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平成23年度第1回境港市国民健康保険運営協議会(平成23年9月29日開催)
平成23年度(第1回)境港市国民健康保険運営協議会議事録
平成23年度(第1回)境港市国民健康保険運営協議会議事録
日 時 平成23年9月29日(木)
場 所 境港市保健相談センター研修室
出席者 委 員 松本 憲昭、松本 雅人、柏木香寿子、永見 庸子、足立 則文、
小林 哲、川本 英樹、足立 利昭、山本多惠美、渡辺はるみ、
渡辺 仁史、平山 正実、松野 充孝
欠席者 委 員 小徳 賢司
事務局 市民生活部長 佐々木史郎、市民課長 阿部 英治、
市民課主査 佐々木真美子 市民課 松田 陽子、
子育て・健康推進課長補佐 高橋 宏
(1)開 会 午後1時30分
(事務局)
本日は、10名の委員が今年5月末で任期満了、このうち9名に再び委員になっていただいた。
このあと、改めて会長、職務代行者を選任するが、それまでの間は事務局で会議を進行させていただく。
(2)市長あいさつ
(要旨)
本市の国民健康保険事業は、平成22年度決算で単年度実質収支が約2億6千万円余の赤字となっている。平成23年度の決算見込みも、単年度の実質収支では、約1億6千万円余の赤字を見込んでいる。
国民健康保険制度の財政基盤はきわめて脆弱。国に対し財政基盤の拡充、強化やスケールメリ
ットを活かした県単位での運営体制の構築推進を要望しているが一朝一夕で実現することは極め
て困難。このため、平成24年度は、大幅な財源不足が見込まれるため、平成9年以来、15年ぶ
りの保険税改定も止むを得ない状況。
後ほどいろいろ説明させるので、ご審議のほどお願いしたい。
(市長は挨拶後退席)
(3)委員出席状況報告
(事務局)
委員14名中13名の出席。運営協議会規程第5条第2項の規定により、本会が成立しているこ
とを報告する。
(4)会長・副会長選出
(事務局)
会長の選出方法について意見を求める。
〈事務局一任の声〉
会長を川本委員、職務代行者を足立(利昭)委員にお願いする。
〈会長・職務代行者の就任挨拶後、進行を会長に交代〉
(5)議事録署名委員の選任
(会長)
松本雅人さんと山本多恵美さんに議事録署名委員をお願いする。
(6)協議事項
(会長)
(1)平成22年度境港市国民健康保険費特別会計決算ついて報告を求める。
(事務局)
平成22年度国民健康保険費特別会計決算について報告。
(要旨)[歳 出]
◇保険税について
平成22年度の平均被保険者数は平成21年度に比べ、約90人減少する一方で、収納率は21年度の88.53%から89.07%と0.54ポイント上昇している。しかし、長引く景気の低迷を反映し、一人当たりの賦課額の減少傾向は止まらず、決算額は680,212,639円と23,672千円以上の減収。
◇国庫支出金は、1,019,227,074円で、約72,840千円の増。主な要因は、療養給付費分。
これは一般被保険者に係る療養給付費の支出が増加したことを反映したもの。
◇県支出金は、139,837,072円と高医療費の実態を反映し、約12,939千円の増。
◇退職者療養給付費交付金は、269,691,788円と約9,806千円減少しているが、これは、退職被
保険者に係る療養給付費などが減少したことなどを反映したもの。
◇前期高齢者交付金は、828,366,551円と、平成20年度に約2億円過大交付されたものの精算と
して140,666千円の減となっている。
◇共同事業交付金は高額医療費の実績を反映するもので、528,511,119円と約58,125千円の増と
なっている。
◇一般会計からの繰入金は、170,555,607円と約26,416千円の増となっているが、主な要因は、
国保事業の安定運営のために交付される基準超過費用額共同負担金を元に、19,000千円を繰入た
ことによるもの。
以上 歳入決算額は、3,981,048,866円。
[歳 入]
◇総務費では、26,978,929円と約5,767千円の増となっているが、これは、今年度から国保連合会の決済システムが全国で統一されることから、新システム導入に係る分担金約6百万円が主な要因となっている。
◇保険給付費は、2,770,571,938円と約127,714千円の増となっている。
主な要因は、退職被保険者に関わるものが若干減少したものの、一般被保険者に関わるものが2,509,000,966円で、約130,744千円、5.5%と激増したことによるもの。
◇支払基金への拠出金は、528,303,049円と約78,607千円減少する一方で、共同事業拠出金は、
高医療費の実態を反映して、504,058,721円と約61,837千円で、14%の伸びを示している。
◇特定健康診査等は、8,265,033円と平成21年度をわずかに下回ったものの、人間ドック・脳
MRI検査は好評で、保健事業は1,268千円の増となっている。
◇その他支出は1,909,700円で、主なものは被保険者異動に伴う保険税還付金。
◇償還金は、療養給付費等の国への返還金で、56,414,447円、約35,700千円の増となっている。
以上 歳出決算額3,909,899,926円で、収支差引71,148,940円を23年度へ繰越している。
(会長)
ただいま説明のあった平成22年度国民健康保険費特別会計決算について、ご質問、ご意見があ
ればお願いする。また、事務局は今後、別添の補足資料も使って説明をされたい。
(委員)
償還金が平成21年度に比べ、約35,700千円増えているが理由は何か。
(事務局)
過年度に国等から(過大に)交付された補助金・交付金等を精算するもの。
会計検査の指摘により、返還したものなどがある。
(会長)
総務費の中に新たなシステムの導入に約6,000千円とあったが、これは毎年支出しなければな
らないものか。
(事務局)
これは、導入のための経費。今後はこれまでどおり、システム更新等を目的に積立金として毎
年度支出していくことになる。
(会長)
その他、ご意見がなければ、(1)平成22年度境港市国民健康保険費特別会計決算を承認して
よろしいか。(一同拍手)
(会長)
次に(2)平成22年度境港市国民健康保険状況および(3)境港市国民健康保険の運営につい
て報告を求める。
(事務局)
平成22年度境港市国民健康保険状況および境港市国民健康保険の運営について報告
(要旨)
国保の加入状況については、平成20年度に後期高齢者医療制度がスタートしたことで、加入者数、世帯、加入率ともに大幅に減少した。歳入が不足し、収支のバランスが崩れた原因の一つとではないかと考えている。
全市的に人口が減る傾向にある中、逆に世帯数は増えており、ひとり世帯が増える傾向に
ある。年齢構成は、31~45歳の働き盛りと、61~74歳の年齢の高い層の加入率が高まっている。
所得(基準総所得額)構成は、100万円以下の層が増え、400万円以下、600万円以下の層が減っている。加入者数が減少していることもあるが、このことが現年度の調定額が年々下がることにつながっていると考える。
平成19年度から20年度にかけて、調定額、収納額、収納率とも落ち込んでいるが、平成20年度から後期高齢者医療制度がスタートし、納税意欲の高いお年寄りが離脱したためと推測している。
このことは被保険者一人当たりの税(医療分)収納額の落ち込みにつながっている。また、被保険者一人当たりの療養費は増加の傾向にあり、後期高齢者医療制度の開始が国民健康保険財政の収入の不足の要因の一つと考えている。
境港市は県内市町村の中でも、一人当たりの医療費は常に上位(資料1)。
境港市国民健康保険の単年度実質収支の推移で、平成22年度の赤字額が多いのは、平成20年度に過大に交付された前期高齢者交付金1億円を精算したためで、後期高齢者医療制度制の始まった平成20年度以降は、毎年、平均約1億円の赤字となっている。
平成23年度の決算見込み(資料2)について、歳入では、保険税収入は調定額に昨年度の収納率を乗じており、当初予算額より落ち込んでいる。また、国からの特別交付金は東北の震災の影響で配分が大幅に削減されることから0円と見込んでいる。
歳出では、本年度8月までの実績が概ね対前年同期比3%の上昇をうけ、その分増額を見込ん
でいる。また、歳入の療養給付費国庫負担金等も歳出の伸びにより増額して見積もっている。
(会長)
これまでの説明について、ご質問・ご意見はないか。
(委員)
事前に配布された「補足説明資料」の5ページにある単年度収支は276,492,818円の赤字とあ
るが、本日配布された資料「境港市健康保険事業の運営について」の4ページでは、266,492千円の赤字とあり、1千万円の差があるがこれはどういうことか。
(阿部)
266,492千円が正しい。記載誤り。訂正をお願いします。
(委員)
赤字になるというが、「平成22年度境港市国民健康保険事業予算決算総括表」からみて、どこ
が赤字なのか。もう少し詳しく説明してほしい。
(事務局)
歳入総額(3,981,048,866円)から、基金からの繰入金(95,839,000円)と前年度からの繰越
金(241,802,758円)を引いた額と歳出総額(3,909,899,926円)の差(266,492,818円)が実質
単年度収支で赤字になっている。
(会長)
表だけみると黒字だが、実質は単年度赤字ということ。
(事務局)
これまでは、黒字を保っていたが、平成20年度から単年度赤字になっている。
(川本)
県内3市の状況はどうなっているのか。一般会計からの(法定外)繰入など検証してみてほし
い。
(事務局)
境港市の一般会計を含む、全体からの説明は後ほどしたい。
(会長)
市の財政も苦しいので、大変だと思う。
(事務局)
平成23年度の決算見込みに続いて、平成24年度の歳入不足見込額についてお話しする。平成
23年度は、基金や繰越金があったが、平成24年度はこの分が少ないため161,340千円余りの歳
入が不足すると考えている。平成25年度以降も恒常的な収入不足に加えて、医療費の伸びが歳入
不足につながっていくと考えている。
(会長)
今後の取り組みについて説明を求める。
(事務局)
こういった事態を受けて、歳入確保に向けては、口座振替の促進、市民課と収税課の連携強化、
資格の適正化、所得状況の把握、滞納処分の実施、退職者振替の徹底、国・県への要望、一般会
計からの繰入に取り組んでいく。
また、医療費の適正化に向けては、医療費通知の充実、レセプト点検の充実強化、重複・多受
診者への訪問指導、人間ドック等の保健事業の実施、国保財政の周知、ジェネリック医薬品の普
及に取り組んでいく。
(会長)
ここまでで、何か質問・ご意見があれば伺う。
(委員)
国保の給付を受けていないのに、国保税は払わなければならないのか。
(阿部)
相互扶助の制度であり、病院にかからなくても、国保税は負担していただくが、ただし、失業
された方に対しては国の軽減措置がある。
国の軽減措置だが、国からの補てんがあるとは限らないので、保険財政としては苦しいことと
なる。
(委員)
医療保険とはそういうもの。
(委員)
2カ月に1度くらい医療費通知が届く。見ないで捨てる人が多く、もったいないのではないか。
(事務局)
医療費通知は、窓口で支払う以外にもこれだけの医療費(7割部分)が支払われているという
ことを知らせるということと、医療機関にかかっていないのに、医療費が支払われていないかど
うかを確認してもらうということを目的に国の指導もあって実施している。
(委員)
承知はしているが、やはりもったいない。
(委員)
実態として、通知して効果はあるのか。
(事務局)
通知後、数件だが問い合わせ等がある。
(事務局)
引き続き、3.境港市国民健康保険税の改定についてお話しします。
不足額を補うためには(1)賦課限度額もあげなければならないが、これは地方税法に
定められているため、市で勝手にあげられないが、今後の上げ幅は都市部の被保険者の
所得層の関係もあり上げ幅は小さくなる見込み。
収入の不足を補うためには、国保税率の改定を考えなければならない。平成24年度は
161,340千円余りの歳入が不足すると考えているが、この不足額をすべて、保険税の値
上げだけで補おうとすると、25%くらいあげないと行けないが、これは現実的ではない。
このため、一般会計からの繰り入れも考えていきながら、また被保険者に払っていただ
ける範囲の中でどこまで保険税を上げていけるか考えていかなければならない。今後、市の財政課と一般会計からどれくらい繰り入れるかなど協議していく。
他の3市町村の税率等については、別紙のとおり。他の3市も苦しい状況に変りがなく、どこの市も値上げをしている。
県内4市の中では、境港市は平成9年に改定して以来、値上げをしてこなかったが、
ここに至っては、平成24年度は税の改定も止むを得ないと考えている。
(会長)
なにか質問はありますか。
(事務局)
率や、所得割額の額等は各市町村様々なので、一概には比較できないが、一人当たりの調定額
をみると、境港市はまだ低いことがわかる。
今後の改定にあたっては、他の3市の率や額を参考にしていきながら作業進めていく。
(会長)
他に何かありませんか。ないようでしたらその他として平成22年度特定健康診査・特定保健指
導の実施状況について報告を求めます。
(事務局)
22年度特定健診・特定保健指導の実績について報告
(要旨)
特定健診の22年度の受診率は18.8%と平成20年度から減少し続けている。
今年減少した要因としては、8月・9月の猛暑で健診の出だしが悪かったことに加え、年末から1月にかけての大雪で、例年の最後の伸びがなかったことによる。
平成23年度は、平成22年度に実施した未受診者対象のアンケートで、平日は忙しく、休日等であれば受診できるという意見があったことから、休日に集団健診を実施することとしている。
また、これまで特定健診と併せて実施してきた生活機能評価の実施方法を見直し対象者に直接郵送する方法で実施することとした。
(会長)
これについて質問はないか。
(委員)
特定健診の予算の組み方について、予算では65%の目標値で組まれているが、決算見込みでは
20%前後の実績を見込んでいる。これはどうなのか。
(事務局)
平成23年度には受診率65%という目標があったため、目標値で予算を組み立てた。
今後は実態に則した予算編成を考えていきたい。
(会長)
その他何か意見はないか。
(事務局)
今年度の運営協議会は、歳入不足に伴う、保険税の改定があるので、今回を含め4回を予定し
ている。
2回目は、歳入不足に対して、どれくらいを一般会計からいれて、どれくらいを保険税で補うのか。試算をして、モデルケースも準備するので、いくつかの試案を皆さんに提示してご意見をいただきたいと考えている。そのうえで、3回目となる協議会では、保険税の改定についてどれくらいが適当であるという意見を、「答申」という形になるが、意見をいただきたいと考えている。
改定案を諮問する第2回目の会は、市議会や、特別調整交付金の額の判明する時期等もあり決めにくいが、12月の早い時期、議会の始まる前、12月1日(木)のあたりには開催したいと考えている。
改定の答申をいただきます、第3回の会につきましては、1月の中旬から遅くとも下旬くらいまでには開催し、どれくらいあげるのが適当かといったところの答申をいただきたいと考えている。第4回目、例年の2回目にあたるので、例年通り2月中~下旬に開催し、決算見込みおよび新年度予算についてご相談したい。
(会長)
保険税の値上げは頭の痛い問題だが、何回か会を開き、皆さんのご意見をいただきた
い。他になにかありませんか。
(事務局)
前回の運営協議会で、「資産割」の取り扱いについて検討することをお伝えした。この時点では、
保険税の改定がはっきりしていなかったが、保険税の増額改定が止むを得ない今の状況では、「資
産割」の見直しについては一時見合わせなければならない。
と言うのも、「資産割」のある世帯については、「資産割」をなくせば国保税の軽減につながるが、「資産割」をなくした分は「所得割」に転嫁せざるを得えないため「資産割」がそもそもなく、「所得割」の比率の高い世帯については、国保税の増税に加えて、制度改正も含めた、大幅増税となってしまう。この転嫁分が加わると被保険者については、負担が極端に大きくなるダブルパンチとなり、理解を得られないばかりか、納税意欲の喪失にもつながることが危惧される。このため、「資産割」の取り扱いについては、後期高齢者制度の見直しなど医療保障制度が見直されるまでに、検討を重ねていきたいと考えている。
(会長)
ただ今、説明がありましたことについて、ご質問、ご意見がありましたらご発言をお願いします。ないようでしたら、その他について、事務局から何か説明がありますか。
(事務局)
ありがとうございました。本日の報酬につきましては、10月上旬には、口座振込みさせていただく予定です。
(会長)
長時間のご審議ありがとうございました。これをもちまして閉会いたします。ご苦労さまでした。
閉 会 午後3時15分
お問合せ先
〒684-8501
鳥取県境港市上道町3000番地
境港市市民生活部市民課
電 話 0859-47-1032
F A X 0859-44-3001
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