トップページ > 市長の部屋 > 市議会での表明 > 市政概要報告要旨(平成18年12月6日)

市政概要報告要旨(平成18年12月6日)

 平成18年12月定例市議会にあたり、市政の概要について申し上げます。

平成18年度の財政見通しについて

 歳入におきましては、地価の下落、法人業績の低迷など、未だ市税を取り巻く状況は大変厳しいものとなっておりますが、予算額に見合う税収の確保に向けて、引き続き徴収強化を図ってまいります。
また、地方交付税において、普通交付税は予算額25億1千万円に対し、25億6千万円余の決定をみたところでありますが、特別交付税はここ数年大幅に削減されており、今年度も全国各地の風水害の被災地に手厚く配分されることを考慮しますと、本市への配分は昨年度に比べ減額が見込まれます。今後、予算額の確保に向けて努力してまいります。
 一方、歳出におきましては、計画いたしました諸事業は、概ね実施できるものと考えております。


平成19年度予算編成の考え方について

 本市の財政状況は、市税収入の長期低迷や地方交付税等の減額を主な要因として、歳入における一般財源総額が減少し続けている一方、歳出においても、社会保障関係経費の増大や過去から累積した公債費の高止まりなど、財政構造の硬直化は、その度合いを強めてきております。
 このような状況のもと、平成19年度の予算編成にあたりましては、歳入の改善が見込めない中、今しばらくの間、歳出における削減努力の継続、特に中長期的な取り組みによる公債費の抑制などにより、現状の歳入に見合った歳出規模に是正していくことを目標にしてまいりますが、同時に、市民生活に直結した必要不可欠な施策や、時代背景に即した新たな財政需要には、時を逸することなく的確に応えていかなければならないと考えております。
 これらのことから、平成19年度予算の全体像につきましては、引き続き緊縮型予算とならざるを得ないと思いますが、「自立・持続可能な財政基盤の確立」に向けた予算編成を行なってまいりたいと存じます。


市制施行50周年記念事業について

 境港市が誕生し半世紀という節目にあたり、市民の皆様とともに将来に向けて魅力あるまちづくりを進めていくため「市制施行50周年」を祝う記念事業を実施しました。
 9月23・24日の両日には、元オリンピック選手を招いての「はつらつママさんバレーボール」を、また、NHK鳥取放送局の協力を得て、11月23日には、「ぐーチョコランタン小劇場」、12月3日には「のど自慢」を開催しましたが、いずれも大盛況のうちに終えることができました。
 このほか、本市の移り変わりを写真で綴った「境港市制50周年記念写真集」を10月末に発刊し、11月3日には、恒例の「市表彰式並びに金婚・ダイヤモンド婚記念祝賀式典」を開催して、参列者とともに50周年を祝いました。
 なお、市民団体などが主催される事業の中で、内容が「市制施行50周年記念」にふさわしい事業については冠使用を拡げ、現在までに6件の事業が開催されたところであります。


社会教育について

 10月22日、第19回全国スポーツ・レクリエーション祭のフリー参加種目として「健康ウォーク」を本市で実施しました。遠くは秋田県から、そして韓国江原道からも参加をいただき、総勢800人を超える皆様が、快晴の空の下、それぞれ自分にあったコースに分かれて楽しまれたところであります。
 今後も、市民の健康増進に効果的なウォークキングの催しを継続して取り組んでまいりたいと考えております。


児童福祉について

 多様化する保護者の勤務形態に対応するため、本年9月から新たな保育サービスとして「休日保育」を渡保育所で開始いたしました。12月1日現在の登録者は18名、1日当たりの平均利用者数は3人となっており、順調な滑り出しとなっております。
 また、保育施設では現在、来年度の園児募集を行っておりますが、公・私立全園で延長保育をはじめ保育サービスを充実する計画となっております。
厳しい財政状況ではありますが、子育てしやすいまちづくりにつきましては、特に力点をおいて取り組んでまいりたいと考えております。


障害者福祉について

 10月から障害者自立支援法が完全施行され、障害者相談支援事業やコミュニケーション支援事業などの実施主体が市町村となりましたが、鳥取県西部地域では、サービスに大きな格差が生じないように圏域市町村の共同で実施しているところであります。
 またサービス利用の際に必要となる「障害程度区分認定」につきましても、きめ細かな調査を実施し、障害の実態に即した判定作業を行なっているところであり、今後も新制度の周知を図りながら、「必要なサービスが受けられない」ということがないよう、十分に配慮した事業実施に努めていく必要があると考えております。


生活習慣病及び介護予防対策について

 市民の生活習慣病対策については、平成17年度には、外江地区で「はつらつ健康大学」を開催しましたが、今年度からはさらに、国の全額助成を取り入れ、「国保ヘルスアップ事業」として本格的に生活習慣病予防に取り組んでおります。
 今年度は、外江地区と境地区におきまして、11月から鳥取大学医学部との連携のもと、理学療法士や管理栄養士等の専門家の指導により、食事・運動などの生活習慣を改善して市民の健康度の向上を図るほか、地域の健康づくりリーダーの養成にも取り組んでおります。
 介護予防については、基本健康診査などを通じて、介護が必要な状態になる前の高齢者を早期に把握し、特定高齢者として認定後、地域包括支援センターで個々に応じた効果的な介護予防事業に取り組んでおります。
 特に、地域においては、高齢者ふれあいの家を拠点に、介護予防や認知症予防対策として、運動機能の向上や認知症に対する知識の普及啓発を図られ、上道地区ではボランティアによる住民主体の認知症予防サークルが結成されるなど、独自の取り組みも見られるようになってきております。今後も、このような地域の特色を活かした取り組みの輪が全市的に拡がることを期待しております。


水産業について

 北朝鮮による核実験の実施に伴い、日本政府は10月14日に北朝鮮に対する制裁措置を発動しました。
 これにより、境港を本拠地として北朝鮮水域に出漁していたベニズワイガニ漁船の、同水域での操業許可が取り消されたところであります。
 同水域での水揚量は、平成17年の境漁港におけるベニズワイガニの水揚量の約3割を占めており、今後、カニ加工業の原料不足や関係企業の経営悪化などが予想されることから、10月25日には、境港水産振興協会とともに、この度の北朝鮮に対する制裁措置にかかる支援について、農林水産大臣をはじめ国に対し要望したところであります。


全国和牛能力共進会鳥取県大会について

 「和牛のオリンピック」とも称され、全国の優秀な和牛が5年に1度、一堂に会してその優劣を競う全国大会が、来年10月に米子市崎津住宅団地をメイン会場に、本市竹内団地をサブ会場にして開催されます。
 全国から来場される多くの参観者に、鳥取県及び本市の農畜産物や観光・物産等を幅広く情報発信していくため、9月29日、「第9回全国和牛能力共進会鳥取県大会境港市実施本部」を設置したところであり、今後、鳥取県実行委員会と協調したイベントなどに取り組んでいくこととしております。


環日本海交流について

 10月19日から21日までの3日間、韓国東海市におきまして、「第12回環日本海拠点都市会議」が開催されました。
 韓国からは東海市と束草市、中国からは琿春市、延吉市、図們市、日本からは、本市をはじめ米子市、浜田市、鳥取市が参加し、「環日本海経済交流の実践」をテーマに各都市の代表が意見交換を行なったところであります。
 本市からは、静脈物流を活用した経済交流の拡大、各都市の観光資源を活かした観光交流の推進、環日本海定期航路の開設に向けた取り組みを提案いたしました。
 また、来春にも開設が予定されている「日本海横断航路」の寄港地である束草市長との会談では、境港が同航路の寄港地の一つとなるよう協力をお願いするとともに、同じ水産都市として発展するよう人や技術の交流促進等について意見交換したところであります。
 今後とも環日本海地域との経済交流を積極的に促進し、本市経済の活性化につなげてまいりたいと考えております。


観光振興について

 境港商工会議所では、創立100周年記念事業として「さかいみなと海の弁当」、「妖怪川柳コンテスト」、「境港妖怪検定」、「ぜんまい式音声ガイド」などのユニークな事業に取り組まれ、「さかなと鬼太郎のまち境港」をあらためて全国に発信いただいたところであります。
 このほかにも今年は、「妖怪そっくりコンテスト」、「ゲゲゲのゲタつみ大会」などといった新たな企画が実施されており、こうした民間の方々が主体となったお取り組みに感謝するとともに、今後も大いに期待しているところであります。
 また、県域を超えた官民一体の組織である「中海・宍道湖・大山圏域観光連携事業推進協議会」では、10月に中海遊覧船の実験運航を実施されたほか、11月には圏域の観光情報を発信するポータルサイトを本格稼動させるなど、広域観光連携の具現化が急速に進みつつあるところであります。

隠岐航路について

 隠岐航路を運航する隠岐汽船株式会社におかれましては、観光客や公共事業の減少に加え、重油の高騰、設備投資の債務負担などが重なり、経営が極めて厳しい状況に陥っていることから、現在、経営改善計画を策定し再建に向けた懸命な取り組みが進められていると伺っております。
 隠岐航路が明治18年に開設されて以来、本市は、本土側寄港地としての長い歴史があり、隠岐島との繋がりは山陰のどの地域より深い関係を有しております。本市としましても、隠岐航路の存続が図られるよう、できる限り支援をしていきたいと考えておりまして、今後、鳥取県、境港管理組合に対しましても、支援の必要性等について訴えてまいる考えであります。


米子空港滑走路延長事業について

 米子空港の滑走路延長事業につきましては、国土交通省において本年3月から空港内の用地造成工事が進められておりますが、関連プロジェクトであります市道外浜線の付替えや有田川の改修、JR境線中浜駅行違い設備設置に伴う市道と水路の付替えにつきましても、11月から順次工事が着手され、本年度末の完成が予定されているところであります。
 鳥取県により実施されております県道の付替えにつきましては、現在、米子市側の外浜街道からのアクセス道路を中心とした工事が行なわれており、平成20年度前半の完成に向け整備が進められております。
 また、県道米子空港線南側に設置される防音堤につきましては、10月から土砂の搬入が始められたところであり、平成20年度中の完成を目指していると伺っております。
 このほか、滑走路延長事業に伴う地域振興計画につきましては、本年度は、市道の側溝整備をはじめとする生活関連道の整備や、高松町会館の建築を実施することといたしており、各事業とも、10月から順次着手したところであり、3月末の完成を予定しております。


 以上、市政の概要についてご報告申し上げましたが、議員並びに市民各位の格段のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。