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第2回下水道料金等審議会(平成21年9月2日会議録)

【日 時】
平成21年9月2日(水) 14:00~16:00

【場 所】
境港市役所 第1会議室

【出席者】
(委員)
熊谷昌彦会長、永井忠志委員(職務代理者)、景山純雄委員、門永正史委員、
渡辺信之委員、権田淳一委員、長榮善二郎委員、山本博敏委員、中西健一郎
委員、足立一男委員、渡邉はるみ委員、永井美央委員、門脇美保委員、
前田香代子委員   以上14名(欠席:1名)
市)
佐々木建設部長、山本下水道課長、松本課長補佐、渡辺係長隠岐主事

【日 程】
開 会
2.議 事
  公共下水道使用料の見直しについて
3.その他
4.閉 会

【会議内容】

◆議 事
1回審議会で説明した要点と、当日配布の追加資料について、事務局から説明した後、質疑に入りました。

(追加)水量別の件数等[pdf:31KB]

◎質疑応答(前半)

(委員)
今回、政権交代しましたが、建設費の国庫補助が変わることはあるのでしょうか。
(市)
それぞれの自治体が下水道事業を計画していますので、すぐに変わるとは考えていません。
(委員)
今後も建設を進めていくのに、将来の負担が現行と比べて極端に増えるようなことはないでしょうか。
(市)
仮に市の負担が増える場合、どこの自治体も下水道事業の負担に耐えられませんし、整備も遅れてしまいますので、大きく変わることはないと考えています。
(委員)
下水道使用料は、上水道料金に対してどの程度高くなりますか。
(市)
例えば50m3の場合、上水道が5,663円、下水道が現行7,288円です。
(市)
50m3の場合は約22%高いですが、水量が多くなるほどこの割合も高くなっています。
(委員)
水量の少ない部分では、上水道に対してどの程度高くなりますか。
(市)
例えば基本使用料20m3の場合は逆に約1%安く、30m3の場合は約13%高くなっています。上水道と比べて必要経費が高いので、下水道使用料の方がかなり高くなっているのが現状です。
(委員)
今後、汚水処理費と使用料収入の格差が縮小していき、将来、使用料を値上げしないで現状維持できるような見通しはあるのでしょうか。
(市)
過去の先行投資分の返済額が、28年度以降にある程度減少していくと見込んでいます。将来、使用料収入が増えて、汚水処理費との格差が解消されれば、使用料を現状維持できることも想定されます。ただし、当面はそういう状況ではありません。
(委員)
先々には処理施設の更新なども生じるので、現状とあまり変わらないのではないでしょうか。
(市)
汚水処理費との格差が大きい現状と比べれば、将来は、ある程度改善されると考えています。
(委員)
普及率が100%になっても、現在の処理施設で対応できますか。
(市)
水量に応じて処理施設を順次増設していくこととしており、25年度から現有の2系列を3系列へ増設する計画となっています。
(委員)
借入金の一番高い金利はいくらですか。
(市)
20年度には、残高約127億円のうち金利の高い6億4千万円弱を、金利5.3%~6.6%から1.2%~1.7%へ借換えしています。
(市)
19、20、21年度の3箇年で、約12億円を低利へ借換えています。
(委員)
利息はいくらですか。
(市)
20年度の借換えによる利息の縮減効果は、約2千万円です。なお、借換えができるのは、料金改定やコスト縮減など経営改善が条件となっています。かつてと比べれば、高い金利分はかなり減っています。
(委員)
金利が高いと大きな負担となります。巨額な借入れに対して、できるだけ低利へ借換えしていけば、金利差の効果は大きいと思います。
(市)
20年度の市債返済金のうち、元金が656百万円、利子が369百万円、利率は平均3%弱となっています。現行の借入利率は1.5%程度です。
(会長)
今回の議題の討議へ移りたいと思いますので、少し説明してください。
(市)
今回提示した改定案はあくまで参考としていただき、使用料の見直しについて、ご意見をいただきたいと思います。
(会長)
これまでの説明では、少し値上げが必要な現状で、その率を決めていくというようなことだと思います。引上げない方向や、あるいは値上げが難しいとか、他市との比較、料金体系なども合わせてお話しいただきたいと思います。

ここで途中休憩に入りました。
議事を再開してから、議題の討議に入りました。



◎質疑応答(後半)

(会長)
境港市の使用料は、周辺都市と比べて基本使用料は安いですが、水量が多くなると高くなっています。今回の値上げをどの程度にするのかという議論になると思います。
(委員)
審議会には1案を示すべきで、4案も出されると、市の意向がわかりません。いずれか市の考えを示めされてから、審議すべきではないでしょうか。
(会長)
そういう形でよければ、市の考え方を説明してください。
(市)
今回の改定については、今後の段階的な見直しも考慮して、「改定案4が妥当ではないか」と考えています。理由は、昨今の地域経済の厳しい状況もありますので、市民の負担増には特段の配慮が必要だということが第一に挙げられます。基本使用料や水量40m3以下でも、周辺都市と比べておおむね適正な水準になると思います。また、国が示している水量40m3で6,000円の水準にほぼ近くなります。市の負担である繰入金を、22年度から24年度の3箇年については、9億円以下に抑制できます。
(委員)
倉吉市と安来市の使用料が高いのは、何か理由があるのでしょうか。
(市)
行政規模が大きくて経営効率の良い鳥取市、米子市、松江市と比べて、倉吉市と安来市の場合は、規模や厳しい経営状況が本市と似ており、市の負担だけに頼るわけにはなりませんので、使用料の回収に努力されていると思います。
(委員)
すぐに値上げを決めてほしくないと思いますし、審議会を開いたら必ず値上げするものでもないと思います。前回は米子市の状況なども考慮して決定した経過もありますので、値上げが必要ということであれば、もう少し議論してほしいと思います。
(市)
仮に引上げを先送りすると、次回の見直しの際に大幅な引上げとなることもありますので、できれば避けたいと考えています。提示した改定案以外でも何らかの具体案があれば、示していただきたいと思います。
(委員)
子供が2人いる4人家族の場合、使用水量は60m3くらいになるので、案3の40m3で6,194円、60m3だとさらに約4千円も加算されるのはすごく高いと感じます。水量区分41m3~100m3を、鳥取市のように60m3で分けて、単価を下げれば、子供のいる家族の負担が抑えられると思います。
(市)
鳥取市の場合、超過使用料は40m3までが119.70円、60m3までが154.35円で単価差があります。現行では40m3までが157.50円、100m3までが201.60円で44.10円の単価差がありますが、改定案3、4では40m3までが178.50円へ引上げ、100m3までが201.60円の据え置きなので、単価差がかなり縮まります。水量区分を60m3で分けても、単価差が小さく、抑制効果は限定されると考えられます。
(委員)
40m3の水量区分をやめて、21m3~60m3で同一単価とするのはどうでしょうか。
(会長)
提案のような使用料体系の水量区分の設定について、議論してもよいのですか。
(市)
それは結構です。
(会長)
他市もすべて40m3を水量区分としている中で、議論すべきなのか疑問がありますし、あるいは何らかの理由で決まっていることなのか確認できますか。
(市)
40m3を水量区分とするのはほぼ決まっていることとして、さらに60m3で分けるかどうか検討していただいた方がいいと思います。60m3で1万円を超える水準は高いので抑える必要があるということであれば、21m3~40m3の単価の引上げ幅を調整することも考えられます。
(委員)
40m3までが安いのは、節水してほしいということですか。
(市)
水は資源ですから、節水をお願いするのが、行政の基本的な立場です。節水へ誘導するために、水量が多くなるほど超過使用料を高くしています。
(委員)
40m3が標準的な家庭の水量ですか。
(市)
国から標準的な家庭の2箇月分水量として40m3が示されており、全国的な指標となっています。本市でも、かつてと比べて1件当りの使用水量が落ちており、40m3以下の件数が全体の6割を超えています。
(委員)
4件のうち3件くらいの割合が、50m3以下ということですか。
(市)
そうです。60m3以下だと約84%の割合です。全体に占める割合は高くないですが、51m3~60m3でも現在500件程度あります。
(会長)
60m3で分けるかどうか決めるのは、客観的な資料がないと難しいと思います。
(委員)
全体的な資料がないと、検討できないと思います。
(委員)
まだ50%程度の進捗状況なので、今決めることには疑問を感じます。
(会長)
使用料体系の水量区分については、客観的な資料がないと決定できないということでよろしいでしょうか。
(委員)
料金「等」審議会となっていますので、水量区分についても審議会で意見を出して、市民の代表として決めていくべきではないかと感じています。
(市)
前回18年度の審議会でも、水量区分を増やしています。料金「等」には、使用料だけでなく、受益者負担金も含まれています。
(会長)
決定するには客観的な資料が必要だと思いますが、今回は用意できないので、意見として水量区分を検討するよう要請があったと、記録しておく形の方がよろしいのではないでしょうか。
(委員)
改定案では21m3~40m3で値上げがあり、41m3~100m3との単価差が少なくなっているので、現行の区分でも良いと思います。
(委員)
節水することも必要だと思います。実際、水量区分を分けることはできるのですか。
(市)
仮に改定案4の場合、40m3までが178.50円、100m3までが201.60円で、単価差23.1円の間で水量区分を追加することが考えられます。
(委員)
3年毎の見直しということなので、次回の改定の際に考えていただければ良いと思います。
(市)
もし41m3~100m3の単価を引上げるような場合には、60m3で水量区分を分けることも考えられます。
(委員)
有収水量が、19年度と20年度で非常に低い伸びにとどまっているということは、当初見込んでいた水量よりも少なかったということですか。
(市)
そのとおりです。特に20年度が極端に低い伸びとなっていますが、この原因として2千m3超の大口事業所で大幅に減らされた影響が大きくなっています。ただ、こうした状況がずっと続くわけではなく、過去5年間の推移から2千m3超の影響を除いて、水量の増加を見込んでいます。
(委員)
先々は予定どおりになるということですか。
(市)
はい、そういう見込みです。
(会長)
先ほどの指摘のように、それぞれが代表なので、ここで意見を出して、水量区分なども決めていくという考え方もあると思います。
(委員)
前回の審議会では、どこかに水量区分を追加されているのですか。
(市)
前回、201m3~2,000m3の間で1,000m3の水量区分を追加しています。ただ、単価差は非常に少なくなっています。
(委員)
審議会条例によれば、活発に意見を言っていいと思います。
(会長)
水量区分を60m3で分ける、あるいは客観的な資料が必要との意見があったことを入れた方がいいと思います。
(市)
他市の場合、合併に伴う調整により、水量区分である程度影響を受けていることも考えられます。
(会長)
市から提案された改定案4について、さらに検討していただきたいと思います。
(委員)
水量の多い方から不満があると思いますので、改定案4の50m3以上をさらに抑制するように要望します。
(市)
ご指摘のような不満の声は聞いておりますので、今後も水量が多い方には配慮したいと考えています。
(委員)
それは、水量の多い事業所からですか。
(市)
いいえ、前回の大幅な改定後に数は少ないですが、個人から不満の声などを受けています。水の使い方には、大きな個人差がありますが、やはり1万円を超えると負担感があると想定されます。


次回の審議会は、10月1日(木)午後2時からの開催を予定し、本日は閉会となりました。

境港市役所 下水道課

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