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令和5年11月定例記者会見(11月21日開催)

市長会見要旨

 本日の記者会見は2点ございます。
 最初に、12月定例市議会の提出議案についてご説明いたします。
 議案については10議案ございます。予算が3件、条例が2件、その他5件の計10件であります。
まず、予算の補正予算については一般会計と市場事業費特別会計、それと公共下水道事業会計の3件であります。
 初めに、一般会計については25事業ありまして、総額10億7621万5000円を増額して、補正後の予算を208億2633万5000円とするものです。
 主な事業については、まず新規事業で、農作物緊急防除支援事業であります。これは、今年の台風7号による農作物被害の抑制を目的とした薬剤散布に対する補助を行うものです。県と市で農家の方を支援するものです。
 次に、水産業6次化支援事業でこちらも新規事業であります。これは、県内の水産物を原材料とする食品加工等に取り組むための施設、機械設備の整備を行う市内の業者に対する補助金であります。具体的には竹内団地にあります株式会社さんれい製造さんがベニズワイガニの製品の品質、味と食感をアップさせるため、超低温のマイナス60度の凍結設備を整備するものです。これも県と市で補助をするものです。
 それと市場事業費特別会計繰出金、こちらも新規事業であります。これは特別会計の方でご説明をします。
 それと、水木しげる記念館再整備事業であります。建設工事も順調に進んでおり、今度は展示工事に入るところです。展示工事の実施設計が終わり、水木プロの方で内容を吟味され、この部屋にはこういうものを置いたりなど、展示内容が充実されたことで、今まで委託料2億1560万円を予算化していましたけれど、これを2億4970万円、3410万円を増額するものです。
 次に、文化ホール改修事業であります。6億5000万円の事業でありますが、これは文化ホールもかなり老朽化が進んでいまして、大規模な改修を行うというものです。ホールの天井の耐震化をはじめ、屋根の防水、空調設備やトイレなどの衛生設備の改修をしたり、外にあります回廊やエレベーターなどを解体撤去するものです。中については、照明をLED化するなど大規模な改修をするものです。予定としましては、令和6年3月に着工し、その時から休館といたします。10月の完成を予定しており、完成後に文化ホールが再開するという段取りをしております。
 次に、市場事業費特別会計であります。これは、境漁港のみさき会館南側にある市場関係者詰所についてですが、市が持っている建物で、土地は山陰旋網さんの土地であります。ここに高度衛生管理型漁港・市場整備事業の中で、最終的に共同冷凍冷蔵庫を山陰旋網さんが整備をされる際の用地になるものです。すでに入居者もいない状況で、この詰所を解体撤去するというものです。解体工事は、今のところ令和6年の1月から5月を予定しています。解体後は、この土地に冷凍冷蔵庫が建設されるというものです。以上が補正予算についてであります。
 次に条例の2件についてであります。先ほど、予算で申し上げた境港市市場関係者詰所条例の廃止、これは解体撤去に伴って条例を廃止するものです。
 次に水木しげる記念館条例の一部改正です。これは来年4月にリニューアルオープンする記念館の入館料の一部などを改正するものです。
 次に、その他議案5件であります。
 主なものは、水木しげる記念館再整備事業に関する基本協定の変更についてであります。令和4年11月に議決をいただき、水木しげる記念館再整備事業に関する基本協定の締結をしておりましたが、展示業務の実施設計において、記念館の再整備基本構想・基本計画に基づく展示内容を充実させたということで、展示制作に係る経費3410万円の増額となったため、契約金額を9億4512万円から9億7922万円に変更することについて議決を求めるものです。
 次に指定管理者の指定であります。
 境港市老人福祉センターと境港日曜休日応急診療所、水木しげる記念館の3施設について、議決を求めるものであります。12月定例市議会の議案については以上であります。
 続けて、水木しげるロード30周年記念イベントについてであります。第4弾として、1月21日に市民交流センターで、のんさんと木内さんの2人による水木先生の作品の朗読とトークショーが行われます。
 のんさんは、NHKの朝ドラのあまちゃんに出られていた女優さんです。水木しげる漫画大全集最終巻の67巻において解説文を寄稿しておられたり、昨年東京で開催された百鬼夜行にも足を運ばれたり、とても水木先生に関心を持っておられる、いわゆるファンの方であります。木内さんは、11月17日から公開された「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の水木役で出演をされている方であります。
 2人による水木先生の作品の朗読については、まだどの作品にするのか未定であります。このイベントは、公募をして、申し込みが多い場合は抽選ということになります。今のところ700人程度を予定しております。
 参考として、第1弾は、JCBトラベルと水木ロード音声ARアプリを行い、第2弾は、フジゲームスと、オンラインゲーム妖怪横丁というものを行いました。今行っている第3弾が、マクドナルドとキャンペーンを行っており、ハッピーセットの連動企画ということで、ハッピーセットを買ったら妖怪図鑑がもらえ、その妖怪図鑑を境港市観光案内所に持っていくと、鬼太郎と悪魔くんのシールをもらえるという企画を展開しているところであります。30周年のキャンペーンにつきましては、第5弾も用意しておりますが、これは来年になってから発表したいと思います。これも企業とのタイアップ事業であります。



質疑応答

【記者】
 水木しげる記念館の展示内容の充実とは、具体的にどのようになるのか教えていただきたいです。
【観光振興課長】
 具体的なパースについては、まだお示しできるものはございません。例えば、映像機器の充実などによって、より魅力のある展示を行うというものでございます。また、パースが届き次第みなさんへ提供したいと思います。
【市長】
 具体的に言えば、エントランス入ったところに何も置いてなかったので、そこに例えば妖怪を置くとか、部屋を歩いていてちょっともの足りない、寂しいと感じるところに仕掛けを作っていくとか、そういうことで展示内容をきちんと充実するということとしております。パースは今月末には提供できると思います。観光振興課から各社へデータをお送りします。
【記者】
 水木しげる記念館に関して、予算が増えた部分について、資材費の高騰とか人件費の高騰とか、そういうものの影響はありますか。
【市長】
 展示品の内容を充実したためであり、資材費や人件費の高騰は当初から見込んでいたので、そこまで影響はないみたいです。
【記者】
 補正予算の中で、みなとさかい交流館駐車場の電灯をLEDに交換する修繕料について、みなとさかい交流館の建物は県の施設だったと認識しておりますが、どのような棲み分けでしょうか。また、それに関連して、さかいポートサウナ跡地について、今どのようになっているのか教えていただきたいです。
【市長】
 みなとさかい交流館のうち、サウナの部分と駐車場は市の所有であり、市が駐車場の照明を直すものです。ポートサウナにつきましては、サウンディング調査を行い、何件か具体的なものもありました。しかしながら、次に利活用の提案の公募をかけたところ、具体的なものがなかったという状況です。
【記者】
 水木しげるロード30周年記念イベントについて、資料の一番下に「詳細は市ホームページで告知いたします」とありますが、もうすでにあがっているのでしょうか。
【観光振興係長】
 今、関係機関と調整をしております。来週の頭には、もう少し詳しいものを正式にホームページで公開していく予定にしております。
【記者】
 第4弾記念イベントということですけれど、第5弾とか第6弾の計画はあるのでしょうか。言える範囲で教えてください。
【市長】
 来年になりますが、今年度中に第5弾として企業とのタイアップ事業を予定しております。発表できるのは来年の2月くらいになると思います。内容についても同様に今は発表できないです。
【記者】
 第4弾イベントに関して、のんさんと木内さんについて、境港とのゆかりを教えてください。
【観光振興係長】
 お2人とも兵庫県出身なのですが、のんさんは小さい時に、家族旅行で水木しげるロードに来たことがあるそうです。仕事としては今回初めて来られます。
【記者】
 家族で来られたとおっしゃられましたが、ご本人が話されたのですか。
【観光振興係長】
 ユーチューブのご自身のチャンネルで、小さいときに水木しげるロードに行ったと言っておられました。
【記者】
 今回が第4弾、今後第5弾も控えているということで、市長ご自身、こういったイベントを通して、どのように30周年を盛り上げていくか、今のお気持ちを一言お願いします。
【市長】
 水木しげるロードは、今年の7月に誕生30周年を迎えましたが、水木しげる記念館は現在、休館になっている状況であります。そのため、30周年ということをイベントも含め、広く情報発信して、2019年に300万人来たときのにぎわいを回復したいという思いでやっております。来年の4月に水木しげる記念館がリニュアルオープンして、より加速させていきたいという思いで、この1年間は30周年記念事業を次々行っているという状況であります。
【記者】
 水木しげる記念館の入館料が変わった背景や経緯を教えてください。
【市長】
 記念館を管理運営するのが、水木プロダクションとソニー・クリエイティブプロダクツと中山マネジメント、この民間3社で行う予定です。1年間の収支を年間入館者数25万人と想定して考えたとき、水木しげる記念館の入館料700円はかなり安いみたいです。例えば、町田にあるスヌーピーミュージアムは入館料2000円で、そこも中山さんや、ソニーさんがやっておられます。その辺りも加味されて、収支計画を作られ、入館料を決められたというふうに聞いております。
【記者】
 諸経費が高騰して入館料を上げたわけではないということでしょうか。
【記者】
 そういうわけではないと思います。ミュージアムショップの売り上げと入館料の売り上げで、投資した市にきちんと返還しないといけません。うちに返していただくのが7億4000万円くらいあり、年に3700万円くらい返してもらう予定であります。それと修繕費を毎年1000万円ずつ積み立てる計画もされておりますので、その辺で入館料等を決められたと思います。人件費の高騰など、そういうのはきちんと見越して、計算されているはずです。直営の時より、採用職員の待遇をよくするというようなことも言っておられますので、その辺を考慮して決められたと思います。
【記者】
 入館料は700円から何円になりますか。
【市長】
 1000円になります。




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