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平成30年12月定例記者会見(12月27日開催)

市長会見要旨

 今回は毎年恒例となっております、本市の10大ニュースについて取りまとめができましたので、発表させていただきます。

 平成30年の本市の10大ニュースですが、選考方法としては、145名の方にお聞きをして選んでおります。このうち市民の方が106名です。公民館や市民活動センター利用者の方、本庁舎の市民課前のアンケート、あるいは市ホームページといったもので声をきいております。
 選出した10項目は、順位は付けていません。
 まず1つ目が、7月にリニューアルオープンした水木しげるロード関連です。これは4年半ほどかけて準備をしてきたもので、総事業費が県事業合わせて12億円ほどかかっておりますが、現在のところ大成功と言ってよいのではないかなと思っております。リニューアル後の入り込みは約171万人を超えています。そしてこのリニューアルの目玉である夜間の賑わいの創出ということで夜間照明等をしていますが、171万人のうちの17万人の方、約一割の方が夜間ロードを訪れているということで、大変賑わっております。この事業は、第13回まち交大賞創意工夫大賞も受賞しております。
 事業は、大成功であると思っていますが、これには行政の力というばかりでなく、夜間の賑わいを作り出そうということで、地元の方が土曜夜市の実行委員会を立ち上げられて、しかもこれは女性が実行委員長で主になって組織されたものですが、これらの力が大変大きかったと考えています。
 2つ目は、市民会館閉館し、解体が始まったことです。4月30日をもって市民会館は閉館し、解体工事を進めているところですが、この解体工事は今年度中にすべて終えることとしております。
 その後、来年度から3か年かけて新築をし、平成34年春に新施設がオープン予定としております。総事業費は約44億円です。
 3つ目は、2月に記録的な大雪・低温に見舞われたことです。積雪は、2月8日に64cmを記録しました。境港市の気象データの観測が明治16年から始まっていますが、昭和38年にありましたサンパチ豪雪の時には94cm降っています。
 翌日9日には、最低気温マイナス8.1度を記録しました。これは観測史上3番目の低温です。第1位、第2位はいずれも明治時代で、最高でマイナス9.7度という記録があります。
 この記録的な大雪、低温によって、除雪作業はかつてない難儀をしました。大雪に加えて低温だということで、最初の除雪時に圧雪が残り、これが低温のために次の積雪があった時に凍結して取れなくなりました。当分の間、道路がガタガタになって市民の方には大変ご迷惑をおかけしました。今年はこうした点を反省し、そういった状況にならないような除雪体制を組んだところです。
 4つ目は、1月にポートオブザイヤー2017を受賞したことです。
 これは、公益社団法人日本港湾協会が全国の港湾の中から1港を選ぶもので、港の機能強化や、港のにぎわいの創出の度合いなどをトータルで勘案して選ばれます。大方、全国には大中小合わせて千近い港湾がありますが、このなかで第1位を頂き、東京での授賞式に県知事とともに出席してきたところです。大変名誉なことでございました。
 5つ目は、8月の記録的な猛暑です。2月の大変な低温に続き、夏は大変な猛暑が続きました。8月22日には38.5度を記録し、これは明治16年の観測開始以来最高のものでありました。歴代2、3位も平成の時代に記録しております。
 6つ目は、7月に竹内南地区の貨客船ターミナルが着工しました。そして11月にはこのターミナルの名称が公募により「境夢みなとターミナル」に決定しました。現在、国と管理組合が鋭意工事を進めていますが、平成32年の春に完成予定ということです。
 これが完成すれば、昭和南地区、そして中野の国際物流ターミナル、そしてこの境夢みなとターミナルの3か所で貨物船あるいは貨客船、RORO船、クルーズ船といったものが対応できるということですので、境港(さかいこう)の港湾の機能が格段に強化されることになります。したがって、この圏域の港を活用した産業振興に大いに寄与するであろうと期待しています。
 7つ目は、境漁港の平成29年の水揚げ状況です。水揚げ金額が3年連続で200億円の大台を突破しました。水揚げ量は約20%増の12万8千トン、水揚げ金額は約2%減の205億8千万円で全国8位を記録し、まずまずの成績であったと思います。
 平成30年については、上半期は順調な水揚げが続いていましたが、アジ・サバ・イワシといった青物が大変減少し、水揚げ量そのものは少し落ち込んでいます。しかし、水揚げ金額の方は、若干アップをして200億円台をキープできるのではないかと聞いています。まだ正式な集計結果ではありませんが、4年連続200億円の大台突破となるのではないかという見通しをもっています。
 8つ目は、大部由美さんが鳥取県のスポーツ功労章を受章されたということです。大部氏は市教育委員会の職員であり、サッカー協会の方では女子チームである「なでしこジャパン」のコーチに就任し、国際大会や国内キャンプなど全てのなでしこジャパンの試合やキャンプ等に派遣されています。そういった活動や地元での子どもたちへのサッカーの普及活動などが認められ、新設されたこの章の受章第一号となられました。
 9つ目は、水木しげる記念館15周年です。水木しげる先生の誕生日である、平成15年3月8日にオープンをしまして、15年ということで賑やかにセレモニーを開催しました。今年は、水木しげるロードのリニューアルもありまして、入館者も前年より3割ほど増えると見込んでいます。
 そして、今年1月の市議会議員選挙が市制施行以来初めて無投票となったことです。この点については、議員間でいろいろと議論されているようで、年明け1月には市政、市議会、あるいは議員に市民の方がどういった思いを持っているのかというアンケート調査を実施する予定と聞いております。

 以上の10項目が、今年の10大ニュースとして選定されました。

質疑応答

【記者】
 今年一年を振り返り、境港市にどんな印象をもっていますか。
【市長】
 今10大ニュースを選びましたが、この他にもいろいろな地域の活性化や市民の皆さんのまちづくりの取り組みなどがあった、非常に活発であったと思います。境港市では、空港・港湾・漁港という空の道・海の道を活用して、本市のみならず圏域の活性化に寄与していく方針ですが、そういったことについても非常に大きな動きのあった一年でした。港湾整備は急ピッチに進んでいますし、漁港についても高度衛生管理型の市場に生まれ変わろうとしていますし、空港についてもソウル便が週3便から週6便に、香港便についても週2便から週3便になったというように空の道の機能強化が図られています。
 そういった中で、市民の皆さんの生活に根ざすような身近なソフトの事業、少子化対策であるとか、高齢化対策であるとか、そういった事業もいろいろ工夫し、市民の皆さんに協力いただきながら、ある程度の事業展開はできたのかなというように感じているところであります。
【記者】
 平成最後の年となります。市長の在任も平成の半分くらいとなり、市政に携わってこられましたが、平成という時代を振り返って、境港についてどう思っていますか。
【市長】
 私は平成16年から市長という職務を仰せつかって今日まで来ておりますが、私が市政を担当させて頂いた当時は、国の三位一体改革などがあり非常に行財政の厳しい状況でした。したがって行政の観点でいうと財政状況をしっかり立て直さなければならないということで、大変な行革を断行した時でした。市民の皆さんや職員らの努力によって、厳しい財政状況は解消して、次の時代につなげていけると思っています。
 まちについても、大きく変貌してきたという思いをもっています。ちょうど平成9年に夢みなと博があり、このときのテーマが「翔け、交流新時代へ」ということでした。これを今の状況と見比べてみますと、この境港、あるいはこの圏域がそういった北東アジアに向けた交流拠点という形になってきているという思いも持っています。まさに具現化してきたのかなと思います。
【記者】
 5月から新元号になりますが、新しい時代の境港へどのような期待をもちますか。
【市長】
 境港が持っている他にはない特徴として、海の道・空の道がありますので、そういったものを最大限活用して、さらにゲートウエイとしての機能を磨いていく、それによって圏域においてもそういった役割を果たしていける、そういったまちになっていかなければならないと思っています。その中で、市民の皆さんが新しい時代も安心して暮らせるまちづくりにも合わせて取り組んでいかなければと思っています。
記者会見資料[pdf:107KB]



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