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令和5年12月定例記者会見(12月25日開催)

市長会見要旨

 本日は3点ございます。
 最初に、令和5年境港市10大ニュースであります。
 まずは、『水木しげる記念館 リニューアルのため休館』であります。水木さんの誕生日である3月8日をもって休館としております。休館するまでの来館者数の累計は435万人余りでありました。
 水木しげる記念館の工事も順調に進んでいるところであります。建築の方の進捗率は95%で1月末に終わります。また、展示工事も着工しており、3月15日に工事が終わります。
 次に、『外国からのインバウンド観光の再開』であります。3月22日に国際クルーズ客船ウエステルダムの寄港を皮切りに年間28回寄港があり、約3万3000人のお客様をお迎えしたところであります。
 また、米子鬼太郎空港の国際チャーター便については、3月に台湾便、4月にソウル便、7月に香港便が運航しました。現在は、12月18日から香港の季節定期便が飛んでいるという状況であります。
 次に、『水木しげるロード誕生30周年記念』であります。7月に水木しげるロード30周年記念式典で、30周年のお祝いをしたところであります。水木しげる記念館が休館中でありますので、その分、来年の4月に水木しげる記念館がリニューアルオープンするというPRも含めて、展開しているところであります。
 7月30日には映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』と新作アニメ『悪魔くん』が始まるということで、みなとテラスでイベント『鬼太郎&悪魔くんフェス 夏』を行いました。
 また、企業と連携した事業を展開しておりまして、最初に7月からJCBトラベル、それとオンラインゲームのフジゲームス、最近ではマクドナルドと連携事業を行っているところであります。
 来年の1月21日には、みなとテラスで俳優の のんさんと映画に出演されていた声優の木内さんに来ていただいて、朗読とトークショーを行うようにしています。
 また企業とのコラボレーション企画についても来年時期が来たら、発表したいと思います。
 次に、『第1回境港市民音楽祭開催』であります。10月14、15日にみなとテラス、11月4、5日に文化ホールで4日間にわたって実行委員会が音楽祭を行ったものです。出演団体は38団体、入場者数は1,824人であります。この市民音楽祭は、支援団体も含め、みんなで企画・運営を行い、みんなで作り上げた音楽祭というところであります。初の機会でありましたが、好評で来年以降もまた行うということであります。
 それと、5月8日にコロナが5類に移行して市民運動会、美保基地の航空祭、境港まぐろ感謝祭、みなと祭が水木しげるロード・境水道周辺で開催、それと境港水産まつりと、4年ぶりに開催したイベントが5つあります。コロナ禍が落ち着いてきたことで、イベントが行われたというものであります。
 それと最後に、『米子鬼太郎空港の国際定期便再開』で、ソウル便が10月25日から定期運航を再開したところであります。ソウル便につきましては、2019年10月に日韓関係が冷えた関係で運休になって以来の再開ということであります。上海便と香港便の再開は未定というところであります。
 この10大ニュースの選考方法は、32件の候補からアンケートの投票数が多かった10件を取り上げたものであります。アンケートの募集期間が11月24日から12月11日、回答が155件あったということであります。
 続いて、水木しげるロードの妖怪影絵正月バージョンの投影についてであります。正月バージョンは、12月27から来年2月14日まで行います。影絵の種類は5種類。デザインはお餅つきや鏡餅など5つです。この季節限定のバージョンは春、夏、秋、クリスマス、正月ということで、年間5つのバージョンがあります。全体で33影絵あり、季節で変えていくのが5つ、常時同じ影絵が28でございます。
 正月バージョンの影絵とは別の話になりますが、影絵を映すスポットライトに絵のついた丸いガラスをつけて投影していますが、その絵のついたガラスをふるさと納税の返礼品、プレミアム限定品として、来年度考えているところであります。決まり次第、発表いたします。
 また、水木しげるロード沿いの下水道の排水設備の桝の蓋には、水木作品の絵がついていますが、この蓋についても返礼品として考えております。そういうのも話題があっていいのかなと思います。
 最後に、水木しげる記念館の開館プレイベントについてであります。これは例年水木しげる記念館の正月の催しで行っていたものでありますが、今年は記念館が休館のため、1月1日の元旦に、河童の泉で鬼太郎たちと記念撮影を行います。着ぐるみが2、3体登場して、時間は9時から9時30分までであります。
 それと限定の手ぬぐい無料配布についてですが、今年は辰の絵が描かれたものを限定で200名の方にお配りするということであります。例年、正月にこの手ぬぐいを記念館で配っていましたが、ちょうどこの辰で12干支がそろいます。その12の干支の手ぬぐいを水木ロードの砂かけ屋に展示するようにしております。
 また、リニューアルオープンということでチラシもできており、正月からチラシを配るということであります。


質疑応答

【記者】
 影絵のライトのどの部分がふるさと納税の返礼品になるのでしょうか。
【市長】
 影絵はゴボ(絵のついたガラスの板)に上からスポットライトを当てて、路上に投影しているのですが、そのゴボを返礼品に考えております。また、決まり次第発表します。
【記者】
 ふるさと納税の返礼品用に新たに作られるということでしょうか
【市長】
 今使っているものをもう一つ作ります。レプリカみたいなものです。排水桝の蓋もデザインしたものがあるので、それを利用します。話題性はあると思います。
【記者】
 いよいよ水木しげる記念館のリニューアルオープンが近づいてきて、建築の進捗率が95%という状況報告がありましたが、物価高とか人員不足などで工事費が増えることは今後ないのでしょうか。
【観光振興課長】
 建築工事については、春に一度補正をしましたが、今のところこれ以上の補正はない見込みです。総事業費は建築工事を含めて約9億7,000万円。春に約4,000万円を補正し、12月に展示の内容を充実させるため約3,000万円を補正しています。
【記者】
 補正の理由は物価高によるものでしょうか。また、物価高の内容は資材でしょうか。
【市長】
 4,000万円の建築工事の補正理由は資材と人件費の高騰による物価高、3,000万円の展示の補正理由は、内容を充実したためであります。
【記者】
 展示の内容の充実について、どのようなところに力を入れているのか教えていただけますか。
【観光振興課主査】
 これまでは水木先生の妖怪の世界を知っていただくような展示に特化していた部分がありましたけれど、新しい記念館では、妖怪の展示のパワーアップはもちろんですが、水木しげる先生の人生を追いながら、境港のことや、戦争体験の話など、そういったことが学んでいただけるような展示施設になっています。
【記者】
 戦争体験というのは、大変な経験をされた過去の戦争、水木さんの世界にもスポットを当てるっていう捉え方でよろしいでしょうか。
【観光振興課主査】
 水木先生の作品や体験記などを映像化した新しいコンテンツを準備しておりますので、そういった部分で新たに戦争体験を学んでいただけると思っております。
【記者】
 展示数もかなり増えるのでしょうか。
【観光振興課主査】
 記念館の施設自体が、共用部分も含めますと1.5倍ぐらいと広くなりますので、そういった部分では展示は充実しているものと思います。
【市長】
 それと、今までは水木作品の複製でしたが今後は原画が展示されます。
【記者】
 コロナ禍も5類になって、来年はいよいよ水木しげる記念館がリニューアルオープンするということで、抱負をお願いします。
【市長】
 2018年には水木しげるロードがリニューアルをして、今度はもう一つの核となる記念館が来年4月にリニューアルオープンします。両輪そろってお客様をおもてなしできるということで、地元の商店街、水木しげるロード振興会の方としっかりとタッグを組んで、おもてなしをしたいと思います。
【記者】
 水木しげる記念館が新しくなり、境港市にとってどういう位置づけになりますか。
【市長】
 水木しげるロードと水木しげる記念館、ここが魚と妖怪の町として一つの誘客の柱であります。充実した記念館となり、全国、海外からのお客様をお迎えするという体制が整ったというところであります。
【記者】
 インバウンドの期待も大きいですか。
【市長】
 そうですね。記念館はインバウンド全体の5%ぐらいになります。
【記者】
 今年を振り返ってどんな1年でしたか。印象と来年の抱負をお願いします。
【市長】
 今年はコロナ禍が少し落ち着き、クルーズ客船、飛行機とインバウンドが再開というところもあって、外国人のお客様の姿も街中で多く見られるようになってきました。港らしいにぎわいが少しずつですが回復してきたなという年であったと思います。
来年は水木しげる記念館もリニューアルオープンをいたします。さらにお客様を迎える体制が整いますので、しっかりとにぎわいの本格的な回復を目指していきたいと思います。
【記者】
 いろんな課題があると思うのですが、来年は7月に市長選を控えていますが、特にどういったことに力を入れるお考えでしょうか。
【市長】
 現在、公約通り環境対策や空き家対策などの目玉の事業は順調に進んできたのかなと思いますが、来年はさらに、デジタル化や従来からの子育て、人口減少対策もしっかり行うということであります。さらに米子、境港間の高規格道路が今やっと今年度調査費がついて調査が始まりましたので、これをレールに乗せ、早く事業化に向けてしっかり取り組みたいと思います。
【記者】
 先ほど10大ニュースでも世界の玄関が再開したとありましたが、インバウンドはもちろんですが、アウトバウンドについて市民に利用してもらう良い考えはありますか。
【市長】
 例えば、今の時期ソウル便はちょうど温泉とカニの時期で向こうから来るお客様は好調であります。それが過ぎてからのアウトバウンドでしっかりと路線維持をしないといけません。今でも利用促進懇談会の方で、パスポートの助成や団体旅行の助成などを行っていますが、それをもっと周知して春以降はしっかりと日本人もソウルに行ってもらうという体制をとっていかないといけません。
それと香港便の方も今からしっかりアウトバウンドの準備しておかないと、定期便の再開ということになりませんので、その辺を境港市としては、鳥取県米子市さらには中海圏域と一緒になって旅行商品等々のPRをしていかないといけないと思っております。
【記者】
 インバウンドについて、ソウル便が再開し、現時点で市内へのインバウンドのお客さんの入り込み状況がコロナ前と比べて何割戻っているのか、数字があれば教えていただきたい。なければ市長の所感をお聞かせください。
【市長】
 はっきりした数字はわかりませんが、例えば国際クルーズ客船でいえば、団体のバスツアーで出られるお客さんもあり、フリーのお客さんもおります。ダイヤモンドプリンセス等の大型船になると2,000人以上のお客様になり、フリーのお客さんが2,000人くらい市内を歩かれていますので、外国人の方をよく目にします。ソウル便、香港便についても、例えば御宿野乃が宿泊ホテルのツアーもありますので、その辺で水木しげるロード中心に海外のお客様が多くなったと感じます。
 クルーズ客船は、3万3,000人のお客様をお迎えし、半数くらいが外国人です。そのほとんどが水木しげるロードに来られています。バスツアーでも、水木しげるロードに立ち寄ってから帰るツアーは結構あります。そのくらい外国のお客様は、水木しげるロードを散策されていると思います。
【記者】
 コロナ禍前に比べて完全に戻ったとはいえないですか。
【市長】
 完全には戻っていないです。クルーズ客船の方はまだピーク時の半分になります。ピークが61隻で6万3,000人ぐらいになります。飛行機の方も、香港・上海便が再開しておりませんので。
【記者】
 今後徐々に飛行機の再開やクルーズ船の寄港が増えてくると思います。その時にお客様をどう市内に呼び込んでいくかなど、その辺りの課題に感じているところはありますか。
【市長】
 クルーズ客船の方は若干、市内に出て行くタクシーとかバスが不足しているという感覚はあります。タクシーの方は人手不足もあり台数がちょっと足りなくて、普段もですが、こういうピーク時には、タクシーが足りていないと思います。二次交通の部分がまだちょっと弱いです。
商店街の方は水木しげるロードを中心に、まだキャッシュレス等が100%進んでいる訳ではないので、その辺りも、外国人の方にとっては便利が悪いと思います。
Wi-Fiについては、水木しげるロードも以前に整備しています。各施設もWi-Fiは大分入ってきていますので、その辺りは便利になってきていると思いますが、不十分な点はまだまだ多いと思います。
【記者】
 水木しげる記念館は、これまで来館者が435万人とありますが、これは延べ人数でしょうか。
【市長】
 延べ人数、累計になります。
【記者】
 4月から水木しげる記念館がリニューアルオープンしますが、現状での年間来場者数の目標を教えてください。
【市長】
 水木しげる記念館の指定管理者の方は、年間約25万人を目標にして運営をされるという風に聞いています。25万人想定で収支を組んでおられます。
指定管理者の方も運営の準備に早速取りかかっていると聞いています。指定管理者は水木プロダクション、ソニー・クリエイティブプロダクツ、中山マネジメントの3者であります。
【記者】
 今生誕100周年の映画が非常に好調ということで、これが水木しげる記念館の追い風になればいいですね。
【市長】
 例えば、MOVIXは1月末までずっと上映することに決まったそうです。
 水木しげるロードも映画が好調で、若い人もかなり映画を観に行っておられるみたいです。その影響で水木しげるロードも若い層が増えたと地元の商店街の人は言っておられます。
【記者】
 水木しげるロードは新型コロナウイルスが5類に移行してから何割くらい増えたのでしょうか。
【市長】
 今年は1月1日から昨日までで149万3,000人です。昨年と比較して1.5倍になります。





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