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第3回境港市下水道料金等審議会(平成18年11月2日開催)

日時   
 
平成18年11月2日(木) 13:30~15:30

場所
  
境港市役所 第1会議室

参加委員など  
(委員)
熊谷昌彦会長、永井忠志委員(職務代理者)、景山純雄委員、西村岩市委員、湯中義人委員、権田淳一委員、中村勲委員、前田香代子委員、池淵美津子委員、駒居照子委員、山本博敏委員、小板裕委員、長田あゆみ委員、平野明子委員 以上14名 (欠席者 池谷由美委員)
(市側)
武良建設部長、山本下水道課長、中垣下水道課課長補佐、松本維持管理係長、渡辺普及係長、新主任、遠藤主任

日程
 
1 開 会
2 会長挨拶
3 議 事

内容
 
●会長挨拶

●議事
(市) 
前回、皆様から今までの資料が分かりにくいという意見がありました。また、なぜこのように使用料を上げる必要があるのか、説明をしてほしいという意見もありました。今回はそのことを踏まえて、できるだけ分かりやすい資料を作成しました。

●今回(第3回)の資料の説明
第3回資料[pdf:73KB]

(会長)
今事務局から説明があった件について、質問、意見等はありませんか。
(委員)
当初、資本費の回収率を17.3パーセントにした表は、なぜ今回は作らなかったのか。
(市)
ケース1(資料4ページ)の改定率32.0パーセントが資本費の回収率17.3パーセントに当たります。
(委員)
なぜ一般会計繰入金の限度額(資料10ページ)というものがあるのか。
(市)
一般会計繰入金の限度額を決めることで、黒字か赤字かの目安となります。今回限度額を設定しましたのは、今平成19年度の市全体の予算の概要が示されています。
市としては予算全体の枠組みの中で、下水道会計の方に、57,800万円の繰入金を提示していますので、それをベースに限度額を考えました。
(委員)
率直に伺いたいが、市側はどのくらいの下水道使用料の改定率を考えているのか。
(市)
先ほど一般会計からの繰入金の問題が出されましたが、一般会計からの繰入金が増えると、例えば、市の教育や福祉の予算に影響が出てきます。
下水道使用料を上げることによって、一般会計からの繰入金がどういう形になるかといいますと、ケース3の場合で、平成22年度に繰入金が548万円余の余裕が出てきます。
ケース3は改定率が19.0パーセントで、資本費の回収率は13.0パーセントになります。
(委員)
市側はケース3で改定率を考えているのか。
(市)
ケース3なら、市全体の財政状況がある程度好ましい状況になるということです。
(委員)
今の経済状態から考えると、だんだん高齢者世帯が多くなり年金生活者が増えていく。普及率もまだ40.7パーセントの状況で、下水道使用料をどんどん上げていけば、将来下水道に接続する者がいなくなってしまう。
平成22年度で黒字になるからといって下水道使用料を決めていくと、アップ率はすごいことになってしまう。市民の家計の負担や他市の状況も考慮しながら、平成19年度の下水道使用料を決めてほしい。
(市)
下水道使用料の引き上げは、家計の負担に直接関わってきます。
下水道使用料の見直しは、3年ないし4年の間隔で見直していくという基本的な考えがあります。
家計の負担や他市の状況などを色々考えていくと、ケース3は多少高いという気はしております。
(委員)
資料10ページのケース3でいいますと、平成22年度に黒字にしたいとう考えは分かるが、平成22年度までにまた下水道使用料の改定があると思う。平成19年度に改定して、ずっと料金が変わらなければ良いが、2・3年ぐらいでまた料金改定が生じてくる。それを考えると、ケース3の改定率19.0パーセントではとても高い気がする。
前回の審議会で米子市の下水道使用料の改定率が15.0パーセントで決まったと新聞をみて説明した訳ですけれども、境港市の改定率が19.0パーセントでは、米子市よりも改定率が非常に高く、市民の皆さんは納得できない。
平成22年度に財政的にある程度余裕ができることはよく分かるが、それまでに料金改定はまたあると思うので、ケース4で十分だと思います。
市民の側からすると、ケース5(改定率12.9パーセント)が一番良いのだが、ケース4でも改定率は14.6パーセントで米子市ほどの改定率ではない。しかし、下水道使用料を比較してみると、ケース4でも米子市より使用料は高くなる。せめてそこで抑えてほしい。
(委員)
米子市の審議会で下水道使用料の改定率を15.0パーセントに決めた時も、もしかしたら現行の境港市の使用料を見ながら決めたのではないかと考えています。
友人に下水道使用料が上がるという話をすると一様に驚いている。主婦は料金が大幅にアップすると、値上がり感を強く感じるが、値上げの間隔が短くてもアップ率が小さければ、値上がり感をそれほど強くは感じない。
下水道使用料は上水道の使用水量で決まりますので、上水道の料金と比較しやすい、平成14年度までは使用水量で比較すると下水道使用料が上水道料金より安かったこともあり、値上がりを強く実感してしまう。
財政的な数字を出されると下水道使用料が上がるのは仕方が無いと感じるので、使用料を上げないでほしいとは言えないが、長い間隔で大幅に上げるよりは、短い間隔で徐々に見直しを行い、少しずつ上げていく方が家計への打撃は少ないと思いますので、ケース3よりはケース5に近い方になれば良いと考えます。
(委員)
私も主婦感覚で言うと1,000円以上の値上げというのは、すごく抵抗がある。下水道使用料の見直しは毎年しても良いと思いますが、やはり一気に使用料を上げないことが重要です。今回一気に1,000円以上も上げるというのはすごく不評を買うと思います。
境港市の財政状況から考えると、今回の改定はケース3が良いと思うのですが、ケース5なら一番理想的ですが、せめてケース4に留めておいたほうが良いのではないかと考えます。
(委員)
お二人のおっしゃった意見に一部賛成なのですが、逆の考えもあります。年々使用料が高くなるより、アップ率が大きくても値上げの間隔が長い方を好む場合もあると思います。
(市)
先ほど米子市の話が出ましたが、15.0パーセントの改定率で、2か月で1,029円上がります。境港市はケース4の場合で、2か月で1,083円上がることになります。また、下水道使用料の見直しについては、毎年はできませんので、3年ないし4年ぐらいで見直しを考えています。
前回は平成12年度に鳥取県西部地震があったため、平成9年度から平成14年度まで下水道使用料の改定を見合わせました。その影響で、2か月の金額で1,375円(改定率28.7パーセント)と大幅な引き上げをしました。
市としても2か月で1,000円程度(1か月で500円)の引き上げが、一般家庭の負担を考えると限界だろうと考えています。
(委員)
普及率が2.4パーセント伸びると、どのくらい下水道を使用する人が増えますか。
(市)
普及率は、下水を処理することができる区域(処理区域)内の人口約1万5千人を、境港市の行政人口約3万7千人で割ったもので、現在40.7パーセントです。これが毎年2.4パーセントずつ伸びることで、下水道を使用できる人が約900人増えていくと見込んでいます。
(委員)
年度毎に、新たに下水道を利用することができる区域の人数は出るものですか。
(市)
前回の審議会で、境港市の水洗化率は86.6パーセントと報告いたしました。単純な計算ですが、毎年約900人の方が下水道を利用できるとすれば、その内約780人が実際に下水道に接続されるということです。
前回の審議会でも意見が出ましたが、下水道につないでおられない家庭もまだまだ多く、今回下水道使用料を上げるためには、水洗化率も上げるように、市側も努力しなければならないと考えています。
(委員)
私は平成15年度の下水道料金等審議会に参加させていただきましたが、その時は改定率28.7パーセントでした。使用料の見直しの間隔が長くなると大幅な値上げとなるので、使用料の見直しは2年から4年の間で行うのが一般的でないかと考えます。
話は変わりますが、昨日地元の下水道工事説明会に出席した時に、下水道使用料を安くしてもらってくれという声もありましたが、市の財源などのことも考えますと、私は下水道利用者がある程度負担していかなくてはならないと考えます。
しかし、ケース3だと皆さんに説明するのが難しいので、ケース4ぐらいが妥当だと考えています。
(委員)
皆さんの色々な意見が出ました。主婦も夫も同じ考えではあると思いますが、私たちは実際に財布を預かっている訳ではないので、主婦はなおさら値上げに抵抗感が強いのかもしれない。
値上げ幅が小さいことにこしたことはないが、境港市の財政状況が苦しいこともたびたび耳にする。境港市の予算は下水道だけではない。福祉関係のこともありますし、土木関係のこともあります。全般的に考えると、1,000円程度の値上げが妥当ではないかと思います。
資料3ページの、平均的な使用水量の50立方メートルのところを見ると、ケース4だと1,000円ちょっと上がる。そういう面から考えて、ケース3だと同意できないところがあります。本当はケース5が一番良いのだが、毎年下水道料金の改定を行う訳にもいかないと思う。
改定率からいうとケース4だと米子市の15.0パーセントより改定率は低いが、実際の使用料は境港市が高いことになる。米子市の改定率が今後何パーセントに決まるかは分からないが、境港市の改定率は14.6パーセントが最大限だと私は考えます。
(会長)
全体的な意見としては、ケース3は賛成できない。それよりも低い方が良いということですね。
(委員)
これから下水道に接続する人のことを考えると、下水道使用料はできれば安い方が良い。ケース4が妥当と考える。
(委員)
改定率が高いと、市民の方に説明しづらい。市報に資料が出れば、こんな金額に同意したとのかと批判される。その辺を皆さんに考えてほしい。
(委員)
境港市は普及率が低いが、普及率が高い米子市でも15.0パーセントの改定率となると、それよりも境港市の改定率が高いということは絶対に容認できない。市側も改定率14.6パーセントで我慢してもらわなければならない。
(委員)
2か月で50立方メートル下水道を使う世帯といえば、世帯員が4人か5人で、若い人がいる世帯が想定されます。そうすると生活力もある程度ありますけれど、基本料金分しか使わない世帯も結構ある。そのような人たちが、下水道の負担が大きいということを声に出して結構言われると思います。
下水道使用料の改定率が低いと財政的には厳しいですが、先ほども言われた水洗化率の向上とか、市の努力で、繰入金の限度額が減らせれば、市民の方々も、自分たちも頑張らなければと考えるようになると思います。
水洗化率が横ばいでなかなか上がりませんと言っておきながら、使用料でまかないますというのは、説得力が無いと思います。
市民と行政の両方で頑張るという形が示されれば、市民の方も納得されるのではないかと考えます。
(委員)
前回(4年前)の下水道料金等審議会の時も、水洗化率や徴収率を高める努力をしますと答申の中に入れておられた。
そして今回も、水洗化率や徴収率を高める努力をしますと答申の中に入れるのであれば、この4年間は何だったのだろうということになる。
現在の水洗化率が86.6パーセントだったら、具体的に90パーセントまでもっていく努力をしますというように目標を提示するようなことがあっても良いと考えます。
(市)
前回の下水道料金等審議会の時に、水洗化率と徴収率の向上という補足事項をいただいています。
今、下水道課で徴収率の向上ということで取り組んでいますのは、日中なかなか出会えない方に対して、徴収強化日を設けて、課内全員の3班体制で午後6時から8時まで夜間徴収を行っています。
2時間回って、訪問できるのは15件ぐらいで、2・3人の方としか会うことができないこともあります。時間外手当を考えると効率が良いとは言えません。その点を課内で話し合って、今はフレックスタイムを利用して時間外手当が出ないようにして、少しでも財政的に負担がかからないように努力しています。いわゆる経費を抑えながら徴収金額を上げていくことを行っています。
これを続けて行けば、数字も出てきますし、月に1日で駄目なら2日間にして、徴収率を上げて行きたいと取り組んでいます。
それと同時に、水洗化率を上げることにも力を入れて行きたいと考えています。その辺を理解していただきたいと思います。
(委員)
そのように具体的に何か示してもらえれば、我々も今以上に協力をしなければならないと考えます。
具体的な事を示さないで、取り組んでいるとか努力しているとか言われても、我々には伝わりません。
それと、繰り上げ償還はできないのでしょうか。
(市)
貸付の利率の高いものは借り替えを行っていますが、今のところは繰り上げ償還の予定はありません。
また、下水道未接続世帯については現在調査をしていますので、調査が終わり次第、各家庭を訪問して回りたいと思います。
(会長)
全体としてはケース4が良いという意見が多いようですが。
(市)
今、ケース4で議論が進んでいますが、仮に答申をケース4でいただくことになりましたら、資本費の回収率は11.5パーセントとなります。
先ほども申しましたが、改定の時期については3年に1回の見直しを考えていきたいと思います。そのことは、ご理解いただきたいとお願いいたします。
しかし、皆様方より宿題をいただいておりますので、水洗化率の問題とか徴収率の問題とかそれが上がらないことには、次の引き上げの話にならないと考えております。
(委員)
このシミュレーションを見ると、下水道が普及するほど市の負担(一般会計繰入金)が増えていくことになっていますが、下水道事業とはそういうものなのですか。
普通売り上げがあがってくれば、それなりに採算性がとれるようになって、補填を受けなくてもある程度やっていける、独立採算制は無理かもしれませんが、それが理想の姿だと思います。
このシミュレーションを見ると下水道の普及が進んでいくのに、市の負担が増えていっている。
(市)
境港市の普及率は40.7パーセントとまだ低い状況でありますが、処理場の増設等でお金が一番かかる時期です。将来的に米子市や鳥取市のようにある程度下水道の普及が進んでくると、下水道利用者も多くなるので、費用対効果も出てきます。例えば、同じ処理場を100人で使うのと、1,000人で使うのとでは市民の負担も違ってきます。境港市は現在お金が一番かかる時期だと理解していただきたいと思います。
これから20年30年先には下水道の普及も進んできます。そうすれば、使用料の改定率は落ちてきます。
(会長)
下水道事業は普及率が上がれば上がるほど、維持管理費等の経費が上がっていく事業ということですね。
(市)
そういうことです。維持管理費が高くなりますし、施設の増設や修繕等に費用がかかってきます。
また、初期投資にかなりの借入金をしていますので、借入金の返済額が年々増加しています。
借入金のピークの時期が、平成28年度くらいですので、資本費に関しては言えば将来的には落ちていきます。
(委員)
下水道センター(処理場)の増設は済みましたか。
(市)
全体計画で、汚水が入ってくる水処理施設は8系列造る予定です。現在2系列できています。あと6系列水処理施設が必要です。今後、下水道施設の増設が出てきます。
(委員)
普及率が上がるほど、処理場の増設していかなければならないので、費用は嵩むことになる。
(市)
汚水を受け入れる量が多くなりますので、それだけの設備が必要です。
(会長)
ここで話を整理したいと思います。

 委員の方は市民の方に説明をしなくてはいけないので、どうしてこの改定率になったのか、説明ができるようにしてもらいたい。

 現在の境港市の財政状況も分かるので、できれば相互に理解をし合って、使用料の改定を行いたい。
その場合、市の提案しているケース3(改定率19.0パーセント)ということでは、隣の米子市の下水道使用料の改定率15.0パーセントより高いのでそれ以上に上がることにはどうしても納得できない。
せめて、ケース4の改定率(改定率14.6パーセント)であれば、米子市より少し低いので、良いだろうという提案もありました。
ケース5の改定率(改定率12.9パーセント)だと、市の提案とかけ離れているので、市の財政運営が厳しいかもしれない。以上のことから、ケース4で審議会としては提案したいと思います。
ただその際に、水洗化率を86.6パーセントから90パーセントに上げること。もう一つ、徴収率を何パーセント上げたのかを私たちに示していただくこと。そうすれば、市がきちんと取り組んでいるかどうか分かりやすいと考えます。
これでお認めいただけますでしょうか。

(市)
下水道使用料が上がることについての周知期間が3か月余りあります。私たちも資料を提供していき、市民への説明責任を果たすべきだと考えています。
その前に12月議会で条例改正の必要があります。議会で可決されないと下水道使用料の改定には成りません。
議会では審議会の委員の皆様のご意見がどうであったかが重要なポイントとなりますので、審議会の委員さんが出された意見(答申)を、市長も受け止めて、条例改正を進めていくことになると思います。
(委員)
12月議会に諮って、議会ではケース3を選択する場合もあるかもしれないし、またケース5を選択するかもしれないが、我々の意見はケース4が妥当ではないかと考えます。
(市)
市側も審議会の意見を尊重したいと考えております。
(会長)
採決をとります。
ケース4に賛成の方は挙手をお願いします。

●全員挙手
全会一致でケース4といたします。

(市)
ありがとうございます。
次回(第4回)の審議会は11月14日(火)、午後1時30分よりこの会場で開催いたします。
その時、皆様からいただきました意見を、答申の案としてつくりますので、それを見ていただいて、よろしかったら、市長の方に当日渡していただくよう考えています。
その答申の案の中に補足事項としまして、水洗化率と徴収率の向上の件を盛り込ませていただきます。
(会長)
次回、答申の案を皆さんで目を通して確認していただきたいと思います。
(市)
本日はありがとうございました。
(閉会)


問合せ先
 
下水道課 0859-45-5656
gesuidou@city.sakaiminato.tottori.jp




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