平成13年度普通会計決算の状況
歳入総額 194億3218万4千円 歳出総額 188億3047万7千円 |
普通会計とは地方公共団体ごとに各会計の範囲が異なり財政比較等が困難なため、 地方財政統計上統一的に用いられる会計区分です。 境港市の普通会計は、一般会計に高齢者住宅整備資金貸付事業費特別会計、 境港新都市土地区画整理費特別会計の一部を加えたもので、 下水道などの公営企業や国民健康保険費、介護保険などの事業会計は含まれません。 |
(単位:千円)
項目 | 平13 | 平12 | 増減 | 増減率 | |
歳 入 |
市税 | 3,913,863 | 3,899,669 | 14,194 | 0.4% |
地方譲与税 | 153,502 | 150,995 | 2,507 | 1.7% | |
利子割交付金 | 184,403 | 189,286 | ▲ 4,883 | -2.6% | |
地方消費税交付金 | 385,206 | 387,524 | ▲ 2,318 | -0.6% | |
特別地方消費税交付金 | 0 | 579 | ▲ 579 | 皆減 | |
自動車取得税交付金 | 68,972 | 69,491 | ▲ 519 | -0.7% | |
地方特例交付金 | 126,991 | 128,480 | ▲ 1,489 | -1.2% | |
地方交付税 | 3,727,753 | 4,242,046 | ▲ 514,293 | -12.1% | |
交通安全対策特別交付金 | 6,437 | 6,678 | ▲ 241 | -3.6% | |
分担金及び負担金 | 264,707 | 128,543 | 136,164 | 105.9% | |
使用料 | 309,155 | 305,458 | 3,697 | 1.2% | |
手数料 | 41,080 | 43,963 | ▲ 2,883 | -6.6% | |
国庫支出金 | 2,078,914 | 2,213,811 | ▲ 134,897 | -6.1% | |
国有提供施設等所在市町村助成交付金 | 107,393 | 106,615 | 778 | 0.7% | |
県支出金 | 1,403,712 | 982,748 | 420,964 | 42.8% | |
財産収入 | 565,588 | 92,600 | 472,988 | 510.8% | |
寄附金 | 4,837 | 36,215 | ▲ 31,378 | -86.6% | |
繰入金 | 798,433 | 236,317 | 562,116 | 237.9% | |
繰越金 | 398,416 | 288,988 | 109,428 | 37.9% | |
諸収入 | 2,357,642 | 2,066,637 | 291,005 | 14.1% | |
市債 | 2,535,180 | 2,527,180 | 8,000 | 0.3% | |
歳入合計 (A) | 19,432,184 | 18,103,823 | 1,328,361 | 7.3% | |
歳 出 |
人件費 | 2,798,458 | 2,700,969 | 97,489 | 3.6% |
物件費 | 1,734,845 | 1,581,470 | 153,375 | 9.7% | |
維持補修費 | 165,915 | 177,656 | ▲ 11,741 | -6.6% | |
扶助費 | 1,502,013 | 1,423,987 | 78,026 | 5.5% | |
補助費等 | 1,330,466 | 1,131,601 | 198,865 | 17.6% | |
公債費 | 1,646,300 | 1,677,699 | ▲ 31,399 | -1.9% | |
積立金 | 518,320 | 682,754 | ▲ 164,434 | -24.1% | |
投資出資金 | 6,570 | 5,813 | 757 | 13.0% | |
貸付金 | 2,187,851 | 1,844,018 | 343,833 | 18.6% | |
繰出金 | 1,454,001 | 1,461,467 | ▲ 7,466 | -0.5% | |
普通建設 | 3,357,194 | 3,698,693 | ▲ 341,499 | -9.2% | |
災害復旧 | 2,128,544 | 1,319,280 | 809,264 | 61.3% | |
歳出合計 (B) | 18,830,477 | 17,705,407 | 1,125,070 | 6.4% | |
形式収支 (C)=(A)-(B) | 601,707 | 398,416 | |||
繰越財源 (D) | 476,153 | 275,981 | |||
実質収支 (C)-(D) | 125,554 | 122,435 |
主な特徴点
平成13年度決算は、歳入で7.3% 1,328百万円、歳出で6.4% 1,125百万円のそれぞれ増となっている。 これは、平成12年度に引き続き鳥取県西部地震の影響による災害関連経費の増が主な要因となっている。 その災害関連経費を見てみると、市道などの公共関連施設の災害復旧費は減(▲304百万円)となっているものの住宅復興補助事業が大幅な増(+1,114百万円)となっており、災害復旧費全体では、810百万円の大幅な増となった。 また、被災企業等への貸付事業も大幅な増(+499百万円)となり、災害関連経費全体で1,216百万円の増の3,251百万円となった。 ◎歳入では、制度見直しや震災関連の算入減などにより地方交付税が12.1% 514百万円の減、市税や各種交付金などの他の一般財源収入はほぼ横ばいであり、一般財源全体では5.6% 506百万円の大幅な減となった。 ◎歳出では、災害復旧事業の影響で投資的経費が大幅な増となっているのにもかかわらず、将来の公債費負担を考慮し地方債借入の抑制も行い地方債借入を前年並みに留めた。その結果、財源不足を補うために基金の繰入金が大幅な増となった。 ◎経常収支比率は、2.3ポイント上昇し、92.2% これは、歳入では減税補てん債の算入などにより0.8% 63百万円の微増となったのに対し、歳出では生活保護費や児童措置費などの扶助費や人件費、公債費といった義務的経費がそれぞれ増となり、また介護保険会計や下水道事業会計への基準内繰出も大幅に増となった結果、経常経費に充当した一般財源等は3.4% 240百万円の大幅な増となったためである。 なお今後も歳入面での大幅な増は期待できない中、歳出面では扶助費や公債費、繰出金は今後も伸びていく傾向にあることから、さらに一段と厳しい財政状況となる見込である。 ◎起債制限比率は、0.5ポイント下降の12.7%(単年度は0.3ポイント下降の12.1%)となり、公債費適正化計画の最終年で目標の13.0%を3ヵ年平均でも下回った。これは、平成11年度に実施した政府資金の繰上償還が主な要因となっている。 しかし、今後はこの度の震災関連などの地方債の償還が始まるなど公債費は依然として高いレベルで推移していく見込である。 |