
第61回境港市都市計画審議会(平成23年8月29日開催)
第61回境港市都市計画審議会
第61回 境港市都市計画審議会会議録
議事日程
日 時 平成23年8月29日(月)午後1時30分
場 所 境港市役所 第1会議室
議事内容
議案第1号 建築基準法第51条ただし書きの規定による特殊建築物の位置の承認について
審議会委員の出席者(11名)
長栄 善二郎
足立 收平
門脇 美保
米村 一三
定岡 敏行
佐名木 知信
藤原 博昭 (国土交通省中国地方整備局 日野川河川事務所長)
小倉 誠一 (境港管理組合 港湾管理委員会事務局長)
下山 俊一 (境港水産事務所長)
湊 正彦 (西部総合事務所 県土整備局長)
高橋 達也 (西部総合事務所 農林局長代理)
(欠席者)
足立 統一郎
南條 可代子
永井 忠志 (境港市連合自治会長)
薮内 明 (境港市農業委員会長)
説明のために出席した者
境港市建設部長 洋谷 英之
都市整備課長 門脇 俊史
都市整備課課長補佐 柏木 雅昭
都市整備課係長 小山 加寿美
都市整備課主事 西 洋平
午後1時30分開会
都市整備課長:
ただいまより、第61回境港市都市計画審議会を開会いたします。
本日は4名の委員の方の欠席があり、委員数15名に対しまして出席委員数は 11名であり、過半数を超えておりますので、本日の審議会が成立していることを報告いたします。
開会にあたりまして、市長がご挨拶いたします。
市長:
(挨 拶)
都市整備課長:
それでは長栄会長議事進行をお願いします。
会長:
(挨 拶)
日程に従いまして議事録署名人を佐名木知信委員、門脇美保委員にお願いしたいと思います。
会長:
それでは、日程5の諮問に入らせていただきます。市から諮問をいただきます。
市 長:
(諮問文 朗読)
都市整備課長:
市長は所用がございますので退席させていただきます。
(市長退席)
会 長:
それでは審議に入ります。議案第1号「建築基準法第51条ただし書きの規定による特殊建築
物の位置の承認について」について事務局の方から説明をお願いします。
事 務 局:
都市整備課長、都市整備係長(議案第1号について説明)
会 長:
ただいまの「議案第1号」についてご意見ご質問はございませんか。
定 岡 委 員:
現況は緑地となっていますが土地の所有者は誰でしょうか。
事 務 局:
境港管理組合所有です。
門 脇 委 員:
既存の工場から配管を繋がれるということですが、どのように繋がれるのでしょうか。今回の
工場には構造規制がかかると思うのですが、構造的なことについて境港市はどのようにお考えで
しょうか。
事 務 局:
詳しいことはわかりませんが、対象法令は認可されているものと考えています。
門 脇 委 員:
関連する機関の意見も聞いたほうがよいのでは。
事 務 局:
この審議会に際しましては、西部総合事務所の建築住宅課や消防署といった関係機関と事前協
議、調整を行っております。
足 立 委 員:
関連して言いますが、許可申請書が特定行政庁宛に出されているので事前に説明がなされてい
ると考えます。
事 務 局:
そのとおりです。
定 岡 委 員:
心配になるのが環境に対する影響なのですが、搬入されるものが書いてありますけれども心配
はないのでしょうか。医療廃棄物は入らないと思いますが、そういったものは心配ないのでしょ
うか。またきちんと点検できる仕組みはあるのでしょうか。それと保管庫は記載されていますが、
出来た製品はどこにどのように保管されるのでしょうか。
事 務 局:
まず、施設で処理しようとする主な物は下水の汚泥であり、ほぼ90パーセント以上占める予
定となっております。詳しいことはわかりませんが特殊な廃棄物は入らないと考えています。処
理の過程で発生する排気ガスや排水ですが、排気ガスについては高温で燃焼させ、ほぼ臭いがな
い状態で排出する計画です。類似した施設が韓国に存在し、今年の2月頃に市からも視察に行っ
ており、視察した者の話ではほとんど臭いはなかったとのことでした。建屋で囲まれた内部で発
生した汚水につきましては全て処理槽を通して冷却し、内部で循環する仕組みになっており外部
に出さないようになっております。屋根排水や一般的な雨水排水につきましては油と水分をわけ
る装置を通して海に排水する仕組みとなっております。このことから環境に対する不安はあまり
ないと考えております。
会 長:
事務局に確認しますが、都市計画審議会が鳥取県と境港市の2つありますが、我々は一般の廃
棄物に対する審議を行えばよろしいのでしょうか。鳥取県は産業廃棄物に関する審議を行ってい
ると思いますが、関連することなので今回の審議会でも審議してもよろしいでしょうか。
事 務 局:
今回の審議会はあくまでこのような施設をこの場所に建設してもよいかということを審議す
る場です。その施設の処理の内容、方法等を審議する場ではありません。産業廃棄物については
県が、一般廃棄物については市の環境防災課が施設の適正を審査いたします。今回の施設が産業
廃棄物、一般廃棄物の両方を処理する施設なために、その場所の承認ついて両方の審議会が必要
となっております。
足 立 委 員:
境港管理組合の土地ということですが、緑地計画の敷地でしょうか。緑地として造成されたの
か、分譲を目的に整備されたのか。
小 倉 委 員:
潮見町のこの地帯というのは、産業廃棄物処理施設として港内で浚渫した土砂の捨て場として
造成された土地であります。土地利用が限られた土地であるために、当初は緑地として港湾計画
に盛り込んでいます。ただ今回に限らず、環境の変化等に対応した港湾計画の見直しを随時行っ
ております。今回は企業立地ということで、今年の6月に港湾計画の変更を行っております。
米 村 委 員:
下水道汚泥ということですが、どこのものでしょうか。
事 務 局:
現在、本市の下水道センターも、ここの焼却施設に年間約1,000トンの脱水汚泥を運んで
おります。今後、今回の炭化施設で処理されるのか、既存施設で処理されるかはわかりません。
まだ下話の段階ですが、境港市と松江市の汚泥を取り込むような話でした。
米 村 委 員:
ではこの近辺という解釈でよろしいのでしょうか。
事 務 局:
はい。公共下水道もですし、農業集落排水の汚泥も取り込むことを考えておられるそうです。
米 村 委 員:
燃料が出来るとのことですが、売却先はどこなのでしょうか。
小 倉 委 員:
ここで得られた固形燃料は三隅港に運ばれまして、三隅の火力発電所の燃料として使用されま
す。
定 岡 委 員:
そうなると船積みでしょうね。隣に港がありますが、この港を使用するのでしょうか。
小 倉 委 員:
その港を使用します。4.5メートルの岸壁が整備されていますのでここで荷役を行います。
会 長:
ここは避難港で整備された港ですね。
小 倉 委 員:
港湾計画上は避難港で整備したのではありません。
足 立 委 員:
残った緑地ですが、この後有効利用できるものがあれば使えるのでしょうか。
小 倉 委 員:
最低限の緑地は残します。
米 村 委 員:
排気ガスは見えるものなのでしょうか。
事 務 局:
詳しくはわかりませんがほぼ無色無臭に近いものだと思います。
米 村 委 員:
ということは排出されていてもわからないということでしょうか。
事 務 局:
そうだと思います。
会 長:
何か見える、見えないといったことが問題なのでしょうか。
米 村 委 員:
見えるのであれば我々でもわかるが、見えないのであれば大気への影響は科学的な分析されな
ければわからないなと思いまして。
定 岡 委 員:
どういうものかを建てるのかがわからなければ、この位置で良いのかわからないと私は考えま
す。このような施設は社会的に必要なものであると考えていますが、環境的な問題があってはな
らないわけです。処理をきちんとするということですが、除去すべき物質はどういったものがあ
るでしょうか。それは別で審議されているということであればそれでいいのですが。
事 務 局:
この施設の申請に先立ちまして環境の調査がなされています。その中でいろんな項目、二酸化
硫黄、窒素酸化物、浮遊粒子状物質、塩化水素、ダイオキシン類等の項目ついて調査しています。
いずれも環境基準をクリアできるという結果になっております。
会 長:
どこが調査されているのですか。
事 務 局:
調査はウェストバイオマス、審査のほうは西部総合事務所です。
足 立 委 員:
環境アセスメントですか。
事 務 局:
そうです。
米 村 委 員:
韓国に同じような施設があるとのことでしたが、似たような施設は国内にはないのでしょうか。
事 務 局:
国内では公共団体が下水道施設に併設し炭化する処理施設なら何例かあるようです。今回のよ
うに民間が行うのは日本では初めてのことです。
足 立 委 員:
今まではどのように処理していたのでしょうか。埋め立てとかでしょうか。
事 務 局:
焼却したり、セメントの原料に使われたりしています。
足 立 委 員:
今東京都では放射能汚染物質の処理が問題になっていますが、以前はどのように処理されてい
たのでしょうか。やはりセメントの原料になっていたのでしょうか。
事 務 局:
同じ処理です。炭化される前の状態で使用されていると思います。
会 長:
以前はセメントの原料になっていたがこちらは完全に製品になるものと考えてよいのか。
事 務 局:
含水率が30パーセント以下になると固体に近いものになります。これを原料に使うものもあ
りますし、さらに乾燥し炭化させて原料に使うこともあります。
湊 委 員:
平面図に浄化槽と給水タンクがあるのですが、公共下水や上水は引き込まれないのでしょうか。
事 務 局:
上水は引き込まれます。公共下水道についてはまだ整備されておりません。この給水タンクと
浄化槽は管理棟で働く方々のためのものです。
湊 委 員:
この位置に工場を建てるのに公共下水道は整備しないのでしょうか。
事 務 局:
昭和町はまだ公共下水道を整備する区域に入っておりません。昭和町西側一部区域につきまし
ては、汚水処理公社が汚水の処理を行っています。
佐名木 委 員:
汚泥を運搬するのは三光の車でしょうか。
事 務 局:
詳しくはわからないのですが、おそらく三光所有の密閉型のトラックといった車両であると思います。
佐名木 委 員:
場所は端にあって問題はあまり無いように思うのですが、食品加工団地、水産加工団地等の中
を通っていくと思うのですが、運搬経路の把握等の安全性は確保されているのでしょうか。
事 務 局:
申請上では、搬入路を決めております。搬入路ですが、米子方面からですと国道431号線か
ら境方面に向かい、市役所前の県道と431号線にぶつかる交差点から潮見町に向かうこととな
っております。松江方面からですと、江島大橋を通って天皇道路から市役所前の県道を通るとい
うことになっております。
会 長:
それ以外は通らないということですね。
事 務 局:
基本的にはそのルートを通るということになっております。
佐名木 委 員:
汚泥ということなので搬入路をきちんと確定させて、周辺施設の理解を求めるようにしてほし
い。
高 橋 委 員:
先ほど韓国に視察に行かれたとのことですが、韓国の施設はどのような立地条件で建てられて
いたのでしょうか。
事 務 局:
すいません、手元の資料ではわかりかねます。
足 立 委 員:
視察に行かれたのは市役所の担当課ですか。
事 務 局:
環境部局の担当が視察しております。
定 岡 委 員:
色々と対策を採られているようですが、市のほうでは何か定期的に検査するような仕組みはあ
るのでしょうか。
事 務 局:
建築が許可されますと公害防止協定を結ぶことになります。
定 岡 委 員:
仕組みといったことはその後の話になるということでしょうか。
事 務 局:
そうです。建築が許可されない時点で協定はありません。
定 岡 委 員:
審議があって認められたとのことですが、その際にはそういった話にはならないのでしょうか。
事 務 局:
チェック機能についてですが、境港市産業廃棄物処理周辺団体協議会がありまして、そこがチ
ェックすると思います。
足 立 委 員:
以前の山陰エコの際に環境問題についての件が出ましたが、その際には定期的に県がチェック
するとのことでしたが、きちんとなっていますでしょうか。
(確認のため都市整備課長補佐 退席)
佐名木 委 員:
このような会議には担当部局も同席させてスムーズな議事運営を行って欲しい。
足 立 委 員:
このような施設は必要だと思います。
会 長:
人の嫌うゴミ等を片付けてくれるというのにそれは別の場所でしてくれというのは難しいで
すね。境港市に住むものとして境港市の健全なより良い都市計画にするためにこの審議会を開催
するものです。位置を決めるだけということですけども、市としても安全性を定めたのでこの審
議会になったと思います。
藤 原 委 員:
事業そのものは完全な民間主体でしょうか。
事 務 局:
完全な民間です。
藤 原 委 員:
今後も民間なのでしょうか。
事 務 局:
民間です。
藤 原 委 員:
汚泥を引き取り、原料を売却する両方ともでしょうか。
事 務 局:
両方です。
藤 原 委 員:
感想ですが、内部で完全な水循環するということで非常に評価出来ることではないかと思いま
す。
(都市整備課長補佐 入室)
事 務 局:
山陰エコの件につきましては産業廃棄物と一般廃棄物の両方を取り扱っている関係上、市では
なく県がチェックしているのではないかとのことでした。市独自ではチェックしておりません。
足 立 委 員:
山陰エコの場合は、ため池がありその管理がどのようになされるかが問題になっていました。
夕日ヶ丘に近いのに大丈夫かという意見があったのですが県任せですか。
事 務 局:
山陰エコについてはそのとおりです。今回の場合は境港市産業廃棄物処理周辺団体協議会がチ
ェックするとのことです。
定 岡 委 員:
今後も新しく出来るものについても定期的にサンプリング調査等のチェックをされるという
ことで考えていいですよね。
事 務 局:
はい。
下 山 委 員:
フローチャートの中に屋根雨水を油水分離・沈砂して放流するとありますが、放流先というの
は雨水用の側溝なのでしょうか。
事 務 局:
油水分離槽を通して海域のほうに放流されます。
湊 委 員:
敷地境界線には構造物は建てないのでしょうか。
事 務 局:
囲いを建てる予定です。
湊 委 員:
勾配の関係で緑地側から雨水が来るのではないのでしょうか。側溝があるのでしょうか。
事 務 局:
囲いをする境界線上には構造物は予定されておりません。施設境界付近に入る進入路が計画さ
れておりますが、その端部に側溝が計画されております。
会 長:
他にご意見はありませんか。ないようでしたら本議案について、市の諮問により決定したいと
思いますが、よろしいでしょうか。
(異議なし)
それでは、答申案を作りますので、しばらく休憩します。
(休 憩)
(再 開) 答申文(案)を事務局が委員に配布
会 長:
今お配りしている答申文のとおり、答申してよろしいでしょうか。
(異議なし)
では、市長に入室していただきます。
では、市長に入室していただきます。
(市長入室)
それでは、答申します。
(市長が前に出て、会長が答申文を朗読)
(会長から市長へ手渡す)
市 長:
ありがとうございました。審議会からいただいた答申により決定いたします。
会 長:
今後の審議会の予定などはありますか。
事 務 局:
昭和町南地区の用途地域の指定、及び用途区域変更についての案件がありますが、開催時期は
来年1月頃を予定しています。
会 長:
その他にないようでしたら、第61回境港市都市計画審議会を閉会させていただきます。皆様、
大変ご苦労様でした。
(終 了)

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鳥取県境港市上道町3000番地
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