平成19年5月定例記者会見

市長説明

 このたびは、2点について発表させていただきたいと思う。
1.水木しげる記念館・海とくらしの史料館・はまるーぷバス共通チケット販売について
 1つ目は、水木しげる記念館と海とくらしの史料館を「はまるーぷバス」でつなぎ、そして両館の連携を進めるということで共通チケットを販売したい。6月1日から実施したいと思っている。
 資料のとおり、水木しげる記念館、海とくらしの史料館、はまるーぷバスの往復料金は合計で1300円かかるが、これを共通チケットで800円に、中学生・高校生については800円のところを600円に、心身障害者・小学生は600円のところを400円にすることで、施設相互の相乗効果を図るということである。
 昨年は、海とくらしの史料館はマンボウ効果もあり入館者が増えたが、そういった勢いを水木しげる記念館と連携することによって、さらに活性化を図ろうというものである。6月1日から実施をしたい。

2.第13回環日本海拠点都市会議について
 次に、第13回の環日本海拠点都市会議の日程が決定した。
 今年は、中国吉林省の琿春(フンチュン)市で開催することとしており、8月24日から27日までの4日間行なうということである。テーマは、「加強合作・共同発展」。これは、合作(共通の目標のために協力しあうこと)を強め、共同開発を求める、こう いったテーマで第13回の会議を開催するものである。
 境港市の方からは、1.静脈物流を活用した環日本海圏域における経済交流の拡大ということと、2.北東アジアフェリー航路の境港への寄航、こういったことを求めていきたい。
 現在、琿春市の方から日本には2つの県と5つの都市に、中国は琿春も含めて3市、韓国は新たに浦項(ポハン)を含めて3市、ロシアについては、ウラジオストク、ナホトカ、ハサンの3地区、北朝鮮についても羅先(ラソン)市、これは羅津(ラジン)と先鋒(ソンボン)が合併した市だが、ここに招聘をしたということであり、モンゴルについては招聘について検討中ということである。
 従って、モンゴルを除いては2県15都市という予定になっている。モンゴルが加われば初めての参加ということになろうかと思う。
 なお、6月1日から発売する水木しげる記念館、海とくらしの史料館、はまるーぷバスの共通チケットは、このような、大人用、中学生・高校生、小学生と障害者用の3種類のチケットを用意している。


水木しげる記念館・海とくらしの史料館・はまるーぷバス 共通チケット[pdf:20KB]

第13回環日本海拠点都市会議[pdf:63KB]

質疑応答

【記 者】先日、ゴーデンウイークがあり大変な人出だったが、まず感想を。
【市 長】連休期間中の22万5,000人という、この数字には正直驚いた。
 駐車場の関係についても、連休の前半にそういった状況が見えたので、途中から、駅の西の地区になるが、臨時駐車場として確保し、あるいは市民会館・市役所駐車場と職員駐車場を開放し、なるべくこちらに誘導するような対策をとったところである。
 映画 ゲゲゲの鬼太郎の封切りもあったし、テレビのアニメも始まり、そういったものが相乗的に、今回大きく貢献したのではないかと思っている。
【記 者】一時に集中的に来られた。来年のゴールデンウイークもそうだが夏休みもある。これからいろいろ関係者間で対策を考えることになると思うが。
【市 長】一日に一番多い日が5万人を超えている。5万人の方が水木しげるロードを中心に集中的に来ておられる訳で、そういった昨年を大幅に上回る来場者だったので、実際私どもとしても驚いた。夏休みに向かって、さらに駐車場対策、あるいはお見えになるお客さんに対するもてなしというか、そういったところで、さらに齟齬がないように対策をとらなければならないということであり、その時期に向けていろんな関係者と改めて協議して、可能な限り万全な受け入れ体制にしていくことを考えていきたい。
【記 者】共通チケットの料金設定で、入館料プラス100円とは。
【市 長】水木しげる記念館の入館料700円にプラス100円の値段だということ。
【記 者】記念館と史料館の入館人数は年間どれくらいか。
【通商課長】2006年の入館者数は、水木しげる記念館が198,694人、海とくらしの史料館が42,809人。これは暦年、1月から12月までの数値。「年度」の数値は後でお答えする。
【記 者】水木しげる記念館入館料プラス100円という料金設定は、結果的にこの値段になったのか、もともと水木館プラス100円ぐらいにしようということだったのか。
【市 長】正規の金額でいくとバス代200円を含めて1300円。これを両施設の連携によって、もっともっと相乗効果を上げよう、それにはどの程度の料金設定が適当なのかということで、こういう料金設定をした。このチケット料金は、入館者に応じて収入は案分する、そういう考え方にしている。
【記 者】水木しげる記念館と海とくらしの史料館との距離は。
【生涯学習課長】約1キロ。歩いて15分ぐらい。
【記 者】去年、水木しげる記念館とポートサウナの共通券のようなものを作られたと思うが、その効果は。
【通商課長】ポートサウナ側から言えば、平成18年度は、17年度に比べて利用客、収入ともに約2割増しになっているので、そういう効果は出ている。
【記 者】この前、駅前のブロンズ像の破損があって大変残念なこと。水木しげるロードのブロンズ像ができてから過去十数回あるようだが、何かいい対策は考えてないか。
【市 長】開設当初は頻回にあったが、最近はこういったケースはなかった。このブロンズ像は、たまたま保険に入ってない分だった。
【通商課長】等身大のものは持って帰られないので、保険はかけてなかった。保険ということでなく、地元の水木しげるロード振興会の会長も、地元としても夜パトロールするなどを考えていきたいと言っている。平成5年に出来た頃には立て続けに壊されたが、途中落ち着いてきていた。他のブロンズ像の保険は当初からかけていた。
【記 者】今回、壊された鉛筆が貴重なものなら、発表が暗くなってからだったが、市としてももう少し早く発表できなかったか。
【通商課長】役所内部のことで申し訳ないが、通商課の職員が前日の夕方に見つけて、翌朝、担当課の都市整備課に報告し、警察に被害届を出したのがその日の午後になった。
【記 者】もし貴重なものなら、それ以前に、市の方から情報提供があっても良かったのでは。
【市 長】そういったことは、これから気をつけないといけないと思う。しばらくこういうケースがなかった。そういったケースがあったら、速やかに情報として出したいと思う。
【通商課長】先ほどの、水木しげる記念館と海とくらしの史料館の平成18「年度」の入館者数は、記念館が204,328人、史料館が41,418人。
【記 者】いずれも過去最高か。
【通商課長】水木しげる記念館の方は最高。
【生涯学習課長】海とくらしの史料館は、最近は25,000人ぐらいで推移しているが、開館当初は15万人くらいあった。
【記 者】過去何年で最高か。
【生涯学習課長】ここ10年ぐらい。開館して13年になるが、最初の3年くらいは多かった。(注釈後記…正確には過去8年の中で最高)
【記 者】拠点都市会議は、これから各都市に琿春が招聘状を出すということで、これからの話か。
【通商課長】モンゴル以外は出している。6月の初旬ぐらいが締め切りとなっている。
【記 者】北朝鮮については、去年は招聘を見送ったのではなかったか。
【市 長】昨年だけは見送ったと思う。
【記 者】招聘は主催地の琿春の意向か。
【市 長】そう。昨年はいろんなことがあった。そういったことからでないかと思う。去年の主催地は韓国の東海(トンへ)市だったので、多分出してないと思う。今年は招聘をする。ただ、これまでもずっと招聘はそれぞれの開催地がしているが、参加はない。
【記 者】招聘は昨年が特殊だったということか。
【市 長】そうだと思う。
【記 者】いつから参加がないのか。
【通商課長】当初から。
【記 者】今年も、琿春が招待するとしても、来るかどうかはまだ分からないということか。
【市 長】分からない。6月5日が締め切りだったと思う。
【記 者】ラソン市の漢字は。東海岸のまちか。
【通商課長】羅針盤の「羅」に、後先の「先」。ロシアとの国境のところの都市。
【市 長】一つ山を越えると琿春。羅津と先鋒というまちだったが、それぞれの頭文字をとって羅先市となったようである。
【記 者】この会議で、物流とか形になりそうな見通しのあるものは何かあるか。
【市 長】今、環日本海定期航路ということで、韓国の束草(ソクチョ)と日本の新潟とロシアのトロイツア港、この三角形で環日本海航路というのがそろそろ運航される。
【通商課長】8月から10月の間に、運航開始される。
【市 長】こういった、韓国、日本、ロシアの三角航路の中に「わが境港もぜひ入れてほしい」という要望をしているが、そういった航路ができるのは、貨物の量に大きく影響するので、要望は出しながらも、貨物の創出にも両面から取り組んでいかないといけない。
 私どもの方からは、静脈物流を活用した環日本海圏域の経済交流の拡大を図っていくことを訴えていきたいと思っている。
【記 者】去年、北朝鮮の都市を招聘しなかったのは、ミサイルの後だったか。
【通商課長】ミサイル発射の後に拠点都市会議があり、核実験が10月だった。
【市 長】これまでも開催地は声をかけているが一度も参加はない状況。ただ、琿春が今年の開催地であり、羅先は琿春に近く一番経済的にも結びつきが大きいので、どういった返事がくるのかは分からない。過去、中国の延吉市と図們市で開催したときも声をかけているが参加はなかった。そういう経過はある。
【記 者】過去一度も北朝鮮は参加していないのか。6月5日というのは回答の締め切りか。
【通商課長】そう。その日までに各都市が参加するかしないかを回答する。
【記 者】北朝鮮が参加すれば初めての参加か。
【市 長】そう。モンゴルは打信をするかどうかを検討中で、参加すれば初めてとなる。
【記 者】日本側の2県、5都市とは。
【市 長】県は鳥取県と秋田県、市は、境港市のほかに米子市、鳥取市、浜田市、上越市の2県5都市。
 中国が琿春市、延吉市、図們市、韓国が東海市と束草市、新たに今年から浦項市が招聘先に加わった。ロシアについてはウラジオストク、ナホトカ、ハサンの3つ。そして、北朝鮮については羅先市に招聘状を出したということのようである。モンゴルについては招聘をするかどうかを検討されている。
【記 者】市長は先日、北栄町に行って町長と会談されていたが、それは、コナン通りと水木しげるロードで、協力とか何か提携とかを考えているのか。
【市 長】新聞紙上で対談したが、境港市が先進地だということで私にお呼びがかかったのでないかと思う。コナンは中国や台湾では非常に人気があると聞いており、もちろん鬼太郎も人気があるようだから、そういったところでとくに「海外からのお客さんを受け入れることについては、いろいろと協調していきましょう」という話はした。
【記 者】具体的にはこれからか。
【市 長】そう。これからになる。まだ具体的には話は出ていない。
 かなり台湾ではコナンがすごい人気のようで、お客さんが来られれば、境港の水木しげるロードにも来ていただくとか、あるいはその逆もあろうし、そういったところは協力しないといけませんねという話はしている。




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