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市政概要報告要旨(平成29年9月13日)

平成二十九年九月定例市議会にあたり、市政の概要について申し上げます。
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連携強化による一体的発展について

中海・宍道湖・大山圏域市長会をはじめ、中海・宍道湖・大山ブロック経済協議会、中海・宍道湖観光協議会で構成する「中海・宍道湖・大山圏域インバウンド機構」が七月に発足しました。
公衆無線LANや多言語案内の整備、宿泊施設情報の一元化など、国内外からの観光客の方々へのきめ細かな対応を促進し、受け入れ体制を充実させることで、圏域の総合的かつ一体的な観光振興を図ってまいります。

また、圏域市長会では、2020年東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿地の共同誘致や、伯耆(ほうき)(のくに)「大山開山1300年祭」、「不昧公(ふまいこう)200年祭」などを一体となって盛り上げていくこととしております。

米子市との関係では、七月二十七日に、「境港市・米子市連携懇談会」を開催し、米子・境港間の高規格幹線道路のあり方や原子力防災の推進など、両市が抱える共通の課題について米子市長と率直な意見交換を行い、今後、両市が歩調を合わせ、スピード感をもって課題解決に向かっていくことを確認したところであります。

協働のまちづくりの推進について

新たな広聴事業として、今月四日に、「まちづくり若者委員会」を開催しました。

公募のほか、地区自治連合会や青年会議所、市内事業所から推薦をいただいた、二十代、三十代、九人の委員の皆さんと私が、今回は「観光振興」をテーマに意見交換を行い、「海を生かした体験型観光の提供」など、貴重な意見、提言をいただいたところであります。今後、こうした若者ならではの視点や柔軟な発想を生かしながら、魅力あるまちづくりを進めてまいります。


環日本海交流について

環日本海国際フェリーは、一月から七月末までに境港・東海間を二十八往復運航し、旅客数は、一万九千人余で、前年比百八%となっており、過去最高を記録した昨年を上回るペースで好調に推移しております。

 また、本年四月には、平成二十一年の就航以来の境港利用者が二十万人を突破したところであります。

 一方、境港発着の貨物量は、七月末現在で約三千トン、前年比百八%となっております。

 今月九日に、ロシア沿海地方のハサン地区で開催された「第二十三回 環日本海拠点都市会議」では、北東アジアの都市間における物流ルートの発展や国際観光の活性化について意見交換を行い、さらなる経済交流の拡大について合意しました。

 また、この度のロシア訪問に合わせて、来年、友好都市提携二十五周年を迎える中国・琿春市を訪問し、今後、さらに交流を深めていくことを確認したところであります。


観光振興について

水木しげるロードの観光入込客数につきましては、八月末現在で百四十一万六千人と、リニューアルの本格的な工事に入ってからも、ほぼ昨年並みを維持しております。水木しげる記念館では、八月九日に、開館以来の入館者数が三百五十万人を突破し、記念セレモニーを開催したところであります。

また、JR西日本では、来年七月から始まる「デスティネーションキャンペーン」に向けて、年明けから鬼太郎列車全六両をリニューアルするほか、水木しげるロードにつきましても、大きく取り上げていただくこととなっております。

本年、境港に寄港したクルーズ客船は、八月末現在で、すでに昨年の実績を上回る四十六回を数え、最終的には六十回の寄港が見込まれております。

本年度から、中海・宍道湖・大山圏域の五市が中心となって岸壁でのおもてなしを担う体制となり、より広く圏域の文化や芸能を紹介し、旅の思い出づくりを演出しているところであります。

米子鬼太郎空港におきましては、七月から、東京便において山陰初の就航となる大型機「ボーイング787」が導入され、搭乗率も堅調に推移しております。

また、ソウル便・香港便も好調で、特に香港便は、六月の搭乗率が八十一%を記録したところであります。引き続き、関係機関と連携し、さらなる利用促進を図ってまいります。


水産業について

平成二十九年上半期の境漁港における水揚量は、マイワシやサバ等の豊漁により七万七千トン余で、前年比百三十八%と大幅に増加しております。

また、水揚金額につきましても百九億六千万円余で、前年比百七%となっております。

本年のマグロ漁は、初水揚げが六月十二日と、平成十八年以降最も遅い水揚げとなりましたが、例年よりも大型のマグロが順調に水揚げされたことで、一か月後の七月十二日には、自主的に定めた漁獲量に達し、漁期を終えたところであります。

六月十八日に開催された「第七回まぐろ感謝祭」では、本年も多くの来場者で賑わう中、境港天然本マグロの知名度向上と消費拡大、資源管理の取り組みをPRしました。さらに本年は、関西圏に加え、首都圏にも足を運び、試食販売等、PR活動を行ったところであります。

また、水産加工品の情報発信として、今月二日、「第七回みんなで選ぶ境港の水産加工大賞」を十社の出展により、夢みなとタワーで開催したところであります。


農業について

本市特産の白ねぎ栽培につきましては、連作障害に効果のある緑肥作物の種子代助成や病害虫防除薬剤費助成に加えて、黒腐(くろぐされ)菌核病(きんかくびょう)の防除支援を継続して実施し、被害の防止に努め、白ねぎ産地の維持、拡大を進めているところであります。

また、少子高齢化の進行に伴い、生産年齢人口が減少する中で、農業分野における労働力不足は、農業経営の規模の拡大や安定化の阻害要因となっております。

このため、農業の知識や技術、言葉や生活習慣等を学んだ外国人技能実習生を労働力として受入れることを可能とする、「国家戦略特別区域」の指定をめざして、鳥取県の協力を得ながら、八月二十一日に、米子市と大山町と共同で国に提案したところです。

誠道町の飛砂対策につきましては、住宅地に隣接する畑地に高さ三メートル、長さ約五百十二メートルの防砂ネットを設置するための用地買収に向けて、現在、用地測量を実施しているところであります。

商工業について

企業立地につきましては、山陰アシックス工業株式会社の新工場が五月に竣工し、市内で新たに七人が雇用されたところです。

また、八月九日には、化粧品製造卸販売等を行っているエンチーム株式会社が、竹内工業団地に建設予定の化粧品製造工場に係る土地売買契約を締結されました。今後、市内で新たに十人を雇用し、来年七月から操業を開始する計画となっております。引き続き、関係機関と連携しながら、企業誘致の促進を図ってまいります。

雇用の拡大につきましては、これまでの「ふるさとハローワーク境港」に加え、七月三日から鳥取県が運営する「県立境港ハローワーク」が市役所別館一階に開設されたところであります。

「県立境港ハローワーク」では、土曜日も開庁するほか、求人開拓や企業向け人材確保支援のための専門員が配置されており、求職者や企業に対し、利便性の向上が図られているところであります。


水木しげるロードリニューアル事業について

水木しげるロードリニューアル事業につきましては、六月から、本町と松ヶ枝町の一部を除く区間で本格的な道路改良工事が始まり、八月からは、照明設備の工事にも着手するなど、平成三十年七月のリニューアルオープンに向け、順調に進捗しております。

 また、七月十八日からJR境港駅前公園におきまして、工事に伴い一時的に取り外したブロンズ像を集合展示する「世界妖怪会議」を開催しており、夏休み以降、大変多くの方々に楽しんでいただいているところです。

工事の実施にあたりましては、多くの皆様にご不便をおかけしているところでありますが、引き続き、安全対策とあわせて、様々な情報発信に努めながら、工事期間中も水木しげるロードを楽しんでいただけるよう、最大限の配慮を行ってまいりたいと考えております。


港湾整備について

八月末、中野地区国際物流ターミナルに新たに係留設備が二基設置され、六万トン級のクルーズ客船の着岸が可能となりました。本年度末には、さらに一基が設置される予定であり、来年の春以降は、十一万トン級の船舶まで対応が可能となります。

また、昭和南地区岸壁には、大型テントと屋根付き通路が本年度中に設置されることとなっており、安全な動線の確保や円滑な入国手続きなど、受け入れ環境の整備が図られます。

一方、竹内南地区貨客船ターミナルの整備につきましては、本年に入って、着々と工事が進められております。

平成三十一年度の完成に向けて、引き続き、事業の円滑な進捗を図るために、七月二十五日に、中海・宍道湖・大山圏域の行政、議会、経済団体が一体となって、国や鳥取・島根両県選出の国会議員への要望活動を行ったところであります。

また、境港流通プラットホーム協議会が中心となって進められている国内RORO船定期航路の開設をめざした取り組みとして、昨年に続き、境港と苫小牧港の間で、試験輸送が七月に行われるなど、貨客船ターミナル完成を見据え、実現可能性の検証が進められているところであります。


夕日ヶ丘団地の市街化促進について

本年度の夕日ヶ丘団地の分譲につきましては、八月末現在で、定期借地契約件数が子育て世代を中心に十二件となっております。

昨年度、大規模区画を一般住宅向けに再整備した県営住宅北側の区画におきましても住宅の着工が始まり、今後の分譲に弾みがつくものと考えております。

また、夕日ヶ丘メモリアルパークの中海沿いでは、かわまちづくり計画に基づき、国土交通省による親水護岸整備が行われます。

 本年中には工事に着手し、平成三十年度に竣工の予定となっており、完成後は水辺に親しむ憩いの場として、また、ジョギングやウオーキングコースとして、「健康シティ夕日ヶ丘」にふさわしい新たな魅力あるエリアとなるものと期待しているところであります。 


浄化センターの閉鎖について

浄化センターでは、平成二年から現施設でくみ取りし尿と浄化槽汚泥の受入処理を行ってきましたが、公共下水道の普及による受入量の激減と施設の老朽化から、下水道センターでの一元処理化を進めてまいりました。

昨年度末に下水道センターの汚泥等受入施設が完成したことを受けて、浄化センターでの受入を終了し、その後、施設内の清掃作業を行い、六月三十日をもって閉鎖したところであります。


防災対策について

島根原子力発電所一号機の廃止措置計画に対する中国電力への回答につきましては、安全協定に基づき、全体計画と第一段階である解体工事準備期間について、住民の安全確保や環境の保全を図ることを最優先に実施することなどの意見を付したうえで、六月二十七日に鳥取県知事、米子市長と連名で、了承する旨を通知したところであります。

また、島根県知事に対しても、覚書に基づき、同様の意見書を提出したところであります。

原子力防災訓練につきましては、十一月十九日にイオンモール日吉津を避難退域時検査会場として、バスやJR等を利用した住民や避難行動要支援者の避難訓練等を行います。

国内各地で大規模災害が頻発する中で、防災ヘリとしての活用も期待される大型輸送ヘリコプターCH―47 二機が、来年三月に美保基地へ新規配備される予定となっております。八月にそのうちの一機が大阪の八尾駐屯地に一時配置され、十月からは美保基地や米子駐屯地など関連施設に飛来して訓練が行われる予定であります。


学校教育の充実について

学校教育の充実につきましては、ICT環境の整備として、小学五・六年生の全学級に、大型液晶ディスプレイを配備し、外国語活動をはじめ、各授業において積極的に活用しております。

また、将来の境港市を担う人材の育成をめざした取り組みとして、昨年度から始めた小学生の土曜英語学習の拡充や、外国語指導助手の増員など、英語教育の充実を図っているところであります。

中学生の国際理解推進事業として、八月に市内の中学生九人が根室市を訪問し、我が国とロシアとの歴史を学ぶとともに、根室市や他県の中学生との交流を通して、これからの国際交流についての見識を深めたところであります。

学校と地域が連携し、社会総掛かりで子どもたちを育む「コミュニティ・スクール」につきましては、平成三十一年度から順次導入する予定としております。五月には準備委員会を設置し、本年度、教育委員会事務局に配置した推進員を中心に、地域の皆様とともに協議・研修を行いながら、導入に向けた取り組みを進めております。

また、コミュニティ・スクールについての理解を広めるため、八月十七日には「学校地域協働推進フォーラム in 境港」を開催したところであります。

社会教育について

日中国交正常化四十五周年を記念し、青少年の友好の輪を広げることを目的に、八月四日から六日までの日程で北京市において開催された「日中友好交流都市中学生卓球交歓大会」に、境港市と中国・琿春市各二名で合同チームを編成し、参加しました。

参加した生徒にとっては、同じ競技に打ち込む同世代の仲間たちから大きな刺激を受けるとともに、コミュニケーションの重要さなどを肌で感じる貴重な体験となりました。

平成三十一年度に美保湾で行われるセーリングのレーザー級世界選手権につきましては、七月に鳥取県や鳥取県セーリング連盟などとともに、実行委員会を立ち上げたところであり、今後、大会の成功に向けて、鋭意準備を進めてまいります。

 仮称・境港市民交流センターの整備につきましては、現在、十月の実施設計の契約に向けて準備を進めているところであります。

また、平成三十年度に予定しております市民会館などの解体につきましては、六月に設計の契約を行ったところであります。


子育て支援について

開設二年目となる「子育て世代包括支援センター」では、専門職員が個別面談、訪問、電子メールなどによるきめ細かな相談対応と支援を行っております。八月には、妊娠・出産・子育てに関する情報をわかりやすくまとめたカラー版「境港市子育てサポートガイド」が完成し、母子手帳の交付時等に配付しております。

また、「新生児聴覚検査費用助成」や保険適用の「一般不妊治療費助成」等の新規事業も、好評をいただいているところであります。

 三歳未満児の受入につきましては、本年度から公立保育園の受入枠を二十四人増やしたことで、四月の保育所在籍人数は、公立私立全体で四百五十人となり、昨年より三十人増加しております。

また、九月の待機児童数は七人で、前年同期の四十一人から改善しております。

 さらに現在、〇歳から二歳までを対象とする小規模保育事業所の開設準備が、市内二カ所で進められており、夕日ヶ丘では十二月、中野町では来年四月に開設予定で、これにより、年度途中の待機児童の解消が図られるものと期待しているところであります。

地域福祉の充実について

今後、本市における福祉のあり方や総合的な取り組みについて定める、「第三期境港市地域福祉計画」、また、障がいのある方が安心して暮らせる共生社会の実現をめざす「第五期境港市障害福祉計画」につきましては、それぞれ第一回策定委員会を八月三十日、九月六日に開催したところであり、いずれも来年三月を目途に取りまとめることとしております。

昨年十月から、市直営で一本化しました「境港市地域包括支援センター」では、場所のわかりやすさに加え、庁内での迅速かつ横断的な対応や手続きが可能となり、これまでと比べ相談・支援件数が大幅に伸びております。

四月に発足した専門医を交えた認知症初期集中支援チームでは、早期診断・早期対応に向けた支援・相談体制を整え、介護負担の軽減を図っているところであります。

また、四月からは、生活支援コーディネーターを社会福祉協議会に配置し、地域ごとのニーズとサービスのマッチングやネットワークの構築に向けた準備を進めております。

介護保険事業につきましては、平成三十年度から三カ年を計画期間とする「第七期高齢者福祉計画・介護保険事業計画」の第一回策定委員会を八月二日に開催したところであり、来年二月を目途に計画を取りまとめることとしております。

以上、市政の概要についてご報告申し上げましたが、議員並びに市民各位の格段のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。