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市政概要報告要旨(平成19年9月5日)

 平成19年9月定例市議会にあたり、市政の概要について申し上げます。

休日・時間外の行政サービスについて

 市役所の窓口事務に関しましては、平日の受付時間の延長や土曜・日曜日の取り扱いを求める市民からの要望に対して、予てから、市役所庁舎の構造や、職員配置、人件費など様々な面から検討してまいりました。
 その結果、今年10月1日から、平日の開庁時間内に電話で予約いただいた証明書等につきまして、平日は午後5時30分から午後7時30分まで、土曜・日曜日は午前8時30分から午後5時までの間に、宿直室で交付するという形で、「休日・時間外の行政サービス」を実施することといたしました。
 対象とする交付書類は、住民票の写し、印鑑証明、所得証明、課税証明、資産証明、納税証明の六種類を予定しております。
 今後も、行財政改革を進めつつ、市民ニーズを的確に捉え、市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。


子育て支援について

 全国的に児童虐待が深刻化する中、本市も例外ではありませんが、虐待が起こる要因の一つに、保護者の社会的孤立があげられ、また、主たる虐待者は実母が最も多いという点からも、子育て支援の重要性が年々高まっております。
 本市では、7月20日に「児童虐待防止研修会」を開催し、保育士を中心に、学校、民生児童委員、医療関係者など約180人の参加を得て、児童虐待に対する対応力の向上を図ったところであり、今年度から新たに取り組みました「妊娠期からの読み聞かせ事業」や「家族で遊ぼう休日プレイルーム」など、親子の絆を深めるための事業についても、好評のうちに計画どおり実施中であります。
 また、保育サービスにつきましては、延長保育の利用実績が、実施園の拡充により8月末で前年度に比べほぼ倍増しており、今年度から台場保育所で開始した一時保育も、緊急時の受け皿としてご利用いただいております。
 保育料の引き下げにつきましては、市報等に加え、予防接種や母子健診時など、あらゆる機会をとらえて広報に努め、市民への周知を図っているところであります。


学校教育について

 「開かれた学校づくり」の一環として、6月27日に、市内一斉学校公開日を実施いたしました。当日は、保護者や地域の方々など、約1800人の来校者があり、授業の様子から給食、掃除、中学校では部活動まで、自由に参観していただきました。
 今回は、参観された感想について、全校統一のアンケート調査を行ったところ、概ね肯定的な評価でありましたが、「服装や言葉遣いの乱れ」、「人の話が聞けない」など、厳しいご意見も多数いただきました。
 今後は、このような声を真摯に受け止め、改善に努めるとともに、「開かれた学校」、「信頼される学校」への取り組みを一層進めてまいります。
 また、学校の施設整備につきましては、上道小学校のプール改修及び第一中学校の武道場屋根改修の工事を完了したところであり、小中学校施設の耐震診断につきましても、8月に対象校すべての業務委託契約を締結いたしました。今年度末には診断結果が出る予定であり、その結果も踏まえ、今後、年次的な施設改修計画を策定いたしたいと考えております。
 


社会教育について

 読書を通した人づくり・まちづくりを目指して、「読書活動推進大会」を6月30日に開催いたしました。
 第3回目となる今年は、市内外から約250人の参加を得て、小学生の活動発表や、ボランティアによる胎児期からの読み聞かせの事例発表、さらに「朝の読書から家読(うちどく)へ」をテーマとした講演会を行い、学校での「朝読」の成果を保護者との「家読」へ発展させていく重要性を確認することができたところであり、今後これを読書活動推進の指針の一つとしたいと思っております。
 また、市民活動センターでは、読み聞かせ団体による「境港おはなし広場」を開催し、毎回、幼児から高齢者の方まで幅広く参加いただいており、読み聞かせ活動を通した「生涯読書」の推進にも取り組んでいるところであります。
 


水産業について

 平成19年上半期の境漁港における水揚量は、5万9千9百トン余で、対前年比152%、水揚金額は、101億4千万円余で、同じく138%と、水揚量・水揚金額ともに、前年を大きく上回っております。
 クロマグロ漁についても順調な水揚げが続き、8月末現在、水揚本数4万5千本余、水揚重量1千9百トン余、水揚金額25億5千万円余となっております。
 水揚げ好転の要因としては、アジ、サバのまき網魚種とイカの好漁があげられ、大変喜ばしく思っていますが、水産業を取り巻く環境は、漁船の老朽化、燃油の高騰など様々な問題が山積しており、楽観できるものではありません。
 このような中、漁業者と地域が一体となって、漁獲から加工、出荷に至る生産体制を改革し、コスト削減と収益性を向上させる改革計画策定のための「境港地域水産業構造改革推進プロジェクト協議会」が、8月1日、境港水産振興協会を中心として立ち上げられたところであります。
 境港市の水産業全体の振興に向けて、鳥取県と協調しながらこのプロジェクトを積極的に支援してまいりたいと考えております。


第9回全国和牛能力共進会鳥取大会について

 この大会は、各都道府県から選抜された優秀な和牛が集まって、その優劣を競う全国大会として、5年に1度開催されるもので、「和牛博覧会インとっとり」と銘打って、10月11日から14日までの4日間、米子市崎津住宅団地、境港市、大山町を会場に開催されます。
 境港会場となる竹内工業団地では、「隠岐の牛突き」をはじめ、「山陰郷土芸能ショー」、「妖怪そっくりコンテスト」、「ゲゲゲの鬼太郎ゲタ飛ばし大会」などの催しや、中海圏域関係者による物販コーナー、カニ汁の無料サービスなどを計画しております。
 また、この機会を捉えて、全国からお越しになる方々に、水木しげるロードや海とくらしの史料館などにも足を運んでいただけるよう、積極的に本市の魅力をピーアールしたいと考えております。


観光と商工業について

 8月末における「水木しげるロード」の観光客入込み状況は、昨年を約62%上回る106万人余となっており、念願だった「年間入込客100万人」を早くも突破しました。
 これまでに取り組んできた誘客促進事業をはじめ、松竹映画「ゲゲゲの鬼太郎」の全国ロードショーや、第5作目となるテレビアニメの放映に合わせた積極的なイベントの実施などにより、水木しげるロードが観光スポットとして全国的に認知された結果であると考えております。
 また、後継者不足により、産地として厳しい環境下におかれている伝統的工芸品「弓浜絣」につきましては、その中核となる人材養成を図るため、弓浜絣産地維持緊急対策事業として、今月から従事者3名による後継者養成研修が「弓浜がすり伝承館」で開始されたところであります。



環日本海交流について

 境港(さかいこう)の利用促進を図るため、8月2日、首都圏で初めて「境港利用促進懇談会イン東京」を開催いたしました。
 当日は、首都圏の商社、メーカー、物流系企業等の関係者約150人に、境港のソフト・ハード面の概要や定期コンテナネットワークを説明するとともに、スピーディーな手続きの対応や迅速な貨物の引渡しなど、小回りの効くサービス体制をアピールしたところであります。
 また、8月24日から27日にかけて、中国琿春市において開催されました「第13回環日本海拠点都市会議」に参加いたしました。
 会議には、中国からは琿春市、延吉市、図們市、韓国からは束草市、東海市、浦項市、ロシアからはウラジオストック市、沿海州ハサン区、日本からは本市のほか米子市、新潟市、上越市の各都市代表が参加し、「環日本海地域の連携と共同発展」をテーマに意見交換を行ってまいりました。
 特に、現在、新潟港とロシアのトロイツァ港、韓国の束草港を結ぶ「北東アジアフェリー航路」開設に向けた取り組みが進められていることから、境港が寄港地の一つとなるよう関係都市に強くアピールしたところであります。
 今後とも、拠点都市会議やポートセールスなどを通じて環日本海地域における経済交流を積極的に推進し、地域経済の活性化を図ってまいります。
 


米子・ソウル便休止問題について

 アシアナ航空から米子・ソウル便の運航を休止する方針が伝えられた問題で、環日本海拠点都市会議からの帰路、8月28日、平井鳥取県知事等とともにソウルのアシアナ航空本社を訪れ、姜柱安(カン・ジュアン)代表取締役社長に運航継続の要請を行ってまいりました。
 要請に際しては、同便は山陰唯一の国際定期航空路線であり、この路線を失うことは、地域経済の振興に極めて影響が大きいことから、本市及び本市議会はもとより、鳥取・島根両県、両県議会、米子・ソウル国際定期便利用促進実行委員会をはじめ、鳥取県市長会、同市議会議長会、さらに、中海市長会、中海沿岸五市町議会議長連絡協議会、中ノ海ブロック経済協議会などからの要望書を直接提出して、運航の継続を強く求めたところであります。
 席上、鳥取県側としては、目標搭乗率を70%とし、これに達しない場合に一定割合の保証金を支払う緊急運航費支援制度の創設などを提案するとともに、アシアナ航空からは搭乗率向上のための提案などを受け、今後の取り組みについて意見交換した結果、10月28日からの運航休止については保留し、再検討されることが表明され、当面運航が継続されることとなったところであります。
 しかしながら、米子・ソウル便の永続的な運航には、搭乗率の向上が何よりも重要であり、今後、山陰地方における官・民あげての利用促進が不可欠となります。
 環日本海交流の西の玄関口をめざす本市にとって、同便の存続は、観光振興や国際交流に止まらず、貿易振興の面においても大きなインパクトを有しており、今後の本市発展に欠かすことのできないものと考えますので、鳥取・島根両県の官民組織である米子・ソウル国際定期便利用促進実行委員会や中海市長会などと一層連携し、一体となって路線の活用を促進してまいりたいと考えております。


中海圏域の交流、連携について

 中海圏域における連携に向けては、近年、圏域4商工会議所を中心とした「中海・宍道湖・大山圏域観光連携事業推進協議会」による取り組みが精力的に進められております。
 一方、行政におきましてもこれまで、松江市、安来市、米子市、境港市による「中海圏域四市連絡協議会」を組織しておりましたが、毎年事務局を持ち回りとしていたこともあり、機動性を十分に発揮できない側面がありました。
 そこで7月6日、この連絡協議会を「中海市長会」に改称し、事務局も会長市に固定することでより機能的な体制とするとともに、今後3年間の会長に松浦松江市長を選任したところであります。
 将来予想される道州制の導入をにらみながら、県境を越えた連携を進め、圏域の一体的な発展に向けた共同事業などに取り組んでいく基盤組織として、官・民の体制が整ったことは、大変意義深いものと考えております。
 なお、今年度の中海市長会としての取り組みとしては、10月に開催される和牛博覧会への出展や、大都市圏へのアンテナショップ開設への検討、また、公共施設の相互利用などの事業を計画しているところであります。
 また、松江市とともに支援する「全国ペーロン選手権中海大会」につきましては、昨年の長崎大会に続く2回目の全国大会として、今月の15、16日に開催されます。
 この大会は、これまでのペーロンレースとは趣(おもむき)を変え、「古代出雲神話のふるさと」にちなみ、松江市の大橋川から大根島を経由して境港市弥生町岸壁までの、全行程約25キロメートルを漕いで覇を競い合う全国で初めてのスポーツイベントであります。
 出場クルーは、長崎市や相生市をはじめとする5チーム280人で、200人以上のスタッフがサポートする予定となっており、松江・境港両市民の協働により成功裡に実施されるとともに、本大会を通じて中海圏域の魅力が全国に発信され、圏域のより深い連携と発展に繋がることを期待いたしております。




米子空港滑走路延長事業について

 滑走路延長事業の本体工事につきましては、国土交通省において空港内の用地造成工事のほか、駐機場や誘導路の新設工事が鋭意進められております。
 関連プロジェクトにつきましては、市道外浜線の付替えが7月末に完成し、8月1日から供用開始したところであります。
 また、JR境線中浜駅の行違い設備設置に伴う、市道中浜33号線と水路の移設につきましても7月末に終了し、今月から、JR西日本による行違い設備設置工事を含むJR境線の付替え工事が着手される予定となっております。
 空港新駅とターミナルビルを結ぶアクセス歩道につきましては、国・県・市及び空港ビルやJR西日本との協議の中で、県道横断部を歩道橋とする案に集約され、今後は、新駅待合室等の事業費やその後の管理費等について協議が重ねられることとなっております。



 以上、市政の概要についてご報告申し上げましたが、議員並びに市民各位の格段のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。