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平成18年2月定例記者会見

市長説明

1.平成18年度境港市当初予算案について
 平成18年度予算案がこのほどまとまったので、その概要について説明したい。
 本市の財政事情については、これは大方の市町村もすべてだが、市税収入の長期低迷になかなか歯止めのかからない状況、あるいは、国の三位一体改革に伴う影響等により、一般財源の総額が伸び悩んでいる状況である。
 そして一方では、これまでに行なった市債の借入れ、あるいは、少子・高齢化等の社会構造の変化に伴って、借金返済である公債費や社会保障関係費が増大しており、財政構造が硬直化してきている状況がある。
 こういった中で、平成18年度予算案の編成に当たった訳だが、中長期的な視野に立って、一つには「市民サービスの維持・向上」と、もう一つには「自立・持続可能な財政基盤の確立」、この両立に向けて、真に必要な施策の取捨選択と重点化に全力を傾けて取り組んだところである。
 主な内容としては、引き続き、行政経費の全般、特に総人件費の抑制、そして投資的経費の抑制、これは借入れを極力抑制するということだが、こういったことを中心に、歳出規模の適正化を図っているところである。
 行財政改革に徹底して取り組んでいるが、改革と言うと「削減、削減」という感じが強い訳だが、そういう財政環境の中であっても、特に教育、福祉といった分野には、時代の要請に応じた新しい施策を展開して予算編成を行なった。
 一般会計の予算規模は123億3,000万円。これを前年と比較すると4億3,000万円の減、率にして、3.4%の減。これは、平成16年度に臨時財政対策債の借り換えがあって3.8%伸びているが、実質的にはマイナスであり、それを踏まえると、平成14年度から5年連続のマイナス予算で、今年度に引き続いて緊縮型の予算ということである。
 歳入歳出の詳細については、担当の財政課長から説明するが、本市は平成15年度から本格的な行財政改革に取り組んできた。平成17年度までの3カ年で、およそ20億円の行革効果を生んでいる。そして、この平成18年度においても、新たな行革の効果の積み上げとして、約2億4,000万円の行革効果を見込んでいる。
 そういったことで、これまでの取り組みが相応な効果を挙げてきていると感じており、境港市の体力、身の丈にあった予算規模、内容に近づいてきているな、という印象を受けている。現在の地方交付税のレベルが将来も続くとするならば、我々の目標としている、将来に向けて存続するための基礎である「財政基盤の確立」というものが、少し見え出してきたのか、という印象である。
 しかしながら、国の三位一体の改革、これが平成19年度以降については、なかなか姿が見えない状況であるので、今後も引き続き、徹底した行財政改革に取り組んでいかなければならないと、あらためて気を引き締めているところである。
 将来の財政見通しについては、この平成18年度予算案で、あらためて財政推計をしたいと思っており、今取り掛かっているところだが、これまでの取り組みの効果がじわじわ現れてきているという印象を持っているところ。
 詳細については、財政課長から詳しく説明を申し上げたい。

~財政課長説明~
・・・資料「平成18年度境港市当初予算案について」に基づき説明



1ページ(平成18年度境港市当初予算案について)[pdf:9KB]

2ページ(平成18年度境港市当初予算案について)[pdf:9KB]

3ページ(平成18年度境港市当初予算案について)[pdf:12KB]

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質疑応答

【記 者】「妖怪そっくり人間コンテスト」とは、どんなものか。要項とかは決まっているのか。
【通商課長】水木しげるロードが完成して10年になることとあわせ、中海連携の事業で、水木しげる記念館が由志園やメテオプラザなどと施設間で連携を図っているので、共同で全国公募し、妖怪に似ている人を集めてコンテストを行なう。ロード完成10周年を記念して今後の誘客に一役買っていただくのと、妖怪にあえる街を全国向けに情報発信するもので、具体的なものは決まってないが、開催日は8月20日を予定しており、今、鋭意施設間で協議しているところ。場所は夢みなとタワーを予定している。
【記 者】写真で公募するのか。
【通商課長】そういうことになろうかと思う。仮装も入れようかと内部では検討している。
【記 者】平成15年度から本格的な行財政改革に取り組んでいるが、スパンとしては何か年計画で発表しているのか。
【市 長】平成23年度を目途に、昨年に財政推計したが、なお約6億円の赤字を生じるので、平成17年度から新たな行革案を上積みして、赤字を解消しようと作ったのが財政再建プランである。
今のところ、何とか達成できるのかなと思っているが、いずれにしても、国の交付税改革が、どのような形で平成19年度以降出てくるのかは全く先が見えない状況であるので、交付税がこのまま推移すれば何とか先行きに少し明るさが見えてきたのかと、その程度のところである。
【記 者】平成23年でなお6億円の赤字が出るというのは、いつの段階での推計か。
【市 長】平成17年度当初予算段階。その前の推計では23億程度の赤字だった。
平成17年度当初予算を編成したところで、あらためて推計したところ、改善はするものの、まだ約6億円赤字が生じるとの推計だったので、その赤字解消に向けて、平成17年度から新たな行革に取り組むとして計画したのが財政再建プラン。
【記 者】財政再建プランの終期は何年か。「明かりが見えた感じ」というのは。
【市 長】平成23年。相応の行革効果が生じてきているので、成果が出てきているところ。
このままの条件が続けば、何とか明るい兆しが見えるのかな、ということ。
【記 者】「身の丈にあった予算」というのは、一般会計でいくと、120億円台前半くらいが身の丈ということか。
【市 長】そう。肝心なのは、削るということばかりでなく、その時々の時代に応じた新ニーズに確実に応えていかなければいけない訳であるので、現在行なっている事業でも効果が薄いものとかは、廃止したり新しい事業に変えたりしていく、そういったことが大切である。
 ただ、行財政改革は平成15年度から本格的に取り組んでいて、歳出を削減できる分野は年々狭まってきており、これから行革というのはもっと厳しくなる。そういう意味で、このたび職員組合と合意したが、平成15、16、17年度の3カ年給与を削減する合意が終了し、さらに平成18年度以降、単年ごとの考え方だが、あらためて協力要請をし、組合の理解を得たところであり、これは、行革の中でも額的に一番影響額が大きいものなので、感謝しているところ。
【記 者】見直ししスクラップ&ビルドした事業名称を入れた一覧はないか。後で配布してほしい。
【市 長】行財政改革推進室でまとめているので、あらためて5時までにファクシミリで送る。
【記 者】財政再建プランは、年度ごとに見直すのか。平成18年度については、近々に市民に示すのか。
【市 長】財政見通しは新年度予算とあわせて示したい。その形については、どういう形でやるのかは詰めていない。いずれにしても説明にいきたい。3月議会が終了してから4月に入ってからになろうと思う。
【記 者】予算規模で一番の減要因としての制度融資の減とは。
【財政課長】季節金融等の融資枠が約1億3,000万円減となっているのと、もう一つ、ふるさと融資が1億円減となっており、合わせて約2億3,000万円減っている。
【記 者】平成18年度見込みで基金がこんなに残るが、だいたい30億円をキープしようとしているのか。
【市 長】中期財政見通しでは、基金を年々取り崩して、全部取り崩した後の6億円の赤字ということであり、そういう意味では、今の行革の進行度から言って、なるべく貯金を取り崩さないで将来に備える意味でも、これだけ30億円台のレベルで推移しているというのは、これも明るい材料だといえる。
【記 者】市税が下落し、なかなか回復しない中で、雇用の創出とか、歳入が増えるような施策はないか。
【市 長】一番効果が大きいのはやはり企業誘致。それも雇用規模が比較的大きな製造業の誘致を図っていくこと。これにも精力的に取り組んでいるが、最近では、全国的には企業の設備投資に向ける余力が出てきたと言われているが、なかなか地方ではそこまでの状況が見えてない。その中でも、竹内工業団地等では、新規の企業進出も出てきている。全く0ということでなく、そういう中でもいくつかの企業の進出をみている。
【記 者】企業誘致をさらに進める取り組みとか、手法とかはないか。
【市 長】企業誘致については、鳥取県と協調しながら取り組んでいるところであり、市独自の新たな取り組みとしては今のところ持っていない。
【記 者】夕日ヶ丘で、土地開発公社に10億円貸して、利子負担を軽くしてやるということは、楽になった部分で何か進展を図る戦略みたいなことをやるということか、見通しを含めてどうか。
【市 長】夕日ヶ丘については、とくに土地開発公社について、借り入れが現在約58億円あり、市が全額債務保証している。借り入れに対する利子の負担が年間7000万円くらいある。夕日ヶ丘は坪10万円で売り出しており、区画は約100坪であり、1区画売れると1,000万円。単純に考えると、年間最低7区画売れないと利子負担さえ賄えないということである。従って、この利子負担を軽減する策をまずとって、開発公社の経営を健全化するということ。それと、販売については、100坪の区画をもう少し小区画にするとか、あるいは、地価が下落して坪10万円がセールスポイントでなくなっているので、こういったことをどうするか、そういうことを含めて、平成18年度に抜本的に販売戦略を見直して、完売に向けて全力を挙げて取り組んでいきたい、こういう考え方をしている。
【記 者】江島大橋周辺観光施設協議会というのは、何団体くらいで作っているのか。市内の施設だけか。
【通商課長】水木しげる記念館、由志園、メテオプラザ、海とくらしの史料館、夢みなとタワーで、市内と松江市の施設。
【記 者】「マグロまつり」とは、いつどういうことをやるのか。
【産業環境部次長】8月5日に水産加工セミナーを行い、8月6日に祭をしたい。マグロは6月末から8月の盆まで獲れるので、その感謝を込めて祭をしたい。今考えているのは、大漁太鼓の体験や、解体ショー、できれば寿司などを配りたいと考えているところ。
【記 者】「ある程度の明るさが見えてきた」とのことだが、当面の課題はどういうことがあるか。三位一体改革の行く末くらいなのか。
【市 長】平成19年度以降の国の交付税改革の行方とともに、市は土地開発公社の58億円の借り入れの債務保証をしている訳で、今後はこれも市本体の行革と一体的に捕らまえて、解決に向けた取り組みにしていかなければ、本当の意味で完結しないということであり、夕日ヶ丘とくに土地開発公社の経営の健全化と、また、夕日ヶ丘には市も保留地を持っており、それらをいかに売っていくかが今からの一番の眼目になる。
土地が売れないと土地開発公社も返済できない、それと市が直接かかえている保留地もたくさんある訳で、これについても販売に力をいれていかないといけない。