても、この年末に300万人を突破する見込みです。これは過去3番目の入り込み客数となります。
 水木しげるロード夜間照明演出が「2019年照明デザイン賞」最優秀賞を受賞しました。これは、一般社団法人照明学会が選出する賞で、応募総数31点の中から選出されたものです。照明デザインの歴史に足跡を残す意義あるプロジェクトであると、高い評価を頂きました。大変光栄なことでございました。
 私(市長)が、9月定例市議会において今期限りで退任することを表明したことが選定されています。
 米子鬼太郎空港がリニューアルとなりました。10月で工事が完了されました。保安検査場が2レーンから3レーンに、搭乗待合室や国際線手荷物受取所、出発ロビーなどが拡張されています。また、搭乗橋も2カ所から3カ所になっていまして、機材の大型化、国際線の充実に対応し、利便性が大きく向上したところです。
 弓ヶ浜サイクリングコースが一部供用開始となりました。6月15日に米子市和田町までの区間が供用開始となりました。来春には、日野川河口までの15.8キロメートル全線が、「白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコース」として開通する予定です。このサイクリングコースは、全国から見ても有数のサイクリングコースであると思っていますし、評価もされています。米子市と、毎年行なうイベントを計画していきたいということで協議をしていますが、ぜひ実現したいと思っています。
 残念なことでありますが、米子-ソウル便が9月29日から運休になりました。県や利用促進協議会と、早期の復活に向けて動いていかなければいけないと思っていますが、抜本的には日韓関係が好転しないと、なかなか厳しいのかなという印象を持っています。加えて、海の方のDBSクルーズフェリーも11月28日から2月末まで運休することになりました。これも県と連携して早期復旧に向けていろいろな取組みを進めているところです。空と海の便が運休になったことで、この地域にとって本当に大変な経済的影響を受けているところですので、一日も早く復旧したいと思っています。
 水木しげる記念館の平成15年開館以来の入館者数が400万人を突破しました。300万人を突破したのが平成27年ですので、この間の入館者数がいかに多かったかということが分かる結果と思います。ロードと合わせて、この賑わいを将来にずっとつなげていかなければならないと思っています。現在、水木しげる記念館のこれからの役割や機能というものをありかた検討会の方で議論して頂いています。早晩、このとりまとめができると思いますので、その方向性に従って水木しげる記念館の整備についても考えていかなければならないと思っています。
 境漁港高度衛生管理型市場(1号上屋と陸送上屋)が今年の6月から供用開始となりました。そして現在、2号上屋の地盤改良や岸壁改良を進めており、令和2年度には建築に係る計画です。こちらも一日も早く完成して、キャッチフレーズの「安心と安全が進化する港」のとおり、衛生管理が行き届いた市場から新鮮な魚を全国に供給していく時がまもなくやってくると思っています。境港の基幹産業でありますので、この新しい市場を観光資源としても捉えて、この機能を大いにPRしていきたいと思います。

 報告は以上です。

質疑応答

【記者】
 10項目に順位は付けていないということですが、市長自身が印象に残っている項目を2つくらいあげるとしたらどれになりますか。
【市長】
 この中からということであれば、本当に全てが印象に残っているところです。
 挙げるとすれば、長年念願であった、水産の境港の中核となる市場が高度衛生管理型の市場に生まれ変わる、一部供用開始され、まもなく2号上屋の建築にも入って立派な市場が誕生するという道筋がついたこと、これは一つ印象深い出来事です。
 また、水木しげるロードのリニューアルに伴う大盛況、本当に多くの皆さんに来て頂きました。特に、夜間の演出照明が本当にすごく好評です。夜間にも観光客がいらっしゃるということは滞在時間が長くなる、あるいは宿泊するお客様も生まれてきた、これは大きな事だと思います。
 それから、マイナスなことではありますが、ソウル便・DBSクルーズフェリーが運休しました。これは先にも触れましたが、この圏域の経済に影響を及ぼしてきていますので、早く復旧をするようにみんなで力を合わせて取り組んでいくことが必要だと思っています。
【記者】
 ちなみに、市長が今期限りでの退任を表明という事も、市民や市職員の方の印象に残っているということで10項目に入りましたが、それについて思うことはありますか。
【市長】
 これは私が表明しましたが、10大ニュースから除いた方がいいのではないかとも思いました。しかし多くの方に選んで頂いていたようでして、載せて頂きました。
 私は、平成16年から4期16年にわたって市政を担当させていただいて、至らぬ点は多々あったと思いますが、多くの事業を手がけることができました。その前段として、平成16年の当初は大変財政状況が厳しく、財政再建が至上命題でありました。これを平成20年頃までかけてじっと耐えて、改善をしてきました。その間には基金を積みましたり、公債費の適正な管理ができてきたりしました。そして平成21年くらいから懸案の投資事業などにも財源を振り向けることができてきて、今日まで多くの事業を手がけることができ、本市が将来都市像として掲げている「環日本海オアシス都市」、これはいろいろな物や人や情報などが盛んに行き交って賑わいを醸し出す中で、市民が安心安全に安らぎや潤いをもって暮らせるそういったエリアをイメージしたものでありますが、ソフト事業も含めてこういった理想とするまちに少しずつでも歩んでくることができたのかなという思いをもっています。
【記者】
 水木ロードの大盛況ということで、年末に300万人に達する見通しということですが、いつ頃になりそうですか
【市長】
 12月28日には大感謝祭を予定していまして、この日にタイミングが合えばいいなと思っていましたが、29日か30日くらいになりそうです。達成のお祝いは、28日の感謝祭で前もって一緒にすることにしています。
【記者】
 新年度予算の検討に入っているかと思いますが、骨格予算として編成する考えでしょうか。
【市長】
 来年度は、境港市の総合プランの最終年度に当たります。いわば仕上げの年です。この計画は市民の皆さんにもオープンにし、議会でも議論していただいたものですので、この計画に基づいて予算を組む、したがって骨格予算ではなく本格予算をしっかり組む、という考えです。
【記者】
 竹内南の新しいターミナルが来年4月に供用開始となります。議会の中で市長は、賑わいづくりが課題で、関係機関と連携して取り組みたいと言われていました。指定管理者や管理組合あるいは県などやる部分が分かれたりするとは思いますが、市長としてこういうことをやっていった方が良いのではないかと考えていることはありますか。
【市長】
 指定管理者が決まりましたが、「境夢みなとターミナル」を核として竹内南地区の賑わいを創出するということは、指定管理者としての一つの大きな役割となってきます。
 それに加えて、既存の商業施設との連携をどうしていくのか、あるいは新たにできるサイクリングコースとしっかりと連携をさせていくということは大事です。
 さらにもう一つは温泉の施設があります。クルーズ客船が着岸することになりますので、そのお客様を温泉へ誘導するようなことも必要ではないかということも少し話をしました。それには、この温泉施設をもっともっと変えていかなければいけないところもあるかと思います。まさに、賑わいづくりを関係機関が集まって、詰めをしているところです。
【記者】
 10項目の中にもあります通り、ソウル便・DBSクルーズフェリーについては残念な状況が継続中です。一方で、上海便が来年1月11日に就航します。中国の富裕層をはじめとしたお客様への期待等あるかと思いますが。いかがでしょうか。
【市長】
 ソウル便、DBSクルーズフェリーは運休になりました。一方で来年1月からは、上海便が新規就航します。これは大変大きいことだと思っています。特に中国のお客様は買い物の単価も他の国よりずっと高いということも言われていますので、いかにこれをこの圏域でお迎えするかということだと思います。おもてなしの体制やキャッシュレス化にしっかり対応するといったことも行政と民間合わせて進めているところです。ぜひたくさん来て頂けるように受け入れ体制をみんなで協力して作っていかなければならないと思っています。
【記者】
 その中の目玉として、鳥取県にはアジア圏で人気のあるコナン、そして鬼太郎のある水木しげるロードがあります。せっかく空港から近いところに水木ロードがありますので、そちらに中国のお客様を誘導するようなことを考えていますか。
【市長】
 これは県とタイアップして、中国の方でPRしていくことになります。
【産業部長】
 具体的には、水木しげるロードを上海のテレビで取り上げてもらえるように、取材受け入れに対応するなどして、上海でのPRにつとめています。
【記者】
 水木しげるロードは今大盛況ですが、そのそば、かつての賑わいの場所であったおさかなロードというのも力をいれてやっていらっしゃいます。水産の大きな象徴としてのおさかなロードではないかと思います。そちらの方々も地元の振興に貢献していきたいということのようですが、そのあたりはどうお考えですが。
【市長】
 水木ロードと水産のコラボというのは、本当に大きな課題であり続けています。なかなか進まないところでしたが、市場が完成しますと、単なる魚市場ではなく観光資源としても大きな目玉になります。水木ロードのお客様をいかに市場の方に引き込んでいくか、これがさらに大きな課題であると思います。
 おさかなロードとのタイアップについてどういった形で展開できるのか、これは水木プロダクションの方の水木ロードへの思いというものもありますので、そういったところとの整合も取りながらやっていかなければならないところがあります。関係者の皆さまと継続していろいろお話をしていますが、今後の大きな課題であろうと思っています。
記者会見資料[pdf:106KB]



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