平成23年8月定例記者会見

市長会見要旨

 本日の報告事項は2件あります。
 1件目は、「公立保育所の民営化」についてです。
 現在、3歳未満児保育、0歳児から就学前までの一貫保育に対するニーズが高まっています。これを受けて平成25年4月1日から、公立の保育所2カ所を一貫施設に転用して、民間に移管します。
 移管先の事業者は、平成23年7月14日に決定しています。
 外江保育所・わかまつ幼稚園は、有限会社育成。余子保育所・余子幼稚園は、社会福祉法人境港保育会に移管することで決定しています。この移管については、保護者の意向等、重々に配慮する必要があるということで、入念な取り組みをしてきたところです。この2園とも8月に、保護者、事業者、市の3者で懇談会を持って、理解をいただいたところです。
 平成25年4月にスタートするにあたり、施設をきちんとした形で移管するということで、23年度は設計を行い、24年度に必要な工事を実施して終了するという計画にしています。
 建物は無償譲与。土地は無償で貸付をします。
 平成11年度には、公立が7園、私立が3園でしたが、この事業によって、平成25年度の当初には、公立が3園、私立が7園の体制になります。民間の特色のある保育を大いに展開していただきたいと思います。

 2件目は、「100歳長寿お祝いひざ掛けのプレゼント」についてです。
境港市では遊休農地を活用して、かつてこの半島で一大産業として成り立っていた「伯州綿」の栽培、製品化に取り組んでいます。その一環として、境港市で栽培した綿を使ったひざ掛けを、9月19日(敬老の日)に、100歳を迎えられる高齢者にプレゼントします。
 対象者は10人で、栽培した綿を使って製品化しています。私が代表者にプレゼントしたいと考えています。まだその対象者が決定していませんので、決定したら、別途ご案内します。
 伯州綿の事業は、いろいろな効果があります。かつて境港から伯州綿の栽培・製品化といった産業を復活させようとする目的がまず一つあります。また、荒廃農地対策、市民が作った綿を活用し高齢者にプレゼントする高齢者対策。近年少子化傾向が続いていますが、地域をあげて子どもを健やかに育てていきたい思いがあり、新生児に「おくるみ」をプレゼントして、お母さんに市民が作った綿で、わが子をつつんでもらいたい。「おくるみ」は、11月の6カ月健診のときにプレゼントする計画です。

公立保育所民営化[pdf:79KB]

100歳長寿者伯州綿ひざ掛け贈呈[pdf:50KB]

質疑応答

【記者】 わざわざ民営化にする意図は?行政コストの削減か?
【市長】 市内で民間の保育所が増えてきており、少子化傾向の中で、民間の特色のある保育をやっていただきたい。民間の知恵を活用してやってもらったほうがよいのではないかとの思いがあります。行政の効率化という側面もないわけではないです。
【記者】 保育所の公募は何社?
【市長】 2社しかありません。決定にあたっては審査会を設けて評価し、適当であると決定をいただいています。
【記者】 いずれも境港市内?
【市長】 そうです。すでに認可保育所を経営されています。
【記者】 わかまつ幼稚園、余子幼稚園が休園になっていますが?
【市長】 わかまつ幼稚園と余子幼稚園は、保育所・幼稚園の合築園。保育所に併設する形で整備してきました。少子化になり、幼稚園の入園者がない状況です。
【記者】 幼稚園は廃園ということになるか?
【市長】 そうです。
【記者】 移管した業者が使う敷地は、二つをあわせたところを使うのか?
【市長】 保育所と幼稚園は一つの敷地内にありますので、一貫保育に活用してもらいます。
【記者】 改修の内容は?
【子育て・健康推進課長】 幼稚園部分は4~5歳の園児が使っていた施設なので、これを未満児0~2歳が使うように改修します。例えば、トイレは廊下を挟んで離れたところにあるので、0歳、1歳児が使うには、部屋にくっついていないといけない。ほかには、ミルクを作る調乳室、沐浴室などを作るのが主な工事です。
【記者】 土地は有償?
【子育て・健康推進課長】 無償貸付です。
【記者】 貸付期間は?
【子育て・健康推進課長】 契約はまだしていませんが、保育所を続けられる間は貸し付けます。
【記者】 懇談会での保護者の反応は?
【子育て・健康推進課長】 一貫保育施設に転用することについては異論がありませんが、保育所の先生が変わることに若干不安があり、24年度に1年間かけて引継ぎ保育をすると説明をしました。
【記者】 2つの保育所に何人が入所しているか?
【子育て・健康推進課長】 外江が121人、余子が75人です。
【記者】 新体制の需要見込みは?
【子育て・健康推進課長】 外江は3歳未満児が50人、3歳以上児が120人でスタートします。余子は3歳未満児が70人、3歳以上児が80人でスタートします。
3歳未満児は市内全体で約400人の定員になります。平成22年3月末で390人近くの入園がありますので、だいたい充足する予定です。
【記者】 3歳未満児の入園率は?
【子育て・健康推進課長】 平成22年度は41%くらい。今後微増の見込みです。平成18年では30%を切っていました。
【記者】 3歳以上の入園児童数は?
【子育て・健康推進課長】 平成22年度末で約600人です。
【記者】 わかまつ幼稚園の入園者は?
【子育て・健康推進課長】 現在休園中です。昨年は11人です。
【記者】 外江、余子の保育士は何人いるか?
【子育て・健康推進課長】 正職からパートを含めて約50人です。
【記者】 移管先で継続雇用するのか?
【子育て・健康推進課長】 正職は公立に戻り、臨時・嘱託・パートは移管先で採用計画があるので、採用試験をして、できるだけ公立で働いている先生を採用したいとのことです。
【記者】 市としては、継続雇用をお願いするのか?
【子育て・健康推進課長】 継続雇用を求めています。
【記者】 正職は50人の中で何人いますか?
【子育て・健康推進課長】 10人です。
【記者】 幼稚園はゼロになるか?
【子育て・健康推進課長】 公立幼稚園はゼロになります。私立は2園あります。
【市長】 以前、幼稚園は公立が5園、私立が2園あったが、25年度で公立幼稚園はゼロになります。
【記者】 公立保育所を3園残す理由は?
【市長】 残るのが渡、上道、中浜東保育所の3園です。地域的なもので、内浜・上道・中浜の3園体制をしばらく堅持する予定です。
【記者】 私立保育所は何園あるか?
【市長】 6園です。
【記者】 ひざかけの寸法は?
【商工農政課】 140センチ×70センチです。
【記者】 図柄は?
【商工農政課】 綿です。
【記者】 重さは?
【商工農政課】 約300グラム。10枚で3キロです。
【記者】 製造委託した業者は?
【商工農政課】 小林メリヤス株式会社です。山梨県の会社です。
【記者】 地元でもできるのでは?
【市長】 製品化するためには技術が必要で、地元では難しい。将来的には地元でできるようになれば。
【記者】 製作費用は?
【商工農政課】 企業秘密です。
【記者】 糸はどこで?
【商工農政課】 大阪の大正紡績株式会社で紡績してもらっています。
【記者】 おくるみの大きさは?
【商工農政課】 85×85センチです。 
【記者】 対象者は何人?
【商工農政課】 年間290人くらいです。4月生まれのお子さんから対象にしており、まずはじめに6カ月健診の場でプレゼントします。
【記者】 新しい総理の感想は?
【市長】 政策をスピーディーに的確に進めてもらいたい。



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