平成21年4月定例記者会見

市長説明

 一つ目に、夕日ヶ丘の定期借地権制度について報告します。
 夕日ヶ丘の分譲は、大変苦戦をしています。周辺の民有地の低価格、経済の悪化などの影響を受けて、年々販売数が減少しています。平成20年度は市・土地開発公社共に販売実績がありませんでした。こういった状況を踏まえ、定期借地権制度を導入することに決めました。土地を買わずに家を建てることができるので、初期投資を抑えることができます。夕日ヶ丘には100坪で計算すると446区画ありますが、販売できたのは157区画です。残り289区画に対してこの制度を適用します。定期借地の期間は51年間です。契約の更新はなし。建物の再築による期間の延長もなし。借地期間満了時に建物の買取請求ができない。こういった事項を特約事項と定めて、公正証書を作成して契約をすることになっています。夕日ヶ丘団地で分譲中のすべての土地開発公社所有地と市の保留地が対象になりますが、公社の土地は事業用の借地しかできませんので、公社の土地に申込みがあった場合は、市が買取り、借地とします。保証金を100万円預かりますが、期間満了後に建物撤去し土地を返還していただいた際にお返しします。保証人として、連帯保証人が必要です。賃料は、100坪1000万円の土地の場合、土地代金の0.6%ですので年額6万円。月額で5千円になります。この制度は、鳥取県内でははじめての制度です。島根県では0.9%、広島県の府中市は1.1%、岡山市は1.1%となっており、境港市の0.6%は大変低額になっています。借地期間中に、買取の希望があれば応じます。また、借地権の譲渡、相続も可能です。大いにPRして、これを機会に夕日ヶ丘の活性化につながればと思っています。
 二つ目に、境港市DV被害者支援給付金給付事業を実施します。
 定額給付金の支給は93%が済みました。ただ、DVの被害から逃れるために境港市に来た人は、定額給付金等が受けられないので、定額給付金・子育て応援特別手当と同額を市が負担して該当者に給付します。DV被害者を保護するNPO団体が市内にありますが、現在、該当者はいないと報告を受けています。ただし、個人で非難している人もいますので、そういう方には対応します。給付を受けるには、公的機関が発行する証明書等が必要です。
 新型インフルエンザへの対応は、フェーズ3から4にあがったので、境港市でも対策本部を立ち上げたところです。電話相談窓口を設置して、保健師等が対応する体制をつくりました。市民の皆さんには、ホームページを通じて情報提供をします。

一般定期借地権制度の導入[pdf:98KB]

境港市DV被害者支援給付金給付事業[pdf:57KB]

質疑応答

【記 者】DV被害者への給付は他市もやっているか。
【市 長】松江市・米子市・倉吉市・安来市が実施しています。
【記 者】夕日ヶ丘の289区画の内訳は。
【市 長】公社が247区画。市の保留地が42区画です。
【記 者】定期借地権制度を利用できるのは個人だけか。
【市 長】今回の制度は、個人向けです。事業者には土地開発公社が別途借地を提供します。
【記 者】定期借地権について問い合わせはあるか。
【市 長】5月の市報で皆さんにお知らせします。受付開始は6月1日からです。
【記 者】定期借地権は南部町でも同様の制度を実施していたようだが。
【土地開発公社】南部町の場合は、行政と住民の間に業者が入っており、業者が借地権を譲渡することになっています。賃料の支払い方も、契約時に、契約期間分を一括して支払うことになっています。



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