平成20年1月定例記者会見

市長説明

○「鳥取県ふるさとハローワーク境港」の開設について
 鳥取県版のハローワークの開設について昨年末に廃止になると連絡を受け、県と共に働きかけたが撤回にはいたらなかった。
 県の尽力でこのたび「鳥取県ふるさとハローワーク境港」を開設することになった。
 「鳥取県ふるさとハローワーク境港」は市役所別館の1階で4月1日から業務を開始する。
 これまでと業務内容が違うのは雇用保険関係の手続きを米子のハローワークで行うという点で、そのほかの業務は境港で対応できる。
 体制としては、職業相談・職業紹介を行う非常勤の相談員を3名配置する。
 ハローワーク米子からも正職員を週2回派遣していただいて、非常勤職員では対応できないことに対応してもらう。
 求人自己検索機を5台設置します。県の就業支援員が常駐する。
 また、ハローワーク米子に境港市の優先窓口を設置してもらい、就職支援セミナー・就職面接会も実施する。
 境港市担当の求人開拓推進員をハローワーク米子に配置してもらう。
 ハローワーク米子の職員が、すべての雇用保険適用事業所を年2回以上訪問し、求人開拓を実施する。
 市では60平米の事務室の提供と、施設の光熱水費を負担する。
 雇用情勢が厳しい中、今回、鳥取県の尽力のおかげで代替施設を誘致できた。
 今後も有効求人倍率をあげるよう国、県におかれては県内3箇所に雇用協議会を設置すると聞いている。私たちも県と協調して雇用情勢の改善、有効求人倍率のアップに取り組んでいきたい。

鳥取県ふるさとハローワーク境港[pdf:86KB]

質疑応答

【記 者】 改装費は国が負担するのか?
【市 長】 国に要望したが、難しいということで、県の方で対応を検討してもらっている。
【記 者】 改装費はいくらか?
【市 長】 170万円程度。段差の解消等に費用がかかる。
【記 者】 光熱水費はいくらぐらいかかるのか?
【総務課長】 庁舎全体で支払っているので計算は難しい。試算はしていない。
【記 者】 旧施設はどうなるか?
【市 長】 利用法は聞いていない。
【記 者】 もらってはどうか?
【市 長】 施設を引き取ると財政負担をともなうので、簡単には引き取れない。
【記 者】 国にやられっぱなしではないか?
【市 長】 議長、商工会議所会頭と厚生労働省に出かけて地方の思いをすべて伝えた。全国で26箇所廃止になるが、本省まで行ったのは、鳥取県と境港市だけだった。
【記 者】 求人自己検索機は新設されるのか?
【市 長】 従来は3台設置されており、今回、2台増設される。現状も待ち時間があったので増設になったのでは。
【記 者】 雇用保険の手続きは煩雑では?
【市 長】 優先窓口は設置されたが、しかたない。
【記 者】 求人開拓推進員の境港市担当は今までなかったが期待できるか?
【市 長】 これまでもいたようだが、今まで以上に力を入れていただけると思っている
【通商課長】 平成18年度までは、一人いたが平成19年にはいなくなっていた。
【記 者】 求人開拓推進員は境港市だけを担当するのか?
【通商課長】 境港市を主に担当するということ。
【記 者】 求人開拓推進員はどんな仕事をするのか?
【通商課長】 雇用保険適用事業所を回って、会社のニーズを聞いたり、求人を増やすようセールスをする。
【記 者】 雇用保険に関してはいかんともし難いと言っていたが、今回の措置についての評価は?
【市 長】 労働局長の話では、廃止に伴っては可能な限りの代替措置を行うと当初から言っていた。鳥取県にすばやく対応してもらったおかげでこういった県版のハローワークを設置することができた。大変残念な事態であったが、雇用保険の手続き以外については担保できたことに感謝している。
【記 者】 水木しげるロードは県内でも一番の観光地であるが、都会から来た人が「泥臭さがなくなった」などと言っている。まちづくりのルールなどはあるか?イメージ作りをしておかないと、一度変わってしまうとなかなかもとに戻せないのでは?
【市 長】 店舗を開店する際のルールはない。
【記 者】 町が一体となった公園というようなまちづくりをしていかなければならないのでは?
【市 長】 観光客のニーズを踏まえ、観光協会、水木しげるロード振興会と話し合いをしていきたい。
【記 者】 水木しげるロードにある橋の欄干に設置されているブロンズ像の後ろに企業の看板ができているがどういう経過か?あそこで観光客が写真を撮るのに、企業の看板が写りこむ。今後、ほかのブロンズ像にも同じ事が起こってしまうのでは?
【市 長】 そういう情報があったので見にいった。会社のPRということもあるが、ブロンズ像の後ろに電柱があり、それを目隠しすることができるのではないかということで水木しげるさんに絵を描いてもらい看板を立てる申請をしたようだ。そういう地域振興に貢献する気持ちで作ったが、市が不適当だという判断をすれば撤去する意思はあるようだ。今後も話し合いを続けていく。
【記 者】 市長が知ったのはいつか?
【市 長】 先月。一度、行政処分をしたので、よく話し合っていかなければならない。
【記 者】 担当者がよくよく考えて対応しないと、市と癒着があるのではと思われてもしかたがない。
【市 長】 そういうことは全くないが、申請があったときに深く考えるべきであった。
【記 者】 県知事が言っていたロシア・韓国との定期貨客船の航路を結ぶことの実現に向かっての対応は?
【市 長】 知事が江原道に行った経過を聞いたが、ぜひとも実現したいので県としても早期就航に向けて尽力していきたいとのこと。境港市長として、また、境港貿易振興会としても、私にも時機を見て訪韓して相手方に働きかけをしてほしいとのこと。時機を、貿易振興会、経済界と調整している。
【記 者】 実現しても、乗客、貨物の確保の問題があるが?
【市 長】 相手方も当初からは黒字を想定していないとのこと。向こうから、ゴルフや温泉目的の観光客を呼び込みたいので、受け入れ側の態勢を整えないといけない。また、こちらからも出かけていく客も確保しなければならない。中海圏域だけでなく、山陽方面、関西方面などからも引き込みたい。
【記 者】 アシアナ航空や貨物船との兼ね合いがあるが、影響は無いか?
【市 長】 貨物の面は、韓国の釜山との定期航路はあるが、これが東海(トンヘ)からの航路ができると、韓国の日本海側から貨物が出せるので、コストを削減できるというメリットがある。また、中国の東北部の貨物も、ロシアを経由すると新たな需要が生まれる。人の面は、アシアナ航空との兼ね合いがあるが、飛行機と船の両方を活用したより幅広い商品が提供できるのでは。
【記 者】 一緒に行くのは商工会議所の方か?
【市 長】 そういった面も想定しながら県と相談しながら決める。
【記 者】 実現への期待は?
【市 長】 戦前は境港から韓国、中国に貨客船の航路があったが、戦後初めて海の道で往来できるのは画期的である。境港は海を中心に発展してきたので、将来もその方針は変わらない。ぜひ、実現したい。



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