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平成29年2月定例記者会見(2月22日開催)

市長会見要旨

 本日は平成29年度予算案について発表いたします。
 平成29年度の当初予算の編成にあたっては、規律ある財政運営を基本に、財源の確保や基金の有効活用を図るとともに、本市の総合戦略・総合プランと連動をして、市民に密着した施策や喫緊の課題にも的確に対応するように編成を行いました。
 また、水木しげるロードリニューアル事業、社会教育施設整備などの投資的な経費を計上する一方、子育てしやすい環境づくりや、高齢・障がい者福祉など市民サービスのさらなる充実にも意を用いたところです。

◎予算のポイント
(1)予算規模
 予算規模は一般会計が158億6,000万円で、対前年度3,000万円の増(+0.2%)です。特別会計は8会計ありますが、115億9,965万円で、対前年度3億9,284万円の減(△3.3%)です。併せまして274億5,965万円、対前年度3億6,284万円の減で、全体では1.3%の減となっています。
 一般会計の予算規模は過去3番目の規模となっています。平成13年度と平成14年度に160億円を少し超える予算規模となっておりましたが、これに次ぐ規模です。
 本市の総合戦略とまちづくり総合プランの掲げる基本目標を実現するために、取り組むべき施策との連動性を基本に編成を行っています。

(2)規律ある財政運営
 予算編成は「規律ある財政運営」を基本に行いました。
 一つには公債費の適正管理ということです。これは自立持続可能な財政基盤の確立を目指し、投資的事業を厳選するなど、市債の発行抑制を行い、公債費の削減に取り組んだところです。表に掲げておりますが、市債残高のピークは平成14年度末で177億1,000万円ありました。これが平成29年度末の見込みでは127億7,000万円、49億4,000万円の減、率にして27.9%削減してきました。特に臨時財政対策債は後年度全額国から交付を受けるものでして、この臨財債を除いた実質の市債残高は67億6,000万円です。したがって、市債残高の縮減ということになりますと実質的にはピーク時より104億1,000万円、率にして60.6%の縮減をしているということです。
 もう一つは公債費の減少です。ピーク時が平成20年度で18億円ありましたが、平成29年度には14億5,500万円、金額にして3億5,000万円ほどの減少をさせているということです。
 それから基金の有効活用ということですが、行革の実施前の平成14年度には20億円あまりの基金でしたが、平成29年度には32億円あまり。ここまで基金を維持してきております。特に平成25年度には48億円という具合に基金残高がありますが、これはこの年度に経済対策として6億円ほど積み増しておりますので、このような高い残高となっております。その後、既存施設の老朽化に伴う様々な投資的事業を行っており、それに基金も充当してきておりまして、徐々に減ってきてはおりますが、平成29年度末では32億8,600万円の基金を保有しているという状況です。

◎重点分野における主な取り組み
(1)子育て支援、教育環境の整備・充実
・新生児聴覚検査費用助成事業(58万円)
 新生児の聴覚検査に助成するものです。1回の検査に約3,000円かかりますが、2,000円を上限に一律に助成するというものです。
・子育て世代包括支援センター事業(799万円)
 一つには0歳児の保護者におむつの購入費用の助成をしています。これは平成28年度から行っておりまして、平成29年度も行います。
 それから産婦人科医院でのショートステイを利用した方への負担軽減、境港市子育てサポートガイドのカラー冊子の配布は平成29年度新たに取り組むものです。
 産婦人科医院でのショートステイを利用した方への負担軽減ということでありますが、出産後育児に不安を抱えておられる方に対して、少し入院期間を延長して、その間に保健師等が相談に応じることによって安心して家庭に入っていただくというような事業です。
・不妊治療費等支援事業(324万円)
 これまでも保険適用外の人工授精や不妊検査等の不妊治療については助成してきたわけですが、平成29年度は新たに保険適用の一般不妊治療費についても助成します。これは県内で初めての取り組みです。人工授精では5万円の助成をしていますが、これに3万円を加えて年間8万円を上限に2年間助成をするものです。
・子育て施設安全対策強化事業(134万円)
 公立保育園3園と子育て支援センター2箇所の安全対策を行うものです。これは、建具にガラス飛散防止フィルムを張り付けるといった内容です。
・保育所待機児童対策事業(428万円)
 待機児童問題が大きな課題となっていますが、年度中途の乳児受入のために予め年度当初から保育士を雇用される園に助成をするものです。
 また、新規で保育士を雇用し、待機児童3人を受け入れた園に対する助成です。これに250万円。これは50万円を助成するもので5件分をあげています。
・小学校英語教育推進事業(61万円)
 島根大学と連携して、小学生対象の英語土曜学習「境港うきうきイングリッシュ」を実施するものです。
・小学校ICT環境整備事業(182万円)
 ICT機器を導入して、視覚と聴覚でより学習効果を高める。そういった学習を行うものです。
・中学校外国語指導業務委託事業(502万円)
・外国語指導助手招致事業(515万円)
 それぞれ1人ずつ指導助手を雇用するものです。市内の小・中学校の児童・生徒にしっかりとした英語教育を行うものです。
・地域学校協働推進事業(248万円)
 中学校区を単位とした「コミュニティ・スクール」を導入するものです。この「コミュニティ・スクール」ですが、学校と地域住民と保護者が目標を共有して、一体となって学校運営に取り組んで、協働して子どもたちの学びや成長を支える、そういった仕組みのものです。そのためにコミュニティ・スクール ディレクターを嘱託で1名配置してこれに当たるということです。
・児童クラブ運営事業(4,981万円)
 来年度、上道と余子の児童クラブの対象を小学3年生までから小学6年生までに拡大するものです。平成27年度から順次始めておりまして、平成27年度には誠道、平成28年度には境・外江、平成30年度には渡、中浜に拡大して6年生までを全ての小学校で行うということです。
・食育推進事業(学校給食センター)(7万円)
 農業公社が栽培している学校給食米の田植えを子どもたちに体験させようという事業です。

(2)安全安心なまちづくりの推進
・防災行政無線システムデジタル化事業(135万円)
 デジタル式防災行政無線の導入に向けた基本計画を策定するものです。
・高潮等対策事業(299万円)
 高潮対策用の水中ポンプや発電機を設置するためのものです。
・消防団車庫耐震改修事業(746万円)
 第3分団の消防団車庫の耐震化工事を実施します。
・生活関連道整備事業(9,861万円)
 平成29年度は9,861万円の予算をもって対応していきたいということです。
・特定空家除却支援事業補助金(960万円)
 倒壊等の危険性のある空家の撤去費用を助成するものです。来年度は補助率を「2分の1」から「5分の4」に拡大するものです。
・住宅・建築物耐震化促進事業補助金(734万円)
 住宅や建築物の耐震診断・補強設計・耐震改修費用を助成していますが、平成29年度から一戸建て住宅の耐震改修に係る補助率を「3分の1」から「3分の2」に拡大をするものです。
・渡地区学習等供用施設改修事業(6,179万円)
・外江地区学習等供用施設改修事業(5,458万円)
・渡体育館改修事業(6,872万円)
 平成29年度のこの事業を終えれば、市民会館と中央公民館を除いた社会教育施設や体育施設の改修を全て終えることになります。

(3)都市基盤の整備・充実
・市民バス整備事業(2,205万円)
 一番古くなったはまるーぷバス1台の更新費用です。はまるーぷバス6台で市内を循環しています。
・誠道町飛砂対策事業(596万円)
 誠道町は特に植栽帯もなく、大風が吹いたときには畑の砂をまともにかぶってしまうということで、今想定しているのは飛砂防止のためのネットを西側の面に張ろうということで、それに伴う用地測量業務等の予算です。
・地籍調査事業(4,682万円)
 平成27年度から実施しておりまして、平成29年度については、外江町と竹内町の各一部を調査対象としています。
・水木しげるロードリニューアル事業(2億5,829万円)
 いよいよ、平成29年度のゴールデンウィーク明けから道路の本格工事を開始したいと思っています。
・水木しげるロード街なみ環境整備事業(46万円)
 昭和レトロ風な街なみを実現するために色々な知恵を出していただいていますが、先進地等の視察を行う費用です。
・浄化センター閉鎖事業(847万円)
 浄化センターについては、し尿や汚泥の処理を平成28年度末で終了します。平成29年度分からは下水道センターで処理をするということでして、その後処理に必要な薬品等の購入をするものです。
・市民会館周辺整備関連(4,851万円)
 市民交流センターの実施設計を平成29年度と平成30年度の2カ年をかけて実施します。そして、市民会館と図書館別館の解体工事の実施設計を平成29年度で行います。建設は平成31年度からになります。

(4)産業・観光振興の充実
・荒廃農地対策関連(200万円)
 国の補助金あるいは単市の予算で荒廃農地の廃止に向けた色々な取り組みをする方に助成をするものです。
・地域おこし協力隊推進事業(商店街振興)(791万円)
 農業関連では、現在この地域おこし協力隊に3名来ていただいておりますが、平成29年からは商店街振興ということで2名募集したいと思っています。
・外部専門家(アドバイザー)招へい事業(170万円)
 伯州綿のブランド力の強化あるいは地域おこし協力隊のスキルアップを図るために、先進地の専門の方を招いて色々勉強をするものです。
・企業立地及び雇用拡大推進事業補助金(1億5,540万円)
 企業立地支援補助金として3件、雇用促進奨励金として4件を予定しています。
 企業立地支援補助金につきましては、投下固定資産総額の5%の額か5年間の固定資産税を免除する、そのいずれかを選択していただく制度です。
 雇用促進奨励金については、投下固定資産総額の額に応じて市内の新規の雇用者に対して30万円から100万円を助成するものです。
・クルーズ船観光客シャトルバス送迎事業(467万円)
 引き続いて、市内の無料シャトルバスを運行するものです。
・「縁むすびスマートナビ」運営事業(127万円)
 中海・宍道湖・大山圏域で連携して、スマートフォン向け観光アプリケーション「縁むすびスマートナビ」を運営する本市の必要経費です。
・水木しげる生誕祭開催事業(58万円)
 来年の3月に生誕祭を開催したいというものです。
・高度衛生管理型市場移行円滑化事業(2,940万円)
 卸売・仲買業者が電動フォークリフトを購入する際の費用を助成するものです。県と市が1/3ずつ、事業者が1/3を負担するものです。
・漁業経営開始円滑化事業(1,667万円)
 新たに漁業に就業する方に対し、漁船や機器等をリースで貸し出す、漁協に対する助成です。平成29年度は1件分を見込んでいます。上限が2,500万円で、県が1/2、市が1/6、漁協が1/3を負担する事業です。
・鳥取県漁業無線局通信機器整備事業費負担金(440万円)
 鳥取県無線漁業協同組合で運用している無線通信機器をデジタル対応のため更新します。事業者が1/4負担しますが、事業者の負担金の内の半分を県下の市町村で負担するというものです。所属する漁船の数で按分したものです。
・水産加工品ブランド化事業(188万円)
 「境港市産地協議会」へ助成をするものです。平成29年度は隔年開催をしております、「みんなで選ぶ境港の水産加工大賞」を開催します。

(5)その他
・糖尿病重症化予防事業(174万円)
 人間ドック等で糖尿病が重症化するリスクが高い方を把握しまして、その方について個別に受診勧奨や保健指導を続けていくといった事業です。
・人工透析患者通院費助成事業(96万円)
 人工透析で通院する方(市民税非課税世帯)に対して月に2,000円助成するものです。対象は今のところ40名です。

質疑応答

【記者】
 歳入の市民税の増額の原因は何ですか?

【財政課長】
 境港市の場合、特定の法人が法人税の多くの割合を占めておりまして、その設備投資が多いためです。

【市民生活部長】
 平成27年度設備投資をしたところがありまして、平成28年度予算としては低くなっていたものが、平成29年度復調する。そういった形で増えているということです。
 固定資産税については、土地は減額の見込みですが、家屋や償却資産については増加傾向にありますので、それを見込んで前年度より増加するということです。

【記者】
 寄附金のふるさと納税は1回基金に入れているから繰入金の方になるんでしょうか?

【財政課長】
 一度寄附金として入れたものを基金として積み立てる形です。

【記者】
 そうするとここでいう寄附金というのは、色々な寄附金が数字上はこの寄附金のところに入って行って、それを基金に積み立てて、基金の方から繰入金にまた入れるという仕組みで良いですか?

【財政課長】
 はい。

【記者】
 地域おこし協力隊による商店街振興というのは具体的にどういうことを考えていますか?

【産業部長】
 商店街の人たちと一緒になっていろいろな事業をする訳ですが、商品開発を一緒に行ったり、商店街ではお店のホームページを持っていないところもありますので、情報発信を一緒にやっていったり、あとはイベント関係を一緒に企画して取り組んだりといったことが中心となります。

【記者】
 ここで言う商店街とはどこを指しますか?

【産業部長】
 水木しげるロードから、本町アーケードを過ぎても銀座とか中町とかがありますので、その先もずっとということになります。
 水木しげるロードとおさかなロードが主になります。

【記者】
 学校教育課の事業なのですが、外国語指導助手というのはもう既に入っているのでは?

【市長】
 そうです。これは単市で1人。中学校外国語指導業務委託事業というのは民間の会社から1人です。全部で3人になります。

【教育長】
 今までは県の事業でALTがいましたが、県の事業が打ち切りということで市でこういう形で3人体制を維持していくということです。

【教育長】
 市の継続の1人、県の事業の打ち切りによる1人の、2人が不足になりますので、事業を継続するものと新規のものになります。

【財政課長】
 委託に出すのは境港市としては初めてなので、新規事業となっています。

【記者】
 小学生対象の「境港うきうきイングリッシュ」というのは新たにはじめるのですか?

【市長】
 平成28年度の中途から行っています。そのため、平成29年度は新規であげています。

【記者】
 コミュニティスクールって何ですか?

【教育長】
 今、学校運営というのは学校が独自にやっているわけですが、そこに地域や保護者も運営に関われるような体制を組織立てて、協力を得ながら学校を運営する。併せて地域の色々な方の支援を受けながら、地域の中に学びの場を作っていくという、地域と学校が一体となって、学校運営をしていくというような事業です。

【記者】
 コミュニティスクールというのは名前なのですか?
 施設とかそういったのものではないのでしょうか?

【市長】
 組織と捉えていただいて構いません。

【記者】
 例えば一中コミュニティスクールみたいなものが出来てくるわけですか?

【教育長】
 そうです。

【記者】
 そのコミュニティスクールの助言をするディレクターさんを雇うのがこの事業ということですか?

【市長】
 そうです。

【記者】
 このディレクターさんが学校と地域との結びつきをコーディネートしていくということですか?

【教育長】
 そうです。正式に動くまでに約2年の準備期間がありますので、その準備を中心になってやっていただくのがディレクターになります。

【記者】
 まとめると、地域と学校が協働していくためのコミュニティスクールの準備をするディレクターを今年から雇って、新たな地域と学校の融合を示すようなことをやりたいということですか?

【市長】
 そうです。

【記者】
 クルーズ船のシャトルバスの送迎事業は?

【産業部長】
 昨年度の補正で行ったものを継続して行うものです。

【記者】
 県からの依頼があって受けたものというわけではないということですか?

【産業部長】
 そうです。

【記者】
 漁業経営開始円滑化事業というのは、漁協に市が助成するものなのですか?

【産業部長】
 県と市で漁業者の新規就業を進めている制度で、まずは研修制度で漁師の研修をします。漁師になる際には、漁船を新造しますので、その時の漁船を漁協が漁師にリースを行います。その漁船の建設費に対して助成するものです。

【記者】
 何隻分ですか?

【産業部長】
 1隻分になります。

【記者】
 補助率は?

【市長】
 県が1/2、市が1/6、漁協が1/3です。

【記者】
 高度衛生管理型市場移行円滑化事業のフォークリフトの補助率は?

【産業部長】
 県が1/3、市が1/3、事業者が1/3です。15台分になります。

【記者】
 これはもうほぼ要望がありそうなんですか?

【産業部長】
 ヒアリングして台数を決めています。

【市長】
 市場が高度衛生管理型になりますから、従来のものは使えない。全部電動のものに変えなければならない。全部更新しますから、県と市と事業者で1/3ずつ負担をして新しくするということです。

【記者】
 誠道の飛砂対策は、何年も前から言われていたと思いますが、なぜ今回行うのですか?

【市長】
 そういった認識は持っていましたが、事業費も大変大きいものになるということで、着手できていませんでした。昨年大風が吹いた際には、飛砂の被害が大きかったということで、いよいよ遅ればせながら対策しなければならないということで着手するものです。
 西側の一部農地を用地買収して、そこに2メートルぐらいの高さの飛砂防止のネットを誠道町の団地の西側に設置します。

【記者】
 総延長何メートルぐらいですか?

【産業部長】
 570メートルです。

【記者】
 議会で何か指摘されたのですか?

【市長】
 ありません。要望はずっと聞いています。

【記者】
 財政的には平成14年度からずっと改善してきているというのはよくわかるのですが、今回基金が取り崩されていると思うのですが、今の財政状況の市長なりの分析は、どのように見ておられますか?

【市長】
 平成15年度から本格的な行財政改革に取り組みまして、成果は現れています。お尋ねの基金ですが、残高が徐々に減ってきています。これは市内の色々な公共物・公共施設がみんな老朽化し、新しくしなければいけない、改修しなければいけないといった需要がこの時期に集中しておりまして、これは将来に先送り出来ないものですから、蓄えた基金を充当しながら、対応してきたところです。
 市民会館を除いては義務教育施設や社会教育施設、体育施設、来年度全て対応が終わります。そういった関係で取り崩しが増えてきているということです。今後についても水木しげるロード、市民交流センターといった大型事業がありますが、なるべく有利な財源を確保し、基金を有効活用しながら、財政が傾くことの無いように留意しながら今後の財政運営をしていかなければならないと思っています。

【記者】
 寄附金と繰入金を今年はたくさん入れていますが、これは、なるべく市債を減らして持っているものを入れようかという考え方なんですか?

【財政課長】
 市債の抑制というのもありますが、市債は充てられる事業も決まっていまして、充てられない事業もあります。今ふるさと納税が大変好調でして、ふるさと納税の基金も有効に活用したいと思っています。

【記者】
 ふるさと納税の部分は主にどの部分に充てますか?

【財政課長】
 ふるさと納税は指定寄附ですので、5種類の目的別事業に特定して充当をしていきます。

【記者】
 来年度増えてるのは寄附額が増えたので、繰り出せる額が増えたという理解で良いですか?

【財政課長】
 基金がないと充てられませんので、ふるさと納税が増えたというのが一番大きな原因です。

【記者】
 それで市債を減らすことができたというわけでもないですか?

【財政課長】
 市債は投資的事業が減っていますので、そうなると市債を充てられないので減っています。

【記者】
 総合戦略関係の事業は何事業くらいでどれくらいの額ですか?

【市長】
 総合戦略で159事業、19億9,700万円です。このうち新規事業で18事業、6,444万円です。

【記者】
 まちづくり総合プランに連動した事業は?

【財政課長】
 まちづくり総合プランについては全事業で786事業ありますが、基本的にはその全ての事業があたるのではないかと思います。

【記者】
 伯州綿のブランド力強化及び地域おこし協力隊のスキルアップとありますが、具体的には何をされますか?

【産業部長】
 今年は、昨年外部アドバイザーの方に関係者の皆さんと提言をまとめていただいて、その中でみんなが手に取りやすい商品にしようということで、平成29年度は手拭いを想定して商品づくりに取り組みます。

【市長】
 外部アドバイザーは地方交付税の10/10の事業になります。

【記者】
 今年中に新製品として手拭いを作るということですか?

【産業部長】
 新製品を作るところまで出来れば良いのですが、ノウハウを全部移転するところまで行きたいと思っています。

【記者】
 水木しげるロードのリニューアル関係ですが、2億5,829万円の中には道路の本体工事部分はどのくらい含まれていますか?

【建設部長】
 道路の本体部分が2億3,375万円です。ほとんどが道路の本体工事ということになります。

【記者】
 ちなみにリニューアル工事全体の着工日はいつになりますか?

【建設部長】
 本体工事という意味ではゴールデンウイーク明けから着工ですが、今もう既に植栽移転を始めています。水木しげるロードのリニューアル事業としては既に着工済みということになります。

【記者】
 完成予定はいつになりますか?

【建設部長】
 完了予定は平成30年の7月です。

【記者】
 この2億5,829万円は過去には色々な補正だとか調査費だとか出てきましたけども、リニューアル事業で最大の額になりますか?

【建設部長】
 総事業費が道路の本体部分と演出照明で9億5,000万円を予定していまして、平成28年度の当初分が1億2,000万円、補正分が4億2,800万円ついております。合わせて工事費として5億4,800万円が既予算となっております。それを繰り越ししてやる事業が5月からの事業です。

【記者】
 予算上は5億4,800万円のうち、ほとんどが繰り越しになっているということですか?

【建設部長】
 2億5,829万円は平成29年度の予算で、既予算として5億4,800万円があるということです。
 予定としては、8月ぐらいからかかる工事に充てるようなことになると思います。

【記者】
 リニューアルの部分は植栽移転を含めるといつから始まったと言ったら良いですか?

【建設部長】
 実際動いたのは今月からです。

【記者】
 市民交流センターの建設は平成31年度にされるのですか?

【市長】
 平成31年度から建設にかかります。これは、防衛省の補助事業ですので、ここだけで44~45億円の大変大きな事業ですから、単年度でそれだけの補助金を賄うのは大変だということで、1カ年では不可能で、2カ年ないし3カ年になってくるということです。

【記者】
 補助事業は何割分ですか?

【市長】
 防衛省の補助事業は75%です。補助対象外のものもありますので、実際の補助率は70%近くまで行くのではないかと思います。

【記者】
 市の直接の持ち出しはどのくらいですか?

【市長】
 一般財源から4~5億円、市債も含めると10億円くらいになります。

【記者】
 将来の財政状況を考えたら、今年ぐらいから少し建設事業とかそういった事業については抑え気味にしなければならないということはないですか?

【市長】
 市債の残高も減ってきていますし、公債費もピーク時から3億5,000万円割れ、基金もまだ30億円台を維持している。こういった財政構造を持っていますから、こういった事業が入っても大丈夫だという判断で向かっています。

【記者】
 特に将来の財政のことを考えて何かをしたということはないのですか?

【市長】
 ありません。ただ、この事業があるからどうだということはなくて、常に事業の見直しは行っていますから、それを継続して取り組むということです。

【記者】
 寄附金が36%ということですが、この寄附金はふるさと納税のみですか?

【市長】
 他にもあります。ただ、大部分がふるさと納税です。

【財政課長】
 3億8,000万円がふるさと納税です。

【記者】
 気になるのはふるさと納税の伸び率ですが、最近は見直しも言われ始めていて、自治体間競争も賑々しくやられている中で、4割近くも伸びるという計算はどこから出てくるのですか?

【市長】
 平成28年度が落ち込んでいることが原因です。非常に固めに予算は組んでいます。

【総務部長】
 先が見えないということで平成28年度予算については2億8,000万円ほどで組んでいました。今年が補正予算で4億6,000万円程度になるのではないかと見込んでいますが、平成29年度については、その前の年との平均くらいで組んでいます。
 決算額は平成26年度が4億2,000万円で、平成27年度が2億8,000万円ほどでした。平成28年度の見込みとしては、今現在4億3,700万円入っていますので、4億5,000万円はいくのではないかと思っています。

【市長】
 ふるさと納税は過熱気味ではないかということなのですが、ふるさと納税の返戻品に家電製品や商品券といったものをするところがあるんです。私どもは地場の産品をお送りしておりますが、これは送料を含めて半分はお返ししています。
 これは、市にも税が入ってくるわけですが、プレゼント品をお送りすることによって地場産品のすごい情報発信・PRになるわけです。現に商品をもらわれた方がそのお店のリピーターになって注文されるということもたくさんあるわけです。ですので、一律にふるさと納税の制度を変えられると困ると思っています。

【記者】
 ふるさと納税をやれと国が言ってきて、一生懸命やって開拓して、色々なアイデアを絞ってやってきたのに見直しなどと国が言うなとぜひ市長に言っていただきたい。

【市長】
 ふるさと納税は、まさに国が進めている地方創生にもなっているわけです。
 一律に論じられるのは心外だと思っています。

【記者】
 ふるさと納税がなぜ増えているかという話になると、今年度が低く見積もったこと、実績を勘案して堅調な数字をしたら36%の増加になったということで良いですか?

【総務部長】
 今年度も固く見積もっていましたが、平成27年度と平成28年度の平均くらいで見積もっています。

【記者】
 今年度の予算での見込額よりも実績としてはかなり大きくなっているので、それでも堅調に見積もったということで良いですか?

【市長】
 そうです。

【記者】
 平成28年度の実績見込額では4億円を超えて、過去最高になったんですか?

【総務部長】
 そうです。平成26年度を超えています。今補正で出しているのは4億6,000万円で出しています。

【記者】
 平成29年度予算の中で新規事業は?

【財政課長】
 83事業、総額2億3,200万円です。

【記者】
 水木しげるロードですが、いよいよ本格着工という形になりますが、リニューアルにかける期待と、新年度どのように工事を進めていきたいかというあたりをお話しいただけますか?

【市長】
 水木しげるロードは今、入込客が堅調に推移しています。10年、20年先を見通して、今のままでは右肩下がりになることを見据えて、好調なうちに観光客の皆さんに楽しんでいただけるような、市民の皆さんにもくつろいでいただけるようなロード作りを今からしようと思い計画したところです。
今後の事業では、全部で800メートルほどありますから、県部分と合わせ、全部で4工区に分けて、日々訪れる観光客の皆さんにもロードを楽しんでいただける形で工夫をして工事をしてまいりたいと思っています。
 ブロンズ像も工事のときには駅前の公園の部分に集めまして、世界妖怪会議というテーマで並べてそこでも楽しんでもらいたいと思います。
楽しさが低減しないように工夫をしながら工事を進めていきたいと思います。

【記者】
 予算以外ですが、空中給油機ですが、市長の考えとしては同意するということで良いですか?

【市長】
 基地周辺の住民の皆様には同意という回答をいただいておりまして、併せて議会の意向も尊重したいとこれまでも申し上げておりましたが、本日午前中に議会の正副議長がお見えになって、3点の要望事項つきで、議会としても同意をするという回答をいただきましたので、近いうちに県知事に回答したいと思います。なお、周辺自治会、議会から同意はいただきましたが、私どもの方で色々と精査をするものが有りますので、この場で同意をするということは申し上げられない状況でありますので、ご理解いただきたい。ただ、地元の皆さんと議会の意向は最大限尊重すべきであると思っています。




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