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平成27年1月定例記者会見(1月26日開催)

市長会見要旨(ふるさと納税)

 本日の報告事項は、「ふるさと納税の申し込み状況」についてです。
 平成26年度のふるさと納税の12月末現在の件数で34,303件、金額では385,887,390円と大変多くのみなさまにふるさと納税をしていただきました。前年と比べると件数で約4.2倍、金額では約3.9倍といった実績になっています。3月末では4倍を超えるものと推定しています。
 申し込み数の増加の要因として、1つにはプレゼント商品の魅力の向上があげられます。平成25年には51品目でしたが、平成26年度には7品目追加して、58品目を用意しました。主なものは松葉ガニやベニズワイガニの商品を追加しました。年々魅力ある商品を増やしています。
 2つめはふるさと納税制度の趣旨が周知されたことだと思います。
 非常に多くのみなさまからご寄附いただいておりますが、寄附金の使用用途として指定された事業としては、1番多いのが「事業の指定をしない」で43.2%、続いて「子育て、教育支援」で22.7%、「自然及び生活環境」で16.2%となっています。
 寄附金の構成としてはほとんどが1万円で、最高額は100万円です。
 地域別に見ると、約半数が関東甲信越、次に多いのが関西、東海と続きます。
 商品別に見ると、1番多いのが「境港産紅ズワイ脚肉・爪肉セット」、続いて「浜茹で紅ずわいがに3枚入り」、「境港産前浜干物セット」、「浜茹で松葉がに」、「お刺身盛合せ」という順になっています。やはり、境港市の特徴である水産加工品に人気が集中しているという状況です。「みんなで選ぶ境港の水産加工大賞」というものを行っておりますが、新商品開発に対して若干の支援を行っています。今後も支援をしていきたいと思っています。
 アンケート集計の結果ですが、年齢別に見ると40代、50代、30代、60代以上という順になっています。
 ふるさと納税を知るきっかけですが、これは「インターネット」で知ったという回答が最も多くなっています。
 寄附を頂いた理由ですが、「プレゼント商品の魅力」を挙げられている方が最も多く、「市に以前訪れて印象に残っているから」、「水木しげるのファン、水木しげるロードが有名だから」といった理由が続きます。「ふるさと(出身地)だから」という項目もありますが、意外と少なく、137件ということで、ふるさと出身者へのPRがまだまだ行き届いていないと考えています。今後積極的にふるさと出身者へのPRも行っていかなければならないと思っています。
 境港市に対して日本全国のみなさんから、このように多くのふるさと納税をしていただいて大変感謝しています。いただいた寄附金については寄附いただいた方の思いを受けとめて、しっかりと大切に使っていきたいと思っています。
 ふるさと納税で境港の水産加工品を数多くプレゼント商品に挙げていますが、これは寄附金をいただくということもありますが、全国に対して境港の水産加工品を発信するという大変大きな役割も果たしています。今後もあらゆる機会を通じてPRしていきたいと思っていますし、更に魅力のある商品を増やしていきたいと思っております。

質疑応答(ふるさと納税)

【記者】
 ふるさと納税の経費は?

【地域振興課長】
 ふるさと納税にかかる経費は、予算ベースで約4万人を想定していて、プレゼント代が約2億2,000万円、パンフレット・郵送料等が約2,200万円、システム関連費が約450万円、人件費が約640万円で、合計約2億5,300万円の経費を予定しています。寄附金総額が4億8,250万円を想定していて差し引きすると経費でかかかった部分が50.3%となります。

【市長】
 いただいた寄附金額の約半分が経費ということにはなりますが、境港の水産加工品を全国にPR出来ているということを考えれば、経費以上の効果をあげていると思っています。

【記者】
 58品目のうち、水産物関係では何品目になりますか?

【市長】
 ふるさと納税制度を活用して、水産加工品の集積地である境港を全国的にPRする良い機会であると捉えています。

【記者】
 予算に占めるふるさと納税の寄附金額の割合は?

【市長】
 大変大きな金額であると認識しています。市のたばこ税の収入が約2億円なので、それに匹敵する貴重な財源です。

【記者】
 追加した商品である松葉ガニやベニズワイガニは、以前からあったのでは?

【地域振興課長】
 松葉ガニについては期間限定でありましたが、漁期通年で出していただける業者が追加されました。ベニズワイガニについても期間限定でしたが、禁漁時期が年に2月ありますが、それ以外の時期について通年で出していただける業者が追加されました。

市長会見要旨(市民体育館)

【市長】
 続いて、市民体育館について耐震診断を行ったところ耐震不足ということで、2月1日から使用停止措置を取らせていただきました。このことについて教育委員会より説明があります。

【教育長】
 市民体育館の耐震診断を実施し、結果を受け取りました。
 アリーナ棟、武道館棟ともにIs値が0.3を下回る結果が出ています。これは、震度6強の地震で倒壊する危険があるということで、2月1日をもって使用停止の措置をとらせていただくこととなりました。事務所棟については耐震基準を満たしていることから、引き続き使用します。たくさんの市民のみなさまにご迷惑をおかけすることに対し、大変心苦しく思っています。ただ、市民のみなさまの安全第一ということで、このような措置をとらせていただきました。よろしく御理解をお願いしたいと思っています。
 詳しいことについては事務局長より説明します。

【教育委員会事務局長】
 耐震性の判定ですが、耐震指標としてIs値というものがあります。これが0.3未満だと震度6強、震度7の地震に対して倒壊する危険性が高い、0.3以上0.6未満だと倒壊する危険性がある、0.6以上だと倒壊する危険性が低いということになります。
 市民体育館は避難施設となっていますので、0.6に1.25をかけた0.75が判定指標となります。
 耐震診断の内容としては、アリーナ棟が0.172、武道場棟が0.223と0.3を下回ります。事務所棟については1.41で耐震性能を確保しており、アリーナ棟とはエキスパンションジョイントで構造的に縁が切れているため倒壊の恐れはないと判断しました。

質疑応答(市民体育館)

【記者】
 市民体育館の年間使用実績は?

【教育委員会事務局長】
 約7万人です。

【記者】
 今後の対応ですが、耐震工事をするのか、新しく建て直すのか、市の見解を聞かせてください。

【市長】
 耐震工事を施していこうと思っています。これについては、詳細に方法について詰めているところです。

【記者】
 耐震工事の工事費や期間はどれくらいですか?

【市長】
 まだはっきりとした工事費や期間については申し上げられませんが、億単位の工事費がかかると思いますので、いろいろな助成措置等も検討していて、なるべく早く、短期間に工事が施せるように検討しているところです。

【記者】
 市民会館が使用停止中で、今度は市民体育館ということで、それ以外に耐震の問題で使用停止になる可能性のある施設はありますか?

【市長】
 公共施設で言うと、子どもの安心安全を第一にということで学校は耐震改修が終わりました。その他の公共施設は順次耐震診断をし、耐震改修をしているところです。

【記者】
 市民会館に引き続いて市内で2例目というのは多いような気がするのですが、どう思われますか?

【市長】
 どの自治体でもそうだと思いますが、ちょうど今、老朽化の時期を迎えています。
 たまたま大きいのが市民体育館ですが、特異なことではありません。小中学校は終えていますので、その他の社会教育施設も順次計画的に耐震をしていきます。

【記者】
 老朽化が原因でなくて、特段弱い建物が建てられていたということではないですか?

【市長】
 昭和56年に建築基準法が改正になっていまして、それ以前に建てられた建物については、耐震度が緩く建てられているため、そういった建物が耐震改修の対象になると思います。
 市民体育館については昭和55年以前の建築基準法で建てられたものですので、想定していたものです。

【記者】
 市民の利用を停止することについてどのように思われますか?

【市長】
 市民のみなさんの安心安全を確保することが第一だと考えます。公共建築物は未来永劫使えるものではなく、補修をしながら、いずれは建て替えをする必要がある物です。 
 それが今の時期に来ていると理解しています。

【記者】
 予算の厳しいところではあると思いますが、市民に不便をかけるということではあると思うので、市民のみなさんにコメントをお願いします。

【市長】
 市民体育館については、年間7万人の利用者がいるということで、大きな問題です。これについては、体育協会のみなさんと協議を行い、小中学校の体育館、近隣の旧美保関や八束の体育館の利用をお願いしているところです。
 本当は一定の期間に全部整備できれば良いのですが、財政状況がそれを許さないということですので、年次的、計画的に行っていきます。その際には、市民のみなさんにご不便をおかけするということで、よく説明をさせていただき、御協力をお願いしていかなければならないと思っています。

【記者】
 使用停止に伴って、中止されたイベントの数は?

【市長】
 2月いっぱいまでは利用調整会で決まっていたため、2月中の利用者に対してはこちらから説明させていただきます。

【教育長】
 第2体育館は使用可能ですが、今まで水曜日は使用しないことになっておりましたが、使用できるようにする方向で検討しています。

【生涯学習課長】
 大きな大会については、6月末まであらかじめ予定をとっていましたので、約60の大会がありました。2月中に利用予定の団体は約50団体ありました。こちらについては1月23日をもって連絡しています。

【記者】
 アスベストは使用していますか?

【市長】
 使用していません。



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