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市政概要報告要旨(平成28年12月1日)

平成二十八年度の財政見通しと平成二十九年度予算編成方針について

 はじめに、本年度の財政見通しといたしましては、歳入においては、一般財源の柱である市税および地方交付税それぞれ当初予算額を確保できるものと見込んでおり、これら一般財源に、国・県支出金などの特定財源を加えた総額も、概ね確保できるものと見込んでおります。

 次に、平成二十九年度の予算編成につきましては、高齢化の進行に伴う社会保障関係経費の増大に加え、公共施設等のインフラ資産も更新の時期を迎えているほか、仮称・市民交流センターなどの大型事業も控えていることから、依然として厳しい財政状況が続くものと考えており、引き続き、規律ある財政運営に徹しながら、財源配分の重点化を図ってまいります。

 また、昨年十月に策定いたしました「境港市総合戦略」に基づき、圏域との連携を図りながら、人口減少の克服と地域活性化をめざすとともに、現在策定中の「境港市まちづくり総合プラン」と連動性のある予算編成を行うこととしております。

連携強化による一体的発展について

 本年度、中海・宍道湖・大山圏域市長会では、環日本海国際フェリーの運航支援やクルーズ客船寄港時のおもてなしなどに加え、圏域の官民組織連携のもとに、山陰が誇る「いいもの」を再発掘しその魅力を全国へ発信する「山陰いいものマルシェ」の開催、テレビなどのメディアを活用した三大都市圏での圏域PRやインバウンド対策などに、一体となって取り組んでいるところであります。
 また、観光地域づくりの推進組織の設立に向けて、関係団体との協議も進めているところであります。

まちづくり総合プランについて

 本市の今後五年間の市政運営の大きな方向性を定める「境港市まちづくり総合プラン」の策定につきましては、「総合計画審議会」において、本市のまちづくりの基本理念や将来都市像、またそれらを実現するための基本目標などについてご審議いただき、十一月に総合プランの案を取りまとめていただいたところであります。
 今市議会でもこのプランについてご審議いただき、年内には策定したいと考えております。

環日本海交流について

 環日本海国際フェリーは、一月から十月末までに境港・東海間を四十三往復運航し、旅客数は、約二万五千三百人で、前年比百十五%となっており、過去最高を記録した昨年を上回るペースで好調に推移しております。
 また、境港発着の貨物量は、十月末時点で約四千百トンで、ほぼ前年並みとなっております。

 境港の利用促進につきましては、境港貿易振興会が八月に大阪で境港利用促進懇談会を、十一月に出雲で山陰ポートセミナーを開催いたしました。出雲でのセミナーは、初めての取り組みとして、浜田港振興会と合同で開催し、山陰の二つの港の一体的な活用を圏域の企業にPRしました。

 十月に、韓国東海市において開催された第二十二回環日本海拠点都市会議では、参加都市相互の信頼関係を育むとともに、さらなる経済交流の拡大について合意しました。

観光振興について

 水木しげるロードにおける観光客の入り込みは好調を維持しており、年間二百万人の目標を十一月二十日に達成したところであります。水木しげる記念館におきましても、年間入館者数が二年ぶりに二十万人を突破する見込みであります。

 九月十日、十一日には、妖怪文化の普及に貢献した地域として「怪遺産」に認定された都市のある鳥取県、岩手県、徳島県の主催による「怪フォーラム」が、水木しげるロードで盛大に開催され、本市の妖怪文化を全国に向けて発信しました。
 また、「ゲゲゲの鬼太郎」のイラストを描いたご当地ナンバープレートを、原動機付自転車に導入し、水木先生の命日となる十一月三十日から交付を開始したところであります。

 本年、境港へのクルーズ客船の寄港回数は、三十三回を数え、昨年の二十三回から大きく増加し、約四万人ものお客様に山陰両県の観光地を訪れていただきました。

 「米子鬼太郎空港」におきましては、香港便が九月に就航し、山陰から世界へのアクセスがまたひとつ拡がりました。十月からエアソウル社へ移管されましたソウル便とともに、一層の路線の活性化と利用促進に関係機関と連携して取り組んでまいります。

水産業について

 境漁港における本年一月から十月末までの水揚量は、八万六千トン余で、前年比八十六%と下回ったものの、水揚金額につきましては、百五十五億八千万円余で、ほぼ前年並みとなっております。

 「境漁港の高度衛生管理型漁港・市場整備」につきましては、現在、岸壁の水深を深くする増深工事や三号上屋の南側の改築工事、トラックスケールの新築工事が進められております。

 つくり育てる漁業につきましては、沖合での大規模養殖を可能とする自動給餌施設が完成し、美保湾のギンザケ養殖場にて実証試験が行われているところであります。

 魚食普及につきましては、境漁港で水揚げされる魚の調理法を紹介した冊子「お魚のプロが教えてくれる 境港のカンタン時短お魚レシピ」を九月に境港市産地協議会が三千冊発行し、魚食普及、水産振興に活用しているところであります。

農業について

 耕作放棄地対策につきましては、農業委員会において、農地利用状況調査のほか再生利用に適した農地の選定作業や、担い手農家を対象に農地のニーズ調査を実施いたしました。その調査結果を踏まえ、本年度中に約一ヘクタールの農地再生事業を実施する予定としております。

 伯州綿事業につきましては、外部アドバイザーを招へいし、組織の見直しや拠点施設の必要性など、貴重な提言をいただいたところであり、この提言を今後の事業展開に生かしてまいりたいと考えております。

 地域おこし協力隊につきましては、伯州綿を活用したトートバッグの開発・販売、市内小学校での和紙づくり、地域の方々との交流イベント「地域おこしフェスティバル」の開催など、伯州綿を通じて多くの方々と関わりを持ちながら積極的に活動を行っているところであります。

商工業について

 企業立地につきましては、魚介ラーメンスープを製造するJPS株式会社、小型風力発電機を製造する株式会社ナチュラル・エナジー・テクニカルが、それぞれ来年六月の操業開始に向けて、準備を進めておられます。
 また、山陰アシックス工業株式会社におきまして、商品の増産と本社研究開発機能の一部を移転するための新工場が十月に完成しました。今後、順次新工場での操業を開始する予定となっております。

 創業支援につきましては、「鳥取県西部創業サポートセンター」の支援を受けた特定創業支援認定者五人が、市内で小売業およびサービス業を開業されたところであります。

水木しげるロードリニューアル事業について

 水木しげるロードリニューアル事業につきましては、年明けよりブロンズ像の移転などの準備工事に着手する予定としており、十一月から、地元をはじめとする関係者の皆様に対して今後のスケジュールなど施工計画に基づいた説明を行っているところであります。工事による観光客への影響を最小限に留めるため、可能な限り速やかに工事を進めるとともに集客策を講じてまいりたいと考えております。

 また、新設ブロンズ像のスポンサー全国公募につきましては、十八体の公募に対し、一か月間で十体のご応募をいただいており、来年度当初にお披露目したいと考えております。

中海護岸整備について

 国土交通省による渡漁港の移設と堤防整備の完成を受け、八月に旧漁港の埋立てに着手しました。工事は順調に進捗し、予定通り本年度中の完成を見込んでおります。
 漁港周辺の道路整備に伴う樋門改築工事につきましては、国土交通省への委託事業として実施する予定でしたが、財源の一部として見込んでおりました国の交付金が要望額を大きく下回ったことから、やむなく交付金の繰り越し手続を行い、新年度交付金と合わせ来年度に事業委託する予定としております。


港湾整備と新規航路の開設について

 ふ頭用地不足を解消し、効率的な貨物輸送や荷役作業が可能となる待望の中野地区国際物流ターミナルが完成し、九月十一日に供用開始式が行われました。
 さらに、十月に成立した国の補正予算におきまして、この物流ターミナルに大型クルーズ客船を受け入れるための係留設備と竹内南地区貨客船ターミナルの地盤改良工事の一部について、整備費用が盛り込まれたところであります。

 日本海側の新たな海上輸送ルートの開設につきましては、六月の苫小牧・敦賀間を定期運航するRORO船を境港まで延伸したトライアル輸送に続き、今月五日には、東京・博多間のRORO船定期航路を延伸したトライアル輸送の実施が予定されております。


地籍調査事業について

 地籍調査事業につきましては、福定町と竹内町の市道外浜線から東側の約五十ヘクタールについて現地調査を行っており、年内には概ね境界の確認を完了する予定となっております。
 また、昨年度実施しました幸神町全域と新屋町の一部の調査結果につきましては、測量結果の図面や面積を確認いただく閲覧を一月に実施できるよう準備を進めているところであります。

道路等の整備について

 生活関連道路の整備につきましては、舗装修繕や側溝改修の予定箇所十一路線のうち六路線が完了し、四路線について工事を行っているところであります。残る一路線につきましても、今月中に発注する予定としております。
 また、済生会病院北側の米川に架かる済生橋の修繕工事や、通学路の安全対策として実施する中浜小学校周辺道路のカラー舗装等三路線につきましては、一月の現地着手に向け鋭意準備を進めているところであり、いずれの工事も本年度中の完了を見込んでおります。


公共下水道の整備について

 公共下水道の整備につきましては、渡中継ポンプ場マンホールポンプ、県道米子境港線沿線の渡三号汚水幹線などの整備に着工したところであります。
 また、渡町の東側、西森岡の南側、米川町の西側などにおいて、汚水枝線の面整備を進めており、本年度末の人口普及率は約七十%を見込んでおります。

防災対策について

 十月二十一日に発生した鳥取県中部を震源とする地震につきましては、本市では、震度四を記録しましたが、大きな被害はありませんでした。被害の大きかった県中部の市および町に対しましては、要請に基づき、保健業務、建築物応急危険度判定業務、避難所運営業務などに職員を派遣するとともに、アルファ化米やブルーシートなどの物資を提供したところであります。

 原子力災害対策につきましては、十一月十四日に、災害対策本部運営訓練において、国と鳥取・島根両県および六市によるテレビ会議を行い、情報共有や指示伝達の訓練を実施したほか、十一月十九日には、市内全地区から、百四十人の市民の皆様にご参加いただき、避難訓練を行いました。
 避難訓練では、今回初めて緊急速報エリアメールを市内全域にテスト配信し、携帯電話等をお持ちの多くの市民の皆様に、災害時の情報伝達手段の一つとして受信体験をしていただきました。訓練に参加された皆様には、災害時に実際使用する江府町の「避難退域時検査会場」で被ばく検査をしたのち、原子力防災講習を受講していただきました。
 今後も、訓練での課題を検証し、避難計画の実効性を高めてまいりたいと考えております。

美保基地への空中給油・輸送機の配備について

 九月八日、中国四国防衛局から鳥取県に対し、平成三十二年度以降、航空自衛隊美保基地に空中給油・輸送機を配備する計画があることについて、事前協議の申し入れがありました。

 これを受けて本市では、九月下旬に市議会や地元中浜地区をはじめ関係者への説明会を開催し、さらに十月二十二日に実施されたデモフライトの騒音測定結果等を踏まえた全市民対象の住民説明会を、十一月十八日から二十二日にかけて開催したところであります。

環境施策について

 四月から米子市クリーンセンターで本市の可燃ごみの焼却処理が始まりましたが、これまでのところ順調に実施されております。

 グループホームでモデル的に取り組んでおります使用済み紙おむつの分別収集につきましては、新たに有料老人ホームにも協力いただき収集を開始したところであります。
 また、使用済み小型電子機器につきましても、四月からリサイクルセンターにおいて無料で引き取りを始めたことや、指定されている全品目をリサイクルの対象としたことなどから、昨年度と比較し、約六倍の回収量となっており、資源化も着実に進みつつあります。

 再生可能エネルギーの利用促進につきましては、四月から家庭用太陽光発電システムの導入に対する支援の上限を引き上げたことから、申請件数が大きく増加しております。

学校教育の充実について

 中学生の国際理解教育推進事業として、八月に市内の中学生九人が根室市を訪問しました。根室市では、我が国とロシアとの歴史を学ぶとともに、地元をはじめ富山県や和歌山県から参加の中学生との交流会を通して、さまざまな考えに触れるなど、これからのより良い国際交流についての見識が深まったところであります。

 本市の特色を生かした、英語教育の充実につきましては、八月から毎月一回小学五・六年生を対象にした英語土曜学習「境港うきうきイングリッシュ」を島根大学の留学生や大学生を講師として開催しております。
 また、中学校では、新たに外国語指導助手を一人配置し、意欲的に英語を使ってコミュニケーションを図るための取り組みを進めております。

 境港市校区審議会においてご審議いただいておりました、「将来の児童生徒数減少に対応した小中学校の編成の方向」につきましては、「小中一貫校を開設することが望ましい」、また、「今後の学校の編成の方向に照らした誠道小学校の在り方」につきましては、「継続して審議を行う」との中間答申が九月に示されました。
 今後、さらに議論を深めていただき、来年度に最終答申を示していただくこととなっております。

社会教育について

 公民館の耐震改修につきましては、余子公民館の工事が終わり、年内には、上道公民館の工事も完了する見込みであります。
 また、市民体育館耐震工事につきましては、来年四月の使用再開に向けて、順調に進捗しております。
 仮称・市民交流センターの整備につきましては、十月十五日に基本設計業務プロポーザル第二次審査のプレゼンテーションを公開で行い、選定された設計者と業務委託契約を締結したところであります。
 今後は、市民を対象としたワークショップや検討委員会を開催し、防災機能を備えた文化芸術の拠点としてふさわしい施設となるよう市民の皆様と一緒になって基本設計を取りまとめたいと考えております。

子育て支援の充実について

 本年度新たに開設した境港版ネウボラ「子育て世代包括支援センター」では、妊産婦の方に対し、専門の職員が個別面談、電話、訪問等を行いながら、一人ひとりの状況にあわせた、より丁寧で適切な相談支援を提供しております。
 そのほか、育児パッケージとして、産後・一か月健診の無料化、満一歳になるまでの「おむつ代の助成」などについても、順調にご利用いただいているところであります。

高齢者福祉について

 十月一日から直営による「境港市地域包括支援センター」の業務を開始いたしましたが、市報掲載や関係団体への連絡、訪問等の広報活動により、スムーズに移行できたところであります。
 高齢者に関わる相談窓口を一元化したことにより、より迅速かつ統一的な対応や、サービス提供が可能となり、関係団体との連携も緊密に図られております。
 先の鳥取県中部地震発生の際には、独居高齢者の安否確認など速やかな対応と状況把握をすることができたところであります。


 以上、市政の概要についてご報告申し上げましたが、議員並びに市民各位の格段のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。