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平成17年3月25日
財政課
平成17年度境港市当初予算について

昨年度に引き続き、
行財政改革の着実な推進と持続可能な財政構造の構築を目指しました




 平成17年度当初予算案は、景気低迷による市税収入の長期落込みに加え、三位一体改革の影響で歳入見込みが不透明な中、持続可能な財政基盤の構築を目指し、平成15年度から取り組んできた本格的な行財政改革の継続と、行政経費全般にわたる徹底した再点検を行いました。

 職員数の削減や給与カットなど総人件費の抑制をはじめ、事務事業の効率化、投資的経費の縮小などにより歳出を極力抑制し、市債借入れや基金取崩しを最小限とする一方で、市民参画の市政を推進するための新たなシステムづくりや、教育・福祉など市民生活に身近な分野に重点を置いて編成いたしました。



1 予算規模(一般会計)

 平成17年度当初予算

 127億6千万円
   対前年度    △10億9千万円(△7.9%)
                 (実質ベース)  △ 5億2180万円(△3.9%)


 昨年度(16年度)当初予算は
 138億5千万円
(対15年度+3.8%)
 しかしながら、特殊要因(減税補てん債借換:下記参照)を除く実質的な予算規模は、
 132億8180万円(実質ベース、対15年度△0.4%)

 実質的には3年連続の対前年度マイナス予算となります。

全会計予算総括表
(参考) 減税補てん債借換債について
 平成7・8年度に発行された減税補てん債(国の減税施策による市税の減収を埋めるための地方債)は、平成16年度に満期一括償還として発行されており、満期日に同額借換えるものとされている。新年度予算の歳出では、一括償還額を公債費に、歳入では同額を市債に計上している。
7年度発行額 2億5640万円
8年度発行額 3億1180万円
   計      5億6820万円


2 主な歳入状況
○市税       36億4468万円  対前年度△5048万円(△1.4%)
・長引く景気低迷や土地の下落による個人市民税、固定資産税の減
・当初予算ベースでは、平成11年度から7年連続の減

○地方交付税 29億6千万円  対前年度+5000万円(+1.7%)

○市債        6億4580万円  対前年度△7億4570万円(△53.6%)
・通常債1億9880万円、臨時財政対策債4億700万円、減税補てん債4000万円

中期的視野に立ち、市債借入をできる限り抑制しました
・市債借入額 6億4580万円 < 市債元金償還額 12億5789万円

(参考)市債年度末残高
17年度見込 136億8347万円
16年度見込 142億9556万円
増減 △6億1209万円

 
一般会計歳入内訳


3 主な歳出状況
○人件費  24億233万円  対前年度+3424万円(+1.4%)
・退職者の増、国勢調査員報酬など

○扶助費  19億6319万円  
対前年度+7116万円(+3.8%)
・身体及び知的障害者支援費、生活保護費、特別医療費などの増

○公債費  15億1019万円  対前年度△5億1765万円(△27.1%)
・減税補てん債借換分を除く実質ベースは、対前年度+642万円(+0.4%)

○繰出金  19億3279万円  対前年度+2997万円(+1.6%)
・介護保険、老人保健、公共下水道など特別会計への繰出金の増

○投資的経費 4億5393万円 △5億1765万円(△53.3%)
・事業の緊急性や必要度を吟味し厳選、現時点での必要最低限度の事業量を確保
 継続事業が中心 : 空港周辺整備、樋ノ上川線改良、中浜188号線改良など
一般会計歳出内訳(性質別)
※目的別歳出の特徴
民生費 対前年度9754万円(2.9%)の増、消防費 4591万円(10.3%)の増
一般会計歳出内訳(目的別)


4 財源不足への対応
○基金の取崩し 1億9618万円  対前年度△1310万円(△6.3%)
・財政調整基金1億5360万円、公共施設整備基金2000万円、国際交流基金1100万円など
・持続可能な財政運営を目指すために、基金の取崩しを最小限度に抑え、基金残高の確保を図ります

 (参考)基金年度末残高
15年度 25億9747万円
16年度見込 26億5046万円
17年度見込 24億5906万円


5 三位一体改革が及ぼす影響
@国庫補助金負担金の廃止  △3988万円
・「養護老人ホーム等保護費負担金」など9事業

A税源移譲  +6800万円

・所得譲与税の増額

B地方交付税の改革 △7300万円
・地方交付税 +5千万円(普通交付税+1億円、特別交付税△5千万円)
・臨時財政対策債 △1億2300万円

 (参考)地方交付税等の状況
年 度 区  分 地方交付税 臨時財政対策債 合 計
H15→H16 地方財政計画 △6.5% △28.6% △12.0%
境港市(当初予算) 0% △24.3% △4.7%
H16→H17 地方財政計画 0.1% △23.1% △4.5%
境港市(当初予算) 1.7% △23.2% △2.1%


6 主な新規事業
◎市民参画の市政を推進
○(仮称)市民活動センター整備事業 994万円
市民会館の一室を市民活動支援施設として整備。

○まちづくり市民委員会運営事業 73万円
市民60名による分野別(5分野を想定)委員会を設置し、協働型の行政を進める。

○市民活動促進支援事業 210万円
市民団体が行う公益活動に対し補助を行い、活動の活性化を図る。
 
○まちづくり市民意識調査事業 40万円
地域の問題や市政に対する関心等、2千人にアンケートを実施。市政運営の参考とする。


◎教育と福祉の充実
○のびのび浜っ子育成事業 1012万円
小中全校に各1名指導補助員を配置。学力や心の問題等、課題解決の一助とする。

○スクールサポーター制度事業 12万円
各中学校で教育活動協力者としてのスクールサポーター制度を創設する。
 
○学校安全監視システム導入モデル事業 21万円
監視カメラによる記録保存を行い、不審者の入出校の抑止を図る。モデル校小学校1校。

○境港市読書推進運動大会 14万円
読書活動推進のためシンポジウムを開催。ブックスタートに始まる生涯読書運動を推進する。

○市民図書館TT化事業 254万円
蔵書の検索、予約業務等をインターネット化し、家庭や学校図書館等との連携を可能とする。

○マンボウ剥製製作事業 619万円
境港で水揚げされた巨大マンボウを剥製化し、海とくらしの史料館に展示する。
 
○ブックスタートプラス 23万円
現在行っているブックスタートに加え、1歳6ヵ月児健康診査において、再度絵本を贈り、絵本とのふれあいの必要性についての意識を高める。

○親子ふれあい農園事業 38万円
親子が野菜や花の栽培を通してふれあい、良好な親子関係を築くことを支援する。

○総合ボランティアセンター運営 228万円
昨年10月に開設された、境港市総合ボランティアセンターの運営経費。

○障害児(者)あんしん家族支援事業 261万円
介護者の休息や就労等を支援するため、養護学校の放課後等に障害児(者)の一時預りを行う。

○児童クラブ施設改修事業 988万円
児童クラブの会場(境・余子小、旧わかまつ幼稚園)の改修を行う。
 
○特別医療助成事業 813万円
対象の拡大(通院 4歳未満 → 5歳未満)


◎産業の活性化 
○チャレンジプラン支援事業 86万円
境港市の特産品である白ねぎの育苗ハウスの導入に対する補助を行う。

○伝統工芸等後継者育成支援事業 144万円
弓浜絣について、研修生の研修滞在経費を補助することにより後継者育成を支援する。

○JR境線観光路線化事業 963万円
境線を人間社会から妖怪社会への移動ルートと見立て、境港駅前に妖怪ブロンズ像を設置。

○中海圏域連携事業 100万円
産業集積が進む中海圏の4市1町で産業技術展を開催。情報発信や販路開拓拡大を図る。


◎防災対策の充実
○高潮対策整備事業 595万円
市内2箇所に新たに樋板と集水桝を設置し高潮被害を防止する。

○消防車両整備事業 2018万円
第5分団の消防車両の更新。


◎その他
○個別外部監査事業 400万円
監査機能の強化、行政の透明性の向上を図る。


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