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市政概要報告要旨(平成17年12月5日)

 平成17年12月定例市議会にあたり、市政の概要について申し上げます。

平成17年度の財政見通しについて

 歳入におきましては、市税を取り巻く環境は未だ大変厳しいものとなっておりますが、予算額に見合う税収確保のため、引き続き徴収強化を図ってまいります。
 また、地方交付税において、普通交付税は予算額25億1千万円に対し、26億7千万円余の決定をみたところでありますが、特別交付税は、台風、地震などの自然災害の被災地や合併市町村に手厚く配分されることを考慮しますと、本市への配分は減額が見込まれます。今後、予算額の確保に向けて努力してまいります。
 一方、歳出におきましては、計画いたしました諸事業は、概ね実行できるものと考えております。


平成18年度予算編成の考え方について

 平成18年度の歳入の見通しについては、税制改正等により個人市民税は増収が見込めるものの、地価の下落に歯止めがかからない状況では、市税収入全体としては減額が見込まれ、さらに、臨時財政対策債や地方特例交付金なども減額が予想されるなど、一般財源の確保は極めて厳しい状況にあります。
 一方、歳出面においては、過去に行った投資や震災等に伴う多額の市債発行、少子高齢化による社会構造の変化等により、公債費や社会保障関係費が増大し、財政構造が硬直化しております。
 このような状況のもと、予算編成につきましては、いましばらくの間、投資的経費の抑制を軸に、徹底した事務経費等の削減、事業執行経費の効率化を図るなど、市債借入れ並びに基金取崩しを最大限抑制し、歳入に見合った歳出規模とすることを目標にしてまいりたいと考えております。
 これにより、平成18年度予算につきましても、引き続き厳しい緊縮型予算とならざるを得ませんが、「自立・持続可能な財政基盤の確立」に向け、全力で取り組んでいく所存であります。


指定管理者制度の導入について

 指定管理者候補者の公募状況につきましては、募集した「温水プール」、体育館や野球場などの「体育施設」及び「さかいポートサウナ」のうち、「温水プール」には3団体、「体育施設」には1団体から応募があり、「さかいポートサウナ」への応募はありませんでした。
 選考につきましては、指定管理者候補者選考委員会での審査結果を基に、「温水プール」は「境港スイミングスクール」を、「体育施設」は「境港市体育協会」を候補者として選定し、それぞれ指定管理者といたしたく、今議会に議案を提出しているところであります。今回応募のなかった「さかいポートサウナ」については、再公募あるいは直営とするかなど、今後の対応を検討しているところであります。
 また、指定管理者を募集しないで限定することとしておりました施設のうち、市民会館などの「文化施設」と「日曜休日応急診療所」につきましては、3月定例会に指定管理者を指定するための議案を提出したいと考えており、「水産加工汚水処理場」については、施設の位置づけ等、なお検討を加えてまいる考えであります。


水産業振興について

 境漁港における10月末現在のベニズワイガニの水揚量は、9千2百トン余で対前年比183.6%と前年を大幅に上回る状況となっておりますが、ベニズワイガニ資源は確実に減少していることから、本年4月、国において、資源の持続的利用を図るための「日本海沖合ベニズワイガニ資源回復計画」が公表されたところであります。
 その計画の中で、現在の休漁期間を来年から1か月延長し、3か月とすることが決められたことを受け、去る11月10日、生産者、加工・仲買、卸売の三者による「境港ベニズワイガニ産業三者協議会」が発足されたところであり、今後は、この協議会の場で、対応等について意見交換が行われることとなっております。


中海・旧本庄工区堤防の開削について

 去る11月17日に開催された「第8回中海に関する協議会」において、農林水産省中国四国農政局から、森山堤防を60メートル開削し、橋脚を設けることが示されました。
 このことは、私がこれまで要望してまいりました大海崎堤防の現開口幅以上の開削幅には至りませんでしたが、諸般の情勢を勘案すればやむを得ないものと考えております。
 森山堤防の開削は、治水・水質浄化の面及び漁業・観光振興の観点から本市にとりまして大きな意義があることから、一日も早い工事着手を望んでおり、今後は、開削した後に行なわれる鳥取・島根両県のモニタリングを注視していくとともに、本市の未整備護岸の整備について、国に対し強く要望してまいりたいと存じます。


中海・宍道湖のラムサール登録について

 去る11月8日、ウガンダで開催された「ラムサール条約第9回締約国会議」において、中海と宍道湖が正式に登録され、国際的に貴重な湖であることが広く認められました。
 一昨日も、松江市において、鳥取・島根両県と沿岸市町村の共催により、「ラムサール条約登録記念シンポジウム」が開催されましたところ、多くの圏域住民が参加され、環境保全とともに水産振興や観光利用など、いわゆる「賢明利用」を促進していくことについて論議が深められたところであります。
 本市といたしましても、関係機関や市民団体の方々と連携しながら、中海の保全と一層の活用につながる施策を展開してまいりたいと考えております。


産業振興について

 江島大橋の開通から1年余りが経過し、中海圏域の連携が進む中、去る11月5日、6日の両日、中海を取り巻く4市1町と商工会議所、商工会が連携して、「第1回中海圏域産業技術展」を松江市で開催いたしました。
 これは、中海圏域の製造業の活性化を図ることを目的に開催したもので、企業や大学など91団体が出展し、期間中約8千3百人の来場者で賑わったところであります。
 また、関西圏を中心とした20社の企業関係者を招聘し、食品加工や、機械・部品製造の工場視察を行なうなど、この地域の高い産業技術力を認識していただくとともに、販路開拓の機会とすることができました。
 今後とも、中海圏域の企業間の交流や産学連携による研究の促進を図るため、来年度につきましても引き続き開催に向け取り組んでまいります。


観光振興について

 来年春に、JRグループ、行政機関及び地元観光事業者が連携して観光宣伝を行なう「山陰デスティネーション・キャンペーン」が実施されます。
この誘客事業のひとつとして、去る11月3日には、JR境線観光路線化駅装飾事業の完成セレモニーが米子駅で行われ、ユニークな取り組みとして全国的に報道されるなど、大いに注目を集めているところであります。 
 また、キャンペーンに向けた新たな観光資源の掘り起こしとして、境港と松江を結ぶ「中海水上タクシー」の試験運航が行なわれ、好評を得たと伺っております。 
 さらに、JR境線の観光路線化を海路へと伸ばし、広域観光ルートを形成しようと、境港と隠岐島を結ぶフェリーの船体に妖怪イラストを描く取り組みが進められることとなり、本市といたしましてもこれを支援し、隠岐島との連携を強化してまいりたいと考えております。
 今後も、中海圏域や隠岐島と一体となった観光振興に努めてまいりたいと存じます。


 以上、市政の概要についてご報告申し上げましたが、議員並びに市民各位のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。