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第2回境港市下水道料金等審議会(平成18年10月17日開催)

日時   
 
平成18年10月17日(火) 19:00~21:00

場所  
境港市役所 第1会議室

参加委員など  
(委員)
永井忠志委員(職務代理者)、景山純雄委員、西村岩市委員、湯中義人委員、権田淳一委員、中村勲委員、前田香代子委員、池淵美津子委員、駒居照子委員、山本博敏委員、小板裕委員、長田あゆみ委員、池谷由美委員、平野明子委員 以上14名 (欠席者 熊谷昌彦会長)
(市側)
武良建設部長、山本下水道課長、中垣下水道課課長補佐、柏木計画整備係長、松本維持管理係長、渡辺普及係長、新主任、遠藤主任

日程
 
1 開 会
2 議長選出
3 議長挨拶
4 議 事

内容
 
●議長選出
(市) 
熊谷会長欠席のため、境港市下水道料金等審議会条例第4条第3項の規定により、職務代理者の永井委員を議長として、議事を進めてもらいます。

●議長挨拶 

●議事
(市)
「下水道財政計画(前回の資料)の訂正」と
下水道財政計画[pdf:17KB]

「使用料区分を新たに設けた汚水処理費回収のシミュレーション」を説明。

汚水処理費回収のシミュレーション[pdf:39KB]

(委員)
前回の資料は、今日は使わないということですか。
(市)
質問があれば、前回の資料を見て受けたいと思いますが、何種類も同じものがありますと分かりにくくなりますので、前回の資料については、封筒に入れてしまっていただければと思います。
(議長)
最初に、前回の下水道料金等審議会での質問の保留事項について説明をお願いします。
(市)
●保留事項の説明
1 汚水の維持管理費が平成17年度と平成18年度で約2千万円違う理由
2 汚水の維持管理費が平成19年度から右肩上がりで増えていく理由
3 汚水資本費の私費負担経費(基準外繰入)が年々増加する理由

保留事項[pdf:364KB]

(議長)
質問事項はありませんか。
(委員)
資料6ページのグラフ3で、平成19年度の公債費の元利償還金が減るのはなぜか。
(市)
過去に借りた高い利率の借入金がありますが、今年度にその借入金を5千70万円借り換えしています。その関係で、平成19年度は元利償還金が一時的に減ってきます。
(委員)
シミュレーションがケース5までつくってあり、その中に汚水資本費の回収率が書いてありますが、市側は今回の見直しで、汚水資本費の回収率の何パーセントを目標に設定していますか。
(市)
今回の使用料の見直しでは、境港市と人口規模、下水道普及率が類似している市の汚水資本費の回収率(17.3パーセント)まで上げていきたいと考えています。
その回収率を目標にして、ケース1からケース5までを市側の提案とさせていただきました。平均改定率は、12.9パーセントから32.0パーセントになります。
(委員)
ケース1(平均改定率32.0パーセント)まで上げたいということですか。
(市)
ケース1はあくまで目標として提案させていただきました。
(議長)
10月13日の新聞に掲載されていたが、米子市の下水道料金が来年の4月から15.0パーセントアップするということだが、2か月に20立方メートル使った場合は、1,880円が2,310円になる。米子市と比較してどのようになるのか。
(市)
米子市の答申(案)では、15.0パーセントアップというのがでてきています。アップ率が一番近いケース4(14.6パーセントアップ)で比較すると、2,122円になり、20立方メートルでは米子市より安くなります。しかし、境港市の下水道使用料が決して安いというわけでありません。
境港市の使用料は、使用水量の少ないところでは、近隣市と同じぐらいですが、使用水量が多くなるにつれて、割高となっていき、近隣市(米子市)よりも高くなります。
これは、下水道の普及率が関係しています。費用対効果により、普及率の低いところは使用料が高くなる傾向になります。
平成17年度末の処理可能人口の密度は、境港市25人/ヘクタール、米子市49人/ヘクタールで、下水道管を同じ距離入れても、人口密度が低いところは、使用料を高くしないと資本費の回収が難しいということです。
(委員)
ヘクタール当たりの人口密度は認可区域内のことですか。
(市)
整備された区域内当たりの人口密度です。
これから、人口密度の高い地区に下水道が整備されていきます。下水道の利用者が増えるため、使用料の算定にも影響がでてくると思います。
(議長)
新聞によると、旧淀江町の地域では一般家庭の下水道料金が2,800円から500円に減るのに対して、数千立方メートル使う使用水量の多い利用者は、料金が2倍になる。境港市も同じことがいえるのか。
(市)
旧淀江町と米子市ではもともと料金体系が違っています。旧淀江町の料金体系は基本使用料が高く、超過使用料の累進度が低いため、一般家庭では使用料が下がりますが、使用水量の多い利用者は下水道使用料が上がるということです。
境港市の場合は、超過使用料の累進度が高いため、使用水量の多い利用者には高い使用料がかかってきます。
今後、竹内団地に企業が進出していただくためにも、企業の負担がなるべく少なくなるような料金体系を今回提案させていただきました。アップ率を一律ではなく、超過使用料の累進度が低くなるように設定しています。
(議長)
弥生町は下水道がつながっていないということだが、単独で下水の処理を行っているということですか。
(市)
弥生町は公共下水道ではありませんが、コミュニティプラントといって、公共下水道の終末処理場と同じような機能を持った処理場があります。使用料も公共下水道と同額で利用していただいています。
(議長)
幸神町も同じですか。
(市)
幸神町は公共下水道です。以前はコミュニティプラントでしたが、下水道が整備されたことによって、公共下水道につないでおります。
(委員)
境ニュータウンはどうですか。
(市)
境ニュータウンは独自の浄化槽を使用されています。
(議長)
市議会で公共下水道の整備を進めていくだけではなく、なぜ、合併浄化槽の整備はしないのかという質問があったが。どの様なことか。
(市)
境港市の下水道計画は、終末処理場(下水道センター)を基点に計画をしています。現在約40パーセントの普及率しかありませんので、全市をカバーするにはあと30年程度かかります。
それよりも、弥生町方式の大きい合併浄化槽(コミュニティプラント)を、集落のある所から計画すれば整備が早く進み、皆様が快適な生活をおくれるようになります。
コストの面からも公共下水道とコミュニティプラントとの併用を考えたらどうかという提案がありました。
この提案を境港市は否定をしていませんが、コミュニティプラント等も手法の一つであり、境港市の今後の課題であると考えています。
(議長)
渡・外江地区に下水道が整備されるのが30年も先なら、市議会議員から提案があったこともよく考えなければならない。
公共下水道一本でいくとうことではないのですね。
(市)
そういうことも、視野に入れて今後の公共下水道の計画整備を進めていかなければならないと思っています。
(委員)
米川を見てもらえば分かりますが(南から北に流れている)、境港市は南側の地盤が高いのに、そこに処理場がある。そのため、下水をポンプアップしなければならない。これはコストがかかる。
処理場が一番低いところにあれば、自然に下水が流れる。これが基本だ。境港市は、処理場の建設に広大な敷地面積が必要だったため、国有地を利用した。その結果、一番地盤が高い所に処理場を建設することになった。
地理的に考えると、大きい合併浄化槽を造った方が、整備が早くなるのか、コストが安くなるのかを今後検討しなければならない。
(市)
弥生町が現在検討しなければならない状況にあります。将来的には弥生町にも下水道を接続するかもしれませんが、ポンプアップ施設をかなり造らなければならず、維持管理費がたいへんかさみます。よって、今後の整備については、トータルで選択をしなければならないと考えています。
(委員)
ポンプアップしなければならないのは、土地柄の宿命なのではないか。
(委員)
漁港の真中に処理場を造るのは、たいへんなイメージダウンになりますので、無理だったのかもしれませんね。
(委員)
米子・鳥取の両市は、早くに下水道の整備を始めたので、市街地を安く工事できたという経緯があると聞きましたが。
(市)
米子市は処理場の近くに人口集中地区等があります。反対に境港市は処理場が人口集中地区から離れていて、下水道事業開始時点から使用料の収入にひらきがあり、大きな影響がでてきています。
(委員)
実際家庭で使用している水量を、見直しのシミュレーションに当てはめて計算してみると、かなりのアップになります。いつから下水道料金はアップするのですか。
(市)
平成19年4月認定分より改定した料金となります。
(委員)
前回の説明で、下水道使用料が平成15年度から平成16年度にかけて、約2千万円減ったのは、使用水量の多い企業が下水道から自然放流に切り替えたためだと説明があったが、自然放流とはどのようなことですか。
(市)
以前は、下水道につないでいましたが、現在は自社で排水処理施設を設けて、美保湾に直接放流しています。
(委員)
それは、可能なわけですか。
(市)
認可区域内であったら、それは難しいです。当時はその企業が認可区域外だったので、汚水を浄化して直接放流することについて、反対することは出来ませんでした。
(委員)
今後、使用水量の多い利用者は単価が高いので、下水道に接続したくないという者もでてくるかもしれません。下水道料金をアップして増収につながらない場合もある。
(市)
平成14年度に使用料を改定しましたが、使用者の方の意識が変わり、節水される方が増えました。そのことにより、平成15年度の使用料の収入は、当初の見込みより減りました。
(議長)
今日結論をださなくてはいけないか。
(市) 
今ご議論をしていただいていますが、もっと詳しい資料や米子市との比較資料が必要だという要望等があれば、次回の審議会で準備をさせていただきます。
そして、色々比較検討していただいて最終的に結論を出していただければよいと考えています。
(議長)
資料が専門的すぎて分かりづらいので、もっと分かりやすくしてもらえないだろうか。
(市)
確かに、単価設定シミュレーションだけでは分かりにくいかもしれません。検討させていただきます。
また、使用水量の多い利用者についてですが、これから旧境地区に進めば、中小の事業所がたくさんあります。新たに下水道使用料の区分を設けるのは、中小の事業所にもある程度緩和措置が出来るのではないかという意図があってのものです。
(委員)
運営する費用を賄うために値上げをするというのは分かります。それに対してどれだけ値上げしないと運営に支障をきたすのでしょうか。
使用料の改定によって、市全体の財政状況にどのような影響があるのかという分かりやすい資料が必要ではないでしょうか。
市が提案されているケースごとに、そういう資料があれば、皆さんに理解していただけると思うので、説得力のある資料を出してほしい。
(委員)
例えば、2パーセントの進捗率で、収入がこのくらい増えて、維持管理費がこのくらいかかってくる。だから、値上げはいくらしないといけないか分かる資料ができないものか。
高齢化が進む中で、一人住まいのお年寄りの中には、下水道料金が高いので、下水道につながないでもよいという話になってしまう。その辺りのところが全く見えてきません。
(議長)
いろいろ意見がでましたが、資料はできますか。
(市)
家庭用、事業所用など、工夫した資料を準備したいと思います。例えば、ケースごとに使用水量が多い区分の改定後の使用料と現在の使用料とを比較した表や、米子市の使用料と比較した表などです。
(委員)
先ほど、借入金を借り換えたという説明があったが、過去にも例があるのか。
(市) 
以前にも、過去に借りた高い利率の借入金の借り換えをおこなっています。
(委員)
平成19年度と平成20年度は繰入金が落ちるが、平成21年度より増えている。表を見ただけでは分かりにくい。
下水道の財政計画について、もっと分かりやすく説明できないものか。
(市)
簡単に言えば、下水道会計に不足があれば、一般会計より繰り入れをする。市としては、繰り入れをできるだけ少なくしたい。一般会計からの繰入金が多くなるほど、市全体の事業の運営に支障を及ぼします。
(委員)
公共料金というのは、いつ見直すというのが決まっているのですか。
(市)
境港市の行政改革の部分から言うと、3年から5年で公共料金は見直すべきという意見が大半です。前回の審議会でも、3年から4年で見直すという意見がありました。
(委員) 
今回値上げして、これで打ち止めかと思えば、また4年後に値上げかということになると、改定とは値上げということになるのではないか。見直しで値下げということもあるのか。
(市)
年数が経つと、施設の修繕等の問題も出てきます。安定的な運営を続ける上でも値下げという想定は難しいと思います。
(議長)
今回米子市も3年後に見直しということをはっきりと言っている。
(市)
米子市は15.0パーセントアップ、3年後見直しをするという答申(案)をだしています。
下水道会計のこともありますが、各ご家庭の負担のこともありますので総合的に色々な面で判断をしていだだければよろしいかと思います。
(委員) 
誠道町では、下水道に接続できるのに、排水設備工事していない家がある。本人の希望により排水設備工事をしなくてもよいものなのか。
(市)
現在、境港市では、水洗化率は約86パーセントで、約14パーセントの人が下水道につないでいません。
下水道法では、トイレは3年以内、条例では雑排水は半年以内につなぐようになっていますが、家庭等の事情もあり、お願いはしていますが、早急に下水道につないでくださいとは言いにくいところもあります。
(委員)
下水道未接続世帯が、側溝に排水を流すと、近所で悪臭がするという苦情がある。それぞれの家庭の状況というのも分かるが、それを言っていたら、言ったもの勝ちということになってしまう。
(議長)
法的な罰則はありますか。
(市) 
下水道法には罰則規定もあります。
(委員)
下水道未接続世帯には、生活にさほど困っていないような家庭もある。そのような方々が下水道に接続すれば良い方向に向かうのではないか。
(市)
使用料の見直しだけでなく、水洗化率を上げることも今後の課題であると思っています。
本日は長時間にわたりありがとうございました。次回(第3回)の審議会は、11月2日、午後1時30分からとなります。
(閉会)


問合せ先

下水道課 0859-45-5656
gesuidou@city.sakaiminato.tottori.jp



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