HPVワクチンの接種について

HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症について

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性交渉により感染するウイルスで、性交渉経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するといわれています。
HPV(ヒトパピローマウイルス)には、色々な型がありますが、その一部に子宮頸がんの原因となるものがあります。子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染すると、数年から十数年という時間が経過した後に子宮頸がんを発症することがあります。また、尖圭(せんけい)コンジローマという男性も罹る性感染症の原因となります。
子宮頸がんは、20代から40代にかけての若い女性に多いがんです。国内で年間約11,000人が発症し、年間約2,900人の方が亡くなる重大な疾患です。

HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症予防接種をご検討ください

HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症の予防接種につきましては、平成25年(2013年)に一時的に積極的勧奨を差し控えていましたが、令和4年度(2022年)から積極的勧奨を再開しています。

接種を受ける場合は、その有効性と接種による副反応が起こるリスクを十分に理解しておく必要があります。
詳細は、厚生労働省のホームページ をご覧ください。

令和5年4月1日から9価ワクチンも定期接種で接種できるようになりました

令和5年4月1日から2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)に加え、新たに9価ワクチン(シルガード9)も定期接種(公費)として接種できるようになりました。

1 9価ワクチンとは
 子宮頸がんの原因となるハイリスクのHPV(ヒトパピローマウイルス)の型は少なくとも15種類あり、9価ワクチンはそのうち9つの型に対応したワクチンになります。従来の2価・4価ワクチンではカバーできないハイリスクの型にも効果があることから、子宮頸がんの予防が期待されています。

2 対象者
(1)小学校6年生から高校1年生までに相当する年齢の女子
(2)平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性(※キャッチアップ接種)  
  ※過去に接種勧奨を受けなかったことにより、接種機会を逃した方に、令和7年3月31日まで接種可能な救済措置を実施(キャッチアップ接種)。
 
3 接種にあたっての情報提供
 接種を希望される方は、ワクチンの効果・リスクについてご理解いただい上で、接種をお受けください。詳しくお知りになりたい方は、厚生労働省ホームページ「9価ヒトパピローマウイルスについて」をご覧ください。

※キャッチアップ接種とは

国では積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方への接種(キャッチアップ接種)について検討を開始し、令和3年12月23日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会にて、平成9年4月2日~平成18年4月1日生まれの9学年を対象に、3年間(令和4年4月~令和7年3月末)の期間でキャッチアップ接種を実施しています。
現在は上記の対象に加え、平成18年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性も対象になっています。

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの定期接種について

1 対象者
【通常の対象者】
 小学校6年生から高校1年生までに相当する年齢の女子
【キャッチアップ接種対象者】
 平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性

2 接種費用
 1の対象者の方が接種する場合は、接種費用は無償となります。(対象年齢以外の方が接種する場合は、1回あたり1万円~数万円かかります。)

3 接種方法・回数
 ワクチンの種類、接種年齢等により回数が異なります。2~3回の接種になり、初回から接種完了まで約6か月かかります。
(1)小学校6年生~高校1年生までに相当の女子
  ・2価または4価ワクチン:3回
  ・9価ワクチン:小学校6年生~15歳未満→2回または3回、15歳以上~高校1年生→3回
(2)平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性
  ・2価・4価・9価ワクチン:3回

4 接種するメリット(効果)について
 HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんをおこしやすい型のHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐ効果があります。ウイルスの感染を防ぐことで、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐといわれています。

5 接種のリスクについて
 ごくまれですが、接種後に痛みを感じるといった副反応が報告されています。

6 接種するか悩んでおられる方への情報提供
 厚生労働省のホームページ では、子宮頸がんやHPVワクチンに関する情報提供を行っています。


※定期接種の対象の方で、予診票をお持ちでない方は、下記問い合わせ先までご連絡ください。
HPVワクチン接種委託医療機関[pdf:796KB]

HPVワクチンの接種を自費で接種した方への償還払いについて

HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えにより、定期接種機会を逃した方で、すでに自費で接種を受けた方への対応として、費用の全部または一部をお支払いする「償還払い制度」にて負担した費用の払い戻しを実施します。
※9価ワクチンの接種についても、償還払いの対象となります。

【対象者】
~次の条件を全て満たす方~
 ・平成9年4月1日~平成17年4月2日生まれの女性
 ・令和4年4月1日時点で境港市に住民登録がある
 ・平成25年6月14日から令和4年3月31日までの間に、日本国内の医療機関でHPVワクチンを自費で接種した
  (定期接種またはキャッチアップ接種以外で接種した)
 
【申請期間】
 令和4年4月1日から令和7年3月31日まで

【手続き】
 申請書および請求書を記入し、下記提出書類とあわせて健康づくり推進課へご提出ください。
 (1)申請書(様式第1号)
 (2)請求書(様式第4号)※請求者及び振込口座情報のみ記入してください。
 (3)接種費用の支払いを証明する書類(領収書及び明細書、支払証明書等)
 (4)接種記録が確認できる書類(母子健康手帳「予防接種の記録」・接種済証)
 ※該当書類がない場合は証明書(様式第2号)を代わりにご提出ください。
  証明書を医療機関へ持参し、自費で接種した項目のみ記載を依頼してください。
  なお、証明書の発行には、費用を要する場合がありますので、事前に医療機関へお問い合わせください。(費用が発生した場合の助成もあります)
 (5)被接種者の氏名・住所・生年月日が確認できる書類の写し
   (申請者と被接種者が異なる場合は双方のもの)
    ※申請時住所記載の運転免許証、健康保険証(両面)などいずれかひとつ
 (6)振込希望先金融機関の通帳又はキャッシュカードのコピー
 
 申請書類提出後に審査を行い、交付が決定した場合は決定通知書を送付し、申請書に記載のある金融機関に振り込みをします。
 ご不明点などございましたら、健康づくり推進課までお問い合わせください。

子宮頸がんを早期に発見するため、20歳になったら毎年健診を受けましょう

子宮頸がんは、20代から40代の女性に多いがんです。冒頭にも書いたように毎年多くの方が亡くなられているほか、治療により命は助かっても、治療のため子宮を摘出する場合も多くあるなど、心身に大きな負担がある病気です。

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンを3回接種を受けていない方は、ご自身や家族のためがん健診を受けてください。
また、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンを3回接種された方も、接種によって子宮頸がんの多くを予防する効果がありますが、残念ながら100%ではありません。

そのため、20歳になったら毎年1回の健診を受けてください。 がんになる前の段階で発見できれば、出産などへの影響もなく治療できる病気です。

お問合せ先

境港市健康づくり推進課 地域保健係 電話:0859-47-1042





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